「子どもに釣りを体験させたいけど、どこに行けばいいかわからない」「トイレや駐車場が近くにないと不安」——ファミリーで釣りを始めるときに一番悩むのが場所選びだ。足場が悪い磯やテトラ帯は論外だし、かといって魚が釣れなければ子どもは一瞬で飽きる。
この記事では、浜松生まれ浜松育ちのアングラーが実際に子連れで何度も通った経験をもとに、浜松・遠州エリアの中から「安全」「設備」「釣果」の三拍子がそろったファミリーフィッシング向けスポットを10ヶ所厳選した。すべてのスポットについて、足場の状態・トイレの有無・駐車場から釣り座までの距離・季節ごとに釣れる魚種・おすすめ仕掛けまで徹底的に紹介する。この記事を読めば、次の週末にどこへ行くか迷わなくなるはずだ。
- ファミリーフィッシング向けスポットの選定基準
- 【1】新居海釣公園(湖西市)——浜名湖ファミリーフィッシングの王道
- 【2】弁天島海浜公園(浜松市中央区)——赤鳥居を眺めながらのんびり釣り
- 【3】舞阪漁港・南岸護岸(浜松市中央区)——回遊魚が回りやすい好立地
- 【4】渚園キャンプ場周辺護岸(浜松市中央区)——キャンプと釣りの一石二鳥
- 【5】浜名湖ガーデンパーク北側護岸(浜松市中央区)——広大な公園の片隅で穴場のハゼ釣り
- 【6】御前崎港・親水広場周辺(御前崎市)——堤防+柵付きの安心設計
- 【7】福田漁港・港内護岸(磐田市)——穴場の小規模漁港でのんびり
- 【8】佐鳴湖・北岸親水エリア(浜松市中央区)——街中の淡水フィールドで手軽にバス&ブルーギル
- 【9】都田川河口・細江大橋下流(浜松市中央区)——テナガエビ&ハゼの二刀流
- 【10】竜洋海洋公園周辺護岸(磐田市)——サーフデビューの第一歩に
- ファミリーフィッシングの持ち物チェックリスト
- ファミリーフィッシングの安全対策とマナー
- まとめ:次の週末はどこに行く?タイプ別おすすめ
ファミリーフィッシング向けスポットの選定基準
今回の10ヶ所は、以下の5つの基準をすべて満たすスポットだけを選んでいる。
| 基準 | 内容 |
|---|---|
| 足場の安全性 | 平坦な護岸・柵付き堤防・整備された釣りデッキなど。テトラ帯・磯場は除外 |
| トイレ | 徒歩5分以内にトイレあり(公衆トイレ・コンビニ・公園施設) |
| 駐車場 | 無料または低価格の駐車場が釣り座から徒歩10分以内 |
| 釣果の安定度 | サビキ・ちょい投げなど簡単な仕掛けで季節を問わずそこそこ釣れる |
| 周辺環境 | 飽きた子どもが遊べる公園・砂浜・商業施設が近くにある |
これらの基準を厳格に適用した結果、いわゆる「上級者向けの名ポイント」は外れている。逆に言えば、ここに載っているスポットは釣り初体験のファミリーでも安心して楽しめる場所ばかりだ。
【1】新居海釣公園(湖西市)——浜名湖ファミリーフィッシングの王道
スポット概要
浜名湖と遠州灘を結ぶ今切口のすぐ東側に位置する、静岡県が整備した公営の海釣り施設。T字型の釣りデッキには柵が設置されており、小さな子どもでも安心して竿を出せる。管理棟にはトイレ・自動販売機があり、受付で簡単な仕掛けやエサを購入できるのも心強い。
施設・設備情報
- 所在地:静岡県湖西市新居町新居官有無番地
- 利用料:大人500円・小中学生200円(2026年4月時点)
- 駐車場:施設隣に無料駐車場あり(約150台収容)。釣り座まで徒歩1〜2分
- トイレ:管理棟内に水洗トイレあり。清掃状態も良好
