結論1:金沢港で石川県が「釣り施設」として名前を挙げているのは、大野地区釣り護岸(全長655メートル)と大浜地区ふれあい広場(全長300メートル)の2か所だけです。外郭施設である大野西防波堤・金石西防波堤は「転落等の危険があり、立ち入りを禁止します」と港湾管理者が明記しており、防護柵の外側も立入禁止区域です。
結論2:大浜地区ふれあい広場は4月から10月までの開放で、それ以外の期間は冬期風浪に係る安全確保のため立ち入れません。駐車場と公衆トイレは、同じ大野地区にある大野お台場公園(駐車場49台・公衆トイレあり)に公式の記載があります。大浜側のトイレは公式ページでは確認できませんでした。
結論3:この秋の主役は、9月から10月にかけてのアオリイカ、10月から11月に伸びるサワラ(サゴシ)とタチウオです。大浜が10月末で閉まる以上、「大浜で秋の数釣り」を組むなら9月から10月に集中させ、晩秋以降は大野側へ軸足を移すのが現実的な設計になります。
金沢港は、石川県が管理する重要港湾です。金沢駅から50m道路をまっすぐ進めば着く立地でありながら、県が整備した釣り専用の護岸が用意されている、全国的にも珍しいタイプの港でもあります。一方で「港のどこでも竿を出していい」わけではまったくなく、貨物を扱う埠頭や防波堤には明確な線引きがあります。
この記事は、2026年9月時点で公開されている石川県・石川県金沢港湾事務所・石川海区漁業調整委員会の公式情報をもとに、「今週末、金沢港のどこで竿を出せるのか」「どこに車を止めるのか」「何を狙うのか」の3点に絞って整理したものです。北陸全体の釣り場の見取り図がほしい方は、新潟・富山・石川の日本海釣りスポット完全ガイド|上越・能登半島・富山湾のおすすめ釣り場も合わせてご覧ください。本記事は、そこから金沢港1港に絞り込んで掘り下げる位置づけです。なお同記事は金沢港について防波堤を釣り場として紹介していますが、本記事のとおり港湾管理者は防波堤への立ち入りを禁止しています。金沢港については本記事の記載を優先してください。
金沢港で今、竿を出せる場所と出せない場所
結論から言えば、金沢港で釣りが想定されている場所は「釣り施設」として県が名指ししている2か所であり、それ以外の防波堤・埠頭は立入禁止または保安管理区域だと考えるのが正解です。
県が「釣り施設」と明示しているのは2か所だけ
石川県金沢港湾事務所の施設紹介「釣り施設」のページには、利用状況として次の2施設が挙げられています。
- 大野地区釣り護岸:L=655メートル、平成10年3月完成
- 大浜地区ふれあい広場:L=300メートル、平成9年3月完成、開放期間は4月から10月
同ページは2026年1月27日更新となっており、この2施設以外を釣り場として案内する記述はありません。なお、釣果サイトなどでは大浜地区ふれあい広場が「大浜釣り公園」の通称で紹介されることがありますが、県の施設紹介における名称は「大浜地区ふれあい広場」です。現地の掲示や電話での問い合わせでは、正式名称のほうが話が通じます。
立入禁止は「防波堤」と「防護柵の外側」
同事務所のお知らせ「お願い」には、「防波堤は転落等の危険があり、立ち入りを禁止します」と明記されています。また釣り施設のページにも「防護柵(転落防止柵)の外側は立入禁止区域です。立入禁止区域は転落の恐れがあり、大変危険ですので、絶対に立ち入らないでください」と書かれています。
金沢港の外郭施設として県が挙げているのは大野西防波堤(L=3,210メートル)と金石西防波堤(L=902メートル)の2本です。ネット上ではこれらを別の通称で呼ぶ例も見かけますが、県が施設名として掲げているのはこの2つで、どちらも「防波堤」である以上、上記の立入禁止の対象です。金石側で竿を出せる堤防を探している方は、この時点で選択肢から外してください。
貨物埠頭は保安対策で囲われている
もう一つ、港湾特有の事情があります。同事務所によれば、平成16年7月から改正SOLAS条約に即して、海外との交易貨物を取り扱う御供田埠頭と戸水埠頭については保安対策を強化し、金網で囲繞して出入りのチェックを行っています。国際条約に基づく保安区域ですので、ここは「釣り禁止」以前に立ち入れない場所だと理解しておくべきです。
| 場所 | 扱い | 根拠(2026年9月時点) |
