静岡市清水区の清水港新興津地区で、有料の海釣り施設「清水港海づり公園」の桟橋部分が2026年4月29日に暫定供用で開きました。この記事は、静岡市の公式ページ、市のチラシ、市の資料『海づり公園ご利用にあたって』(令和8年4月27日現在)など、2026年10月時点の公開情報だけをもとに、「行く日・到着時刻・持ち物」を出発前に決めるための条件を整理したガイドです。公式資料に載っていない釣果・水深・駐車台数などの数字は書いていません。
結論1:竿を出せるのは延長約170mの桟橋(釣り許可エリア)だけです。令和8年度(2027年3月まで)は暫定供用のため土日祝のみの営業で、平日と1月1日〜3日は休みです。強風・大雨・波浪・高波・雷などの注意報・警報が発表されているときは開園せず、開園中に発表されれば閉園します(『ご利用にあたって』)。
結論2:料金は4時間まで一般1,000円・小中学生500円・未就学児無料、延長は1時間ごとに300円・150円です。支払いは現金のみで、天候急変などで急に閉鎖しても返金には応じないとされています。釣竿と救命胴衣の貸し出しはなく、持参が必須です。駐車場は営業開始30分前に開門し、満車のときは利用できません。駐車場は市の案内図では無料と示されていますが、駐車台数と、トイレ・売店・エサ販売の有無は、公式資料では確認できませんでした。
結論3:2026年秋(10〜11月)の開園時間は7時〜17時です。市はアジ・サバ・カサゴ・クロダイ・キスなど12種を「釣れる魚種(想定)」として挙げています。キャストは桟橋から10m以内、ルアーは10g以下、エギは3号以下に限られ、遠投カゴ・遠投サビキ・投げ釣り専用ロッド(3m以上)・泳がせ・ヤエンは禁止なので、秋はサビキや10m以内のウキ釣り、足元の探り釣り、軽いルアーを前提に道具を決めるのが現実的と考えられます。
清水港海づり公園の基本情報|新興津地区の有料桟橋(2026年10月時点)
清水港海づり公園は、静岡市が清水港の新興津地区で整備を進めている市営の有料釣り施設で、2026年10月時点で使えるのは桟橋部分だけの「暫定供用」です。まずは公式資料で確認できた骨格を押さえておきましょう。
所在地と、いま使える範囲
静岡市の公式ページ「清水港海づり公園暫定供用開始のご案内」(ページID54538・2026年4月28日更新)によると、所在地は静岡市清水区興津清見寺町です。市は桟橋部分の整備が完了したとして、2026年4月29日(水・祝)から「海づり施設(桟橋)」の運営を暫定供用の形で始めると案内しています(ページ上の日付表記は「予定」のまま更新されていません)。
市のチラシでは、海づり施設(桟橋)の延長は約170mと示されています。同じチラシのイメージ図には「管理棟など 令和8年度整備」と書かれており、管理棟を含む周辺設備は令和8年度に整備する計画であることが読み取れます。つまり、2026年秋の時点では「桟橋で釣りができる施設」が先に動いている段階で、設備面は完成形ではありません。トイレ・売店・エサ販売については、公式ページ・チラシ・『ご利用にあたって』のいずれにも記載が見当たらなかったため、本記事では「有無は現地で確認」としています。
清水港に海づり公園ができた経緯
国土交通省港湾局がまとめた『我が国の港湾における釣り文化の振興に関する事例集2024』(令和7年4月)には、清水港の取り組みが掲載されています。それによると、清水港にはかつて海づり公園があり、東日本大震災で被災した福島第一原子力発電所へ譲渡されたこと、その代替として平成23年度から日の出岸壁の釣り場開放が行われてきたことが記されています。清水港は2019年(平成31年)3月29日に「釣り文化振興モデル港」に指定され、同事例集では新興津地区の清水港海づり公園も対象施設として「整備中」と紹介されていました(同事例集の時点では令和7年度の供用開始予定。実際の暫定供用開始は2026年4月29日です)。
