台風ニュースを眺める時間はとても無益だ

台風ニュースを眺める時間はとても無益だ

お盆休みに訪れた台風10号は、多くの観光客を足止めし、観光業へ多大な影響を与えました。

もちろん高校野球は中止に。NHKは放送枠をそのまま台風関連のニュースに切り替え、各チャンネルはこぞって注意喚起を促しているわけですが、予想進路上に住む方々は、いつもこう思っていそう。

有益な情報がほとんどなくない?」と。

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台風は唯一予測可能な自然災害

台風の進路予測は列島に近づくほど詳細化するし、進路上の交通機関がストップするのは恒例のこと。15日はJRの小倉~大阪までの新幹線と在来線は終日見合わせになり、博多-東京間の移動が難しい状況でした。

でも13日に計画運休は決まっていたんですよね。全面見合わせに切り替えたのが14日の夕方。

空の便は西日本を発着とする便は全面運休。台風の予想進路上を飛行するルートも運休となり、国内移動よりも帰国・入国側にとって困る状況です。16日は北海道まで移動するから、東北・北海道方面の便はほとんど欠航するでしょう。

https://www.ana.co.jp/asw/ncf_info

というわけで、台風の予想進路上の主要交通機関が「運休」するのは、もはや当たり前なのです。

そんな状況で「どうですか?」とマイクを向けられても、「○○まで行く予定だったんですが、困りますね」くらいしか言わないし、言えない。でもその方々はどのタイミングで運休になったことを知ったのだろう

ニュース番組で天気予報をやる時間はほぼ決まっているし、新聞を見れば天気図と週間予報くらいは知れるわけで、ネットなら検索なりスマホアプリでより詳細な情報を知ることができる。

ここ3日間で一度でも天気予報を見ていれば……「台風来てるやん?→これ旅行中に来るんじゃね→交通機関がヤバイ!」……このくらいは誰でも予想できるのでは?

もしそれができないのなら、ニュースの報じ方に問題があると私は思います。

撮れ高優先の台風中継に何の情報があるのか

台風中継といえば、レポーターが体を張って暴風の中レポートする光景が定番です。それを見て「危ないなぁ」とか「バカか?」と思うことはあっても、すでに暴風域に入っている地点を報じているわけだから、避難や対策をするには後手な状況なんですよね。

今回の台風で一番「だから何?」と思ったのは、高松で観覧車のゴンドラがぐるぐる回ってた映像でした。

これを見せて何を伝えたかったのだろう……。明らかに”撮れ高”狙いだろ。

確かに風の強さは理解できるし、恐ろしさを知ることはできる。でも台風が来ている状況で遊園地を営業するほど運営はバカじゃない。平常時でも操業停止する風速は決まっているだろうしね。「見てください! ゴンドラの中に人が!」ってなれば、運営側の管理責任で数日石を投げれますね。

路上に停められた自転車が全て倒れている映像を見せられても、「いや台風じゃなくても冬ならよく倒れるやろ」とツッコミたい。強風の中で傘をさして飛ばされる人は、コンビニでポンチョ買おうよと勧めたくなる。数度の警告を無視して車が水に浸かり立ち往生した人たちも、第三者から見ればバカにしか見えないが、7人の大人が警告を無視し、何を考えて居続けたのか、その心理は今後の参考になりそうなのに……

台風10号、玖珠町の孤立18人救助 由布市で女性けが - 大分のニュースなら 大分合同新聞プレミアムオンライン Gate
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ニュース映像は”映像”らしく、起きている危機を伝えるだけで、これから起きうることを全然報じない。「台風とはどんな自然現象で、どんな影響が考えられるか?」を詳しく私たちに教えてほしいと願っている。

台風は発生時から消滅までを追える、唯一の”直前でも対策が可能な自然災害”である。

予想進路は列島に近づくほど更新時間が短くなる。おおよそ3日前には予想も固まるので、事前の対策をすることも、自分の意思で安全な区域に避難することも可能です。彼らは曖昧な”予測”を出すことは混乱を招くだけと思っているでしょう。でも、今いる場所の未来を教えて欲しい! そうでないと、判断しきれない人だっているんです。

予想降水量を地域でわけるから避難の判断が遅れやすい

今回の台風で予想される雨量は、多いところで合計1000mm以上、四国・近畿・東海が特に多い予報とされていました。

でもちょっと考えて欲しい。その地域内で「雨が降りやすい県」と「降りにくい県」が存在することを。

今回の台風は少し特殊で、中心が過ぎた後に引き連れる雨雲が多く、通過後のほうが降水量が多くなる見込みです。台風は半円右側に雨雲を貯めやすく、また風力も強くなります。そこが通過する地域の中でも、更に降りやすい箇所は性質を理解していれば特定できます

気象庁|台風に伴う風の特性
台風に伴う風についての解説を掲載しています。

台風は反時計回りの渦で、右半分は南からの湿った風を吸い上げます。これだけでも覚えておいてください。

湿った空気が山間部に当たると、気圧が急に下がって雨が発生しやすい。となれば、今回のルートを考慮すると「徳島・和歌山・三重」が特に強く長く降りやすい条件が揃っています。16日になると甲信越の山間部から日本海側まで降る感じで、最終地点が北海道になります。そして関東は南からの温かい空気を取り込み、気温が上昇して猛暑日といった具合。

ここまでだいたいテンプレです。

東海地方で800mm?俺の地域全然降ってないんだけど(笑)

台風などヤバイ低気圧が通過する予報になると、東海地方がいつも「総降水量」のトップになりやすい。

これ不思議に思いませんか? 実際住んでいる人は肌で感じているでしょうけど、特に多く降っているのは三重県と愛知県くらいです。

静岡県は山岳地帯が多い北部が特に降りやすい地域で、平野部は台風だと降りにくい環境です。夏になると静岡市付近は、伊豆半島で発生した雨雲のおかげでよく夕立が発生する特色もあります。