- 営業時間:季節により変動。概ね6:00〜17:00前後(冬季短縮あり)
- レンタル竿:あり(1本500円前後。仕掛け・エサ付きプランもあるため手ぶらOK)
季節別の釣れる魚種
| 季節 | メインターゲット | おすすめ仕掛け |
|---|---|---|
| 春(3〜5月) | メバル・カサゴ・クロダイ | 胴突き仕掛け+青イソメ |
| 夏(6〜8月) | アジ・サバ・小型クロダイ | サビキ仕掛け(ハリス1号・針6号) |
| 秋(9〜11月) | アジ・カマス・サヨリ | サビキ仕掛け or 遠投カゴ |
| 冬(12〜2月) | カサゴ・メバル・クロダイ | ブラクリ仕掛け+青イソメ |
ファミリーおすすめポイント
デッキ先端部は潮通しが良くサビキ釣りの釣果が集中しやすい。ただし人気スポットのため土日は7時前に到着しないと先端は埋まる。中間部でも十分釣れるので、場所取り競争に無理に参加する必要はない。子どもが飽きたら、隣接する新居関所跡の公園で遊ばせることもできる。
【2】弁天島海浜公園(浜松市中央区)——赤鳥居を眺めながらのんびり釣り
スポット概要
浜名湖のシンボル・赤鳥居がすぐ目の前に見える観光地のど真ん中。「こんな観光地で釣れるの?」と思うかもしれないが、実は砂底のキスと秋〜冬のハゼは相当な実績がある。護岸沿いは平坦で幅も広く、ベビーカーを押しながらでも移動できる。
施設・設備情報
- 所在地:浜松市中央区舞阪町弁天島
- 駐車場:海浜公園駐車場(有料・1日410円)。釣り場まで徒歩1分
- トイレ:公園内に公衆トイレあり
- コンビニ:弁天島駅前にファミリーマートあり(徒歩5分)
- 飲食:周辺にうなぎ店・海鮮食堂が複数。釣りのあとのご褒美ランチに最適
季節別の釣れる魚種とおすすめ仕掛け
- 春〜夏:シロギス(ちょい投げ・ジャリメ or 青イソメ)。3〜5色投げれば十分だが、ファミリーなら1〜2色のちょい投げで足元のキスを狙うのが手軽
- 秋〜冬:ハゼ(ウキ釣り or ミャク釣り・青イソメ)。10〜11月がハゼのベストシーズンで、2時間で20匹以上釣れることも珍しくない
- 通年:クロダイ・キビレ(フカセ釣り or 前打ち)。ただしこちらは上級者向け
ファミリーおすすめポイント
秋のハゼシーズンが圧倒的におすすめ。ハゼは引きが明確で子どもにもアタリがわかりやすく、数釣りができるため飽きにくい。仕掛けはダイソーのハゼ天秤仕掛け(110円)でも十分対応可能。砂浜で水遊びもできるので、釣りに飽きた子どもの逃げ場がある。
【3】舞阪漁港・南岸護岸(浜松市中央区)——回遊魚が回りやすい好立地
スポット概要
舞阪漁港の南岸に続く護岸は、今切口から流れ込む潮流の恩恵を受けて回遊魚(アジ・サバ・イワシ)の接岸が多い。護岸上は車止めの鉄柱が立ち並ぶ平坦なコンクリート。足場は非常に良い。北岸の漁港内は漁師さんの作業エリアなので、ファミリーには南岸護岸が断然おすすめだ。
施設・設備情報
- 所在地:浜松市中央区舞阪町舞阪
- 駐車場:表浜名湖駐車場(無料)。護岸釣り座まで徒歩3〜5分
- トイレ:駐車場横に公衆トイレあり
- 釣具店:舞阪町内にイシグロ舞阪店があり、エサ・仕掛け・氷の調達が便利
ファミリーおすすめポイント
夏〜秋にかけてのサビキ釣りが黄金パターン。とくに9〜10月はアジ・サバの回遊が安定しており、夕方16時〜日没の「夕マヅメ」に合わせて入れば短時間で数十匹の釣果が期待できる。コマセ(アミエビ)は冷凍ブロック1個(300〜400円)で2〜3時間持つ。
