感覚でだいたいわかる天気図の読み方と予測

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台風3号が発生し、予想進路が日本列島を縦断することで、ちょっと話題になっています。

この程度の勢力なら、飛行機と新幹線は止まるだろうけど、在来線と会社は運行し続ける気がします。

ただ都心に近い方たちは終電がアウトなタイミングで近づくから、会社に泊まり込むハメになり、「じゃあ明日の分もできるね^^」と上司にいわれかねません。

気象現象として、台風はもっともわかりやすい「脅威」といえます。

今回の台風は太平洋沿岸を沿う進路ですが、「なぜそうなるのか」などを説明するにあたり、現在の気圧配置がかなり適していると思ったので、今日は”気象”の話。

天気図を感覚的に読んで、未来を予測する能力を身につけてみよう(誇大)。

スーパーコンピューターの計算に勝てるのは人間の「感覚」だから

もともと”成りそう”な熱低が沖縄の下にあって、成り上がったのが2日の日曜。

その時の天気図を見て、「あぁ静岡直撃コースやな」までは、ある程度予想することができる。

気象予測にスーパーコンピューター(スパコン)が使われているのを、知る人は多いでしょう。

コンピューター相手に「円周率の計算を100人同時に限界までやってみて」、みたいな耐久テスト計算の命令で人間が勝つことは困難。人間がコンピューターに勝てるのは、「」と「」です。

ようは「条理から自由にはみ出すことができる気紛れ」こそが人間の優れたところであり駄目なところ。”想定外”への対処は人間のほうが優れます。これがプログラムだとただのバグです。

だって、その命令文がなければプログラムは何もしないし、良くてエラーを出すだけだからね。

気象予測でもコンピューターが判断しきれない最後の詰めは「長年の勘」を使っている。

それだけ人が蓄積してきた「経験」と「勘」は、馬鹿にすることはできないし、プログラムとして反映するのも難しい。だって、増え続けるしキリがないから。

つまりは、誰だって気象コンピューターに勝てる可能性はゼロではないってことです。

適当だからこそ読みやすくなる天気図

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https://weather.yahoo.co.jp/weather/chart/

これは4日朝の天気図です。台風が長崎に上陸した直後ですね。

なんで台風が列島を散歩するの?」の答えはこんな感じ(↓)。

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ユーラシアからの空気と、太平洋からの空気が均衡しているのが「梅雨前線」であり、画像では大雑把な”赤”の部分がそれに当たります。

異なる勢力同士(気圧)がぶつかり合っているから、いざこざが絶えない(雨)ってわけです。

この気圧配置のままなら、台風の上部は梅雨前線の下を通ることになり、中心部は沿岸沿いを通過していく可能性が高くなります。よって列島縦断コースとなるわけです。

ようは、赤いラインが台風にとっての「壁」であり、「花道」みたいなものです。

この進路をざっくり予想するには、「台風は太平洋上にある高気圧に沿って進む可能性がある」……て覚えておけばいいです。

台風が900hpa以下クラスで質量がヤバイと、高気圧など若干ぶち壊して進みますが、それでも気圧の谷は必ず存在するため、そこを通りやすい。

そのいい例が直近の例からすると、2016年に東北や北海道に直接台風が乗り込んだケースです。

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http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/data/hibiten/2016/1608.pdf

この時の高気圧は夏期にしては珍しく、東北沖に沿いつつ、北海道の釧路沖だけ”ちょっと”張り出すようになっていた。例年の太平洋高気圧からすれば、”勢力が弱い”てこと。

珍しい気圧配置の時に、タイミングを見計らったかのように、台風が連続発生しました。

高気圧が張り出してないため沖縄・四国にも寄らず、東北沿岸に高気圧が花道を敷き、それに沿って台風が進んで北海道に3連続入場──。

ジャガイモが壊滅状態になったし、東北にも直接上陸したりと、”観測史上初”が多かったわけです。

あとは数個同時発生で互いがピンボール状態になった時とか、連続発生で前が高気圧で阻まれつつ後ろがつかえ、「押すなよ! 絶対に押すなよ!」みたいな構図もありました。

これらは原理さえ知れば、魚の気持ちを知るより造作もないことです。

「なんで台風は沖縄から九州を通るコースが多いの?」

台風は赤道付近で発生しやすく、不運にも日本へ向かってきやすい。それはなぜか。

沖縄が餌食となりやすいのは、「気流と高気圧のあわせ技」だからです。

ようは太平洋高気圧が沖縄へと導きやすい配置になっていることが多い──だからですね。

地球の北半球では、反時計回りの気流が流れており、南半球では時計回りの気流が流れています。

これは「地球の自転」によるもので、それを説明するにもっともわかりやすいだろうのが、なぜかPanasonicのHPにあった「台風のふしぎ」でした。子供の自由研究にも転用できるレベルでわかりやすい。

