水面が割れる瞬間、釣りの興奮は最高潮になる
「ガバッ!」という水面爆発とともにロッドが絞り込まれる——トップウォーターの釣りを一度味わうと、もう水面下のルアーだけでは物足りなくなる。そう感じている浜名湖アングラーは少なくないはずだ。
浜名湖は干満差が大きく、シャローフラットが広がる地形特性から、全国屈指のトップウォーターゲームフィールドとして知られている。特に5月〜10月にかけてはクロダイ・キビレがシャローに差してくるチニングトップゲームが成立し、シーバスも明暗部やストラクチャー際で水面を割る。さらに遠州灘サーフでは、夏場のワカシ(ブリ若魚)やショゴ(カンパチ若魚)がベイトボールを追い詰めてナブラを形成する場面で、トップウォータープラグが圧倒的な威力を発揮する。
ただ、トップウォータープラグと一口に言っても、ポッパー・ペンシルベイト・スイッシャーなどタイプはさまざま。サイズも40mmのチニング用から120mmのシーバス・青物用まで幅広く、「どれを買えばいいのか分からない」という声も多い。
この記事では、浜名湖・遠州灘の実釣で実績の高いトップウォータープラグ10選を厳選し、タイプ別の特徴・使い分け・操作法まで徹底解説する。初めてトップウォーターに挑戦する方も、すでにハマっている方も、次の1本を選ぶ参考にしてほしい。
トップウォータープラグの3タイプと基本的な使い分け
まずはトップウォーターの3大カテゴリを整理しておこう。浜名湖で使う場面ごとに最適なタイプが異なるので、この基本を押さえておくと選択に迷わなくなる。
ポッパー——「音と飛沫」で寄せて食わせる
カップ状の口で水面を叩き、「ポコッ」「バシュッ」というポップ音とスプラッシュを発生させるタイプ。浜名湖の濁り潮やマヅメ時など、視覚よりも音でアピールしたい場面で効果的だ。チニングでは50〜60mm・7〜10g前後、シーバスでは70〜90mm・10〜15g前後が主力サイズとなる。
- 得意シーン:風がなくベタ凪の干潟、流れの緩いワンド内、ストラクチャー際のピンスポット打ち
- 基本操作:ロッドティップを下向きに構え、「チョンッ…チョンッ…」と短いトゥイッチでポップさせる。2〜3回ポップ→3秒ステイが浜名湖チヌの定番パターン
- 合わせ方:バイトが出ても即アワセ厳禁。ラインが走るかロッドに重みが乗ってから巻きアワセが鉄則
ペンシルベイト——「ドッグウォーク」で逃げ惑うベイトを演出
細長いシルエットで、左右に首を振る「ドッグウォーク」アクションが持ち味。水面を逃げる小魚を模すため、ベイトフィッシュを意識した魚に絶大な効果を発揮する。浜名湖のシーバスゲームでは最も出番の多いトップウォータープラグと言っていい。
- 得意シーン:ベイトの回遊がある橋脚周り、表層でボイルが散発している状況、遠州灘サーフのナブラ撃ち
- 基本操作:ロッドを下向き〜横向きに構え、リズミカルにトゥイッチ。「チャッ、チャッ、チャッ」と一定テンポで首を振らせるのがコツ。速いドッグウォークでリアクション、遅いドッグウォークで食わせ、と速度を変えて反応を探る
- 合わせ方:ポッパーよりバイトが深く入ることが多いが、やはり即アワセは禁物。「食い上げ」で空振りしやすいので、ティップが入ってからスイープに合わせる
スイッシャー——「ペラの波動」で広範囲をサーチ
テール(またはヘッド&テール)にプロペラが装着されたタイプ。ただ巻きするだけでペラが水を撹拌し、独特の引き波とサウンドを出す。操作が最も簡単で、トップウォーター入門に最適だ。
- 得意シーン:広いフラットを手早くサーチしたい場面、潮目に沿ってゆっくり引きたい場面、風でペンシルベイトが操作しにくい時の代替
- 基本操作:スローリトリーブで引き波を立てながら一定速度で巻く。時折ストップ&ゴーを入れるとペラが惰性で回転し、止めた瞬間にバイトが出ることも
- 合わせ方:ただ巻き中のバイトは比較的フッキングしやすい。ロッドに重みを感じたらしっかりフッキング
浜名湖・遠州灘で選ぶトップウォータープラグの5つのポイント
フィールド特性に合った選び方をしないと「トップ投げてるけど全然出ない」となりがち。浜名湖・遠州灘ならではの選定基準を整理しよう。
①サイズ:チニングなら40〜60mm、シーバスなら70〜100mm
