結論1:竿を出せるのは、神戸空港島の北側にある「親水護岸」(通称ベランダ)だけです。神戸市の公式ページは、ページ内の図で黄色に塗られた通路部分での釣り、航路近くへの遠投、立入禁止エリアへの侵入や手すりを越える行為を禁止と明記し、親水護岸以外の神戸港の岸壁・物揚場・護岸と港の緑地では魚釣りそのものを禁止しています。
結論2:開場時間はなく24時間開放・入場無料です。駐車場は親水護岸横で、入庫から10時間までは1時間ごとに150円、10時間超〜24時間は一律1,500円(2026年9月7日に市公式ページで確認)。周辺にトイレはなく、ゴミ箱・エサ販売・釣り具レンタルもありません。空港島内とポートアイランド内に釣具店はないと市が明記しています。
結論3:この秋の主役はタチウオと青物です。釣具店の釣果情報をたどると、2025年は9月中旬からタチウオとサゴシ、10月にメジロ、11月下旬にタチウオの再来が記録されています。2026年は8月16日にショアジギングでブリが上がり(17日の店舗投稿)、8月下旬はサビキのアジ・サバ・カマス、9月上旬はマメアジと根魚が並んでいます。
神戸空港島の北側にある「親水護岸」は、神戸市が「神戸港の港湾施設では、唯一『魚釣り』ができるエリア」と位置づける階段式の護岸で、釣り人のあいだでは「ベランダ」の愛称で呼ばれています。本記事は2026年9月時点の公開情報——神戸市港湾局神戸港管理事務所の公式ページ「魚釣り開放エリア(空港島親水護岸ほか)」(最終更新2026年1月23日)、神戸市の関連ページ、兵庫県の漁業権ページ、神戸新交通の公式サイト、国立天文台の暦、釣具店の釣果情報——をもとに、今どこで竿を出せるのか、駐車場と料金はいくらか、この秋に何を狙うかを整理します。訪問体験ではなく、出所を示せる情報だけで組み立てています。
神戸空港島 親水護岸「ベランダ」とは|神戸港で唯一の魚釣り開放エリア
この章の答えは一つです。神戸港の港湾施設として釣りが認められているのはこの親水護岸だけで、神戸市がその事実と「ベランダ」という愛称まで公式ページに書いています。
正式名称は「神戸空港島 親水護岸」。市のページ名は「魚釣り開放エリア」
正式名称は「神戸空港島 親水護岸」で、神戸市のページタイトルは「魚釣り開放エリア(空港島親水護岸ほか)」です。同じ市のサイトの「港の緑地 公園」ページからは「魚釣り開放エリア(神戸空港西緑地、ほか)」というリンク名で案内されており、検索では「神戸空港西緑地」という表記を見かけることがありますが、リンク先は同じ親水護岸のページです。場所は神戸空港島の北側で、市の「空港島での海の環境への取り組み」ページ(2026年6月8日更新)も「空港島の北側には、階段式の親水護岸と親水緑地を整備しています」と説明しています。
公式ページには「アングラーの方からは『ベランダ』の愛称で呼ばれています」と書かれています。釣り場情報や釣果情報では「ベランダ」「神戸空港ベランダ」の呼び方が先に出てくることが多いので、本記事では両方の表記を併記します。
階段式で沖に迫り出す護岸。ただし沖合約40mまで捨石
市の公式ページは、親水護岸を「階段式で沖合に迫り出す形で整備されています。潮通しが良く水深もあるため、一年を通して豊富な魚種が釣れると人気のスポットです」と紹介したうえで、「捨石を沖合約40mまで石積みして浅場を整備しているため、根掛かりに注意が必要です」と釘を刺しています。この一文が、ここでの釣りの組み立てを決めます。足元から約40mの範囲は石が積まれた浅場で、底を引きずる釣りは根掛かりしやすくなります。具体的な水深は市のページに数値がないため、本記事でも数字では書きません。
