根掛かりが外れない時のラインの切り方|素手は危険・PEを安全に切る手順

  ※本ページにはプロモーション(広告)が含まれています。
根掛かりが外れない時のラインの切り方|素手は危険・PEを安全に切る手順
Contents

結論:根掛かりが外れない時は「道具に巻いて・じわっと引く」が唯一の安全解

あらゆる外し方を試しても根掛かりが外れない――そんな時、最後に必要なのは「いかに安全にラインを切るか」という身体的な手順です。結論から言えば、素手でラインをつかんで引くのは絶対にやめてください。とくに高強度のPEラインは指に食い込み、皮膚を切る事故が起きます。正解は、カラビナやラインブレーカーなどの硬い道具にラインを5〜6周巻き付け、ロッドとラインを一直線にして、後ろに下がりながらじわっと力を入れて切る方法です。リールのすぐ手前で切る「手元カット」は、緊張したラインとルアーが反動で自分に飛んでくるため厳禁です。

この記事は「根掛かりを外す方法」ではなく、外せなかった後にどう安全にラインを切るかに振り切って解説します。外し方そのものを知りたい方は、先に釣りの根がかり対処法完全入門ガイドで「外す・防ぐ・回収器で救う」手順を試してから、本記事に戻ってきてください。

やること正しい方法やってはいけないこと
ラインの持ち方道具に5〜6周巻く素手で直接つかむ
ロッドの角度ラインと一直線に寝かせる立てて90度にあおる
力の入れ方後ろに下がりじわっと瞬間的にグッと引く
切る位置結び目・リーダー側リールのすぐ手前(手元)
体勢足元を固め周囲を確認不安定なまま全力

なぜ素手でPEラインを引っ張ってはいけないのか

「ラインなんて引っ張れば切れるだろう」と思うかもしれません。ところが、現代の主流であるPEライン(ポリエチレン編み糸)は、その思い込みが通用しない物性を持っています。ここを理解しておくことが、安全な切り方の出発点です。

PEは「強くて伸びない」から手に食い込む

PEラインの直線強力(まっすぐ引いたときの強さ)は、同じ号数のナイロンやフロロカーボンの約2.5〜3.5倍とされます。さらにほとんど伸びない「低伸度」が特徴で、これが高感度というメリットを生む一方、切るときには厄介に働きます。伸びないということは、力が逃げずに細い糸へ一点集中するということ。素手で巻きつけて引けば、糸が指の関節や手のひらに食い込み、皮膚を切り裂く事故につながります。実際に、素手や腕に直接ラインを巻いて引いた結果ケガをした、という報告は釣り人の体験談で繰り返し語られています。

「引けば切れる」が成立しない号数帯

たとえばPE1.0号でも実用強力はおよそ8kg前後、太い号数なら20kgを超えることも珍しくありません。人間が手で安全にかけられる力をはるかに上回るため、素手では「切れる前に手が痛くて離す」か「手を傷つける」かのどちらかになりがちです。だからこそ、力を糸ではなく硬い道具に分散させる発想が必要になります。細い糸ほど同じ力でも単位面積あたりの圧力が高くなり、より深く食い込む点にも注意が必要です。

なお、リールのスプール(糸が巻かれている部分)を指で強く押さえて引く方法もよく見かけますが、これはおすすめできません。スプールを固定して引くと、その負荷がリール内部のギアやドラグ、ベール周りに集中し、タックル破損の原因になります。「手を守るために道具を壊す」のでは本末転倒です。手・リール・ロッドのいずれにも無理をさせない切り方が、ここで紹介する「道具に巻いて一直線でじわっと引く」方法だと考えてください。

絶対NG:リールのすぐ手前で切る「手元カット」が危険な理由

根掛かりが外れず、面倒になって「リールの近くでパチンと切ってしまえ」と考える人は少なくありません。しかし、この手元カットは禁忌に近い行為です。理由は身体的な危険とマナーの両面にあります。

緊張したルアー・オモリが「凶器」になる

根掛かりを外そうと力をかけている状態では、ラインはピンと張り、大きなエネルギーを溜め込んでいます。この状態で手元側を切ると、テンションが一気に解放され、水中や空中に引っかかっていたルアー・オモリが反動で猛スピードで自分や周囲に飛んできます。釣り人の体験談では、外れた仕掛けが腕に刺さって負傷した事例が写真付きで報告されています。とくに針が複数付いたルアーやエギ、重いオモリは、文字どおり凶器になり得ます。手元カットをするにしても、力をかけて張った直後ではなく、必ずテンションを抜いてから安全な位置で処理する意識が必要です。