浜名湖のチニングトップでは、クロダイ・キビレの口のサイズに合わせて40〜60mm・5〜12gが中心。大きすぎるルアーは弾かれてフッキングしない。シーバスやマゴチ狙いでは70〜100mm・10〜20gで存在感を出す。遠州灘の青物ナブラ撃ちなら90〜120mm・20〜35gのものが飛距離も出て有利だ。
②飛距離:遠州灘の風を考慮した重心移動の有無
遠州灘のサーフや浜名湖今切口周辺は常に風が吹いている。軽量なトップウォーターはキャストが難しいため、重心移動システム搭載モデルや高比重ボディのものを選ぶとストレスが減る。目安として、無風で50m以上飛ぶものが最低ライン。
③フック:チヌ用は刺さり重視のやや細軸、青物用は強度重視の太軸
チニングトップでは、クロダイの硬い口にしっかり刺さる鋭い針先が必要。#8〜#6の細軸トレブルか、バーブレスシングルフックへの交換もおすすめだ。一方、青物を視野に入れるなら#4〜#2の太軸フックが安心。浜名湖のキビレ40cmクラスなら標準フックで問題ないが、60cmオーバーのシーバスや青物がかかると伸ばされることがある。
④カラー:クリア系と派手系の2本立てが基本
浜名湖の水質はやや濁りが入ることが多く、チャート・パールホワイト・ゴールド系の視認性重視カラーが定番。逆に秋の澄み潮時期やデイゲームでは、クリアカラーやナチュラルベイトカラーが効く。まず1本目はチャートバッククリア系、2本目にゴーストカラーを揃えるのがおすすめだ。
⑤浮力とアクションの質:高浮力は音重視、低浮力は食わせ重視
高浮力モデルはポップ音やスプラッシュが派手に出せるが、波のある状況ではアクションが暴れすぎることも。やや低浮力〜サスペンド気味のモデルは、水面直下をヌルヌルと泳ぎ、スレたチヌやシーバスに効果的だ。
トップウォータープラグおすすめ10選——タイプ別に厳選
ここからは、浜名湖・遠州灘の実釣で信頼できるトップウォータープラグを、タイプ別に10製品ピックアップする。
【ポッパー①】ダイワ シルバーウルフ チニングポッパー 60F
| 項目 | スペック |
|---|---|
| メーカー | ダイワ(DAIWA) |
| 全長 | 60mm |
| 重量 | 6.5g |
| タイプ | フローティング |
| フック | #8トレブル×2 |
| 価格帯 | 1,300〜1,500円前後 |
浜名湖チニングトップの大定番。カップ形状が絶妙で、軽いトゥイッチでも「コポッ」と小気味よいポップ音が出る。飛距離は平均40m前後とチニングポッパーとしては十分。浜名湖・都田川河口のシャローフラットで5月〜9月のトップチニングに使うと、キビレの水面バイトが連発する。カラーは「アカキン」「チャートバックパール」が浜名湖の濁り潮にマッチする。
良い点:アクション入力が軽く、初心者でもポップ音を出しやすい。#8フックは30〜40cmのキビレ・クロダイに適合サイズ。
気になる点:6.5gと軽いため、遠州の強風時にはキャスト精度が落ちる。風速5m超の日は後述の重めモデルに切り替えたい。
【ポッパー②】メガバス ポッピングダック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| メーカー | メガバス(Megabass) |
| 全長 | 50mm |
| 重量 | 6.3g |
| タイプ | フローティング |
| フック | #10トレブル×2 |
| 価格帯 | 1,400〜1,600円前後 |
コンパクトボディながら後方重心設計で驚異の飛距離を叩き出すチニングポッパー。50mmと一回り小さいため、食い渋り時やベイトが小さいシーズン(春先のアミパターン期)に強い。浜名湖・舞阪漁港周辺の護岸からキャストして、際のカキガラ帯を攻めるパターンで実績が高い。首振りアクションも出せるので、ポッパーとペンシルの中間的な使い方ができる万能型だ。
良い点:小粒で飛ぶ。ドッグウォークもこなせるオールラウンダー。
気になる点:#10フックは小さめで、50cmオーバーのクロダイには針伸びの不安がある。大型が混じるポイントでは#8への交換を推奨。
【ポッパー③】シマノ ブレニアス ライズポップ 65F
| 項目 | スペック |