制度面では、静岡市の意見公募結果のページ(ページID57869)で、「静岡市清水港海づり公園条例施行規則」が令和8年3月30日に公布されたことが確認できます。市の公式ページには条例・施行規則・『ご利用にあたって』へのリンクがまとめられており、本記事のルール説明はこれらの市の資料に基づいています。
日の出岸壁の「釣り開放」とは別の施設
同じ清水港でも、日の出岸壁で開放日を決めて行われてきた釣り開放は、本記事の海づり公園(新興津地区の有料桟橋)とは場所も運用も別のものです。日の出岸壁の開放日程は主催側の告知で確認し、本記事の料金・時間を当てはめないようにしてください。
| 項目 | 内容(2026年10月時点) | 出所 |
|---|---|---|
| 所在地 | 静岡市清水区興津清見寺町 | 市公式ページ |
| 施設 | 海づり施設(桟橋)延長約170m・暫定供用。管理棟などは令和8年度整備 | 市チラシ |
| 供用開始 | 2026年4月29日(水・祝) | 市公式ページ |
| 営業日 | 令和8年度は平日と1月1日〜3日を除く土日祝のみ | 市公式ページ |
| 料金 | 4時間まで一般1,000円・小中学生500円・未就学児無料(延長は1時間ごと) | 市公式ページ |
| 貸し出し | 釣竿・救命胴衣の貸し出しなし(必ず持参) | 市チラシ |
| 入場制限 | 入場者数が125名に達すると制限・整理券の配布なし | ご利用にあたって |
| 問い合わせ | 静岡市経済局海洋政策部BX推進課(054-354-2344) | 市公式ページ |
営業日・開園時間・料金|令和8年度(2027年3月まで)の運用
令和8年度は土日祝だけの営業で、10〜11月の開園時間は7時〜17時、料金は4時間まで一般1,000円が基本です。令和8年度は「暫定供用のため」と市が明記している運用なので、2027年4月以降の営業日・時間は改めて市の発表を確認してください。
営業日は土日祝だけ|2026年10〜11月の対象日
市の公式ページでは、令和8年度は「平日及び1月1日から1月3日を除く土日祝のみ営業」とされています。これを2026年秋の暦に当てはめると、営業の対象になるのは次の日です(暦から当てはめた日付で、天候による不開園や臨時の休園は反映していません)。
- 2026年10月(10日間):3日(土)、4日(日)、10日(土)、11日(日)、12日(月・スポーツの日)、17日(土)、18日(日)、24日(土)、25日(日)、31日(土)
- 2026年11月(11日間):1日(日)、3日(火・文化の日)、7日(土)、8日(日)、14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)、23日(月・勤労感謝の日)、28日(土)、29日(日)
平日に休みを取って空いている時間帯に行く、という使い方は令和8年度はできません。週末に家族や仲間と予定を合わせる場合は、後述する入場制限(125名)と駐車場の満車ルールも合わせて考える必要があります。
月別の開園時間と駐車場の開門時刻
開園時間は月によって変わります。駐車場は『ご利用にあたって』に「営業開始の30分前」に開門すると書かれているため、開門時刻は開園時刻から逆算できます。
| 期間 | 開園時間(市公式ページ) | 駐車場の開門(30分前として計算) |
|---|---|---|
| 4月 | 7時〜17時 | 6時30分 |
| 5月〜8月 | 6時30分〜18時30分 | 6時 |
| 9月〜12月、1月〜3月 | 7時〜17時 | 6時30分 |