|---|---|---|
| 大野地区釣り護岸(655メートル) | 釣り施設として開放 | 金沢港湾事務所「施設紹介-釣り施設」 |
| 大浜地区ふれあい広場(300メートル) | 4月から10月のみ開放 | 同上(冬期風浪に係る安全確保のため) |
| 防護柵の外側 | 立入禁止区域 | 同上(転落の恐れ) |
| 大野西防波堤・金石西防波堤 | 立入禁止 | 施設名・延長=金沢港湾事務所「施設紹介-主な施設」/立入禁止=同「お知らせ-お願い」(防波堤一般について) |
| 御供田埠頭・戸水埠頭 | 金網で囲繞・出入りチェック | 同上(改正SOLAS条約に基づく保安対策) |
大野地区釣り護岸——秋以降の本命になる655メートル
秋から冬にかけて金沢港の中心になるのは、期間の限定が公表されていない大野地区釣り護岸です。ここを軸に組み立てると、シーズンをまたいでも計画が崩れません。
655メートルという長さの意味
大野地区釣り護岸は全長655メートル、平成10年3月の完成です。堤防の先端に人が集中する一般的な港とは違い、この長さの護岸が一続きになっているため、休日でも入る余地が残りやすいという特徴があります。裏を返せば「どこが当たりか」を自分で読む必要がある釣り場でもあり、潮の当たり方、常夜灯の位置、足元のシモリの入り方といった手がかりを、明るいうちに歩いて把握しておく価値があります。
なお、県の施設紹介には水深や海底地形の記載はありません。当サイトでも数値の断定は避けます。初回は重めのオモリで底を取りながら、護岸沿いを歩いて深さの変化を拾っていくのが確実です。
利用期間の記載がないこと、そして書かれていないこと
釣り施設のページで期間が限定されているのは大浜地区ふれあい広場だけで、大野地区釣り護岸については開放期間の記載がありません。ただし「書かれていない=いつでも安全に入れる」ではない点には注意してください。日本海側の冬は北西季節風で波が上がります。荒天時や高波注意報が出ているときは、現地の表示と自分の判断で撤退するのが前提です。
駐車場と公衆トイレ
ここが遠征組にとって一番知りたい部分でしょう。同事務所の施設紹介「大野お台場公園」のページによると、この公園は金沢市大野4丁目地内にあり、面積2.0ヘクタール、施設として水上舞台、観覧席(500席)、芝生広場、四阿(1基)、公衆トイレ、駐車場(49台)が挙げられています。そして同ページは近隣施設として親水護岸を挙げています。
つまり、大野側で竿を出す際の駐車とトイレは、この公園の設備が公式に確認できる選択肢です。ただし注意点が3つあります。第一に、料金についてはページに記載がないため、当サイトでは無料とも有料とも断定しません。第二に、49台という数字は決して多くありません。休日の朝、行楽と釣りが重なれば埋まることは十分にあり得ます。第三に、釣り施設のページ自体には駐車場・トイレの案内がないため、「釣り人用の駐車場」として整備されたものではない点を踏まえ、公園利用者の迷惑にならない止め方を徹底してください。
大浜地区ふれあい広場——4月から10月限定、秋は締切が近い
大浜地区ふれあい広場は、秋の釣り場としては「残り時間の短い場所」です。10月末という明確な締切があるため、行くなら計画を前倒しする必要があります。
開放期間と、冬に閉じる理由
県の釣り施設ページのお知らせは、「大浜地区ふれあい広場の利用期間は4月~10月です。冬期風浪に係る利用者の安全確保のため、この期間以外は立ち入りできません」と明記しています。利用上のお願いでも「大浜地区ふれあい広場の利用期間は4月~10月です。この期間以外は立ち入りできません」と繰り返されており、11月から3月の立ち入りは禁止事項として扱われています。
日本海側の冬の荒れ方を知っていれば、この措置は納得できるはずです。逆に言えば、開いている4月から10月のあいだは、県が安全を見て開けている期間だということでもあります。
柵の外側は、開放期間中でも立入禁止
開放期間中であっても、防護柵(転落防止柵)の外側は立入禁止区域です。「先端まで行けば釣れるはず」という発想でフェンスを越えるのは、規定違反であるだけでなく、転落事故に直結します。同ページは「施設内は事故(転倒、落下など)の危険があります。利用者は各自の責任で安全には十分気をつけてください」とも書いており、施設内であっても自己責任の原則は変わりません。
