「アウフヘーベン」を釣りで活用するならこんな風に

20171004tp121

小池都知事が新党立ち上げの際、国民だけでなくマスコミも「?」となった言葉が「アウフヘーベン」。

実は豊洲市場移転問題でも発しています。

ようは新しい意見と古い意見が衝突した時、解決に導くため、それらを考慮したより良い提案をすることが当たります。

有り体にいえば「いいとこ取り」てわけ。

魚釣りでも活用できないことはないし、もともと哲学者が生み出した”問題解決”のための方法論。

政治と魚釣りを無理くり繋げる記事がはじまります。

築地市場と豊洲市場をともに成り立たせるアウフヘーベン

知っての通り、豊洲市場は土壌汚染問題が長引いて移転が実らず、日にレクサス1台(曖昧)ほどの維持費が浪費されています。

有害な成分はたしかに地下水より検出されていますが、それはもともと想定内だったこと。整備として遅れているのは、その浄化システムであり、その背景をロクに報じないメディアと、知ろうとしない人々にも原因はあります。

てか、「排水」と「上水」をごっちゃに考えてませんかね。地下水をそのまま洗浄や飲料に使うとは、誰もいってないのですが……。

無駄に盛り上がった「盛り土」問題も、建物を海抜から上げて海水や地下水から守るための基礎としてなので、汚染問題とは別に関係ありません。

初期図面と違う「空間」が造られることが問題視され、そこに溜まった水から有害物質がたまたま出てきたのが発端です。

別にそこから水を汲むわけでもなし、その空間は配管を通すためだけの物なので、無駄に騒いで維持費を浪費しているだけって背景もあります。

んで丸1年かけて移転問題に終止符を打った折衷案が──

豊洲には移転するが、築地も再整備で使うようにしたい」、という内容。

これがまさに「アウフヘーベン」なわけです。

AとBの意見が衝突したらCの提起をする

豊洲市場は近代設備で、現状では最先端の生鮮市場となります。デメリットでいえば”世界からの認知度”くらい。

築地市場は現状維持できないこともないが、老朽化が進み衛生面で現行法から逸脱する可能性がありよろしくない。メリットといえば”世界からの知名度”です。

移転問題でもめているのは土壌汚染問題だけでなく、完全移転派の[A]と、築地活用派の[B]での両極端な意見間での衝突です。

[A]の案は基準値クリアをしているようなものなので、移転自体はいつでも可能。ただそれを許さないのが世論。

[B]の案はするのは可能だが、再整備の費用はどうすんの? って話。

それとは別に、豊洲への移転が進まないと、汐留から豊洲を繋ぐ東京五輪でも必要な環状2号線が進まない背景もあります。

……んでウダウダと1年がすぎ、都民ファーストへ投票した人々が不信感をあらわにしていた頃、折衷案として[C]の意見が提示される。

それは「市場移転はもちろんするが、旧市場(築地)は再整備して食のテーマパークとして活用する」という案。──ということは、完全移転の費用が更に増えるね! やったね税金!

完全移転は2018年を目処に再スタートを切ることなりましたが、当初の意見だから事実上の白紙なんだよなぁ。

この場合の”アウフヘーベン”は、「新しい豊洲市場を活用するのはもちろんだが、知名度はある築地市場を”無くす”のは忍びない。ならば知名度を有効活用して、テーマパークとして第二の築地もスタートさせよう!」ってところ。

まあ場外市場を再整備して、一般公開のマルシェ(市場)にしつつ地域経済を潤し、築地と食の歴史をまとめた記念館を作って、観光客を誘致するって算段でしょうね。

ここでアウフヘーベンについて、wikiさんに聞いてみましょう。

ドイツ語の aufheben には、廃棄する・否定するという意味と保存する・高めるという二様の意味があり、ヘーゲルはこの言葉を用いて弁証法的発展を説明した。つまり、古いものが否定されて新しいものが現れる際、古いものが全面的に捨て去られるのでなく、古いものが持っている内容のうち積極的な要素が新しく高い段階として保持される。

このように、弁証法では、否定を発展の契機としてとらえており、のちに弁証法的唯物論が登場すると、「否定の否定の法則」あるいは「らせん的発展」として自然や社会・思考の発展の過程で広く作用していると唱えられるようになった。

国語辞典などでは、違った考え方を持ち寄って議論を行い、そこからそれまでの考え方とは異なる新しい考え方を統合させてゆくこと、という説明がなされることがある。

止揚|wikipedia

アウフヘーベンを理解するためのいい例文としては──

とある三角形を見て[A]は「これは三角である」といい、[B]は「これは丸である」と意見が違えた。が、視点をかえた[C]案として「これは円錐である」と全体像が見えた。

