カサゴは「釣って楽しい、食べて最高」の優等生
浜松周辺で穴釣りやライトゲームをやっていると、ほぼ確実に出会えるのがカサゴ(ガシラ)。舞阪堤防、新居堤防、浜名湖の導流堤、遠州灘沿いのテトラ帯など、ポイントには事欠きません。
「カサゴはよく釣れるけど、どう料理すればいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。実はカサゴ、身が締まって甘みがあり、出汁もよく出るという料理向きの魚。今回は釣り人だからこそ味わえる、カサゴの絶品レシピ3選をご紹介します。
難易度:初級〜中級(丸揚げは初級、煮付けは中級)
まずは基本!カサゴの下処理
釣り場でやっておきたいこと
カサゴを最高の状態で食べるなら、釣り場での処理が超重要です。
- エラの付け根をハサミでカットして血抜きをする
- 海水を入れたバケツに数分つけて放血させる
- 氷と海水を入れたクーラーボックスで潮氷締め
これだけで臭みがまったく違います。特に丸揚げや味噌汁にする場合、血抜きの有無で仕上がりが天と地ほど変わります。
自宅での下処理手順
- ウロコを取る:カサゴはウロコが細かいので、包丁の背やウロコ取りで尾から頭に向かってしっかり取る。ヒレの際も忘れずに
- 背ビレ・腹ビレのトゲに注意:キッチンバサミで先端をカットしておくと安全
- 内臓を取る:肛門からアゴまでハサミで切り開き、内臓をかき出す。エラも一緒に取り除く
- 腹の中を流水で洗う:血合い(背骨沿いの黒い部分)を歯ブラシで丁寧にこすり取る
- 水気をしっかり拭き取る:キッチンペーパーで表面と腹の中の水分を取る
カサゴは頭が大きいので、15〜20cm前後なら丸ごと調理がおすすめ。25cm以上の良型はおろして刺身にしても絶品です。
【レシピ①】カサゴの丸揚げ ~外はカリッ、中はふわっ~
カサゴ料理の王道にして最強。ヒレまでバリバリ食べられて、ビールが止まらなくなる一品です。
材料(2人分)
- カサゴ:2〜3尾(15〜20cm)
- 片栗粉:適量
- 塩・コショウ:少々
- 揚げ油:鍋にたっぷり
- レモン:1/2個
- 大根おろし・ポン酢:お好みで
調理手順
- 下処理を済ませたカサゴに塩・コショウを振り、15分ほど置く。出てきた水分をペーパーで拭く
- 身の厚い部分に包丁で2〜3本切れ目を入れる(火の通りを均一にするため)
- 全体に片栗粉をまんべんなくまぶす。腹の中にもしっかり
- 油を160℃の低温に熱し、カサゴを静かに入れる
- 6〜7分かけてじっくり揚げる。低温でじっくりがポイント
- 一度取り出して3分休ませる
- 油を180〜190℃の高温に上げ、1〜2分で二度揚げする
- 油を切って盛り付け、レモンを添える
コツ・ポイント
二度揚げが最大のコツです。低温→高温の二段階で揚げることで、ヒレや頭までパリパリに仕上がります。一度目でしっかり火を通し、二度目で表面をカリッとさせるイメージ。小型のカサゴなら骨まで食べられます。
【レシピ②】カサゴの味噌汁 ~釣り人の朝食はコレ~
カサゴは出汁がとにかく旨い。味噌汁にすると上品な白身魚の旨味が汁全体に広がって、料亭レベルの味になります。
材料(2〜3人分)
- カサゴ:2尾(小〜中型でOK)
- 水:600ml
- 味噌:大さじ2〜3
- 豆腐:1/2丁
- 長ネギ:1/2本
- 生姜:薄切り2〜3枚
調理手順
- 下処理したカサゴに熱湯をかけて霜降りにする。表面が白くなったら冷水に取り、残ったウロコや血合いを指で優しく除く
- 鍋に水とカサゴ、生姜を入れ、中火にかける
- 沸騰したら弱火にしてアクを丁寧に取る(5分ほど)
- 豆腐を加えて2〜3分煮る
- 火を止めてから味噌を溶き入れる
- 刻んだネギを散らして完成
コツ・ポイント
霜降りを丁寧にやることが澄んだ汁のカギ。面倒でもこの工程を省かないでください。昆布出汁を使う必要はありません。カサゴ自体が最高の出汁になります。
【レシピ③】カサゴの煮付け ~甘辛でご飯が進む~
白身で身離れが良いカサゴは煮付けとの相性も抜群。煮崩れしにくいので、見た目もきれいに仕上がります。
材料(2人分)
- カサゴ:2尾(20cm前後が最適)
- 醤油:大さじ3
- みりん:大さじ3
- 酒:大さじ3
- 砂糖:大さじ1.5
- 水:150ml
- 生姜:薄切り4〜5枚
- ゴボウ:1/3本(あれば)
調理手順
- カサゴの両面に十字の切れ目を入れ、霜降りにする
- 鍋に酒・みりん・水を入れて強火で沸騰させ、アルコールを飛ばす
- 醤油・砂糖・生姜を加え、再び沸騰させる
- カサゴを並べ入れ、落し蓋をして中火で10〜12分煮る
- 途中で煮汁をスプーンで回しかける(2〜3回)
- 煮汁にとろみがついたら火を止め、少し冷まして味を染み込ませる
コツ・ポイント
煮る時間は短めが正解。白身魚は煮すぎるとパサつきます。落し蓋でしっかり煮汁を回すことで、短時間でも味がしっかり入ります。ゴボウを一緒に煮ると、旨味を吸ってこれまた絶品のおかずになります。
保存方法と余った場合の活用法
カサゴは釣った当日〜翌日に食べるのがベスト。どうしても保存する場合は、下処理を済ませた状態でキッチンペーパーとラップで包み、冷蔵で1〜2日が目安です。
数が釣れすぎた場合は、下処理後に冷凍保存(2〜3週間以内に使用)も可能。解凍後は味噌汁や煮付けなど、火を通す料理に使いましょう。
合わせたいお酒
- 丸揚げ:キンキンに冷えたビール、ハイボール
- 味噌汁:朝食にそのまま。晩酌なら純米酒がぴったり
- 煮付け:浜松の地酒「花の舞」や「出世城」など、やや甘口の日本酒と好相性
まとめ:カサゴは「釣れたら絶対コレ作る!」魚
浜松周辺の堤防やテトラで手軽に釣れるカサゴは、料理の万能選手。揚げてよし、煮てよし、汁にしてよし。特に丸揚げは、見た目のインパクトも抜群で家族や仲間にも喜ばれます。
次の釣行でカサゴが釣れたら、リリースする前にちょっと待ってください。持ち帰って台所に立てば、あなたも立派な釣り人シェフです。まずは一番簡単な丸揚げから、ぜひ試してみてください!