トイレは公式に確認できなかった
大浜地区ふれあい広場について、県の釣り施設ページにはトイレの記載がありません。公衆トイレの記載が公式にあるのは大野お台場公園のほうです。したがって当サイトでは「大浜にトイレはない」とは書きません。公式の明記が確認できなかったというのが正確な状況です。長時間の釣行を予定するなら、大野側を拠点にするか、事前に済ませてから入るのが安全な組み立てになります。
10月末から逆算する、この秋の組み立て
秋のアオリイカが最も釣りやすいサイズに育つのは9月から10月です。大浜の開放が10月で終わることを踏まえると、この釣り場での秋シーズンは実質「9月から10月」の2か月しかありません。11月以降にサワラやタチウオが本格化しても、大浜では竿を出せないという逆転が起きます。秋の前半は大浜も選択肢に入れ、後半は大野一本に絞る——これが公式情報から導ける、最も無理のない年間設計です。
金石側と埋立地の広場をどう扱うか
金石エリアについては、「釣り施設として県が案内している場所はない」というのが2026年9月時点の答えです。混同しやすい施設があるので、切り分けておきます。
金石西防波堤は前述のとおり防波堤であり、立入禁止の対象です。一方、同事務所の施設紹介「広場の概要」(2026年5月21日更新)には、金沢港金石大野埋立地の暫定利用について記載があります。平成21年7月から一部区域を広場として開放しているもので、所在地は金沢市金石北4丁目地先の埋立地内、面積は約7.4ヘクタール、緑地・簡易グラウンド・簡易野球場・芝生広場・駐車場・園路などがあり、利用時間は原則として日の出から日の入りまで、駐車場は「あり」と記載されています。金沢駅から車で約15分というアクセスも公表されています。
ただし、これは釣り施設ではなく「広場」です。県のページも緑地やグラウンドとしての利用を前提に説明しており、釣りについての記述はありません。「金石にも広い駐車場がある」という情報だけを切り取って釣り場と結びつけないよう注意してください。金石側で釣りを考えるなら、まずは現地の表示と、金沢港湾事務所への確認が先です。
秋の金沢港で狙える魚と時期
この章の結論を先に書きます。金沢港の秋は「9月から10月=アオリイカ」「10月から11月=サワラ・タチウオ・アジ」という二段構えで、大浜が使えるのは前半だけです。
以下のカレンダーは、日本海側・北陸の一般的な季節進行をもとにした目安です。回遊魚の接岸は年ごとに大きくずれますし、公的機関が釣果を保証しているわけではありません。実際に行く前には、直近の釣果情報で今年の進み具合を確認してください。
| ターゲット | 狙いやすい時期の目安 | 主な釣り方 | 大浜(4月から10月)で狙えるか |
|---|---|---|---|
| アオリイカ(秋の新子) | 9月から11月上旬 | エギング、ヤエン、ウキ釣り | 10月まで可 |
| サワラ・サゴシ | 10月から11月 | ショアジギング、ブレード系 | 10月のみ |
| タチウオ | 10月から12月 | 電気ウキ、テンヤ、ワインド | 10月のみ |
| アジ | 9月から11月 | サビキ、アジング | 10月まで可 |
| シーバス | ほぼ通年(秋に活発) | ルアー | 10月まで可 |
| クロダイ | 春から秋 | フカセ、落とし込み | 10月まで可 |
| シロギス | 初夏から秋 | ちょい投げ | 10月まで可 |
| カレイ | 晩秋から冬 | 投げ釣り | 不可(閉鎖期間) |
アオリイカ——秋の主役、ただしサイズの線引きを持って入る
9月に入ると春生まれの新子が育ち、エギに反応する個体が一気に増えます。金沢港の護岸は足場が整っているぶんエギングとの相性がよく、日中はサイトで反応を見ながら、夕まずめから常夜灯周りへ移すという展開が組みやすい釣り場です。
秋イカで毎年もめるのが「この小さい個体、持って帰っていいのか」という判断です。石川県の公式資料の範囲では、アオリイカに一律の体長制限は確認できませんでした。だからこそ自分の基準が必要になります。判断のものさしについては【秋イカ】アオリイカ新子は何センチから持ち帰る?リリースサイズの目安で胴長を基準にした早見表を整理していますので、遠征前に一度目を通しておくと現場で迷いません。
