浜名湖でヒョウモンダコが相次いで見つかって騒いでるけど……

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以前から居るんだよなぁ……。

今年の浜名湖は誠に遺憾なニュースで全国へ登場している。

潮干狩りの中止、殺人事件に、そして締めくくりは”殺人タコ”ときたもんだ。

「熱帯に生息するタコなのに何故浜名湖!?」と騒がれているが、浜松アングラーである私はそれほど驚いてもいない。釣ってはいないし見てもいないが、居ても不思議じゃなくない要素が盛り盛りだからだ。

殺人タコとも呼ばれる『ヒョウモンダコ』は、もはや日本の沿岸どこにでもいるレベル

「触らぬタコに害はなし」

彼の生態を知ればおのずと対策も練れるってものですよ。

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浜名湖で次々とヒョウモンダコが見つかる?

浜名湖で猛毒タコ捕獲

ツイッターでもトレンド入りした”ヒョウモンダコ”の発見は、たちまちネットニュースを席巻した。蛸壺で漁をしている漁師が発見者で、次々と発見といいながらも、映像では1匹しか見ていないのですがこれは。なお12/17時点で2匹を捕まえたらしい。

浜名湖畔にある体験施設ウォットに彼らは幽閉され、展示されているようだ(語弊)

浜名湖に生息する魚達を間近で見れる水族館など、レジャー施設として家族で楽しめる場所なので足を運んでみてはいかが?

ヒョウモンダコに噛まれるとヤバイのは殆どの人が知っているだろう。けれども、毒を吐くことはあまり知られていない。

毒を持つヤツは何故毒を保有し、それをどう使い攻撃してくるのか──そこまで知れば対策は練られるのですが……

メディアも「ヤバイ、あいつはヤバイ」と教えることを放棄してませんかね?

みんなヒョウモンダコさんの何を知っているというのだ

ヒョウモンダコは猛毒のテトロドトキシンを産まれながら保有する攻撃的なヤツである。

成長してもイイダコさんに負ける小ささで、軟体動物でも小型になる。そのため気付きにくいし、見た目は綺麗なので騙される被害が多い。

名前の由来である青い”豹紋”が出ている時点で、「お? やんのか?」とヒョウモンダコさんは構えています。

ヒョウモンダコ|wikipedia

──あまり知られていないが、タコって基本的にエサを食べる過程で毒を出しているのですよ。

これは”マダコ”も同じです

先のwikipediaの項目を見てもらうとわかるとおり、人をも殺すテトロドトキシンは甲殻類には効きにくいのです。何故かというと、あいつら元々微量に保有してるからワクチン接種しているようなもの。自然界には微量な毒がいっぱいなのです。

フグがテトロドトキシンを保有するのは、カニの中でもそれを多く含有しているといわれる”スベスベマンジュウガニ”が大好物だから。これは養殖すると毒を保有しないフグが生まれることで証明されています。

タコは甲殻類を食べる際、唾液として出すチラミン毒素でマヒさせてからおいしく頂いています。

これはヒョウモンダコも同じです。

ちなみに”チラミン毒素”を持つマダコに噛まれると、しばらく無駄に痛い状態が続くだけ。

細かくいうと、チラミンと合わせて”セファロトキシン”という成分がタンパク毒のような効果を持っています。

ヒョウモンダコさんは毒を飛ばす

噛まれるとアウトなのは確かだけど、唾液として毒素を出すので、攻撃態勢に入った時にはすでにちょっと漏れている感じ

彼の場合、墨の代わりに毒を吐くようなものだから、見つけても触れちゃいけないってわけ。先の映像で見てもらうとわかるとおり、通常モードでは青い斑点(豹紋)が目立たない。

皮膚に傷がある時や海水を飲んでしまった場合、微量ながら影響が出ることでしょう

Qutt-Tea(キュッティ)

そもそも昔から浜名湖で見つかっているのだが…

もともとタコは熱帯に生息する軟体動物で、マダコやミズダコが生息できる場所でヒョウモンダコが居ないっては考えられない。

ヒョウモンダコに限っては西太平洋から流浪の旅をして日本に来たのだから、日本の沿岸に居ることが不思議がられるのも無理はない。

では何故ここまで騒がれるのかというと──浜名湖は”汽水湖”のイメージが強いから。

30年以上前は半分以上汽水だったけど、今は川からの真水が少なくなっています。

なのでハッキリいえば、汽水域はごくごく一部で、大半は海水です。

タコングをやっている人は知っているだろうけど、タコは真水を嫌うので汽水には生息しません

現在の浜名湖は汽水湖とはいえないくらい塩分濃度が高めなので、タコの生息範囲も拡大しています。

それでもタコングが盛んなのは今切口から村櫛辺りまで。

この辺りまでは潮汐で海水がほぼ入れ替わるくらい循環がいい場所なので、本当の汽水域はかなり奥しかありません。

なのでヒョウモンニキが見つかるとすればせいぜい湖の真ん中辺りまで。

海の生物で毒を持つヤツでもかなり厄介なタコなので、神のなさけか、繁殖力も弱いので爆発的に増えることもあまり考えられない。

ただし小さくてわかり辛いから、海辺で遊ぶ際に見つけたちっさいタコには注意しましょう。

赤ん坊の手くらい小さいです。

ようするに、来年春のタコングシーズンは気をつけましょう

浜名湖では毎年、「乱獲かな?」と思えるくらいに釣られているタコ達だが、他の地域よりも美味いエサを食っているせいで食味がいいとされている。

クルマエビやらワタリガニを食べているので、駿河湾でサクラエビをたらふく食べるタチウオが美味といわれているのと同じようなもの。

グルメなヤツと綺麗な海に生息する対象は食味もイイ。

ちなみに浜名湖でのタコングシーズンは梅雨前後くらい(年中釣れるけど)

だいたい5月が走りで、釣られすぎて7月に終焉気味になる感じ。早ければ4月からでも釣れるけど、最盛期は天候が不安定になりだしてから。

今じゃタコ専用エギもあったりして、浜名湖はタコングタックルの選択肢が豊富。

村櫛辺りなら3.5号でもいいけど、今切口に近くなるほどオモリは上乗せしていく必要があります(ズル引くなら)。そのくらい潮が動いている時は流れがはやい。

なのでやりやすい潮止まりが必然的に時合となりますね。

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