市のチラシでも「5/1〜8/31は6:30〜18:30」「9/1〜4/30は7:00〜17:00」と同じ内容が示されています。夜釣りの時間帯は営業しないので、秋の夕まづめから夜にかけての釣りはこの施設では組めません。駐車場は営業時間の終了後に施錠されるため、17時の閉園に合わせて片付けと退出の時間を見込んでおきましょう。
料金と延長料|計算例
料金は1人あたりの「基本使用料(4時間まで)」と「延長使用料(1時間ごと)」の組み合わせです。市の公式ページには、1回の利用時間は4時間まで、4時間を超える場合は1時間ごとに延長使用料がかかり、1時間未満の端数は1時間として計算すると書かれています。
| 区分 | 基本使用料(4時間まで) | 延長使用料(1時間ごと) | 10〜11月に開園から閉園まで(10時間)いた場合の計算 |
|---|---|---|---|
| 一般 | 1,000円 | 300円 | 1,000円+300円×6時間=2,800円 |
| 小学生・中学生 | 500円 | 150円 | 500円+150円×6時間=1,400円 |
| 未就学児 | 無料 | 無料 | 無料 |
計算例をいくつか挙げます(料金表からの計算で、受付での実際の扱いは現地で確認してください)。
- 一般1人が4時間20分利用:基本1,000円+延長1時間分300円=1,300円(端数の20分が1時間扱い)
- 大人2人・小学生1人・未就学児1人が4時間以内:1,000円×2+500円=2,500円
- 一般1人が7時から13時まで(6時間):1,000円+300円×2=1,600円
利用時間の数え方については、静岡市清水港海づり公園条例の別表(備考)に、基本使用料は「桟橋に入場してから4時間を経過する時まで」の利用に係る料金と定められています。受付での実際の扱いは現地で確認し、延長を避けたい場合は受付の際に終了時刻を確かめておくと安心です。
支払いは現金のみ、返金なし
『ご利用にあたって』の「お支払い方法等について」では、支払いは現金のみで、QRコード決済やクレジットカードは扱っていないと明記されています。また、天候の急変や災害の発生などで安全のために施設を急に閉鎖した場合でも、返金には対応できないとされています。飲酒した場合も退場となり、利用料金は返金されません。なお、条例(第8条)には、利用者の責めによらない理由で利用できなくなったときは使用料の全部または一部を還付「することができる」という規定があり、施行規則には還付申請書の様式も定められていますが、運用上の案内である『ご利用にあたって』では急な閉鎖でも返金対応は致しかねるとされています。還付の扱いを確かめたい場合は、問い合わせ先に確認してください。小銭を含めて人数分の現金を用意し、天気が崩れそうな日は「途中で閉園しても返金なし」を前提に、行くかどうかを決めるのが現実的です。
竿を出せる場所・出せない場所|釣りは桟橋の上だけ
釣りができるのは「釣り許可エリア」である桟橋の上だけで、立入禁止区域に入ることも禁じられています。駐車場や周辺の岸壁から竿を出すことは、この施設の利用には含まれません。
釣り許可エリアと立入禁止区域
『ご利用にあたって』の遵守事項には、「釣り許可エリア以外での釣りをしないこと」「立入禁止区域に立ち入らないこと」がはっきり書かれています。市のチラシのイメージ図では、海づり施設(桟橋)が岸側の「ふ頭用地」から海側へ延びる形で描かれ、その背後に「港湾関連用地」が広がっています。清水港は国際拠点港湾(国土交通省の事例集の表記)で、施設の周りには港湾の業務用地が広がっているため、桟橋の外に出て釣り場を探すような動きは避け、施設管理者の案内と現地の表示に従ってください。