サワラ・サゴシ——10月からの短期決戦
水温が下がり始めるとサワラ(若魚はサゴシ)の群れが射程に入ってきます。ナブラが出れば一気に忙しくなる一方、リーダーを切られる事故が最も多い相手でもあります。回遊のとらえ方、ナブラ打ちの立ち回り、ブレード系ジグの使いどころ、そして歯対策のリーダー選定は、地域が変わってもそのまま応用できる考え方です。秋の浜名湖・遠州灘サワラ(サゴシ)回遊パターン完全攻略|9月〜11月のナブラ打ち&ブレードジグで青物最速ファイターを仕留める実践ガイド2026は遠州灘を舞台にした記事ですが、月別の回遊の考え方とリーダー切れ対策の章は日本海の秋にも通用します。
タチウオ——夜の護岸で、乗らない夜をどう立て直すか
タチウオは10月以降、夜釣りの本命になります。ただしこの魚は「アタリは出るのに掛からない」時間が必ず訪れます。しかも厄介なことに、ウキ釣り・テンヤ・ワインドでアワセの正解が逆方向になります。護岸で長い夜を無駄にしないために、タチウオのアタリはあるのに乗らない原因7つ|ウキ・テンヤ・ワインド別の即アワセと聞きアワセ2026の診断手順を持ち込んでおくと、現場での切り替えが早くなります。
足元の魚——ファミリーなら無理に沖を狙わない
アジ、シロギス、小型のクロダイなど、足場の整った護岸は家族連れとの相性が良い釣り場です。長い護岸を活かして人の少ない区間を選べば、投げ釣りとサビキを併用しても周囲と干渉しません。ただし前述のとおり、大浜側はトイレの公式記載が確認できていないため、小さな子ども連れなら大野側を選ぶほうが無難です。
石川県の遊漁ルール——竿釣りでも守る決まりがある
この章の結論は「岸から竿を振るぶんには過度に構える必要はないが、拾ってはいけないものと、まき餌を使えない区域がある」です。以下はすべて石川県農林水産部水産課「遊漁ルールブック(海面編)」(令和6年3月発行)および石川海区漁業調整委員会の指示に基づきます。ルールブックは発行時点の内容をまとめたものなので、実際に行く前には水産庁・石川県の最新の告知もあわせて確認してください。
遊漁者が海面で使える漁具・漁法は限定列挙
石川県漁業調整規則第40条により、遊漁者が海面で使用できる漁具・漁法は竿釣及び手釣/投網/徒手採捕/は具/やす/たも網及び叉手網に限られ、これ以外の使用は禁止されています。かご、かに網、水中銃、チョッキ銛、潜水器、トローリングは使用できません。ルールブックはトローリングについて「釣り糸及び釣り針を有する漁具を船舶によってひき廻して行う方法であり、ひき縄釣りに該当することから、認められていません」と説明しています。
共同漁業権の対象は、手で拾っても違反になる
石川県沿岸には共同漁業権が設定されています。ルールブックは、共同漁業権区域内で遊漁者が漁業権対象の水産動植物を採捕したり、漁業権漁業を妨害した場合、100万円以下の罰金が科せられる可能性がありますと明記しています。対象として挙げられているのは、あわび、さざえ、かき、いがい、あさり、はまぐり、べにざらがい、あこやがい、うちむらさきがい、ばいがいなどの貝類、なまこ、うに、たこ、えむし、そしてわかめ、あおのり、いわのり、えご、てんぐさ、もずく、くろも、いぎす、あかもく、ほんだわら、かじめ、うみぞうめんなどの海藻類です。ルールブックは「徒手採捕であっても漁業権侵害の対象となり、採捕できません」とはっきり書いています。
さらに、特定水産動植物に指定されているあわび・なまこ・しらすうなぎ(全長13センチメートル以下のうなぎ)については、許可や漁業権等に基づかずに採捕した場合、3年以下の懲役または3,000万円以下の罰金という重い罰則が設けられています。潮だまりでの「ちょっと拾う」が犯罪になり得る、という点は理解しておいてください。
まき餌の禁止区域と、船釣りの禁止区域
石川海区漁業調整委員会指示第3号(有効期間は令和3年4月1日から令和9年3月31日まで)により、次の区域ではまき餌(こませ籠およびだんご釣りを含む)の使用が禁止されています。
- かき養殖施設の各部から周囲50メートル以内の区域
- コンクリート面を造成したいわのり漁場
