メインラインに使うPEラインは、1号からから使うべきです。
ライトゲームでは、それ以下の0.6号や0.4号を勧めることもありますが、得られるメリットは「細いラインで魚釣って俺スゲーだろ」くらい。
海に余計なゴミを捨てないためにも、太いラインを使うべき!
細すぎるラインを使うメリットはあんまりない
釣り雑誌などでは、0.8号以下のラインを勧めることがよくあります。特にメーカー品の宣伝目的とか、ぶら下がり記事とかね。
実際のところ、0.4・0.8号・1号を同じ時間帯に同じ釣り場で使い比べて、釣果に差があった──とか、検証してみた人はいます?
よくアングラーは、「細い方が釣れる!」と洗脳されている感じがする。
確かにメリットがないこともない。でも”切れやすい”リスクがつきまといます。ラインが切れるってことは、仕掛けが丸々水中に残ってしまう。
……これはいけない。
細いラインは消耗が激しいから交換頻度が高まる
細いPEラインは摩擦に弱いため、投げて巻き取るだけでも消耗します。摩擦防止に潤滑剤もありますが、結局はコストが増えますね。
0.6号クラスになると、地面に置くのも気を使うレベル。逆に1号以上だと、多少岩に擦れてもなんとかなるので、長く使いやすい。
ようするに細いラインは、交換の頻度が高まるため、ラインに使う金額はかさみやすくなります。
0.6号と1号は値段的にも変わりはないから、長く使い続けるほうが、結果としてコストは下がることに。
──これも節約術といえるでしょう。
細いラインを使うことがあたり前になりすぎて、アングラーの誰もが、太めのラインを使うことが頭に無いように感じます。
……まあ、アジングのジグヘッドで1.5号は太すぎますけどね。
陸っぱりなら1号か1.5号でだいたい足りる
私はサーフで0.6・0.8・1・1.5・3号を使っていたことがあります。
細いラインは確かに飛距離は伸びやすい。1.5号から0.8号に落とすと10mは変化するので、劇的といえないこともない。ただ10m分の価値があるかっていうと、あんまりない。
0.8以下でも問題なく使えるけど、波打ち際の摩擦で、ルアーから20m付近の部分がほつれやすい感じ。1号でも毛羽立ちはしますが、太さから考えると許容範囲と思います。
別に10kgの魚がかかっても、リールにはドラグがあるので、ラインにかかる負荷はそんなに強くありません。
陸っぱり(ショア)の釣りなら、10kgを超える魚はレア中のレアだから、メインラインはPE1号で十分といえます。
実際今まで、結び目がスッポ抜けた以外、メインの途中で切られたことはないですしね。
ドラグを出せばなんとでもなります。
細いラインはなぜかエギンガーに多い
エギングで1号以下を使う理由が、まったくさっぱりわかんないんですけど、メソッドの代表的なリグだと0.8号以下を勧めていることが多いと感じます。
エギングはしゃくりの動作でラインに負荷がかかるため、細いとしゃくり中に切れることもあります。
これはあまり考えたくないですが、根がかりしやすい釣りだからこそ、メインに弱いラインを選んでいるのではないかなって。いやいや、エギを回収したいなら、太いラインを使うほうが回収率はあがるってばよ。
やはりパワーはなんでも解決してくれる
ラインの細さ太さであーだこーだ言っても、かかった時に切れない安心感に勝るものはないと思う。
スポーツフィッシングなど記録の世界では、ラインが細いほうが優遇されるけど、環境美化を掲げる世論からしてみれば逆行しているわけで、廃れるべき思想だと感じています。
釣りで一番興奮するのは、やはり魚との綱引きではないでしょうか。
太いラインならドラグきつめでも耐えるし、パワー勝負になるから、最近だとゴリ押し勝負を求めるアングラーのほうが多く感じます。
……細いラインで気を使うのに飽きた、てのもあるかも。