天候の急変や災害の発生などで安全な利用ができないと判断された場合は、施設が閉鎖され、利用者は施設管理者の指示に従ってただちに避難することも遵守事項に含まれています。桟橋は海に突き出た構造物なので、風や波の影響を直接受けることを前提に行動しましょう。
1人2本まで・標準スペースは2m程度
遵守事項では、1人が使える釣り竿は2本までで、標準スペースの中で他の利用者の迷惑になる場合は1本までとされています。標準利用スペースは「2m程度」で、このスペースを確保して他の利用者の迷惑にならないよう釣りをすることが求められています。入場者数は最大125名で制限されるため、混雑する日は隣の人との距離が近くなると考えておいたほうがよいでしょう。家族で並んで釣る場合も、竿の本数は1人ずつのルールです。
海づり公園の外(周辺の岸壁・護岸)は別のルール
市のチラシの地図には、海づり公園のほかに新興津コンテナターミナルや多目的広場、清見潟公園などが描かれていますが、これらは位置の目印として示されているもので、釣り場として案内されているわけではありません。海づり公園の外の岸壁・護岸で釣りができるかどうかは、本記事で参照した市の資料の対象外です。国土交通省の事例集では清水港の港湾管理者は静岡県とされており、港内の釣りの可否は港湾管理者の告知と現地の表示が判断の基準になります。
釣り方の制限|使える仕掛け・使えない仕掛け
この施設の釣り方のルールは「桟橋から10m以内」が基本線です。遠くへ投げる釣りや大きな魚を狙う生き餌の釣りは禁止されているので、道具を選ぶ前にこの章を確認してください。
| 釣り方・道具 | 扱い | 『ご利用にあたって』の条件 |
|---|---|---|
| ウキ釣り(フカセ釣り・サビキ釣りなど) | 10m以内ならできる | 桟橋から10m以上のウキ釣りは禁止 |
| 投げ釣り・ルアー釣りなどのキャスト | 10m以内ならできる | 桟橋から10m以内とし、周りに十分注意 |
| ルアー | 10g以下のみ | 重量10g以下のルアーでの釣りのみ可能 |
| エギ | 3号以下のみ | 3号以下のエギでの釣りのみ可能 |
| 遠投カゴ釣り・遠投サビキ釣り | 禁止 | いずれも禁止 |
| 投げ釣り専用ロッド(長さ3m以上) | 禁止 | このロッドでの釣りは禁止 |
| 泳がせ釣り・ヤエン釣り | 禁止 | いずれも禁止 |
| 混雑時のキャスト | 制限される場合あり | キャストする釣りの禁止など、釣り方を制限する場合がある |
「桟橋から10m以内」をどう考えるか
10mは、足元から軽く振り込んだ程度の距離です。ルールの文面を素直に読むと、この施設で想定されているのは、足元や近距離に仕掛けを入れるサビキ釣り・ウキ釣り・フカセ釣り、近くに軽く投げるちょい投げ、軽量ルアーで近くを探る釣りだと考えられます。遠くの潮目を狙うような組み立てはできないので、「近くに魚が寄ってくるのを待つ」「足元の変化を丁寧に探る」釣り方が中心になります。混雑時はキャストそのものが禁止されることもあるため、投げる釣りしか用意していないと竿を出せなくなるおそれがあります。足元に落とすだけで成立する仕掛けを1つ用意しておくと安心です。
長い竿の扱いは「投げ釣り専用ロッド」が対象
注意したいのは、禁止の対象が「投げ釣り専用ロッド(長さ3m以上)」と書かれている点です。原文は長さ3m以上の竿をすべて禁止するとは書いておらず、たとえば足元のフカセ釣りに使う長い磯竿の扱いは明記されていません。一方で、10m以内のキャスト制限や2m程度の標準スペース、混雑時の制限を考えると、取り回しやすい長さの竿のほうが周囲に迷惑をかけにくいと考えられます。長い竿を持ち込みたい場合は、事前に問い合わせ先で確認するのが確実です。
禁止事項とマナー
『ご利用にあたって』の禁止事項・遵守事項・マナーから、当日に関係しやすいものをまとめます。