|---|---|
| メーカー | シマノ(SHIMANO) |
| 全長 | 65mm |
| 重量 | 8g |
| タイプ | フローティング |
| フック | #8トレブル×2 |
| 価格帯 | 1,300〜1,500円前後 |
8gの自重は浜名湖の風に強く、飛距離はポッパーとしてはトップクラスの45m超。カップが深めで派手なスプラッシュが出るため、水面が多少荒れている状況でもアピール力を失わない。浜名湖・弁天島周辺のウェーディングで沖のブレイクラインを狙い撃つ釣りにぴったり。やや大きめのポップ音は、シーバスも同時に引き寄せてくれる。
良い点:8gの重さでロングキャストが利く。シーバス・チヌの両方狙いができるサイズ感。
気になる点:大きなカップゆえに引き抵抗がやや強く、L〜MLクラスのチニングロッドだと手首が疲れやすい。1日中ポッピングするなら、ロッドの硬さとのバランスに注意。
【ペンシルベイト①】ダイワ シルバーウルフ チニングスカウター 60F
| 項目 | スペック |
|---|---|
| メーカー | ダイワ(DAIWA) |
| 全長 | 60mm |
| 重量 | 5.5g |
| タイプ | フローティング |
| フック | #8トレブル×2 |
| 価格帯 | 1,300〜1,500円前後 |
チニングペンシルベイトの先駆けとも言えるモデル。水平浮き姿勢からの滑らかなドッグウォークが最大の武器で、軽いトゥイッチで「スーッ、スーッ」と左右に首を振る。浜名湖の細江湖エリアや浜名大橋下のシャローで、サイトフィッシングしながらチヌの目の前を通すとバイトが丸見えで興奮する。操作が簡単で、トップウォーター初心者がまず1本持つならこれを推す。
良い点:ドッグウォークのリズムを掴みやすく、初めてでも「首振り」を出せる。サイズ感がキビレにジャスト。
気になる点:5.5gと軽量なので風に弱い。向かい風時はキャスト姿勢が崩れやすく、飛距離35m程度に落ちる。
【ペンシルベイト②】ジャッカル ライザーベイト 007R
| 項目 | スペック |
|---|---|
| メーカー | ジャッカル(JACKAL) |
| 全長 | 70mm |
| 重量 | 7.8g |
| タイプ | フローティング(水面直下クランク) |
| フック | #6トレブル×2 |
| 価格帯 | 1,500〜1,700円前後 |
厳密にはウェイクベイト(水面直下クランク)だが、トップウォーターゲームの文脈で外せない1本。ただ巻きで水面に引き波を立てながら泳ぎ、操作テクニック不要でトップの魚を引き出す。浜名湖の夕マヅメ、ボイルが始まった直後にキャストして表層をスローに巻くだけで、シーバスとチヌの両方がバイトしてくる。「ドッグウォークが上手くできない」という方のトップウォーター入門にも最適だ。
良い点:ただ巻きでOK。リップ付きなのでアクションが安定し、多少の波でも水を噛んで泳ぐ。
気になる点:水面を割る派手なバイトは出にくく、「トップの醍醐味」としてはやや控えめ。あくまで食わせ寄りのトップと割り切って使いたい。
【ペンシルベイト③】アイマ プガチョフコブラ 90
| 項目 | スペック |
|---|---|
| メーカー | アイマ(ima) |
| 全長 | 90mm |
| 重量 | 12g |
| タイプ | フローティング |
| フック | #6トレブル×2 |
| 価格帯 | 1,600〜1,800円前後 |
シーバストップウォーターの名作。水平姿勢から大きな首振りで広範囲にアピールし、浜名湖・今切口周辺のシーバスを狂わせる。90mmという絶妙なサイズは、秋のイナッコパターンにドンピシャ。今切口の流れに乗せてドリフト気味にドッグウォークさせると、流芯と反転流の境目で「ドバッ!」と出る。遠州灘サーフの離岸流周りでもヒラスズキやマゴチの実績がある。
良い点:ドッグウォーク幅が大きく、存在感は抜群。12gの重さで遠投も可能(平均50m)。
気になる点:大きなアクションゆえにスレるのも速い。長時間同じポイントで投げ続けるより、ランガンでフレッシュな魚に当てる使い方が効率的。
【ペンシルベイト④】タックルハウス コンタクト フィードポッパー 100
| 項目 | スペック |
