日本のバカさをアピールしたサンマの資源保護と漁獲枠の提案

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7/13より札幌市で、8つの国が参加する「北太平洋漁業委員会(NPFC)」の会議が開幕されました。

議題となるのは以下の3つ。

1.サンマ(資源保護の観点から各国ごとの漁獲枠設定)

2.マサバ(概ね同上)

3.IUU(違法・無報告・無規制)漁船対策

サンマは不漁が続き価格も高騰。庶民の味が庶民でなくなることに危機を感じる日本。

だが減っている理由を禄に名文せず、提案したサンマの漁獲枠案は、「さすが日本やな!」と感じた数値だった。

ウナギとマグロから何も学んでいないところが、特に。

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日本が提案したジャイアン理論すぎる漁獲枠設定案

細かい話は抜きにして、とりあえず該当ニュースを見てみましょう。

サンマの資源保護へ国際会議開幕 漁獲枠の設定が焦点|NHK

巨大漁船がサンマ漁 日本が新たな「一手」|FNN(YAHOOニュース)

サンマの不漁は深刻な問題となっており、ちょくちょくニュースで耳にした人はいるかと。

ちなみにここ2年連続、「年間約11万トン」が日本が水揚げしたサンマです。最盛期に比べれば雀の涙程度です。

水揚げが激減した2年前から、「サンマが食えなくなる! ヤバイ!」という記事が目立ちはじめました。

……が、「昭和時代より最新設備が充実して、どれほど頑張っても、11万トンしか捕れない」ってのが現状です。

私は一応、希望を持っていました。

マグロの国際会議で、現在では実現不可能な”最盛期”の水揚げ量を目安に、自国の漁獲枠を提示し、参加国すべてから白い目で見られた経緯があった。

なので、今回は省みて、現実的な数値を出してくるだろうと。

せいぜい15万トン上限で設定するならばまだ話はわかる。

でもニュースで耳にした数値を知り、漁業のトップって、海賊なんじゃないかと思えてきた。

他国にとっては制限、日本にとっては取り放題

焦点である「漁獲枠」の設定値については、一部抜粋すると──

北太平洋での年間の漁獲量の上限を全体で56万トン余りとし、このうち、過去の漁獲量の実績をもとに、日本は24万2000トン余り、台湾が19万トン余り、中国は4万6000トン余りなどとしています。

日本としては、不漁が続いているサンマの資源管理を強化する狙いがありますが、去年の漁獲量が日本の提案を上回る6万トンに上る中国や、ここ数年、漁獲量が日本を超えているとされる台湾からの反発も予想され、初めてとなるサンマの漁獲枠を設けられるかが焦点となります。

ここ数年11万トンがせいぜいなのに、いきなり倍以上の24万トンですよ(サンマの漁獲・資源量についてはこちらを参照)。

この数値を認めさせるのに「外交の手段が問われる」ってコメントが添えられたのが、もう大草原。日本は好き放題できるのに、他国には「捕るな」といってるようなもんです。

それを認めさせる”一手”として、「排他的経済水域での密漁」をチラつかせているのでしょう。該当するニュースを流して、国民にその意識を植え付けさせようとしているのもわかります。

国際条約でも違法であるため、罰則として条件を飲ませることは可能ですけど──。日本の排他的経済水域は、中国・韓国とかぶっているため、これも揉める要因であります。

相手に何一つメリットがない条件って、うまい話をちらつかせない分、手段がヤクザより質悪いんだよなぁ。

日本のみならず、アジアの水産資源管理はもともとガバガバ設定なので、これを機に安定化に進んで欲しいものです。

それは「漁業がこうである」を指導してきた日本にも責任はあるでしょうけど……。

密漁や自然に責任を転嫁させ、”他人のせい”にしているだけの条件(不漁)に気づいているのでしょうか。

ほんと日本の漁業は、数値からの利益しか見てないんだよなぁ。

ウナギとマグロもそうだが、水産資源が減るのに大量消費国である日本が保護に先陣を切って、消費を減らそうと考えないのだから、あわれに思える。

これからは全ての魚種において、更に制限は厳しくなっていくから、漁協に雇われた漁師がひとつの企業として、漁獲から加工・流通までを請け負う垂直統合タイプにならないと、漁業だけで食っていくのは到底無理になっていくと思っている。

フリーランスもそうだけど、個人で突飛し続けないと、継続して稼ぐのは困難ですしね。

ひょっとして未だに「多く仕入れて全て売ればいい」理論で経済を考えているのでは?