だから今回の場合、東南の風が強い程度で本体の雨雲がかからない浜松市だと、強風域でもほとんど雨が降らない状況になることは予想できるわけです。だから南部と北部で雨に警戒する温度差は、かなり開いていると思われます。

これからどれだけ降るのか予想するには雨雲レーダーが必要不可欠

強い長雨をもたらす線状降水帯は、気圧配置で”可能性”は予想することができるけど、「どこで」「いつまで」を予想することは難しい。これは地形が関係するためです。

天気予報サイトで提供されている「雨雲レーダー」は、現在の情報だけでなく、”これまで”と”これから”も表示できるため、どれほど豪雨が続くのかを判断する指標にできます。「ヤフー天気予報」のスマホアプリが特にわかりやすく使いやすいですね。ウェブなら「tenki.jp」を利用すれば15時間の動きを確認できます。

雨雲の動き(予報) - tenki.jp
雨雲の動き(予報)では、降水短時間予報による雨雲の予報を、1時間後から6時間後まで1時間単位で確認できます。雨の強さのレベルを知るためにご利用ください。

レーダーと合わせて気象衛星を見れば、雲の厚さがわかるし気流も読めます。それと雨雲レーダーの「これまでの動き」と「これからの動き」を照らし合わせることで、雨の降りやすい地域がわかるようになるし、どんな気象条件で雨が降るのかを理解できます。

実際、昨年の豪雨被害でも線状降水帯は前日までに予想されていて、気象庁も緊急会見を開いて注意喚起を行っています。でも防げなかったのは、予想を上回る降水量もありますが、”どこでそれが集中的に発生するか”までは降る前まで知ることができなかったから。

これは行政の悪いクセであり、混乱を招きそうな曖昧な答えを控えるせいですね。

広義で語っておけば狭義は「わかるやろ?」で済ましています。台風10号でも「中国四国地方」で括るのではなく、その中でも「T県H県が特にヤバイよ! なぜならば──」と語るだけでも、視聴する人達の知識は育まれていくし、避難の自己判断もしやすくなると考えます。

そしてL字字幕ですが、過去の雨雲レーダーずっと映しても意味ねーだろといいたい。

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台風の予想進路からリスケもできないようじゃ…

台風中継で一番無駄な時間は「電車が止まって駅がさあ大変」のシーン。「終電…行っちゃったね…」はドキッとするけど、電車が止まって自分の予定が崩され、駅員に掴みかかってる姿はなんとも見苦しい。

今回で一番の被害者は、もともと15日に帰る予定で、16日から仕事の方が特にダメージがでかいと思います。この場合どうすればよかったのでしょうか?

電車や飛行機だと、14日中に払い戻し処理をして夕方までに乗る必要がありました。それで間に合えば成功。無理なら16日を有休にしてもらうよう電話する選択になるかと。……どうしても15日中に帰るなら、タクシーで頑張って運転手を帰れなくするか、乗り捨て可能のレンタカーで停車区間を移動するか……。

台風10号、1人死亡47人けが 16日も風雨に注意:朝日新聞デジタル
 大型の台風10号は15日、広島県呉市付近に上陸し、中国地方を縦断した。西日本では激しい雨が降り、各地で土砂災害警戒情報が発表されたほか、避難勧告・指示も出された。強い風が吹き、海に転落するなどして少…

台風のたびに交通機関で困る人は、普段天気予報を全然見ないのかな? それとも「このくらいなら動くだろ!」と高をくくっていたのだろうか。もしかしてヤラセなのだろうか。

……なんにせよ、予定を組むなら不確定要素は必ず考慮に入れておくべき。時間ギリギリで出たら突然の腹痛でトイレに籠るハメになって遅れるとかありますしね。余裕がない時ほどリスクは顕在化するもんです。

21時のNHKニュースで、外国人観光客のインタビューを見ました。そのコメントが非常に美しかった。「台風なら仕方ないね!」「安全を考慮した結果だからいいと思うよ!」「滞在期間を延ばすだけさ」など前向きな意見ばかり。人身事故ストップで「FU・ZA・KE・RU・NA!!」と罵倒しまくるクラスタとは違いますね。

でも気になったのは、日本に居る時に台風情報を知る術がなかった、とのコメントです。

端末の基本言語を母国語にしていると、検索すれば母国語が優先されます。日本に滞在しているなら、日本のサイト(jpドメイン)を優先に見れるようにするとか、QRコードで気象情報への案内などあると親切ですよね。それはキャリアの基地局エリア判定で切り替え可能ですし。

──来年は更に外国から観光客が増えるってのに、大丈夫なのだろうか。

音声AIに「台風いまどこ?」と聞けばいい

Siri・Googleアシスタント・アレクサなど、音声AIを有効に活用するには、「疑問」を投げかけるだけでいいんです。だから台風情報を知りたいなら、「台風いまどこ?」と聞けばいいだけ。

SiriとGoogleに「台風いまどこ?」と聞いてみた結果。
主観だとGoogleアシスタントのほうが有能。
Siriは日本語認識が甘いですね。英語のほうがスムーズかも。

スマホを持っている人ならこれができるけど、無い人はどうしたらいいのだろう? その疑問はAmazonがだいたい解決してくれる! FireHDタブレットのAlexa搭載モデルなら、音声AI付きの10インチタブレットとして格安の部類だし、性能もそこそこいいです。なんたって映像を見るための端末でもあるしね。

今後はディスプレイ表示型の音声AIがメインになるし、キー入力が苦手な方でも、語りかけることで入力できるのは強みでもあります。操作は画面に触れるだけでいいしね。

その他雑談
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