【4】渚園キャンプ場周辺護岸(浜松市中央区)——キャンプと釣りの一石二鳥
スポット概要
浜名湖内に突き出した渚園の北側〜東側護岸は、水深が比較的浅くハゼ・キビレの実績が高い。キャンプ場利用者は護岸まで徒歩圏内なので、テントを張りつつ空いた時間に釣り糸を垂らすことができる。家族全員で一日中遊べるフィールドだ。
施設・設備情報
- 所在地:浜松市中央区舞阪町弁天島5005-1
- 駐車場:渚園駐車場(1日410円)。護岸まで徒歩3分
- トイレ:キャンプ場施設内に複数あり
- キャンプ場利用料:フリーサイト 大人1人220円(デイキャンプは別料金)
季節別ターゲットと仕掛け
- 5〜9月:キビレ・クロダイ(ブッコミ仕掛け+カニ or ボケジャコ)。浅瀬を回遊するキビレは目視できるほど近くに寄ることも
- 9〜12月:ハゼ(ウキ釣り・ミャク釣り)。護岸際の牡蠣殻周りにハゼが溜まりやすい
- 通年:テナガエビ(護岸の隙間狙い・赤虫 or 青イソメの極小カット)
ファミリーおすすめポイント
キャンプと組み合わせれば、釣った魚をその場で焼いて食べる体験ができる。子どもにとって「自分で釣った魚を食べる」は最高の食育になる。ハゼは天ぷらにすると絶品。小型のキビレも塩焼きにすればしっかりうまい。BBQセットを持参すれば完璧だ。
【5】浜名湖ガーデンパーク北側護岸(浜松市中央区)——広大な公園の片隅で穴場のハゼ釣り
スポット概要
2004年の浜名湖花博跡地に整備された広大な都市公園「浜名湖ガーデンパーク」。その北側の湖岸護岸沿いは、意外と知られていない穴場の釣りスポットだ。庄内湖に面した浅い砂泥底で、秋のハゼの魚影は相当濃い。公園内には大型遊具広場・芝生広場・展望塔があるため、子どもが釣りに飽きても1日遊べる。
施設・設備情報
- 所在地:浜松市中央区村櫛町5475-1
- 駐車場:ガーデンパーク駐車場(無料・約1800台の大規模駐車場)
- トイレ:公園内各所にトイレあり。管理棟にも清潔なトイレ完備
- 釣り可能エリア:公園北側の湖岸護岸沿い。園内のルールに従い、指定エリア外での釣りは避けること
- 入園料:無料
季節別ターゲット
| 季節 | 魚種 | おすすめ仕掛け |
|---|---|---|
| 春(4〜5月) | テナガエビ・小ハゼ | 玉ウキ仕掛け+赤虫 |
| 夏(6〜8月) | ハゼ(デキハゼ)・テナガエビ | ミャク釣り+青イソメ |
| 秋(9〜11月) | マハゼ(良型)・セイゴ | ウキ釣り+青イソメ |
| 冬(12〜2月) | 落ちハゼ・カサゴ | ちょい投げ+青イソメ |
ファミリーおすすめポイント
最大の魅力は無料駐車場+無料入園+巨大遊具広場という三拍子。釣りの予算はエサ代とレジャーシート代くらいで済む。園内の展望塔からは浜名湖全体が一望でき、釣りの合間に散策するだけでも十分楽しめる。ただし遊具広場が楽しすぎて、肝心の釣りをそっちのけにする子どもが続出するのが唯一の弱点だ。
【6】御前崎港・親水広場周辺(御前崎市)——堤防+柵付きの安心設計
スポット概要
御前崎港の東側に整備された親水広場周辺は、柵付きの護岸と清潔なトイレを備えたファミリー向けエリア。港内は水深があり、サビキ仕掛けを落とすだけでアジ・イワシ・サバが狙える。外海に近い立地のため潮通しがよく、回遊魚の接岸頻度が浜名湖内より高い。
施設・設備情報
- 所在地:静岡県御前崎市港
- 駐車場:親水広場横に無料駐車場あり(50台程度)
