トルザイトリングの利点って1つくらいしかないって知ってた?

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ロッドガイドに使われる”トルザイトリング”については、様々なメリットが語られている。

だが、巷でいわれるほど”劇的”ではない。

それを信じて買って気分が落ち込む前に、「SiC」と「トルザイト」の違いをちょっと教えておきたい。

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最大の利点は「軽いこと」──くらい

SiCリング”に比べて”トルザイトリング”は、薄く軽量化に成功しています。その効果は(単体で)最大約40%

うん、数値で見るとすごいですね(棒)。

説明としてはこのくらいで十分。ですが、これだけではあんまりなので、もう少し詳しくいきましょう。

じゃあ実際に比べてみよう

各社これを使うと「軽量!今までもよりも軽い!」だので宣伝するが、セコイと思っているのが、ガイドセットでの総重量を明記していないところ。

ガイドフレームと合わせると、SiCとトルザイトの重量差は約20%以内に収まります。

トルザイトリング採用では先駆者だったSHIMANOのロッドのうち、「軽くてヤバイ」をウリにしている”ルナミス”を例に説明しましょう。オールラウンダーである「S906ML」をチョイスすると、自重は135gです。

ではもしこれが「SiCリングのチタンフレームだったら?」。調べるには、これに20%の重量を加えればいいことになります。

……計算しました?

仮に40%の軽量化でも4gしか変化しないことになるわけ。1円玉なら4枚分……。目をつぶって持たされた場合、あなたに判断できるでしょうか。

2gの軽量化!」と謳っても「フーン…」で終わるし、それなら「20%の軽量化!」と謳うほうが軽そうに思える。

なのでマーケティングとしては正しいし賢い。おまけに間違ってもいない。

軽いことには違いないが人がいうほど劇的ではない」ことがわかったでしょう。

トルザイトリングに換えたからといって、「軽い!」「振りやすい!」なんて言う人は、あまり信用できません。

他の利点を洗い出してみる

とりあえず”軽い”をディスりましたが──。

他に「糸抜けがいい」「ラインに優しい」「強度UP」など、”本当にィ?”と問いたくなる事例ばかり。

だが、それらにも一応理由はある。

糸抜けが良いといわれる理由

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トルザイトリングはSiCリングより薄くなります。それにより外径こそ変化しませんが、内径がSiCに比べて広くなります。

これが「糸抜けがいい」といわれる理由。

ラインに優しい理由

先の画像にある断面図を見てもらうと、トルザイトはSiCに比べ、ラインの接地面が緩やかに見えます。これが何をもたらすか。

ガイドにラインを通して、ギコギコと摩擦で切ろうとすれば、SiCリングのほうが先に切れます。

なので魚がかかっている状態など、負荷がかかった状態でのライン保護には、一役買っているというわけです。

とはいえこれらは「プラシーボ効果」みたいなもの

トルザイトリングはほぼ平面の形状なので、ガイドに当たるラインの接地面積は多くなる

なので摩擦が発生しやすく、糸鳴りはSiCよりしやすくなります。

内径が大きく糸抜けがよくなっても、接地面積が増えることで摩擦は増える……。プラマイゼロかな?

ガイド径が”薄く”なったことにより、振り抜き時の空力抵抗はたしかに減少します。

正直いって、振り抜く気持ちよさはブランクスに左右されるし、ガイドのような”紐”をびゅんびゅんしても、その効果はわかりにくい。

強度については、SiCの時点でダイアモンド並の硬い素材。なのでどちらも傷には滅法強いが、衝撃には弱いです。

フックでごりごりやったところで傷は付かない(はず)。けれど、何かにぶつけた時は割れていないかチェックしましょう。

ランガンのフックキーパーに入れ損ね、フックでブランクスに傷を入れるほうが折れる原因になると思うんですけど(小声)。

散々こきおろしたけど、悪い物じゃあない

悪くはない、ただいわれているほど変化はしないだけ。

釣具において数gが左右される世界って、やっぱりオモリ関係だよなぁ。

4gのジグヘッドと10gのジグヘッドじゃレンジがかわるし、ガン玉でいえばBと6Bの違いがある。

これは大きいです!もともと100g超の物を数g変えたところで、変化は気付きにくいものです。

「本当に違う!」を体験したいのなら、ステンフレームのSiCから、AGSのロッドに変えてみるといい。

ただAGSはガイドフレームの柔らかさからくる、マウントのトラブルが多いです。

無欠の製品ってやっぱり難しいですね。

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