- 舳倉島燈台、七ツ島の大島燈台および嫁礁燈台の各中心点から半径5海里以内の区域
また、定置網漁業の漁具の各部から周囲200メートル以内の区域では船釣りが禁止されています。これらの指示は漁業者だけでなく遊漁者にも適用されます。石川海区漁業調整委員会のページも「指示の内容によっては遊漁者等も対象となります」と説明しています。
金沢港の釣り護岸がこれらの列挙区域に含まれるという記載は、公式資料では確認できませんでした。ただし「資料に見当たらない」ことは「許可されている」という意味ではありません。現地の掲示、漁協や港湾管理者の指示が常に優先します。
クロマグロ遊漁は別枠の規制
クロマグロについては、令和3年6月から広域漁業調整委員会指示による規制が導入されています。県のルールブックは「最新の規制内容については水産庁ホームページをご確認ください」としています。岸からの釣りで遭遇する可能性は高くありませんが、ルールが動く分野なので、狙う場合は必ず最新情報を確認してください。
能登半島地震のあと、金沢港で釣りはできるのか
結論として、2026年9月時点で、金沢港の釣り施設について閉鎖を告げる公式の告知は確認できませんでした。ただしこれは「安全宣言が出ている」という意味ではないので、根拠と限界を明示します。
根拠は3点です。第一に、金沢港湾事務所の「釣り施設」ページは2026年1月27日更新で、記載されているお知らせは大浜地区ふれあい広場の4月から10月という通常の期間制限と、防護柵の外側が立入禁止であることだけです。第二に、同事務所の「広場の概要」ページも2026年5月21日更新で、金石大野埋立地の広場について通常どおりの利用案内を掲載しています。第三に、石川県水産課が公開している「被害を受けた漁港施設の復旧の見通しについて」(2026年7月15日更新)に挙がっているのは狼煙漁港、蛸島漁港、高倉漁港、鹿磯漁港、富来漁港、石崎漁港、舳倉島漁港といった能登地域の漁港で、金沢港は一覧に含まれていません。
限界も正直に書きます。上記はいずれも「閉鎖の告知が見当たらない」という消極的な確認であり、護岸の個別の損傷状況や、工事に伴う一時的な立入制限までを保証するものではありません。遠方から向かうのであれば、出発前に石川県金沢港湾事務所(電話076-268-1201)へ当日の利用可否を確認するのが確実です。所在地は金沢市無量寺町リ65番地で、同事務所は金沢港クルーズターミナルの3階に入っています。漁業関係の相談窓口としては、石川県水産課のページに石川県漁業協同組合(電話076-268-1410)が掲載されています。
アクセスと、現地での安全・マナー
この章の結論は「金沢駅から一本道で近い。ただし装備と撤退基準は日本海仕様にしておく」です。
金沢駅からの動線
金沢港湾事務所のアクセス案内は、「金沢駅より50m道路を県庁方向へ真っ直ぐ進み、金沢港交差点より進入ください。」と説明しています(50m道路=金沢駅前から続く広幅員道路)。金石大野埋立地の広場のページでは、金沢駅から車で約15分と公表されています。県庁所在地の駅から15分前後という距離感は、出張や旅行のついでに竿を出す釣り場としてもかなり優秀です。
公共交通での行き方は公式ページに記載がなかったため、当サイトでは具体的な路線・便数を書きません。バス利用を考えている方は、事前に運行事業者の最新時刻表を確認してください。釣具店やコンビニの営業状況も、地図アプリで最新の情報を確認するのが確実です。
安全対策は公式の5項目をそのまま守る
石川県のルールブックは、遊漁の安全確保として次の5点を挙げています。釣行前のチェックリストとして、そのまま使える内容です。
- 釣りに行く前には気象・海象情報を必ずチェックする
- 単独行動をせずに複数人で行くようにする
- 釣りの計画(場所・帰宅予定時間)を家族などの第三者に伝えておく
- ライフジャケットを着用する
- 立入禁止区域には入らないようにする
日本海側は、秋が深まるほど風と波が読みにくくなります。夜のタチウオ狙いで長時間居座る場合は特に、風向きが変わった時点で撤退する基準をあらかじめ決めておいてください。万一の海の事故は、海上保安庁の緊急通報118番です。
餌とゴミの持ち帰りは「お願い」ではなく前提