- トイレ:親水広場内に公衆トイレあり
- 周辺施設:なぶら市場(海鮮直売所+食堂)まで車5分。釣果が乏しかった日の保険に
- 浜松からのアクセス:浜松ICから車で約70分(東名〜国道150号経由)
ファミリーおすすめポイント
浜松中心部からやや距離があるが、アジ・サバの回遊が抜群に良いのが最大の強み。浜名湖内のサビキでアジが渋い時期でも、御前崎なら回遊にあたれば入れ食いになることがある。とくに6〜10月の夕方は期待度が高い。港内の堤防は平坦で歩きやすく、車横付けに近い形で釣りができるエリアもある。なぶら市場でお土産の海鮮を買って帰れるのも家族サービスとしてポイントが高い。
【7】福田漁港・港内護岸(磐田市)——穴場の小規模漁港でのんびり
スポット概要
磐田市の太田川河口に位置する福田漁港は、規模こそ小さいものの港内の護岸は平坦で足場が良く、ファミリーフィッシングに適している。大きな釣り公園のような混雑とは無縁で、のんびりと竿を出せるのが魅力。汽水域のため、海水魚と汽水魚の両方が狙える。
施設・設備情報
- 所在地:静岡県磐田市福田
- 駐車場:港内に無料駐車スペースあり
- トイレ:港周辺に公衆トイレあり
- 浜松からのアクセス:浜松ICから車で約40分
季節別ターゲット
- 春〜夏:キス(港内ちょい投げ)・クロダイ幼魚(サビキ)
- 夏〜秋:アジ・サバ(サビキ)・ハゼ(ウキ釣り)・セイゴ(ぶっこみ)
- 冬:カサゴ・メバル(ブラクリ+青イソメ)
ファミリーおすすめポイント
人が少ないので周囲を気にせず釣りの練習ができるのが最大のメリット。子どもにキャスティングを教えるとき、隣の人にオマツリする心配が少ない。シーズンの谷間でも港内でカサゴやメバルの根魚をブラクリで狙えば、坊主逃れの1匹は高確率で拾える。
【8】佐鳴湖・北岸親水エリア(浜松市中央区)——街中の淡水フィールドで手軽にバス&ブルーギル
スポット概要
浜松市中心部から車で15分ほどの佐鳴湖は、淡水のファミリーフィッシングスポットとして侮れない存在。とくに北岸の親水護岸エリアは遊歩道が整備され、柵もあるため子連れでも安心。ブラックバス・ブルーギル・コイ・ナマズなど多彩な淡水魚が棲んでおり、ミミズ1パックとのべ竿があれば手軽に釣りが成立する。
施設・設備情報
- 所在地:浜松市中央区富塚町〜入野町
- 駐車場:佐鳴湖公園北岸駐車場(無料・約30台)。南岸にも複数の無料駐車場あり
- トイレ:公園内各所にトイレあり
- 遊漁券:不要(佐鳴湖は漁業権未設定)
- 最寄りの釣具店:かめや釣具浜松店(車10分)
ターゲットと仕掛け
| 魚種 | 仕掛け | エサ・ルアー | ベストシーズン |
|---|---|---|---|
| ブルーギル | 玉ウキ仕掛け(のべ竿3.6m) | ミミズ・赤虫・パン粉 | 4〜10月 |
| ブラックバス | スピニングタックル(UL〜L) | 3〜4インチワーム(ダウンショット) | 4〜11月 |
| コイ | ぶっこみ仕掛け | 食パン・練りエサ | 通年 |
| ナマズ | バスロッド(M〜MH) | ノイジー系トップウォーター | 5〜9月(夜間) |
ファミリーおすすめポイント
子どもの「釣りデビュー」に最もおすすめなのが、実はこの佐鳴湖でのブルーギル釣りだ。ブルーギルは口が小さいので針掛かりしにくい面はあるが、好奇心旺盛でエサへの反応が速く、ウキがピコピコ動く様子は子どもを夢中にさせる。針を袖針4号程度の小さめにして、エサのミミズを5mm程度に小さくカットするのがコツ。のべ竿なので仕掛けも簡単、キャスティングの練習も不要で、幼稚園児でも楽しめる。周囲をぐるりと囲む佐鳴湖公園の遊歩道はウォーキングやジョギングの市民で賑わっており、治安面でも安心感がある。