台風が日本領海に入ると、スピードを上げて斜め上に進んでいくのは、そういう気流があるためです。

その気流に乗らなかったり弱ければ、インドネシアに行ったり台湾にいったりして、日本からは逸れます。

ようするに、台風は日本の天気図に姿を現すと、そこから右上に向かいます

たまーに停滞するのは”気圧が阻むから”です。四国でぐるぐる周った時は、高気圧がちょうど中国地方から紀伊半島にかかっていたため。仕組みがわかると「なるほど」ってなるでしょう。

進路先に停滞しやすい高気圧を天気図に見ることで、台風の進路を予測し、思案では手玉に取ることもできるわけです。

台風の中心部以外で大雨が降りやすい理由

低気圧が雨を降らせやすいのは、周囲から違う温度の空気を取り込みやすいため

台風は反時計回りに渦を巻いており、その影響力が高いのが東側の右半分です。こちら側は南からの湿った空気、太平洋からの潮風を取り込んで雲が発生しやすく、また成長するメカニズムとしても当てはまります。

また吹き込む風も強い地域になるので、突風にも注意が必要です。

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https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/typhoon/

四国で雨が降りやすいのは、ちょうど上陸するのもありますが、ど真ん中が山間部であるため。

海上からの温かい空気を台風が山間部へ運び、そこで雨雲が発生しやすく、四国南部や南紀では雨が特に降りやすくなります。

低気圧は上昇気流の塊で、山に沿って湿った空気が流れます。山頂部では平地より気圧が低く、気温も下がるため、ここで雲が発生しやすい。

山間部で突発的な雷雨が起きやすいのも同様ですが、これは山の表面が温められ、水蒸気が発生し、山頂付近で雲に変わりやすいためですね。

渓谷には川や湖が多くあるため、それも要因の1つです。

東海地方でも愛知と静岡の沿岸で雨が強く降りにくいのは、沿岸からの平地が広いためです。

こういう所でも豪雨になりやすいのは、上空に寒暖差のある前線が通る時です。それか、北側に強い低気圧がある時とかね。

低気圧に向かって風が流れるから、そこに遮る物がある所に雨が降りやすい」って感覚でOKです。

スカイツリーの周囲に噴水やらプールが多ければ、原理としては頭頂部で雲が発生しやすくはなりますね。そうなると展望台が涙目になってしまいます。

天候変化の仕組みを理解すると急激な変化も予測しやすくなる

春先の嵐によって、各地の湖でボートが転覆したことがありました。

それで「ライフジャケットの必要性」を問う人もいましたが、「いや、そもそも”予想できるししてくれている”から逃げれるやろ」って話です。

釣りを含む水辺のレジャーでは、天候変化による続行or退避を決めれるのは、自分自身だけです。

あの時は事前に予報で「上空に非常に強い寒気が──」といっていました。

この寒暖差(気圧変化)によって、”急速に発達する低気圧”を爆弾低気圧と呼ばれています(これは好ましくない言い方ですが)。

ようはアウトドアをやるんだったら、天気予報くらい見て知って、信じてあげたらいいと思います。

その気圧変化は天気図に描かれており、その線を「等圧線」と呼びます。

これは気圧変化を示していて、地図の起伏は「等高線」、海図の深度は「等深線」と同じように、”高低差”を示唆しています

等圧線の間隔が狭いほど、急激な気圧変化を示唆しているため、天候の急激な変化──強い風や雷雨が起きやすくなります。

予想天気図の説明|気象庁

ちょっと小難しく書いてありますが、知識として植えるなら気象庁の説明が妥当です。

台風の等圧線は存知の通り、”みっちり”なっているので、こちらの体内の気圧も変化し、体調が悪くなる人もいます。

魚も含む動物は「本能」としてそれを察知しますが、人間は予測もできるため、事前の対策をすることが可能です。

気圧計がついている腕時計も珍しくはないですが、リアルタイムで気圧が下がっている場合って、時すでにオスシな気もする。

気圧の変化=気温の変化」だから、自然に影響はハッキリ出ているんですよね。

急に肌寒く感じたり、風向きの変化だったり、風が生ぬるくなったりとか、ね。

ただですね、山間部ではその予兆を感じれるかどうかは難しいです。

なぜならば、今そこにいる場所で変化が起きるからですね。だから「山の天気は読みにくい」といわれるわけです。

なので渓流アングラーこそ気圧計は持ち歩くべきかと思います。

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