この石積みは「環境創造型護岸」と呼ばれる構造です。市の環境ページによると、空港島の外周7.7キロメートルのうち北側の岸壁部分を除く6.7キロメートルが、太陽の光が届くように緩やかに石を積んだ環境創造型護岸として整備され、ワカメなどの海藻が茂る藻場が形成されて多様な生き物が確認されているとのことです。北側の一部を階段式にして市民が水辺に親しめるようにしたのが親水護岸です。根掛かりの原因である捨石が、同時に魚を寄せる藻場を作っているという関係を頭に入れておくと、釣り方を選びやすくなります。
ここ以外の神戸港は釣り禁止——市の原則
親水護岸を語るうえで最も重要なのは、ここが例外だという点です。市の公式ページのよくある質問には「その他の神戸港の岸壁や物揚場、護岸などは、『魚釣り』行為が禁じられています。また、港の緑地(公園)でも、鳥獣魚類の捕獲や殺傷が禁じられているため、神戸港内での『魚釣り』は禁止です」と明記されています。市の「港の緑地 公園」ページ(2025年11月12日更新)の禁止行為にも「鳥獣魚類の捕獲や殺生をすること」が挙げられ、「魚釣りは、釣り公園や開放エリアにおいて、ルールを守ってお楽しみください」と続きます。メリケンパーク、新港第1突堤緑地、ポートアイランドや六甲アイランドの公園など、神戸港内の緑地は釣り場ではありません。
ひとつ注意書きを添えておきます。釣り場のまとめ情報には、ポートアイランド南側に釣りが開放された岸壁が点在すると紹介するものがあり、当サイトの過去の総覧記事にも同じ趣旨の古い記述が残っています。しかし2026年1月23日更新の神戸市公式ページは、親水護岸以外の神戸港の岸壁・物揚場・護岸での釣りを禁止と書いています。本記事は市の公式情報を採り、ポートアイランドの岸壁は釣り禁止として扱います。現地で釣り人を見かけても、看板と市の案内を優先してください。
竿を出せる場所と出せない場所|黄色の通路・航路への遠投・手すり越えは禁止
答えを先に書くと、親水護岸の中でも「図の黄色部分」は通路なので釣り禁止、航路近くへの遠投は禁止、立入禁止エリアへの侵入と手すりを越える行為も禁止です。範囲を示す図は市の公式ページにしかありません。
釣り禁止の範囲は市の公式ページの図で決まっている
市の注意事項は「下記図の黄色部分は通路のため、魚釣りは禁止しています」と書き、その下に図を掲載しています。本記事はこの図を転載しておらず、当方は図の画像を取得していないため、黄色部分がどこからどこまでかを本文で線引きすることはできません。出発前に必ず市の公式ページを開いて図を確認し、現地では「一定間隔で設置」されている看板に従ってください。図を見ずに「階段のどこでも釣れる」と思い込むと、禁止されている通路での釣りに当たる可能性があります。
あわせて公式ページには「神戸空港島 親水護岸へのアクセス地図(印刷用)」も掲載されています。駐車場と護岸の位置関係はこの地図が根拠になります。
航路近くへの遠投は禁止。「飛ばして勝つ」釣りはできない
注意事項には「航路近くへの遠投は禁止です。周辺の人には十分に注意してください」とあります。護岸の沖は船が通る水域で、ショアジギングやカゴ釣りで遠くへ投げること自体が禁止行為になり得ます。この条件は後述する青物狙いの組み立てに直結します。飛距離ではなく、回遊してくる魚を待つ釣りとして設計してください。
立入禁止エリアと手すり越え、そして「閉鎖」の条件
「立入禁止エリアへの侵入や、手すりを越えるなどの危険な行為や迷惑行為は禁止です」と公式ページは書いています。そのうえで「ゴミの不法投棄や残餌の処理など、迷惑行為があった場合は閉鎖する場合があります」と続けています。ここが閉鎖されれば、神戸港の港湾施設で釣りができる場所はなくなります。マナーの話ではなく、釣り場の存続条件として読んでください。
