PEライン(ポリエチレンライン)は現代の釣りに欠かせない素材です。ナイロン・フロロカーボンに比べて圧倒的な細さと強度を実現し、感度の高さから底の変化が手元に伝わりやすく、遠投性能も抜群です。しかし「どの号数を選べばいいの?」「メーカーが多すぎて選べない」「リーダーとの結び方がわからない」という疑問を持つ釣り人も多いでしょう。このページでは、浜名湖・遠州灘での釣りに合わせた2026年版PEライン完全ガイドをお届けします。
PEラインとは何か——他のラインとの違い
3大ラインの比較
| 比較項目 | PEライン | ナイロンライン | フロロカーボン |
|---|---|---|---|
| 素材 | 超高分子量ポリエチレン | ナイロン(ポリアミド) | フッ素樹脂(PVDF) |
| 伸び率 | ほぼゼロ(3〜5%) | 高い(20〜30%) | 低め(5〜10%) |
| 感度 | 最高 | 低い | 中程度 |
| 強度(同号数比) | 最強(4〜5倍) | 基準 | ナイロンより強い |
| 耐摩耗性 | 弱い(根ズレに弱い) | 中程度 | 最高(直接使用可) |
| 水への馴染み | 浮く(比重0.97) | やや沈む | 沈む(比重1.78) |
| 紫外線劣化 | ナイロンより強い | 劣化しやすい | 劣化しにくい |
| 価格 | 高い | 安い | 中〜高い |
PEラインが適している釣り
- シーバス釣り(感度・飛距離・巻き取り量が重要)
- ショアジギング・青物釣り(大物の引きに対応)
- エギング(イカのアタリを感じ取るため感度が重要)
- チニング・バスフィッシング(ボトムの変化を感じ取る)
- オフショアジギング(深場での底を感じる感度)
PEラインが不向きな釣り
- ハゼ・キス等のちょい投げ(ナイロンで十分)
- 磯での根魚釣り(根ズレによる切断リスク高)
- 初心者のぶっこみ釣り(ライントラブルが増える)
PEラインの号数選び——釣り方別完全ガイド
号数と強度(ポンドテスト)の対応表
| 号数 | 強度目安 | 直径目安 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 0.4号 | 約6〜8lb | 0.10mm | アジング・メバリング・トラウト |
| 0.6号 | 約8〜10lb | 0.13mm | アジング・メバリング・エギング(スーパーライト) |
| 0.8号 | 約14〜16lb | 0.15mm | エギング・シーバス(入門)・チニング |
| 1.0号 | 約18〜20lb | 0.17mm | シーバス・エギング・チニング(メイン) |
| 1.5号 | 約25〜30lb | 0.21mm | ショアジギング・シーバス大物 |
| 2.0号 | 約35〜40lb | 0.24mm | ショアジギング・ライトオフショア |
| 3.0号 | 約50〜60lb | 0.30mm | ショアジギング大物・オフショアジギング |
| 4.0号以上 | 60lb超 | 0.37mm〜 | ヘビーオフショア・大型青物 |
浜名湖・遠州灘の釣りに合わせた号数の選び方
シーバス(浜名湖・今切口):PEライン1.0〜1.5号が標準。今切口の流れが強い場所では1.5号でも張りが安定する。リーダーはフロロ16〜20lb(4〜5号)をFGノットで接続。
チニング(浜名湖各所):PEライン0.6〜1.0号。感度重視で細めを選ぶのがトレンド。リーダーはフロロ2〜3号(8〜12lb)。ボトムゲームではリーダーを長め(50〜80cm)に取る。
エギング(遠州灘・磐田沖):PE0.6〜0.8号が標準。細いほど潮の抵抗を受けにくく、エギのアクションが出やすい。
ショアジギング(遠州灘サーフ):PE1.5〜2.0号。青物・ヒラメを安心して取り込める強度。遠投重視なら1.0号という選択肢も。