|---|---|
| メーカー | タックルハウス(TACKLE HOUSE) |
| 全長 | 100mm |
| 重量 | 22g |
| タイプ | フローティング |
| フック | #4トレブル×2 |
| 価格帯 | 1,800〜2,200円前後 |
名前は「ポッパー」だが、ポッピングもドッグウォークもダイビングもこなす万能型トップウォーター。22gの重量は遠州灘サーフからのフルキャストで60m以上飛び、青物ナブラ撃ちの定番中の定番だ。秋の遠州灘でワカシ・イナダが回ってきた時、ナブラの向こう側に投げて高速ドッグウォークで引いてくると猛烈にバイトしてくる。浜名湖の大型シーバス狙いにも使え、1本でマルチに活躍する。
良い点:圧倒的な飛距離。#4フックで青物にも対応できる強度。ポッピングとドッグウォークの両刀使い。
気になる点:22gを1日投げ続けると腕への負担が大きい。ML以上のロッドパワーが必要で、ライトタックルのチニングロッドでは投げにくい。
【スイッシャー①】ヘドン タイニートーピード
| 項目 | スペック |
|---|---|
| メーカー | ヘドン(HEDDON) |
| 全長 | 約65mm |
| 重量 | 約7g |
| タイプ | フローティング |
| フック | #10トレブル×2 |
| 価格帯 | 800〜1,200円前後 |
バス釣りの老舗ヘドンが誇るスイッシャーの名作は、実はソルトでも抜群に効く。テールのプロペラがスローリトリーブで「シャラシャラ」と水面を撹拌し、浜名湖のメバルやセイゴ(小型シーバス)が素直に食ってくる。価格が1,000円前後とリーズナブルで、カキガラやテトラの際を攻める場面でもロストを恐れずガンガン投げられるのが嬉しい。浜名湖・舘山寺温泉街周辺の常夜灯下で夏の夜に使うと、25〜30cmのメバルが水面を割る場面に出会える。
良い点:安い。ただ巻きで釣れるのでテクニック不要。ソルト対応ではないが、使用後に真水で洗えば問題ない。
気になる点:フックがソルト仕様ではないため、錆びやすい。購入後すぐに防錆フック(がまかつ・SPMHなど)に交換するのがベター。
【スイッシャー②】ダイワ モアザン トリックアッパー 105F
| 項目 | スペック |
|---|---|
| メーカー | ダイワ(DAIWA) |
| 全長 | 105mm |
| 重量 | 18g |
| タイプ | フローティング |
| フック | #5トレブル×2 |
| 価格帯 | 1,600〜1,900円前後 |
シーバス専用設計のスイッシャーで、テールペラが生み出す引き波はまさに「逃げる小魚そのもの」。浜名湖・新居海釣り公園周辺の夜、橋脚の明暗境界をデッドスローで引くと、暗部からシーバスが飛び出してくる。18gあるのでMLロッドでも快適にキャストでき、飛距離50m以上を安定して出せる。ペンシルベイトのドッグウォークに自信がない方がシーバスのトップゲームを楽しむなら、まずこの1本からがおすすめだ。
良い点:スローただ巻きで釣れるイージーさ。ペラの回転が安定していてアクション破綻しにくい。
気になる点:価格はやや高め。トップウォーターは根掛かりは少ないがキャストミスで護岸に当てると割れることもあるので、大事に投げたい。
【ポッパー④】デュオ レアリス ポッパー 64 チヌ
| 項目 | スペック |
|---|---|
| メーカー | デュオ(DUO) |
| 全長 | 64mm |
| 重量 | 9g |
| タイプ | フローティング |
| フック | #8トレブル×2 |
| 価格帯 | 1,300〜1,500円前後 |
9gの自重はチニングポッパーとしては重量級で、遠州の風の中でも安定したキャストが可能。小型のカップで控えめなポップ音を出すため、プレッシャーがかかったポイントやクリアウォーター時に効果的だ。浜名湖の本湖南岸、表浜名湖の護岸沿いで夏場のデイゲームに使うと、サイトで寄ってくるチヌを確認しながらポッピングで食わせる至福のゲームが楽しめる。固定重心で飛行姿勢が安定しており、向かい風でも回転しにくい。
良い点:9gで風に強い。控えめなアクションがスレた魚に効く。固定重心で安定飛行。