市の公式ページが挙げる他の釣り場は3か所
市は「須磨区に『須磨海づり公園』、垂水区に『平磯海づり公園』や『アジュール舞子』の親水護岸があります」と案内しています。須磨海づり公園は有料の市立施設で、料金体系や火曜休園、秋の入場制限は須磨海づり公園(神戸市)完全ガイド2026|料金4時間1,200円・火曜休園・秋の入場制限にまとめています。平磯海づり公園も有料の市立施設で、竿3本ルールや駐車場、秋の青物については平磯海づり公園(神戸市垂水区)完全ガイド2026|料金・駐車場・竿3本ルールと秋の青物を参照してください。アジュール舞子は公園公式サイトによると「海釣り公園ではありません」が、園内図の赤線部分(護岸部)で釣りができ、入場無料、23時閉園で23時以降も赤線部分では釣りが可能とされています。2025年4月23日以降に護岸への立入制限が順次解除された一方、公式サイトは「柵により制限を継続しているエリアには立ち入らないように」とも書いています。行く前に最新の園内図を確認してください。
市のページが挙げるのはこの3か所ですが、市内の釣り場がこの3か所に限られるという意味ではありません。たとえば神戸市東灘区の六甲アイランドには、2025年4月に開業した民間運営の釣り場「六甲マリンパーク(海釣りGO六甲マリンパーク)」があります。運営者の公式ページによると、場所は神戸市東灘区向洋町中9丁目のマリンパーク内、営業時間は5時から22時(時期や釣果により変動)、利用料金は大人(16歳以上)1時間300円・小人(6歳以上16歳未満)1時間200円で、アプリからの事前予約制です。前述のとおり神戸港の緑地(公園)では魚釣りが禁止されていますが、こちらは運営者が管理し、予約した釣り座で釣る有料施設という位置づけです。無料で予約なしに入れる親水護岸とは、性格の違う釣り場です。
無料で24時間開いていて、市が「魚釣り開放エリア」と名指ししているのは神戸空港島の親水護岸だけです。有料の海づり公園には柵・売店・トイレがある一方、ここには何もありません。この差が、次章以降の準備の話につながります。
24時間開放・入場無料|駐車料金の計算とアクセス
この章の答えは、「開場時間なし・入場無料・駐車場は10時間で上限に達する」です。数字はすべて2026年9月7日に市の公式ページと神戸新交通の公式サイトで確認したもので、改定の可能性があります。
開場時間はなく、夜の釣りも公式に「可能」
よくある質問には「開場時間はありません。24時間開いています」「(入場料は)かかりません」とあります。夜釣りについては「常に開放していますので、夜の釣りも可能です」としたうえで、「現地は背後の通路側にしか街灯がなく、水面近くは非常に暗いので、日中以上に安全にご注意いただき、周囲の方の迷惑にならないよう十分気を付けてください」と注意しています。夕まづめから夜のタチウオ、夜明けの青物を1回の釣行で狙える条件がそろっている釣り場ですが、明かりは自分で持ち込む前提です。
駐車料金は1時間150円、10時間超〜24時間は一律1,500円
市の公式ページは「駐車に関しては、親水護岸横の駐車場をご利用ください」として、利用料金を「入庫〜10時間まで:1時間ごとに150円」「10時間超〜24時間まで:一律1,500円」と掲載しています。この2行から滞在時間別の料金を計算すると次のようになります。
| 滞在時間 | 駐車料金(公式の料金体系から計算) | 想定される釣行 |
|---|---|---|
| 2時間 | 300円 | 夕まづめだけのタチウオ、仕事帰りの短時間 |
| 4時間 | 600円 | 朝まづめの青物、午後のサビキ |
| 6時間 | 900円 | 夕方から夜のタチウオ+アジ |
| 8時間 | 1,200円 | 半日のファミリーフィッシング |
