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ウナギ(鰻)完全図鑑|浜名湖・都田川・天竜川のウナギを釣る方法と美味しい食べ方
浜名湖産の天然ウナギは「浜名湖うなぎ」として全国にその名を馳せる高級食材です。江戸時代から続く養殖・漁業の歴史を持ち、現代でも浜名湖周辺の川・用水路で天然ウナギが狙えます。本記事では浜名湖・都田川・天竜川でのウナギ釣りの基本から、捌き方・蒲焼きの作り方まで完全解説します。
ウナギの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学名 | Anguilla japonica(ニホンウナギ) |
| 分類 | ウナギ目ウナギ科 |
| 生息域 | 河川・湖沼・汽水域。浜名湖・都田川・天竜川・新野川 |
| 釣り期 | 5〜10月(夏〜初秋が最盛期)。梅雨明け〜8月が爆釣期 |
| サイズ | 40〜80cm(浜名湖周辺の天然物は60cm超の大型も) |
| 特徴 | 夜行性・穴居性。昼間は石の下・護岸の隙間に潜む |
| 環境省 | 絶滅危惧IB類(天然個体数は減少傾向) |
ウナギの生態と習性
- 降海回遊魚:海で生まれ(マリアナ海域)、川で成長し、産卵のため再び海へ戻る。河川・湖沼で10〜15年過ごす
- 夜行性:昼間は石の下・泥の中・護岸の隙間に潜伏。夜になると活発にエサを探す
- 浜名湖のウナギ:浜名湖は汽水湖で豊かな餌場。江戸時代から養殖が盛んで、現在も天然ウナギが生息
- 梅雨時期の活性:梅雨〜梅雨明けは水温上昇と濁り水でウナギが活発に動く。この時期が最大の釣り機
- エサ:甲殻類・小魚・ミミズ・ゴカイなど何でも食べる雑食性
ウナギ釣りのタックル
| タックル | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 竿 | 中硬調3〜4.5m・磯竿1〜2号 | ウナギ専用竿でなくても代用可。穂先が敏感なものが◎ |
| リール | スピニング2500〜3000番 | ぶっこみ(置き竿)なのでリールは何でもOK |
| 道糸 | ナイロン3〜5号(50m以上) | 根掛かりに強いナイロンが基本 |
| ハリス | フロロカーボン3〜4号(30〜50cm) | ウナギは強引に引き込むため太め |
| ハリ | ウナギ針10〜14号・丸セイゴ14〜16号 | 飲み込まれてもハリス切れしにくい専用針 |
| オモリ | 中通しオモリ5〜15号(流れの強さで調整) | 底に止まる重さが必要 |
ウナギ釣りの基本釣法(ぶっこみ釣り)
- ポイント選び:河川の淀み(カーブ内側)・護岸際の石積み・橋脚周辺・ワンド(入り江)。底が泥・砂利混じりの場所
- 時間帯:日没30分後〜深夜2時が最高の釣り時間。ヘッドライト必携
- エサ付け:ドバミミズを鈎に4〜5本房掛け。大きなエサが大型ウナギを呼ぶ
- 投入:ポイントへ仕掛けを沈め、竿先をやや立てて地面に固定。鈴やアタリ竿を付ける
- アタリ:コンコンと小さいアタリの後、グーッと引き込む強いアタリ。引き込みが始まったら素早く合わせる
- 取り込み:ウナギは穴に逃げ込もうとする。根に入られる前に一気に抜き上げる。網やバケツを用意
浜名湖・遠州エリアのウナギ釣りポイント
- 都田川(ととだがわ):浜名湖に注ぐ都田川中流〜下流は天然ウナギの宝庫。護岸際・橋脚下が実績ポイント
- 天竜川下流域:川幅が広く流れが速い。護岸際の流れが緩いワンドを狙う
- 新野川・三ケ日エリア:浜名湖北部に注ぐ小河川群。水質がよく大型ウナギが潜む
- 浜名湖北部(気賀・細江):湖底の泥地でウナギが多い。船でのコロバシ(エサ置き漁)も行われるエリア
- 馬込川・芳川:浜松市内を流れる都市河川。意外にもウナギが残っており夏の夜釣りで釣れる
ウナギのエサ別攻略
| エサ | 特徴 | 入手方法 | おすすめ |
|---|---|---|---|
| ドバミミズ(大型) | 動き・ニオイともに最高。ウナギ釣りの定番エサ | 雨上がりの地面・堆肥の中・釣具店 | ◎最強 |
| 小型ミミズ(シマミミズ) | ドバより小さいが高実績。房掛けで使用 | 釣具店・庭の土の中 | ○ |
| ゴカイ(イソメ) | 海・汽水域での定番。浜名湖での実績高い | 釣具店 | ○ |
| 小エビ(活き) | テナガエビなど小型エビが有効。浜名湖内 | 現地で釣る・網で採取 | ○ |
| 小魚の切り身 | 大型ウナギに効果的。キスやハゼの切り身 | 釣って調達 | △ |
ウナギの締め方・捌き方
- 締め方:氷水に入れて仮死状態にするか、頭を強くたたいて気絶させる。包丁で頸椎を切断
- ぬめり取り:塩でよく揉み洗い。ぬめりが取れるまで繰り返す(2〜3回)
- 開き:背開き(江戸風)または腹開き(大阪風)。まな板に頭を釘で固定して包丁を入れる
- 骨と内臓の処理:中骨を取り除き、内臓を洗う。きれいに洗ったら水気を拭き取る
- 白焼き:まず素焼きで余分な脂を落としてから蒲焼きにすると臭みが出ない
浜名湖風ウナギの蒲焼きレシピ
- タレの材料:醤油3:みりん3:酒1:砂糖1(小さじ)。一煮立ちさせる
- 工程:①白焼き(グリル中火5分)→②タレを塗ってグリルで焼く→③これを3〜4回繰り返す→④照りが出たら完成
- 炭火焼き:炭火で焼くと皮がパリパリになりプロの味に近づく。七輪でも代用可
- うな重:炊き立てごはんにタレをかけ、蒲焼きをのせる。山椒は欠かせない
まとめ|浜名湖の天然ウナギは最高の贈り物
浜名湖・都田川・天竜川の天然ウナギは、スーパーでは買えない味わいを持ちます。梅雨明けの夏夜、川べりにぶっこみ仕掛けを出してウナギのアタリを待つ時間は、釣りの醍醐味の一つ。釣れた時の喜びと自分で捌いた蒲焼きの美味しさは格別です。ただし、天然ウナギは資源保護の観点から小型はリリースし、持続可能な釣りを心掛けましょう。