気になる点:アピール力が控えめなため、濁り潮の日や荒れた水面では存在感が不足気味。波動で寄せるタイプではないので、まずポッパー①②で広く探ってから、食わない時のフォローで使うのが効率的。
タイプ別比較一覧表
| モデル名 | タイプ | 全長 | 重量 | 主な対象魚 | 飛距離目安 | 操作難度 | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| シルバーウルフ チニングポッパー 60F | ポッパー | 60mm | 6.5g | チヌ・キビレ | 40m | ★★☆☆☆ | 1,300円〜 |
| ポッピングダック | ポッパー | 50mm | 6.3g | チヌ・キビレ | 42m | ★★☆☆☆ | 1,400円〜 |
| ブレニアス ライズポップ 65F | ポッパー | 65mm | 8g | チヌ・シーバス | 45m | ★★★☆☆ | 1,300円〜 |
| レアリス ポッパー 64 チヌ | ポッパー | 64mm | 9g | チヌ・キビレ | 48m | ★★☆☆☆ | 1,300円〜 |
| シルバーウルフ チニングスカウター 60F | ペンシル | 60mm | 5.5g | チヌ・キビレ | 35m | ★★★☆☆ | 1,300円〜 |
| ライザーベイト 007R | ウェイク | 70mm | 7.8g | チヌ・シーバス | 40m | ★☆☆☆☆ | 1,500円〜 |
| プガチョフコブラ 90 | ペンシル | 90mm | 12g | シーバス | 50m | ★★★★☆ | 1,600円〜 |
| フィードポッパー 100 | 万能型 | 100mm | 22g | 青物・シーバス | 60m | ★★★☆☆ | 1,800円〜 |
| タイニートーピード | スイッシャー | 65mm | 7g | メバル・セイゴ | 35m | ★☆☆☆☆ | 800円〜 |
| モアザン トリックアッパー 105F | スイッシャー | 105mm | 18g | シーバス | 50m | ★☆☆☆☆ | 1,600円〜 |
浜名湖でトップウォーターが炸裂するシーズン&タイミング
トップウォーターは「いつでも釣れる」わけではない。水面で食わせるための条件を浜名湖のフィールド特性と合わせて解説する。
ベストシーズン:5月下旬〜10月
水温20℃を超えると魚が表層を意識し始め、トップへの反応が格段に良くなる。浜名湖の水温が20℃を超えるのは例年5月下旬〜6月上旬。ここからが本格的なトップシーズンだ。
- 5月下旬〜6月:アフタースポーンのクロダイ・キビレがシャローに戻り始め、トップチニング開幕。水温上昇とともにバイトが増える
- 7月〜8月:最盛期。早朝・夕マヅメはもちろん、デイゲームでも水面バイトが出る。猛暑日の日中はシャロー水温が上がりすぎて魚が沈むこともあるが、朝夕は鉄板
- 9月〜10月:イナッコやサッパの接岸に合わせてシーバスのトップゲームが最高潮。遠州灘ではナブラも頻発し、青物トップも楽しめるシーズン
最高のタイミング:マヅメ×潮の動き出し
浜名湖のトップウォーターは「朝マヅメ or 夕マヅメ」×「上げ潮の動き出し or 下げ潮の動き出し」の組み合わせが最強。具体的には以下のタイミングが黄金パターンだ。
- 朝マヅメ+上げ3分:干潮からの上げ潮で海水が流入し、ベイトフィッシュが動き出す。シャローにチヌが差してくるタイミング
- 夕マヅメ+下げ始め:満潮前後から下げに転じる時間帯。シャローに入っていた魚が深場に移動する前に荒食いする
- ナイトゲームの常夜灯周り:シーバス限定だが、夏〜秋の常夜灯周りをスイッシャーでスローに引く釣りは、暗くなった21時以降がゴールデンタイム
風と波:微風〜風速3mがベスト
完全な無風よりも、微風でさざ波が立つ程度の方がトップへの反応は良い。水面が適度に撹拌されて魚の警戒心が薄れるためだ。ただし風速5mを超えるとルアーの操作感が失われ、ラインスラックも制御しにくくなる。遠州のからっ風が吹く日は、風裏のポイント(浜名湖北岸の細江湖や猪鼻湖)に逃げるのが賢い選択だ。
トップウォーターのタックルセッティング——浜名湖仕様
チニングトップ用タックル