| 10時間 | 1,500円 | 夕方入庫〜深夜の夜釣り |
| 10時間超〜24時間 | 一律1,500円 | 夕まづめのタチウオから翌朝の青物まで通し |
1時間未満の端数をどう数えるかは公式ページに記載がないため、現地の料金表示で確認してください。10時間を超えると一律1,500円になるので、17時に入庫して翌朝6時に出る13時間の通し釣行でも1,500円です。ポートライナーの終電後も車なら動けるという点で、夜通しの釣りに向いた料金体系といえます。なお、市の案内は「親水護岸横の駐車場」を指定しています。空港利用者向けの駐車場と混同しないよう、公式ページの印刷用アクセス地図で位置を確かめてから向かってください。
ポートライナーなら「神戸空港」駅から徒歩約7分。運賃は三宮から大人340円
公共交通機関の場合、市の案内は「ポートライナー『神戸空港』下車徒歩約7分」です。神戸新交通の「運賃について」ページ(令和元年10月1日改定の普通旅客運賃表、2026年9月7日確認)では、三宮から神戸空港までの普通運賃は大人340円・小児170円です。車の場合は「神戸三宮より約20分」で、「ポートアイランド東側臨港道路〜空港大橋を通り、神戸空港島中央緑地前を通過すると確認できます」と案内されています。車なら三宮から約20分、電車なら駅から徒歩約7分で、アクセスの良い無料の釣り場です。
設備の現況|トイレなし・ゴミ箱なし・エサ販売なし・釣具店なし
答えは「持ち込んだもので完結させる釣り場」です。市の公式ページに書かれている「ない」ものを先に並べます。
周辺にトイレはない。家族連れは到着前に済ませる前提で
注意事項の1行目が「周辺にはトイレはありません」です。24時間開放・無料という条件と引き換えに、有料の海づり公園にある設備がありません。最寄りのトイレの場所や利用できる時間は市の公式ページに記載がなく、当方も確認できていません。小さな子どもを連れて行くなら、駅やターミナルで済ませてから向かう、滞在時間を短めに設計する、の2点で対応してください。
エサ・釣り具は各自で準備。空港島内とポートアイランド内に釣具店はない
「エサの販売や釣り具のレンタルはありません。エサや釣り具は、各自でご準備ください」「神戸空港内、ポートアイランド内に釣具屋さんはありません」と公式ページにあります。三宮側や自宅の近くで揃えてから空港大橋を渡るのが前提です。釣具店やコンビニの位置と営業状況は地図アプリで最新のものを確認してください。市自身も「釣りのために来場される際は、予め道具などをご準備の上、来場ください」と書いています。
ゴミ箱はない。釣り針と残餌は閉鎖の引き金になる
「ゴミ箱はありません」「特に釣り針は、誤って触れるとけがをするおそれもあるため、釣り場に残さず持ち帰ってください」「残された釣りエサは悪臭を放ちますし、釣り針や釣り糸のポイ捨ては自然環境への悪影響となります」——市はここまで具体的に書いています。そして「ゴミの不法投棄や残餌の処理など、迷惑行為があった場合は閉鎖する場合があります」。サビキのコマセを流し、ちぎれた仕掛けを石の間に残すことが、そのままこの釣り場の閉鎖条件に該当します。帰る前に自分の釣り座を洗う水を持参し、残ったアミエビは袋に入れて持ち帰ってください。
安全設備はスロープ・手すり・救命浮環。ライフジャケットは公式が着用を要請
公式ページは「スロープや手すりを設置しているため、小さいお子さま連れのご家族でも安心して魚釣りが楽しめます。また、万一に備えて一定間隔で浮輪(救命浮環)も設置しています」と書いています。一方で注意事項には「万一に備え、ライフジャケットを着用してください」とあり、手すりがあるから不要という理屈は通りません。階段式の護岸は段差と濡れた石が組み合わさる足場です。腰巻きか肩掛けかで迷うなら腰巻きと肩掛けライフジャケットはどっち?膨張式の落とし穴と選び方で判断軸を確認してください。子どもには体格に合った固型式が基本です。