【9】都田川河口・細江大橋下流(浜松市中央区)——テナガエビ&ハゼの二刀流
スポット概要
都田川が浜名湖(細江湖)に注ぐ河口域は、テナガエビとハゼの超優良ポイント。とくに細江大橋の下流域は護岸がしっかり整備されており、足場が良い。汽水域特有のプランクトンの豊富さが魚を寄せるため、仕掛けを入れれば何かしらのアタリがある。
施設・設備情報
- 所在地:浜松市中央区細江町気賀付近
- 駐車場:河川敷に無料の駐車スペースあり(5〜10台程度)
- トイレ:気賀関所跡の公衆トイレが徒歩5〜7分
- コンビニ:国道362号沿いにセブンイレブンあり(車3分)
メインターゲット
- テナガエビ(5〜9月):護岸のスリット・石積みの隙間に潜む。のべ竿2.1〜2.7m+玉ウキ仕掛け+赤虫で狙う。アタリがあっても焦らず10〜15秒待ってから合わせるのが鉄則
- マハゼ(9〜12月):河口の砂泥底に群れる。ちょい投げ or ウキ釣り+青イソメ。満潮前後2時間が時合い
- セイゴ〜フッコ(通年):夕方以降にルアー or ぶっこみ。ファミリー向けではないが、お父さん・お母さんの暇つぶしに
ファミリーおすすめポイント
テナガエビ釣りは子どもにとって「宝探し」のような楽しさがある。石の隙間にエサを落とし込み、エビが出てくるのを待つ——このドキドキ感は大人でもハマる。釣れたテナガエビは泥抜きして素揚げにすると、ビールのお供に最高。子どもにはおやつ感覚で食べられる。近くの気賀の町並みは歴史的な雰囲気があり、釣りの前後に散策するのも楽しい。
【10】竜洋海洋公園周辺護岸(磐田市)——サーフデビューの第一歩に
スポット概要
竜洋海洋公園は天竜川河口東岸に位置する総合公園で、隣接する海岸護岸は遠州灘サーフの中では比較的足場が良いエリア。本格的なサーフフィッシングは子連れには厳しいが、この護岸上からのちょい投げなら安全にキスやコチを狙える。
施設・設備情報
- 所在地:静岡県磐田市駒場6866-5
- 駐車場:竜洋海洋公園駐車場(無料・大型)。護岸まで徒歩3〜5分
- トイレ:公園内に複数あり
- 隣接施設:竜洋昆虫自然観察公園(子どもに大人気)、しおさい竜洋(温泉・宿泊施設)
- 浜松からのアクセス:磐田ICから車で約20分
ファミリーおすすめポイント
ここの強みは釣り以外の施設が充実していること。隣の昆虫自然観察公園は小学生に大人気で、釣りに飽きた子どもを連れていける。温泉施設「しおさい竜洋」では釣りで疲れた体を癒せる。ちょい投げで夏のシロギスを狙うのが鉄板。天秤仕掛けにジャリメを付け、50〜80m投げて底をズル引きすれば、15〜20cmクラスのキスが期待できる。子ども用には投げ竿より振出しの万能竿(2.1〜2.7m)で十分。飛距離よりも手返しの良さを優先しよう。
ファミリーフィッシングの持ち物チェックリスト
最後に、子連れ釣行で忘れがちなアイテムをリストアップしておく。
必須アイテム
- 竿・仕掛け・エサ:当たり前だが、予備の仕掛けは最低3セット。子どもは根掛かりとライントラブルの天才だ
- ライフジャケット:子どもには必ず着用させる。桜マーク付きの固型式が安心(タイプA推奨)。ウエストポーチ型は子どもには不向き