- ロッド:チニング専用ロッド L〜MLクラス 7ft〜7.6ft(ティップが柔らかめのものがルアー操作しやすい)
- リール:2500〜3000番スピニング(ハイギア推奨。ラインスラック回収がトップの釣りでは命)
- メインライン:PE 0.6〜0.8号(トップの操作感を出すために細めが有利)
- リーダー:フロロカーボン 2〜3号・1.5m(浜名湖のカキガラ対策で最低2号は必要)
- スナップ:#0〜#00(ルアーの動きを妨げない小型スナップ。直結よりアクションの自由度が上がる)
シーバス・青物トップ用タックル
- ロッド:シーバスロッド ML〜Mクラス 8.6ft〜9.6ft(遠投性能とルアー操作のバランスが取れる長さ)
- リール:3000〜4000番スピニング(ハイギア or エクストラハイギア)
- メインライン:PE 1〜1.5号(青物が混じるなら1.2号以上を推奨)
- リーダー:フロロカーボン 5〜7号・1〜1.5m
- スナップ:#1(強度20kg以上のもの。青物の瞬発的な引きでスナップが開くことがあるので、信頼できるメーカーのものを)
トップウォーター実釣テクニック——浜名湖で差がつく3つの操作術
テクニック①:スプラッシュ&ポーズ——チニングトップの基本
ポッパーを2〜3回ポッピング→3〜5秒ステイ→また2〜3回ポッピング……を繰り返す、浜名湖チニングの王道パターン。ポイントは「ポーズ中にバイトが出る」こと。ポッピングは「ここにエサがいるぞ」という宣伝で、食わせの間はポーズ中だ。
ポーズ中はラインを張らず緩めずの状態をキープし、ルアーを自然に浮かべておく。ラインを張りすぎるとルアーが不自然に動き、チヌが見切る。逆に緩めすぎるとバイトを感知できない。PE0.6号のライン先端をわずかにたるませる程度が理想だ。
テクニック②:ロングポーズ——食い渋り時のチヌを引き出す
通常のスプラッシュ&ポーズで反応がない時は、ポーズを10〜15秒まで延長する。浜名湖のクロダイは警戒心が強く、「止まっている無防備なエサ」にしか手を出さないことがある。ポッパーやペンシルを長時間止めて、波紋が完全に消えた後にもう一度「チョンッ」と動かすと、我慢できなくなったチヌが「バコッ!」と出ることがある。忍耐力の勝負だが、この釣りで50cmオーバーの年無しが釣れることも多い。
テクニック③:ドリフト——流れを使ったシーバストップ
浜名湖の今切口や中浜名橋周辺では、潮流が速い場面が多い。ここでペンシルベイトやスイッシャーを流れに乗せて「ナチュラルドリフト」させるテクニックが強烈に効く。キャスト後、リールを巻かずにラインメンディングだけでルアーを流し、流れのヨレや反転流に入った瞬間にチョンとトゥイッチを入れる。まるで流れに翻弄されるベイトフィッシュそのもので、シーバスが反射的にバイトしてくる。
まとめ——トップウォーターで浜名湖の釣りをもっと楽しく
トップウォーターの釣りは、ルアーフィッシングの中でも特別な興奮がある。水面が割れる瞬間のアドレナリンは、一度体験すると忘れられない。
最後に、今回紹介した10選の中から、シーン別のおすすめを整理しておこう。
- チニングトップ入門:ダイワ シルバーウルフ チニングポッパー 60F + チニングスカウター 60F の2本体制が鉄板
- 風が強い日のチニング:デュオ レアリス ポッパー 64 チヌ(9gで風に負けない)
- シーバストップ入門:ダイワ モアザン トリックアッパー 105F(ただ巻きで釣れる)
- シーバストップ中上級:アイマ プガチョフコブラ 90(ドッグウォークを磨きたい方に)
- 遠州灘の青物ナブラ撃ち:タックルハウス フィードポッパー 100(飛距離・強度・汎用性の三拍子)
- テクニック不要でトップを楽しみたい:ジャッカル ライザーベイト 007R(ただ巻きウェイクベイト)
- コスパ重視のライトソルトトップ:ヘドン タイニートーピード(1,000円以下でメバルが水面を割る)
まずは1本、手持ちのタックルボックスにトップウォータープラグを忍ばせてみてほしい。朝マヅメの浜名湖で、いつものルアーの前にまず5投だけトップを投げる——その5投目で水面が爆発したら、あなたもトップウォーターの虜だ。