水中・空中に長いラインを残すマナー違反

手元で切ると、そこから先の長いラインがすべて水中や空中に残ります。残されたラインは、ほかの釣り人の根掛かりの原因になるだけでなく、水鳥が足や羽に絡めて命を落とす事故、魚がルアーやラインを誤食する事故にもつながります。後述するように、切る位置はできるだけ仕掛けに近い「結び目・リーダー側」を狙い、水中に残すラインを最小限にするのが、安全であると同時にマナーにかなった切り方です。

安全なラインの切り方:5ステップ手順

ここからが本題です。あらゆる外し方を試してダメだったと判断したら、次の手順で安全に切ります。慌てず、足元と周囲を確認してから始めてください。

STEP1:周囲と足元の安全を確保する

まず、自分の後ろや横に人がいないか確認します。仕掛けが飛んでくる可能性を考え、人の方向・自分の顔の方向に張ったラインを向けないこと。テトラや護岸の上では、力を入れた反動でバランスを崩して転落しないよう、足元の安定する場所まで移動します。可能ならサングラスや偏光グラスで目を守ると安心です。力を込める動作になるので、ライフジャケットを正しく着用しているかもこのタイミングで再確認しておきましょう。慌てて切ろうとすると周囲確認がおろそかになりがちなので、ここで一呼吸おくことが事故防止の第一歩です。

STEP2:ロッドをラインと一直線になるよう寝かせる

これが竿を折らないための最重要ポイントです。ロッドを立てて水面から90度に近い角度で強くあおると、力が穂先(ティップ)の一点に集中して簡単に折れます。正しくは、ロッドを根掛かり方向に向けて寝かせ、ロッドとラインを一直線にすること。こうするとロッドの弾力を使わず、ラインの強度だけで真っすぐ引けるため、穂先が守られます。太いPEラインのように強度が高い場合ほど、この「一直線」の姿勢が効きます。

STEP3:道具にラインを5〜6周巻き付ける

ロッドと一直線にしたラインを、後述するカラビナ・ラインブレーカーなどの硬い道具に5〜6周ほど巻き付けます。このときライン同士が重ならないよう、隣に並べて巻くのがコツです。重なると摩擦熱でその部分から切れて(高切れして)しまい、結局長いラインが残ります。道具がなければ、軍手やグローブ、上着の袖の上からラインを巻く方法でも代用できます。肌に直接巻くのは食い込みの原因になるため避けてください。

STEP4:後ろに下がりながら「じわっと」引く

巻き付けた道具を両手でしっかり持ち、後ろに下がりながらゆっくり、じわ〜っと力を加えていきます。瞬間的にグッと引くと、切れた瞬間に勢い余って後方へ転倒したり、仕掛けが反動で飛んだりします。徐々に力を強めていけば、糸はどこかで限界を迎えて切れます。ロッドとラインが一直線である限り、竿への負担はかかりません。力をためる間も、ライン延長線上に自分の体や顔を置かないよう意識し続けます。

STEP5:切れたら回収ラインを必ず持ち帰る

切れた後、リール側に残ったラインの先端は処理して結び直し、手元に戻ってきたライン片は必ず持ち帰ります。地面や水際に捨てない。これだけで、後から来る釣り人や水辺の生き物への被害をぐっと減らせます。切れた直後の高切れや穂先絡みなど、二次的なライントラブルが起きやすいので、落ち着いて釣り場でのライントラブル対処ガイドも参考に、ラインシステムを組み直してから釣りを再開しましょう。

切るための道具:カラビナ・ラインブレーカー・代用品

安全な切り方の核心は「力を糸ではなく硬い道具で受ける」ことです。専用品から身近な代用品まで、選択肢を整理します。

道具特徴向いている人
ラインブレーカー(専用)握りやすく滑りにくい・確実太PEを多用する人
カラビナキッター溝にラインを掛けて引く・軽量荷物を増やしたくない人
カラビナ(汎用)安価・代用可・溝に巻くとりあえず備えたい人
軍手・グローブ応急の代用・確実性は低い道具を忘れた時の緊急用

ラインブレーカーが最も確実

ラインブレーカーは、まさにこの用途のために作られた専用工具です。本体にラインを4〜6周巻き付け、両手で持って引くだけで、手やリール、ロッドを傷めずにラインを切れます。素手や手元カットの危険を避けつつ、自分とタックルの両方を守れるのが最大の利点です。太いPEラインを使うショアジギングやロックフィッシュなど、根掛かりが多い釣りをするなら、一つ持っておく価値があります。

カラビナは安価で確実な代用

専用品がなくても、登山用やキーホルダー用のカラビナで代用できます。カラビナの硬い金属部分の溝にラインを2周以上(できれば5〜6周)巻き付け、外れないように指先で押さえながら、じわっと引きます。100円ショップでも手に入る手軽さが魅力で、タックルボックスに一つ忍ばせておくだけで、いざというときの安全度が大きく変わります。汎用カラビナは強度規格がまちまちなので、なるべく頑丈な金属製を選んでください。