この秋(9〜11月)に狙える魚と時期|公式の魚種一覧と釣果情報で読む
答えは「9月はタチウオとサゴシ、10月はメジロを筆頭にした青物とサビキのアジ、11月はタチウオの再来と根魚」です。以下、市が公式に挙げる魚種と、釣具店の釣果情報で実際に記録された魚を分けて書きます。
市が公式ページに挙げる魚種
公式ページの「釣れる魚の種類」は「アジ・イワシ・サバ・ベラ・キジハタ・カワハギ・サヨリ・タチウオ・ツバス・メジロ・サゴシ・ハマチ・ブリ・アオリイカ・チヌ・スズキ・メバル・カサゴ・アイナメ・アコウ 他」です。ただし市は「釣果情報は把握していません。釣具店などの最新の釣果情報を参考にしてください」とも書いており、時期や釣れ具合は市のページからは読めません。
秋の狙い目カレンダー(2025年の釣果記録と一般的な時期から作成)
| 魚種 | 9月 | 10月 | 11月 | 根拠と釣り方 |
|---|---|---|---|---|
| タチウオ | ◎(中旬から) | ○ | ◎(下旬に再来) | 2025年9月15日〜23日、11月19日〜23日の釣果投稿。ウキ釣り・ワインド・テンヤ |
| サゴシ・ツバス | ◎ | ◎ | ○ | 2025年9月19日〜25日、10月22日にショアジギングで記録 |
| メジロ・ハマチ・ブリ | ○ | ◎ | ○ | 2025年10月23日・28日にメジロ(68cm・のませ釣り)、11月15日ハマチ、2026年8月16日ブリ |
| アジ・サバ(サビキ) | ◎ | ◎ | ○ | 2026年8〜9月はマメアジ中心、2025年10月24日「サビキ絶好調」、11月30日も夕まづめにアジ |
| カマス | ○ | ○ | △ | 2026年8月19日〜30日の投稿にサビキ・ジグサビキで登場(8月30日の投稿は16匹)。参照した9月の投稿には出ていない |
| カワハギ | ○ | ○ | ○ | 2025年9月15日の投稿で良型を確認(店はアサリ餌を推奨)。公式の魚種一覧にも掲載 |
| アコウ・ガシラ・メバル(根魚) | ○ | ○ | ◎ | 2025年10月25日メバル、10月30日アコウ、11月30日「根魚の活性が上がってきた」。青イソメ |
| アオリイカ・サヨリ | ○ | ○ | ○ | 公式の魚種一覧に掲載。参照した2025年秋の投稿では中心ではなかった |
◎は当該月の釣果投稿で主役級だったもの、○は投稿や公式の魚種一覧から期待できるもの、△は記録が薄いものです。根拠にした釣果情報は、釣具店フィッシングマックスの神戸空港エリアの釣果投稿(神戸ハーバー店の巡回投稿と持ち込み釣果、2025年9月〜11月分と2026年8月〜9月分)です。店舗の投稿であって公的な統計ではないため、日付つきの記録として読んでください。
2026年8月下旬〜9月上旬の現在地
直近の投稿を日付順に並べます。8月17日の投稿では、前日16日の昼過ぎにショアジギングでブリが釣れたという連絡が店舗に入っています。8月19日にはサビキでカマス、8月22日は水温28度でサビキが盛り上がり、8月23日は18時半の巡回でショアジギングのマゴチ(15時前後のヒット)、昼には周囲で中サバとカマス。8月24日は持ち込み釣果でサビキのアジ・サバとイシモチ。8月30日の投稿(釣行日は「先日」とのみ)では、芦屋店スタッフがジグサビキで底を取ってワンピッチジャークで誘い、潮が動き出してからカマス16匹、周囲にアジとサバの回遊がありました。同じ8月30日の11時50分の巡回投稿では小アジに混じる良型アジ、ガシラ、マゴチ、アコウ、ジグサビキのサバ3連発。9月1日は飛ばしサビキでマメアジ、9月2日の15時半には水温28度・混み具合1割ほどで、青イソメを使ったカンダイとガシラの良型が記録されています。