アジング・メバリング(浜名湖内):PE0.4〜0.6号の超細号。エステルラインという選択肢もある。リーダーはフロロ0.8〜1.5号と極細に。
PEラインのメーカー別比較(2026年版)
シマノ(Shimano)のPEライン
ピットブル(PITBULL):コストパフォーマンスに優れたシマノのスタンダードPEライン。8本縒りで滑らかさと強度を両立。初めてPEラインを使う人におすすめ。1.0号150mで1,500〜2,000円程度。
パワープロ(PowerPro):摩耗に強い高耐久タイプ。ショアジギングや根周りを攻める釣りに適している。
ダイワ(Daiwa)のPEライン
UVF メガセンサー:ダイワの高品質ラインシリーズ。UVFコーティングで耐久性を高め、根ズレにも比較的強い。シーバス・ショアジギングに人気。
エメラルダス デュラ:エギング専用設計。8本撚りで感度と飛距離を高いレベルで両立。エギングユーザーの間で高い評価。
よつあみ(YGK)のPEライン
国内メーカーの最高品質PEラインを製造するメーカーとして知られる。
G-soul X8 Upgrade:8本撚りの高品質ライン。滑らかさ・強度ともに最高水準。ガイド抵抗が少なく飛距離が伸びる。価格は高めだが、品質重視のアングラーに支持。
WX8:8本撚りの工業用品質。プロアングラーも使用する最高品質ライン。耐久性が特に高い。
サンライン(SUNLINE)のPEライン
シグロン PEx8:コスパと品質のバランスが良く、特に初心者〜中級者に人気のライン。視認性の良い「5色マルチカラー」仕様で、ラインの出量が目視で確認できる。1.0号200mで1,500円前後というコスパの高さが魅力。
PEラインを長持ちさせるメンテナンス
使用後のケア
- 釣行後は必ず真水で洗い流す(塩分・砂がラインを傷める)
- ラインに傷や毛羽立ちがないか確認(傷ついた部分は強度が大幅に低下している)
- リールに巻いたまま風通しの良い場所で乾燥させる
交換のタイミング
- 目に見えるほど毛羽立ちがある → 即交換
- ライン全体の色落ちが激しい → 交換時期
- 根ズレで強度低下が疑われる部分がある → その部分を切って接続し直す(または交換)
- 使用頻度が高い場合:年に1〜2回の全交換が推奨
ラインローテーション
150〜200m巻いたPEラインは、数回使用すると先端部から傷がついてきます。「ラインローテーション(前後を入れ替える)」を行うと、ラインを1.5〜2倍長く使えます。手間はかかりますが節約効果大です。
FGノット——PEラインとリーダーの結び方
PEラインはリーダー(フロロカーボン)との接続にFGノットが最もポピュラーです。強度90%以上を維持でき、ガイド通りが良いのが特徴です。
FGノットの基本手順(簡易版):
- PEラインを折り返してU字にし、リーダーを挟み込む形で交互に編み込む(20〜30回)
- ハーフヒッチでPEラインを仮止め(3〜5回)
- リーダー端糸をPEラインに5〜6回巻いてハーフヒッチ
- PEライン端糸を結んで固定する
- 余分なラインをカットして完成
最初は難しく感じますが、10回練習すると体が覚えます。ノットアシスト等の補助ツールを使うと習得が早まります。
まとめ:PEラインで浜名湖の釣りが変わる
PEラインは「細くて強い・感度が高い・遠投できる」という三拍子揃ったライン素材です。ナイロン・フロロから乗り換えた途端に感度の差に驚く釣り人が多く、「なぜもっと早くPEにしなかったのか」という声をよく聞きます。
浜名湖・遠州灘の釣りでは、シーバス1.0〜1.5号・チニング0.6〜1.0号・ショアジギング1.5〜2.0号という目安で選べば間違いありません。自分の釣りスタイルに合ったPEラインを選んで、浜名湖の釣りをワンランク上に引き上げましょう。