道具を忘れたときの代用と注意

専用品もカラビナもない場合は、軍手やグローブ、上着の袖の上からラインを巻く方法で応急処置します。ただし布類は滑りやすく、巻きが甘いと食い込むため、あくまで緊急用です。プライヤーやハサミなどの工具類とあわせて、根掛かり対策グッズは事前に揃えておくのが理想です。どんな道具を携行すべきかはフィッシングプライヤー・小物ツール完全ガイドで全体像を確認できます。

どこで切れるのが理想か:ラインシステムと切れ位置

「どう切るか」だけでなく「どこで切れるか」を設計しておくと、被害もロストも最小化できます。これは普段のラインシステムづくりの話です。

結び目・リーダー側で切れるのが理想

もっとも望ましいのは、仕掛けに近い結び目やリーダー部分で切れることです。そこで切れれば、水中に残るラインは短く、リール側のメインライン(PE)は長く手元に残ります。逆に、メインラインのリールに近い側で切れる「高切れ」が起きると、長いPEラインを失い、水中にも長く残してしまいます。STEP3で「ライン同士を重ねない」と注意したのも、重なり部分での高切れを防ぐためです。

リーダーをメインより少し弱くする考え方

結び目側で切れやすくするには、リーダー(ショックリーダー)の強度をメインのPEよりやや弱めに設定する、という考え方があります。こうしておくと、根掛かりで限界が来たときにリーダー側が先に切れ、ルアーだけを失ってPE本線とノット部分を守りやすくなります。ただし、強度バランスは対象魚やキャストの負荷とのトレードオフです。あえて弱い結びを使う手法には、キャスト時に切れて仕掛けが飛ぶリスクもあるため、自分の釣りに合わせて慎重に調整してください。

そもそも回収器で「切らずに救う」選択も

切る前に試す価値があるのが、ルアー回収器(リトリーバー)です。ラインを伝わせて重りを送り込み、根掛かりしたルアーごと引き上げる道具で、うまくいけばラインを切らずにルアーを回収できます。高価なルアーを多用する人や、牡蠣殻護岸など根掛かりが頻発する場所で釣る人は、回収器を併用すると年間のロストを大きく減らせます。どんな方式があるかは別記事のルアー回収機おすすめガイドで比較しています。

よくある質問(FAQ)

Q. 結局、素手では絶対に切れませんか?

細いナイロンやフロロの低号数なら切れることもありますが、PEラインは強度が高く伸びないため、素手で引くと切れる前に手を傷つける危険が高いです。「切れるかどうか」ではなく「ケガをするかどうか」で判断し、必ず道具を介してください。

Q. ハサミやラインカッターで切ればいいのでは?

ラインが張っていない状態で、安全な位置(手元から少し先の、力のかかっていない場所)を切るならハサミやPE対応カッターも有効です。ただし、根掛かりで張ったラインを手元でパチンと切ると反動で仕掛けが飛ぶため、テンションを抜いてから切ることが前提になります。張ったまま切るなら、道具に巻いてじわっと引く方法が安全です。

Q. ロッドをあおって切るのはダメですか?

立てたロッドで強くあおるのは、竿が折れる最大の原因です。どうしてもロッドを使うなら、ロッドとラインを一直線にして真っすぐ引くこと。穂先に角度をつけて力をかけるのは避けてください。

Q. 切れたラインはどうすればいい?

手元に戻ったライン片は必ず持ち帰り、ゴミとして処理します。水際や地面に放置すると、ほかの釣り人や水鳥への被害につながります。リール側は端を整えてラインシステムを組み直してから釣りを再開しましょう。

まとめ:外れない時こそ「道具・一直線・じわっと」

根掛かりが外れない最後の局面でケガをしないために、押さえるべきは三つです。第一に、素手をやめてカラビナやラインブレーカーなど硬い道具にラインを5〜6周巻く。第二に、ロッドを立ててあおらず、ラインと一直線に寝かせて竿を守る。第三に、瞬間的に引かず、後ろに下がりながらじわっと力を加え、切れた瞬間の反動に備える。そして切る位置は結び目・リーダー側を狙い、水中に残すラインを最小限にする。この四点を体に入れておけば、根掛かりの後始末はもう怖くありません。外し方そのものをもう一度おさらいしたい方は根がかり対処法完全入門ガイドへ、安全第一で釣りを楽しんでください。

🗺️ 釣りナビ

静岡の釣り場・魚種・仕掛けを一発検索

12エリア × 18魚種のインタラクティブマップで、釣り場選びから仕掛け・タックルまで丸わかり

釣りテクニック

にほんブログ村 釣りブログへにほんブログ村 釣りブログ 東海釣行記へ

記事が気に入ったらシェアをお願いします!

気に入ったら
「いいね」お願いします!

最新情報をお届けします。
★Amazon売れ筋ランキング★
とある浜松アングラーの一生
error:Content is protected !!