読み取れるのは、8月下旬から9月上旬にかけてはまだ夏の顔ぶれ(サビキの小アジ・サバ・カマス、根魚、マゴチ)が主で、青物は単発でブリまで出るということです。2025年の記録では、この状態からタチウオとサゴシが加わるのが9月中旬でした。
2025年秋の記録から読む「これから何が来るか」
2025年9月15日の夜の投稿では、低学年の女の子がルアーを投げて巻く釣りでタチウオを釣り、ウキ釣り(餌はキビナゴ)でもタチウオ、あわせてアジがたくさん、良型のカワハギも確認されています(店はカワハギにアサリ餌を勧めています)。9月19日には「青物もサゴシも」、9月20日と21日はタチウオ、9月21日はサゴシにツバスとシマアジ、9月23日はサビキのアジと連日のサゴシに加え、巡回時のワインドでタチウオがヒット、9月25日はサゴシにメジロ。9月後半は「サビキでアジを釣りながらサゴシとタチウオを待つ」時期だったことがわかります。
10月は青物が主役でした。10月19日にショアジギングの釣果投稿、10月22日はショアジギングでサゴシ、10月23日と28日にはメジロの持ち込み投稿があり、28日の投稿は神戸空港でのませ釣り(エレベーター仕掛け)で釣った68cmのメジロです。10月24日は「サビキ絶好調」、10月25日にはメバルが顔を見せ、10月30日にはアコウの調査投稿が出ています。
11月に入ると、11月18日に青物とアジ、11月19日にタチウオとアコウとアジ、11月20日には「復活のタチウオにアジが良い」、11月21日の投稿は前日20日の釣行で、店舗スタッフが仕事終わりの短時間釣行として潮止まり前後にウキ釣りでタチウオ(テンヤにもヒットはあったが取り込めず)、11月23日の投稿は「21日情報です」と断ったうえで「タチウオ釣れてます」と伝えています。11月30日の投稿は「この時期水温も下がり、夕マズメの時間帯の釣果がいい」「根魚も活性が上がってきてます」として、夜はサビキ・飛ばしサビキのアジと青イソメの根魚を勧めています。つまり11月は、日没前後の短い時合にタチウオとアジを取り、冷え込んだら根魚に切り替える月です。
日の入りは9月1日の18時26分から11月30日の16時49分へ
国立天文台暦計算室の「日の出入り@神戸(兵庫県)」によると、2026年の神戸の日の入りは9月1日18時26分、9月30日17時45分、10月31日17時07分、11月30日16時49分です。日の出は9月1日5時32分から11月30日6時47分へ遅くなります。タチウオの夕まづめは9月なら18時台、11月は17時前に来るため、仕事帰りに間に合う日程は月ごとに変わります。逆に朝の青物は、11月には6時半過ぎまで夜明けを待てるので、夜通しの釣行でも仮眠の時間が取りやすくなります。
釣り方別の組み立て|捨石40mの根掛かりと遠投禁止を前提にする
答えは「底を引きずらない、遠くへ投げない、足元から中距離で釣る」です。市の公式ページにある「捨石を沖合約40m」と「航路近くへの遠投は禁止」の2行を、釣り方ごとに落とし込みます。
サビキ・飛ばしサビキ:家族連れの基本。手すりの内側から
釣果情報では、足元でアジが釣れるタイミングと、アタリが減ったら飛ばしサビキに切り替える流れが繰り返し出てきます。2026年9月1日の投稿も飛ばしサビキでマメアジでした。飛ばしサビキは遠投になりやすいので、航路方向へ思い切り投げるのではなく、届く範囲で回遊を待つ距離に抑えてください。コマセは撒いた分だけ残餌になり、残餌は閉鎖条件です。使い切れる量を持ち込み、帰る前に釣り座を流します。
