最近のヒラメ用ルアーは重い物が主流。
有効レンジでいえば、上か底の二極になる。
サーフはそれで十分だけど、腕で釣る達成感のために、レンジの自由度はあったほうがいい。
ダイワの「鮃狂(フラットジャンキー)ヒラメハンターZ 120S」は、リップが大きめのシンキングミノー。

今ではありふれたタイプだけど、遠浅をねっとり攻めるに、これは持っておきたい。

夜明け前からのヒラメゴールデンタイムを攻めるルアーとは
夜明けの時合(マヅメ)を狙うなら、活性に合わせて通すスピードを変えるのが効率的。
それは状況にもよります。

けれど、おおまかに分ければ3パターンくらい。
1.表層にベイトはいるようだがボイルがない
2.表層にベイトもいないしボイルもない
3.なんかヒラメが飛んでるけど…
(1)はベイトの下にヒラメがいると想像するなら、表層にいるエサに気づいていないorやる気スイッチが入っていない状況。
これは満潮時が該当しやすく、単に活性が悪い時もある。
こんな時はまず、ベイトの下をゆっくり通して反応がみる。何も来なければ、散らす勢いで派手に動くタイプを。
総合すると、「水面下2m以内を通せるルアー」が効率的。
(2)は通すところにヒラメがいたら「ラッキー☆」程度に思うこと。
メタルジグかなにかで水深測ってから、底から1m以内を引ける重いルアーで十分。
(3)はフィーバータイム!
だけど、ナブラぼっこぼこなら何を投げても釣れるってわけでもない。
まずは「届く」ことが必要だし、ルアーをある程度沈ませることが、攻略のカギになる。
これに向いているのが「メタルジグ」「バイブレーション」「シンキングペンシル」など。
「ヒラメハンターZ」は、先の(1)と(2)の状況にピッタリ。
「今日はお魚さんおるかなー?」と、反応を探る初手に向いており、レンジに融通が効きやすいミノー。
ヒラメハンターZは水深4m以内のサーフ向け

早巻きで表層下50cmから、「それ巻いてんの?」な遅巻きで2m前後のレンジを通せる。
秒速1回転のただ巻きで、1mちょい下を通せるから、使い勝手はMDタイプの「魚道MD」に近い感じ。
ヒラメハンターZはシンキングタイプだけど、ヘビーよりは緩く沈むので、レンジの自由度は高い。
魚道と比べるなら、これはフローティングミノーだから、巻かないと沈まない。
それに対してヒラメハンターZは、巻いても巻かなくても沈むから、意図的なレンジに置きやすいメリットがある。

リップが大きいので、チャカチャカ動かして「ジャークベイト」として遊ぶのもアリ。
ルアーはゆっくり見せるほうが魚が見つけやすく、釣れやすい。
ヒラメハンターは派手に動くタイプだから、見向きもしないようなら、重いシンキングペンシルでレンジを下げつつ、ねっとり底を狙って反応をみたい。
時間帯で考えるルアーカラー

ヒラメが釣れるルアーカラーといえば、「ピンク」「ゴールド」がよく釣れる話題になる。
“よく釣れるカラー”は、口コミで皆「俺も俺も」と使うようになるので、統計したら割合が多くなっただけかもしれない。
重要なのは、「その時間帯でなぜその色を選ぶのか」を考えるか否か。
お魚さんは色までハッキリ判別する個体は、全体からすれば少数です。
目よりも側線というセンサーを頼りにする種もいる。
ヒラメは目が上に向いているので、エサを視るタイプ。
ヒラメ視点からルアーを見ると、下腹部(ベリー)が真っ先に見えます。
そのため、カラーとして気にするならここが重要。
でも日光があると影になるし、色があっても特に意味がなくなってしまう。
ルアーはアクションの過程で、ベリーが真横に向いたりするので、時間帯を問わず明色を選ぶのが効果的。

……ただしこれは、底から1m上を通す時の選び方になる。
釣れるカラーはレンジでどこが魚に見えるかを考えよう
底付近をネチネチ攻める「リフト&フォール」なら、ルアーの側面も見せることができる。
なのでレンジを底に近づけるほど、全体のカラーが重要になってくる。
ルアー全体を見せる時は、レンズホロの反射で「うおっまぶしっ」とリアクションを狙うのが効果的だし、全体のカラーでもアピールできる。
朝マヅメにゴールド系が有効なのは、夜明けの日光は赤みがかっているため。
それは金色に反射しやすいので、日の出日没にゴールドが釣れやすい理由になる。
ピンクは……ヒラメだけが特別じゃなく、どんな魚にも効果はある。
これは自然界(水中)に存在しにくい色で、周囲のコントラストとはっきり区別されるため。
陰影がわかりやすく、魚が「あれエサっぽい形してる」と判断しやすいからでしょう。
濁りがあるなら暗色のほうが目立ちます。
なので黒っぽいイワシカラーや、緑がかった色がオススメ。

「こまけぇことはいいから釣れるカラーを教えろください」
というなら、ピンクマーブルや、カラフルな竜宮城がオススメ。
ダイワのヒラメ用ミノーはいまいちパッとしなかったけど、これは使えそうだなと。
この手は市場にありふれているので、購入の一歩を踏み出すために、「釣れそうなカラーがあるかどうか」にあるんじゃないかな。

ダイワは赤系のルアーが何故か他より釣れるんですよ。