- 日焼け止め+帽子+偏光サングラス:遠州は日差しが強い。SPF50のウォータープルーフタイプを2時間おきに塗り直す
- 水分+軽食:クーラーボックスに飲み物と軽食を。釣りに夢中になると水分補給を忘れがち
- タオル・ウエットティッシュ:エサを触った手、魚のヌメリ。大量に使うので多めに
あると便利なアイテム
- 折りたたみバケツ:釣った魚を一時的に入れておける。100均で十分
- 魚つかみ(フィッシュグリップ):背ビレの鋭い魚から手を守る。子どもに魚を触らせるときは必須
- レジャーシート or 折りたたみ椅子:護岸のコンクリートに座り続けるのはつらい
- 虫除けスプレー:夕方の蚊は想像以上に多い。とくに河口域は要注意
- 絆創膏・消毒液:針のチクッ、魚のヒレのプスッ。小さな怪我は必ず起きる
- ゴミ袋:釣り場は来た時よりキレイにして帰る。子どもにマナーを教えるチャンスでもある
ファミリーフィッシングの安全対策とマナー
安全面の鉄則5つ
- ライフジャケットは全員着用:大人も含めて。「護岸だから大丈夫」は過信。浜名湖は潮の流れが速いエリアが多く、落水すると自力で上がれないこともある
- 天候急変時は即撤収:遠州灘は南西風が急に強まることがある。風速7m/s以上になったら迷わず片付ける
- 子どもから目を離さない:竿先に集中しすぎて子どもを見失うケースが多い。大人2人以上で交代して見守るのが理想
- テトラポッドには絶対に乗らせない:大人でも危険なテトラ帯に子どもは近づけない。今切口のテトラは毎年事故が起きている
- 針の取り扱いを最初に教える:釣りを始める前に「針は刺さると痛い」「振り回さない」「人の近くで投げない」を必ず伝える
マナー面で子どもに教えたいこと
- ゴミは必ず持ち帰る:切れたラインやコマセの袋は意外と散らかりやすい
- 先行者への挨拶:「こんにちは、隣いいですか?」のひと声で釣り場の雰囲気が良くなる
- コマセの洗い流し:帰るときに海水で釣り座を流す。次に来る人への配慮
- リリースの仕方:持ち帰らない魚は水中でそっと放す。地面に放置しない
まとめ:次の週末はどこに行く?タイプ別おすすめ
10ヶ所のスポットをタイプ別に整理すると、こうなる。
| こんなファミリーには | おすすめスポット | 理由 |
|---|---|---|
| 初めての釣り体験 | 佐鳴湖(ブルーギル) | のべ竿+ミミズで最も手軽。遊漁券不要 |
| サビキで数釣りしたい | 新居海釣公園・舞阪漁港 | 回遊魚の実績が安定。設備も充実 |
| キャンプと両立したい | 渚園キャンプ場 | テント横で竿が出せる唯一の環境 |
| 秋のハゼを大量に釣りたい | 弁天島・ガーデンパーク | ハゼの魚影が濃く、周辺に遊び場あり |
| テナガエビ体験をさせたい | 都田川河口 | 石積み護岸にエビが高密度で生息 |
| 釣り+温泉+昆虫観察 | 竜洋海洋公園 | 隣接施設で一日中遊べる |
| 大型アジを狙いたい | 御前崎港 | 潮通し抜群。なぶら市場でお土産も |
| 混雑を避けてのんびり | 福田漁港 | 穴場で空いている。キャスト練習にも最適 |
まずは一番近い場所、一番手軽な仕掛けから始めてみよう。最初の一匹が釣れた瞬間の子どもの笑顔——あれを見てしまうと、釣り好きの親としては毎週末通いたくなるから覚悟しておいてほしい。浜松・遠州エリアは海・湖・川・池と釣りフィールドのバリエーションが日本屈指に豊かな地域だ。このガイドを片手に、家族の思い出をひとつずつ増やしていってもらえたらうれしい。