タチウオ:電気ウキ・ワインド・テンヤ。潮止まり前後を軸に
2025年の記録では、ウキ釣り(キビナゴ)、ワインド、テンヤの3つでタチウオが釣れています。11月20日の釣行を伝える11月21日の投稿は「潮止まり前後を狙うとアタリ連発」と書いています。夜は水面近くが非常に暗いとされる釣り場なので、電気ウキかケミホタルで仕掛けの位置を把握し、階段の段差に足を取られないよう足元を照らすライトを別に用意してください。タチウオの歯と、暗い階段の組み合わせは、釣り公園より事故のリスクが高いと考えるべきです。
青物:ショアジギングとのませ釣り。「遠投禁止」の中で回遊を待つ
2026年8月16日のブリ、2025年10月28日の投稿にある68cmのメジロ(のませ釣り・エレベーター仕掛け)、9〜10月のサゴシとツバスは、どれもこの護岸で記録されています。ただし航路近くへの遠投は禁止です。ショアジギングは飛距離で勝負するのではなく、届く範囲を回遊してくる魚に合わせて、着底させずにカウントダウンで泳層を刻む釣りになります。捨石帯の上でジグを底に置けば根掛かりします。のませ釣りは、サビキで釣ったアジをそのまま泳がせる方法で、エレベーター仕掛けなら投げる必要がなく、遠投禁止と根掛かりの両方を避けやすい選択です。生き餌の活かし方や仕掛けの種類は泳がせ釣り入門|生き餌の管理・仕掛けの種類・釣れる魚を解説にまとめています。回遊待ちの時間はサビキでアジを確保する時間と重なるので、家族の釣りと大人の青物を同じ釣り座で両立できます。
根掛かり対策:外れないときに素手でラインを引かない
市が「根掛かりに注意」と書く釣り場では、根掛かりは起きる前提で準備します。底を取る釣り(ジグの着底、胴突きの底ずり、投げ釣り)は最小限にし、リーダーはメインラインより少し弱くして結び目付近で切れるようにしておくと、残るラインが短くなります。それでも外れないときは、素手でPEラインを引くと手を切ります。ロッドをラインと一直線に寝かせ、道具に巻いてじわっと引く手順は根掛かりが外れない時のラインの切り方|素手は危険・PEを安全に切る手順にまとめています。市が「釣り針や釣り糸のポイ捨ては自然環境への悪影響」と書いている以上、切れたラインは可能な限り回収して持ち帰ってください。
夜釣り:街灯は背後の通路側だけ。明かりと浮力は持ち込む
公式が「背後の通路側にしか街灯がなく、水面近くは非常に暗い」と説明する釣り場です。ヘッドライトに加えて足元用のランタン、予備の電池、そしてライフジャケットを揃えてから入ってください。「周囲の方の迷惑にならないよう」という公式の一文は、ライトを人の顔に向けない、通路をふさがない、深夜に大声を出さないという具体的な行動に置き換えられます。単独の夜釣りなら、行き先と帰宅予定を家族に伝えておくことも準備の一部です。
規制と安全|判断は現地表示と港湾管理者の最新情報が最優先
この章の答えは、本記事の内容よりも現地の看板と市の最新情報が優先するということです。立入禁止・釣り禁止・車両規制の判断は、現地の表示と、自治体・漁協・港湾管理者の最新の公式情報が最優先です。本記事は2026年9月時点の公開情報の整理であり、閉鎖や料金改定があれば市のページが先に変わります。
兵庫県の漁業権と「護岸で釣りをすること」は別の論点