金沢港湾事務所のお願いは、親水護岸について「釣りえさやゴミは、必ず持ちかえりましょう」「余った餌の投棄は、ヘドロ堆積の原因となりますので、絶対にやめましょう」と書いています。空き缶や花火の燃えがらについても、景観や雰囲気を損なうものとして名指しされています。釣り施設のページでも「ゴミ、空き缶、危険物などを持ち込んだり、捨てないでください」「施設を傷つけたり、なくすことはやめてください」が利用上のお願いとして挙げられています。
県がわざわざ釣り専用の護岸を655メートルも整備し、開放している港は多くありません。この2か所が今後も開いているかどうかは、利用する側の振る舞いにかかっています。
よくある質問
大浜地区ふれあい広場は、11月に入ったら本当に入れませんか
県の釣り施設ページは「大浜地区ふれあい広場の利用期間は4月~10月です。この期間以外は立ち入りできません」と明記しており、利用上のお願いでも禁止事項として挙げています。冬期風浪に係る利用者の安全確保が理由です。11月から3月に金沢港で竿を出すなら、大野側を検討してください。
金沢港の防波堤に人が入っているのを見かけますが、大丈夫なのですか
港湾管理者である石川県金沢港湾事務所は「防波堤は転落等の危険があり、立ち入りを禁止します」と公表しています。他人がどう行動しているかにかかわらず、立入禁止の表示がある場所には入らないでください。事故が起きれば施設そのものの開放が見直される可能性もあります。
駐車料金はいくらですか
大野お台場公園のページには駐車場49台という台数の記載はありますが、料金についての記載はありません。当サイトでは金額を推測して書かないことにしています。料金や利用条件が気になる場合は、金沢港湾事務所(076-268-1201)に確認してください。
近くに他の日本海側の釣り場はありますか
秋のアオリイカと青物を同時に狙える日本海のフィールドという意味では、新潟からフェリーで渡る佐渡島も選択肢になります。佐渡島の釣りポイント完全ガイド2026|フェリーで行く堤防・地磯のアオリイカ・青物・マダイでは、封鎖されている堤防やまき餌規制といったローカルルールまで整理していますので、遠征を組む際の比較材料になります。
この記事の情報はいつの時点のものですか
本記事は2026年9月時点で公開されている公式情報に基づいています。立入禁止・釣り禁止・車両規制・開放期間・料金の判断は、現地の表示と、自治体・漁協・港湾管理者の最新の公式情報が最優先です。工事や災害、行事などで一時的に利用できなくなることもありますので、遠方から向かう場合は必ず事前に確認してください。
まとめ
金沢港は、県が釣り施設を明示している珍しい港です。大野地区釣り護岸655メートルと大浜地区ふれあい広場300メートル。この2か所が竿を出せる場所で、防波堤と防護柵の外側、そして保安対策で囲われた貨物埠頭は対象外です。線引きがはっきりしているぶん、迷う要素は少ない釣り場だと言えます。
秋の設計は単純です。大浜が開いている10月までは2か所を使い分け、11月以降は大野側に絞る。狙いは9月から10月のアオリイカ、10月以降のサワラとタチウオ。駐車とトイレは大野お台場公園の設備が公式に確認できる選択肢で、49台という規模を踏まえて早めに入る。そして出発前に076-268-1201へ一本入れておく。これだけ押さえておけば、初めての金沢港でも空振りの遠征にはなりません。
出典・参考(2026年9月時点)
- 施設紹介 – 釣り施設(石川県金沢港湾事務所)
- お知らせ – お願い(石川県金沢港湾事務所)
- 施設紹介 – 主な施設(石川県金沢港湾事務所)
- 施設紹介 – 大野お台場公園(石川県金沢港湾事務所)
- 施設紹介 – 広場の概要(石川県金沢港湾事務所)
- 施設紹介 – アクセス(石川県金沢港湾事務所)
- 施設紹介 – 無量寺ふ頭(石川県金沢港湾事務所)
- 遊漁ルールブック 海面編(石川県農林水産部水産課)
- 現在発動している海区漁業調整委員会指示の状況(石川海区漁業調整委員会)
- 石川海区漁業調整委員会指示第3号「竿釣及び手釣による水産動物の採捕制限」(PDF)
- 石川海区漁業調整委員会
- 令和6年能登半島地震からの復旧・復興について(石川県農林水産部水産課)
- 土木部港湾課(石川県)



