【魚釣りの理論】「アウフヘーベン」を釣りで活用するならこんな風に

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小池都知事が突然発した「アウフヘーベン」に、国民だけでなくマスコミも「?」が浮かんだかもしれない。

意味をかいつまむと、「AとBの意見が衝突しているなら、私はCを提唱するぜ?」みたいな感じ。意識高めで場をかき乱しているようにしか見えないですね。

それは魚釣りの理論に活用できないことはないし、もともとは問題解決の方法論。

はる@釣行中
はる@釣行中

政治と魚釣りを無理くり繋げる記事がはじまります。

築地市場と豊洲市場をともに成り立たせるアウフヘーベン

豊洲市場の土壌汚染問題は長引き、日にレクサス1台(曖昧)ほどの維持費が浪費されました。

勘違いしてほしくないのは、それはもともと想定内だったこと。

ていうか、「排水」と「上水」をごっちゃに考えてませんかねぇ?

有害物質が検出された地下水を、そのまま洗浄や飲料に使うとは、誰もいってないのですが……。

無駄に盛り上がった「盛り土」問題も、海抜を上げて海水や地下水から守るための基礎として必要なので、汚染問題とは関係ありません。

初期図面と違う「空間」があることが問題視され、そこに溜まった水から有害物質がたまたま出てきたのが発端です。

その空間は配管を通すためだけの物

なので取水するわけでもないし、無駄に騒いでDOしたいの? って思います。

んで丸1年かけて移転問題に終止符を打った折衷案が──

豊洲には移転するが、築地も再整備で使うようにしたい」という内容。

これがまさに「アウフヘーベン」なわけです。

AとBの意見が衝突したらCの提起をする

豊洲市場は近代設備の生鮮市場になります。

築地市場は老朽化が進み、衛生面で現行法から逸脱する可能性がありよろしくない。

そのメリットは「世界からの知名度」です。

移転問題でうまくいってないのは、両極な意見間での衝突

完全移転派の[A]と、築地活用派の[B]です。

[A]は基準クリアをしているので、移転自体はいつでも可能。

ただそれを許さないのが、汚染問題を鵜呑みにした世論。

[B]は「企画するのはいいけど、費用はどうすんの?」って話。

豊洲の移転が決定し、築地を休ませないと、汐留から豊洲を繋ぐ環状2号の工事が進まず、東京五輪のインフラ整備も遅れちゃう背景もあります。

いきなり出てきたC案とアウフヘーベン

……んでウダウダと時間はすぎ、不信感をあらわにしていた頃、折衷案として[C]の意見が提示される。

それは「市場移転はもちろんするが、旧市場(築地)は再整備して食のテーマパークとして活用する」という案。

──ということは、完全移転の費用が更に増えるね! やったね税金!

これは「新しい市場を活用するのはもちろんだけど、世界的知名度のある築地を無くすのは忍びない。じゃあそれを活用して、『第二の築地』としてスタートさせよう!」みたいな話。

老朽化した市場を再整備して、とりあえず一般公開のマルシェ(市場)にする。

そこに築地と食の歴史をまとめた記念館を作って、観光客を誘致する算段でしょう。

ここでアウフヘーベンについて、wikiさんに聞いてみよう。

ドイツ語の aufheben には、廃棄する・否定するという意味と保存する・高めるという二様の意味があり、ヘーゲルはこの言葉を用いて弁証法的発展を説明した。つまり、古いものが否定されて新しいものが現れる際、古いものが全面的に捨て去られるのでなく、古いものが持っている内容のうち積極的な要素が新しく高い段階として保持される。

このように、弁証法では、否定を発展の契機としてとらえており、のちに弁証法的唯物論が登場すると、「否定の否定の法則」あるいは「らせん的発展」として自然や社会・思考の発展の過程で広く作用していると唱えられるようになった。

国語辞典などでは、違った考え方を持ち寄って議論を行い、そこからそれまでの考え方とは異なる新しい考え方を統合させてゆくこと、という説明がなされることがある。

止揚|wikipedia

アウフヘーベンを理解するためのいい例文としては──

とある三角形を見て[A]は「これは三角である」といい、[B]は「これは丸である」と意見が違えた。が、視点をかえた[C]案として「これは円錐である」と全体像が見えた。

簡単にいえば、「お前らの意見はわかった。じゃあこういうことだろ?」って提案するのがアウフヘーベンかもしれません。

魚釣りでアウフヘーベンを使うならこんな風に

例えば全てのリールを過去にするのが得意なシマノのリールでいうと、11年と15年モデルのツインパワーで何が違うのかを考えてみましょう。

カタログスペック上だとたいした違いがない。

違いは「コアプロテクト(耐水)」「HAGANE(笑)」くらい。

これらを簡単にまとめれば、11→15モデルの変化は「むっちゃ強くしたから古いのは過去にしたで!(適当)」ですみます。

でも旧モデルを使い続けている人は、愛着があるだろうし、無理して新しくする必要がないからかもしれない。

現行モデルからの人は、向上した耐久性を比較できないし、旧作は「アウトオブ眼中」になるでしょう。

もしこのリールを知らず、どちらかを買いたいとなって、使っている人の意見を取り入れようとしたら?

新旧どちらにも良いところはある

ちょっとリールを探してるんだけど~」て相談をうけたとする。

解答するのは、ツインパワーの15年モデルを持っている人と、11年モデルを持っている人。

15年モデルだけを使っているなら、それだけの良いところを伝えればいい。

11年モデルを使い続けているなら、耐久性ヤバイを伝えることができるけど、新モデルと比べての説明は曖昧になる。

それらを聞くだけなら、「どちらにも損得はある」ことはわかります。

ここに第三者の意見を挙げると──

  • 新モデルなら性能は申し分ないし、保証からのサポートを受けつつ、現状の最高峰を味わうことができるやん?
  • 旧と新モデルの差がなければ、型落ちを安く買えるかもしれないし、サポート必要ねぇよなら旧モデルを選んでもいいのでは?

などといった意見もある。

ざっくりいうと、予算があれば15年モデルでいいし、足りなければ11年モデルでいい、という話。

リールは「コレじゃないとダメ」はそうそうありません。

選択が迫られた時だったり、選択肢を増やすために必要なのが知識です。

釣り場(ポイント)選びに活用するアウフヘーベン

海のどこにでも魚が居る可能性はありますけど、多い所と少ない所があるのは確か。

多く居るポイントは、釣れるポイントとして衆知されます。

誰もがやっても釣れないなら、そこは居ないポイントとして記憶されます。

ホームとして1箇所だけを設定したのなら、釣れる日と釣れない日が繰り返されることでしょう。

それに一喜一憂して満足するだけならいいですが、もし「毎日・毎回のように釣りたい!」と考えてしまったのなら……?

季節による魚の習性や行動範囲、捕食傾向などを知る必要があります。

ポイント毎に魚がここにいると断定できる要素を加え、釣るためのエサが何なのかを知り、それを仕掛けに反映する……。

メディア等のメソッドも知識になりますが、実践しないと実証できません。

「ここでは釣れる時もあった」「ここでは釣れない時もあった」

これらの情報をアウフヘーベンして、「今日ここでは釣れるだろう」という場所を導くのも、次のステップに進む方法かと感じます。

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