魚釣りをするだけなら簡単だけど、続けるのは難しいと思う。
別れの後に出会いがあるおセンチな季節。
年度の移り変わりに新人を迎える社員はピリピリ。
そんなタイミングで「入社一年目ビジネスマナーの教科書」なる本を見かけたので、なんとなく書きたくなった内容です。(毎年出してんだろなぁ…)
大切なのは「興味」を持つこと
何事も始めたキッカケは、「興味があったから」が根っこにあるはず。
長々と「御社の──」からはじまる文学ぽい志望動機を読まされるより、「興味があるからor好きだから」だけの、短くても伝わる動機が許されてもいいと思う。
進路を決めるには、やりたいことに「出会う」必要がある。
将来成りたいことがない人は、まだ出会ってないだけと思う。
自分の行動していた範囲にたまたまなかった──、ただそれだけ。
俗にいう「成功した人」には、そうなれたキッカケである「興味」があります。
それに出会うのは遅かれ早かれ、人それぞれ。過ぎてしまえば、「あれは運命だった」と笑うでしょう。
でも意識しないと気づかないし、出会えないのが運命だと思う。
興味を見つけやすいのは雑誌などの書籍
今はネットがあるから、情報を集めるのは簡単になりました。
でもそれは、「すでに興味があるモノなら」の話。
ネットはこちらから求めないと、知りたい情報は得られにくい。
しかも「知りたい」が確定しないと、それもできません。
試しに「聞きたいことが分からない」で検索してみたら、「質問が下手な人はこうすると直るかもよ?」に関連したサイトが表示されました。
なんだよお前……賢いじゃねぇか……。
何が知りたいかが分からない時こそ、雑誌や漫画は有能なんですよ。
それこそコンビニにあるフリーペーパーもね。
書店で興味のある棚から周りを見てみよう
書店の良いところは、興味のあるなしに関わらず、目から情報が入ること。
サーチエンジンは書店の棚を指定して、「どんな本置いてますか?」と聞くようなもの。
「これが欲しい!」と決まっているなら、後者のほうが楽です。
例えば「アウトドア・レジャー」の棚にいってみたとします。
そこには魚釣りだけでなくキャンプやマリンスポーツの本もあるかも。
反対側を見れば料理本があるかもしれないし、投資だってあるかもしれない。
アニメや写真だって……。
なんとなく手にした雑誌をペラペラめくり、何か「おっ?」と目にとまれば、それが興味を探せたってこと。
普段は読まないジャンルも、読んでみると意外な発見がある。
車雑誌にある車中泊特集とか、釣りの遠征で使えるでしょ?
魚の写真をもっと上手に撮りたいな~、の答えはカメラ雑誌にあったりするし、インスタもあってスマホカメラ特集は多い。
グルメや旅雑誌なら、そこに行くついでに釣行を挟むとかね。
子供が親に似るのは同じ世界を見ているから
SNSが普及してから、「これって当たり前じゃないの?」的な話題がちょくちょく挙がる。
それは地域ネタだったり、家庭のことだったり。
ブラックサンダーが東海のご当地菓子と知ったり。
キノコとタケノコが投票をはじめたり。
私は家ならシチューはご飯にかける派だったり。
……これらは賛否を呼んで話題になりやすく、バズりやすいです。
「私が目にする物は全国でも当たり前だろう?」──と思い込んでいる人は多い。
それは家庭でも同じこと。
私は親に連れられて釣りをはじめたわけだけど、もし趣味が釣り以外だったのなら、今やっているかはわからない。
同年代から下はともかく、親戚や近所付き合いも多くなかったので、社会にでるまで年上との付き合い方に苦戦したりした。
今思うと、義務教育段階で出会う人達は、少なからず人格形成に影響はあるなぁと。
なのでコミュ能力を鍛えたいのなら、好きでも嫌いでも、多くの人と会話すればいいわけです。
両親が社交的で頻繁に人を呼んだり、パーティに招かれる立場なら、自然とその学習をしているわけ。
その機会が必然に多くなる経営幹部クラスだと、社交的な子に育ちやすいでしょうね。
……とにかく世の親御さん達には、ただ勉強を強いるのではなく、まずは興味があることを一緒に探してあげて欲しい。
高校の進路で迷わない人って、決めろといわれる前に、やりたいことに気づいているんだよね。
それに出会えるかどうかは、個人の意識もある。
けれど、両親がどれだけ視野を広げさせれるかでしょう。
釣ってみたい魚が決まったら目標をたてよう
興味があることを見つければ、それを続けるためにどんな勉強をしたらいいか──。
見つけることができたなら、最短の進路を決めれる特権があります。
どんな職業にもいえることですが、成りたい自分を支えるのは複数の目標。
大谷選手の「目標達成シート」が有名ですね。
例えば「90↑のシーバスを釣りたい!」という目標をたてたとしましょう。
それが釣れたことのあるポイントに通えるかが第一目標。
釣りあげることのできるタックルを準備するのが第二。
かけたら逃がさないテクニックを磨くのが第三。
釣れやすい時合などタイミングを知るのが第四……。
てな具合に、1匹のために行動しなきゃいけないことって、意外と多いでしょう?
これを達成したところで、他の魚全てに当てはまるわけじゃないから、魚釣りを極めるためには「生涯勉強」しかないわけです。
新卒で良い企業に入るため、基礎学力は確かに必要。
日々の努力はどうあれ、パッと見てわかりやすい物差しは「成績」ですから。
それより上を目指したいなら、死ぬまで勉強するしかありません。
魚釣りだろうが何だろうが、同じこと。
学ぶための原動力には、深く知りたくなる「興味」が不可欠ですし、それを自由に求めることのできる環境が欲しいところです。