今週の水属性ニュース 《台風15号とン年振りの黒潮大蛇行》

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どうも、「遠州灘の砂浜でキスが釣りたい」と願ったら台風が来てしまった者です。

週末に釣行を予定していた浜メンには申し訳なく思います。

しかし、それを予測し”止めた”ら、予想より台風が離れて影響が軽微になったのは、どういうことなの……?

今週の水属性ニュース(2017/8.26~9.2)

ガラパゴスで中国船籍漁船が密漁、乗組員らに禁固刑 エクアドル|YAHOOニュース

ガラパゴス諸島はエクアドルの領地。

その海洋保護区で密漁をしていた中国漁船が裁判で禁固刑を喰らった、という話。

このニュースを聞いて「ん?」って人はいるかもしれない(なんでもとはいってない)。

日本領海に密漁船が押し寄せていることは知られているが、”逮捕”されたケースは少ないことに。

近いニュースだと、小笠原諸島のサンゴ密漁が記憶に新しいかと思う。

大手メディアが静かすぎる… サンゴ密漁船逮捕劇に海保「SST投入」は本当なのか|JCASTニュース

密漁船は「海保」が対応に当たるわけですが、基本的に武装はしていません。

「銃で打たれた」とか聞くことはあると思います。けれど防御・応戦は組織として難しい。下手すれば「国vs国」の発端ともなる。

それに日本の世論は不戦を主としているので、「たかが漁船を追い払うのに軍隊を使うのはどうか」って話にもなります。

まあようするに、”力ずく”が難しいわけです。

今回のエクアドルでの逮捕劇は、中国が日本領海以外の他国でも密漁を犯していた揺るぎない事実でもあります。

日本領海内での逮捕劇が少ないのは、「領海内ですぐに拿捕できない」てことにもなる。

密漁の対処は基本的に、証拠を得て罰金させるか、海水かけて追い払うか、の選択になっています。

コメ使わない「すし」販売へ 糖質制限ニーズ高まりで|NHK

ニーズに答えたのはいいがマズイと評判。

くら寿司のフットワークの軽さに驚くけど、回転寿司は皿の数で会計をするから、シャリ無しで減額すると面倒になるから、”なにか”を添えて出せばいいんじゃね? という考えだろうか。

うーん理に叶っているんだよなぁ。

これで文句いうなら「お米食べろ!」とSYUZOが宣伝するしかない。

陸地にダメージを与えず漁業の邪魔をしていく台風15号さん

太平洋高気圧にひっかかり停滞する……までは初期の予報でも読んでいた。

その通りにくれば、暴風域が房総にかするかかすらないかで、どさくさに岩手~福島に大雨ってところ──でしたが、小笠原でまごついてから離れていき、陸上にはほぼ影響がない状態に。

この辺は北風気味になったので、1日は気温が下がり、夜はガクブルしてました。

これが過ぎて日照が増えれば、また暑くなるんだろうなぁとは感じますけれど、秋が近づいてきた感があります。

【選り抜き】釣りよりも漁業に深刻な影響をもたらす黒潮大蛇行

どうでもいい情報を付け加えると、12年振りの現象となります。

では前回の大蛇行が海況にどのような影響をもたらしたかというと、シラスと近海魚の水揚げ減(深刻)でした。

毎年のように「もち鰹来ない」っていってるけどな。

黒潮12年ぶりの「大蛇行」になる見込み|NHKニュース

こうなると「異常気象!」と短絡的に声を上げる人も少なくない。

ですが、黒潮が”通るべくして通るひとつのルート”なだけです。つまりは「定期的に訪れる自然現象」なわけ。

なのでインタビューで「不漁の原因が異常気象で政府ヤバイすよね」というパターンが多いけど、「自然現象だからしょうがない」で返す漁師が多かったです。

こういう時のために、捕れる魚で漁をして、互いがその水揚げをサポート(加工・出荷)をする合同会社にすりゃいいと思うんだけど、全国でも例こそはあるが、浸透はしていませんね。

「魚が捕れるだけ稼げる」考えが常識となっている枷があるとは思います。

話を戻すと、蛇行して本流が岸から離れることで、黒潮に乗ってやってくるマグロやカツオなど、イワシも含む回遊魚が近海から離れます。

勘違いして欲しくないのは、魚自体が”海から居なくなっているわけではありません”。

漁場が港から離れてしまうため、獲ろうとすると燃料代がかさんだり、最適化された漁具が通用せずに水揚げが少なくなったりする弊害が現れます。

静岡県のシラスやカツオは「近海物」のため、平均的な黒潮のルートより”2倍”は離れた本流付近に行くとなれば、遠洋ともいえるし、装備もまた変わってくるので……まあ漁に出ないほうがまだマシってわけになります。

水揚げが減るってことは市場価格があがるし、一般家庭では手に入りにくくなります。

発注されている飲食関連が優先されるので、スーパーに並ぶ鮮魚がちょっと様変わりするとか、遠洋の冷凍物が増えるとか、そんな感じですかね。

とはいえ、影響を受けるのは静岡~関東辺りの漁業になるので、全国的な影響としてはまだ軽微てとこ。

対処するなら地球の自転をちょっと遅らせるとか、意図的に蛇行先の海水温を海底から下げるとか、地球規模の無理ゲーな対策が必要となります。

この辺は海水温度と気象データをまとめることで、卒論クラスに仕上げることができそうだし、研究するのも面白いかもしれません。

参考資料:碧水 第114号 平成18年(2006年)4月|静岡県水産試験場

図2のグラフを見れば、10年スパンで定期的に蛇行が発生しているのがわかるかと。

その時に水揚げが減っているのはグラフで見れば確かですが、平均より下ってだけで、前回大蛇行があった2003年の不漁は”それだけ”が原因じゃなさそうってのもわかる。

メディアや研究者は「なんでなんだぜ? 異常なの?」とうろたえてますが、ベテラン漁師は「こんなこともあるわな」と正反対の意見が面白い。

黒潮大蛇行が魚釣りに与えるだろう影響

遠州サーフはたいして影響がないでしょう。沿岸ですし。浜名湖もいつも通りです。

──しいていえば、秋口に伊良湖辺りに訪れるブリ達が少ないかも。

でもあれは伊勢湾で成長し旅立つのも居るので、本当に黒潮頼りな駿河湾や御前崎よりはマシかもしれない。

黒潮が蛇行するってことは、遠州灘沖に冷水塊が発生するので、沿岸の水温が下がるのは早くなるかもしれません。

ヒラメなど魚の産卵期は水温変化によって、生殖器官がそう発達するから季節で始まると研究結果も出ています。

つまり、”産卵で接岸するタイプ”は、「例年なら」から外れる可能性が高いと思われます。

沖釣りが盛んな御前崎沖では、釣れる魚が変わるでしょうね。

秋口にはフィバる相模湾のキハダも、黒潮の流入がないため、例年より不況となる恐れはあります。

どこでもいえることですが、その代わりに停滞しやすい魚もいるので、冷水塊のようなデッドゾーンを外して特定魚種に絞らなければ、釣りは楽しめるのではないかと。

この辺はチャーターするなら船長の手腕次第ですね。

例年ならば”の情報を頼りに個人が魚を探すとなれば、難しい状況になるかと思われます。

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