中国や台湾でサンマの水揚げが増えたのには、「美味い」を浸透させた日本に要因はある。

んで人気になって足りなくなったから、違法操業にも手を染めている。サンマに関してはもともと漁獲制限がないので、アジア海域では取り放題なわけですしね。

ここで「お前ら捕るなよ。俺が融通してやるから」と、輸出を考えれば、商売するに賢いとは感じる。

この提案で揉めるのが必死なのは、条件となる数値もそうだが、「そもそもマグロの漁獲制限もロクに守ってない国がどの口でいってるの?」にもある。

すでに前年の漁獲制限は超えて、来年度の枠から差し引かれる形で操業は続けられている事実があります。

豊漁だからって、価値のある魚をわざわざ安くするのだから、それを続けてしまっては、結局のところ損をするのは漁師です。

ウナギもマグロも、制限をかけてから予想より捕れているようで、漁師が困惑していますね。

サンマにおいては、北太平洋での総漁獲量を56万トンに設定したとして、それを”分け合う”なら話はわかる。

現状で水揚げ量は台湾に負けたことだし、中国も漁獲量を増やしている。向こうは向こうで自国内消費しているわけですが、それをお互い「輸入・輸出」して、相互利益を持つ考えはないんですかねぇ。

ウィンウィンの関係。特に政府が好きじゃないですか。

経済でどちらも稼ぐなんて、利益がない等価交換みたいなものだから、理想論ですよ。

この漁獲制限を有効にするためには、相互での資源交換が妥当かと。

「サンマ為替相場」なんて現実的だと思います。大量に捕れる”旬の季節”は自然に値段は下がるわけだし。

一応漁期は決められているため、それを各国に促すのが初手であるべきかと。

でも互いに売買するにあたって、こちらの市場が「中国産」を受けいられるかどうかも枷になる。

それを危惧している記事がこちら。

サンマは中国にかぎるでは、洒落にもならない 7月13日|産経ニュース

日本では高くて食べられないし、中国産は輸入しても誰も食べないから、現地に行って食うしかない」。そんな時代が来るかもしれないニュアンスで書かれている。

そうなれば「爆買い」とは逆の構図です。

中国産が劣悪なのも今では風評被害のようなもので、日本に根付いてしまったトラウマでもある。

正直いって、今は向こうのほうが資本と労働力があるから、向こうに捕らせてこっちが頂くのが賢いんですけどね。

もしかして中国のほうが漁業として効率重視をしている疑惑

日本の言い分を擁護するなら、「巨大船での巻き網一網打尽作戦により、特定魚種以外も根こそぎ捕っているのが問題!」があると思う。

後に控えるマサバの議題も、同じような議論で失笑を買うのではないかと。

特定魚種だけを巻き網で捕るなんて、到底無理な話。

今までは日本とロシアが主にとっていた北太平洋のサンマですが、そこに台湾やら中国が参入してきて、明らかに目減りした

だから、本来の総漁獲制限値は、今までの水揚げ量で「ギリギリ維持できるレベル」だったのではないでしょうか。

まあ水産庁が24万トンの数値を提示したのは、「お前らが捕らなければこのくらい捕れるんだよ!」っていいたいのですかね。

現在の惨状が生まれているのは、大量に捕れやすい魚に上限を設けず、価格の下落が続き、安いサンマが当たり前になってしまったのが原因でしょう。

盛期の半分以下である11万トンしか捕れないのに、価格は1匹100円前後でしか売れないのだから、サンマ漁師は食えないわな。

ウナギとマグロでいい加減に学んで頂きたいものです。

絶命危惧種でもうすぐ食えなくなるぞ! 今のうちに食え!」って煽る国だからね。仕方ないね。

海に囲まれている島国だから、本来は水産業が最も利益が出るし、輸出も活発化できる産業なかと思います。

稼ぐ漁業はノルウェーに負けている。けれども、欧米も乱獲からの資源量枯渇で戒めて、厳格な管理のもとに「安定して稼げる漁業」に変遷した経緯がある。

だから、「価格を安定化させるために資源保護を優先する」ことが将来に繋がると、いい加減気づいて欲しいものです。

最後に、「養殖すればいいじゃん」て意見もあるだろうから釘を刺しておくと、それを成長させるに餌と養殖場が必要になります。

サンマ1匹100円を、1年間成長させるにどれだけの金額がかかるかは定かではありませんが、どう考えても採算合わないだろうと。

もしそれをするなら、養殖が天然より価格が上がるでしょうね。

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