兵庫県の「漁業権について」ページ(兵庫の海釣り)によると、兵庫県のほとんどの沿岸海域(海岸から概ね1〜2kmの範囲)に共同漁業権が設定され、第1種共同漁業権の区域内では対象となっている藻類・貝類・定着性の水産動物を採ることができず、第3種共同漁業権(つきいそ漁業権)の区域内では釣りをすることができません。また令和5年9月1日以降、一斉切替免許に伴って区域変更している漁場があります。親水護岸で竿を出すこと自体は市が開放エリアとして認めていますが、石積みに付いた貝や海藻を採る行為は漁業権の問題になり得ます。対象種や区域は漁場ごとに異なるため、県のページの区域図で確認してください。「採ってはいけない」を釣り全般に広げる必要はない一方、「釣っていい場所だから何を採ってもいい」でもありません。
災害・交通の現況(2026年9月7日確認)
兵庫県の「台風・豪雨・大雨」ページには、令和8年台風第6号(6月2日〜3日、洲本市・南あわじ市・淡路市に大雨警報)と第7号(6月26日〜29日、明石市に大雨警報)で災害警戒本部が設置され、いずれも廃止されたことが掲載されています。9月上旬には国土交通省が「令和8年台風第24号及び前線による大雨」の被害報を9月3日から7日にかけて公表していますが、兵庫県の同ページに台風第24号の対応ページは掲載されておらず、神戸地方気象台の「災害をもたらした気象」一覧にも2026年の事例は掲載されていませんでした(当方の確認範囲)。神戸新交通の公式サイトは9月7日16時41分現在「30分以上の遅れはございません」と表示し、お知らせ一覧に運休の告知はありません。神戸市の「神戸港の新着・イベント情報」(9月2日更新)にも親水護岸の閉鎖告知はありません。
ただし「告知がない」ことは「平常どおり」の証明ではありません。出発前に市の公式ページと神戸新交通の運行情報を開き、台風や高波の後は現地の看板と護岸の状態を見てから竿を出してください。不明点の問い合わせ先は、市の公式ページに記載されている港湾局神戸港管理事務所です。
閉鎖の条件を知っている人が、釣り場を残す
公式ページの「迷惑行為があった場合は閉鎖する場合があります」という一文は、通路での釣り、航路への遠投、手すり越え、ゴミと残餌の放置のすべてにかかります。神戸港で唯一の開放エリアは、利用者の行動次第で唯一でなくなります。看板の指示に従い、釣り座を洗って帰る。それがこの釣り場のルールのすべてです。
よくある質問
Q. 何時から何時まで釣りができますか
市の公式ページによると開場時間はなく、24時間開いています。入場料もかかりません。夜は水面近くが非常に暗いので、ライトとライフジャケットを持ち込んでください。
Q. 駐車場はいくらですか
親水護岸横の駐車場で、入庫から10時間までは1時間ごとに150円、10時間超〜24時間は一律1,500円です(2026年9月7日確認)。端数の扱いと最新の料金は現地表示に従ってください。
Q. どこが釣り禁止ですか
市の公式ページの図で黄色に塗られた通路部分と、立入禁止エリアです。手すりを越える行為と航路近くへの遠投も禁止されています。親水護岸以外の神戸港の岸壁・物揚場・護岸・港の緑地は釣り自体が禁止です。
Q. トイレやエサの販売はありますか
周辺にトイレはなく、エサの販売・釣り具のレンタル・ゴミ箱もありません。空港島内とポートアイランド内に釣具店はないと市が明記しているので、すべて持ち込みです。
Q. この秋はいつ行けばタチウオが釣れますか
2025年の釣果情報では9月15日以降の投稿にタチウオが並び、11月19日〜23日の投稿でも再来が記録されています。神戸の日の入りは9月1日18時26分、11月30日16時49分なので、夕まづめの時合に合わせて到着時刻を決めてください。釣果は年により変わるため、直前の釣果情報で確認するのが確実です。
Q. 根掛かりが多いのはなぜですか
市の公式ページに「捨石を沖合約40mまで石積みして浅場を整備しているため、根掛かりに注意が必要です」とあります。底を引きずる釣りを避け、外れないときは素手でラインを引かず道具に巻いて切ってください。