AとBの意見を取り入れて全体を見渡し、より堅実な論理を展開するのがアウフヘーベンかもしれません。

魚釣りでアウフヘーベンを使うならこんな風に

例えば”全てのリールを過去にする”のが得意なシマノのリールでいうと、11年と15年モデルのツインパワーで何が違うのかを考えてみましょう。

20171004tp122

カタログスペック上では、たいした違いがありません。

大幅に変化したのが、「コアプロテクト(耐水)」「HAGANE(笑)」くらいですね。

簡単にまとめると、11→15モデルの変化は「むっちゃ強くしたから古いのは過去にしたで!(適当)」というわけです。

11年モデルを使い続けている人にとっては、「愛着」があるだろうし、カタログスペックだけを見れば変化が感じられないので、無理して新しくする必要性が感じられないかと思います。

15年モデルから使いはじめた人にとっては、旧式より向上した「耐久性」を自慢できるだろうし、古いモデルは「アウトオブ眼中」になるかもしれません。

でももし、このリールを知らない貴方が、これらのどちらかを買いたいとなって──、

使っている人の意見を取り入れようとしたら?

新旧どちらにも良いところはあるフヘーベン

ちょっとリールを探してるんだけど~」て人がふと、そう呟いたとする。

ツインパワーの15年モデルを持っている人と、11年モデルを持っている人は目をきらめかせ、次のような意見を出すでしょう。

ツインパワーの15年モデル”だけ”を使っている貴方には、15年モデルの良いところだけしか伝えることができない。

11年モデルを”使い続けている”貴方には、11年モデルの耐久性を伝えることができるが、15年モデルに比べてのメリットは曖昧になる。

それらを聞くだけなら、「どちらにも損得はある」ことが事実として残る。

第三者の意見を挙げれば、「新モデルを買えば保証はつくし、数年安心してサポートを受けつつ、現状の最高峰を味わうことができる」意見と、「旧モデルは型落ちが新品で安く買える可能性はあるし、現モデルと機能が大差ないのなら、こっちを選んでもいいのでは」という意見もある。

ということは、予算があれば15年モデルでいいし、足りなければ11年モデルという選択肢もとれる。

でもここに別の意見を加えるとなれば、「何を釣りたいか、どんな場所でやるか」も考慮したほうがいい。

メバルやアジの小物系をメインでやりたいなら「ソアレCI4+」も選べるし、PEラインをすんなり使いたいなら「エクスセンスCI4+」という選択肢もある。

飛距離重視なら「AR-CエアロCI4+」もあるし、淡水なら「コンプレックスCI4+」もある。

リールに関しては「どれかじゃないとダメ」ってことはそうそう無いので、選択肢を増やすため色々見て覚えておくといいかもしれません。

選択が迫られた時に発揮される決断力こそ、「知識」です。

釣り場(ポイント)選びに活用するーベン

海のどこにでも魚が居る可能性はあるが、居る所と居ない所が存在するのは確か。

居るポイントは自然と”釣れるポイント”として衆知されていく。誰もがやっても釣れないなら、そこは”釣れないポイント”として記憶されていく。

”ホーム”として1箇所だけを設定したのなら、そこでは釣れる日と釣れない日が繰り返されることでしょう。

それに一喜一憂して満足するだけならいいですが、もし「毎日・毎回のように釣りたい!」と考えてしまったのなら……?

季節による魚の習性や行動範囲、また捕食傾向などを知る必要があります。

ポイント毎に魚が”ここにいる”と断定できる要素を加え、釣るためのエサが何なのかを知り、それを仕掛けに反映する……。

メディア等のメソッドを頭に入れるのは”知識”になりますが、実践しないと”反映”はできません。

「ここでは釣れる時もあった」「ここでは釣れない時もあった」

これらの情報をアウフヘーベンして、「今日ここでは釣れるだろう」という場所を導くのも、次のステップに進む方法かと感じます。

最後に政治の話に戻りますけど──

比例自民24%、希望14% 内閣不支持、支持を逆転|日本経済新聞

民進党の分裂から、希望の党がなりふり構わず公認候補200人とか立てる勢いで、勝たせる政治屋の手腕としては豪快でありつつも、露骨すぎて自爆しそうですね。

前回の政権交代の時は、減税を約束し、給付を増やすという露骨だけど実現は無理な方法で勝っていますが、今回はどうなることやら。

”顔”として党首にしたのが、よりにもよって当選したばかりの現職の都知事だから、反感買うのは当たり前ですね。

日本初の女性首相になるには、都知事を辞めて立候補する必要があるけど……どうなることやらアウフヘーベン。

スポンサーリンク

にほんブログ村 釣りブログ 東海釣行記へ

この記事の他にも
「とある浜松アングラーの一生」の情報は、
いいねしてチェック!