- 酒類の持ち込み・飲酒は禁止。飲酒すると退場となり、利用料金は返金されません。酩酊状態での入場も断られます。
- 施設内での火気の使用・喫煙は禁止(施設内全面禁煙)。
- ワンタッチテント・サンシェード・傘など、風で飛ばされやすい道具は持ち込まない。釣りに必要な道具も、飛ばされないよう他の道具に結ぶなどの対策をとる。
- ローラーシューズ・キックボード・スケートボードなどは施設内で使わない。
- 環境に影響を及ぼすおそれのある餌は使わない(使えるかどうかは釣り人が責任を持って確認)。
- 許可なく演説・勧誘・宣伝・物品の販売・募金などをしない。
- 置き竿は他の利用者の迷惑になるとされ、釣り場を離れるときは必ず仕掛けを上げるよう求められています(マナーの項目)。
- 魚は食べる分だけ持ち帰り、稚魚や持ち帰らない魚は元気なうちに速やかにリリースする。
- 静岡県漁業調整規則などの関係法令で禁止されている漁具は使わず、禁止されている期間に釣り上げた水産動植物(イセエビなど)は必ず放流する。
- ごみは各自で持ち帰る。
このほか、身体に刺青(タトゥー)がある人は上着を着用するなど、他の利用者への配慮を求める項目もあります。施設の管理上必要な指示には従うことが前提です。
持ち物と入場の条件|竿も救命胴衣も貸し出しなし
釣竿・救命胴衣・現金の3つは必ず自分で用意してください。市のチラシには「釣竿、救命胴衣の貸出は行っておりませんので、必ず持参してください」と赤字で書かれています。手ぶらで行ける施設ではない、というのがこの施設のいちばん大事な前提です。
出発前の持ち物チェック
| 持ち物 | 必要な理由(公式資料の根拠) | 選び方の考え方 |
|---|---|---|
| 釣竿・リール | 貸し出しなし(チラシ) | 10m以内の釣りで扱いやすいもの。投げ釣り専用ロッド(3m以上)は使えない |
| 救命胴衣 | 貸し出しなし(チラシ)。利用者は救命胴衣を使用し正しく着用(遵守事項) | 体に合うサイズで、落水しても脱げないもの |
| 現金 | 現金のみ。QRコード決済・クレジットカード不可(お支払い方法) | 人数分と延長の可能性を見込む |
| 仕掛け・エサ | 現地で買えるかは公式資料で確認できない | ルアーは10g以下、エギは3号以下に合わせる |
| 落下防止の用意 | 桟橋から落ちた物は管理者が回収できない(遵守事項) | 竿や小物を落とさない工夫をする |
| ごみ袋 | ごみは各自持ち帰り(遵守事項) | エサや仕掛けのごみも含めて持ち帰る |
テント・サンシェード・傘は持ち込めないため、日差しや雨への対策は帽子や雨具など身に着けるもので考えることになります。トイレや飲み物を買える場所が施設内にあるかは確認できなかったので、出発前に済ませておく、飲み物は持参する、という前提で準備しておくと困りません。
救命胴衣は「落水しても脱げないよう正しく着用」
遵守事項には、施設利用者は救命胴衣を使用し、落水の際に脱落しないよう正しく着用することと書かれています。また、条例施行規則(第5条)では、桟橋利用者は「市が定める基準を満たした救命胴衣」を着用することとされています。一方で、その基準の中身(どの種類・どの規格の救命胴衣なら認められるのか)は、市の公式ページ・チラシ・『ご利用にあたって』・施行規則のいずれからも確認できませんでした。手持ちの救命胴衣が使えるか不安な場合は、出発前に問い合わせ先で確認してください。
救命胴衣の種類(固定式・膨張式)や正しい着け方は、ライフジャケット(救命胴衣)の選び方・着用入門完全ガイドで詳しく解説しています。一般に、子ども用は体格に合ったサイズを選び、股ベルト付きのものを選ぶと脱げにくいとされます。「脱落しないよう正しく着用」という施設のルールに沿うためにも、ベルトやバックルを締めた状態で着け心地を確かめておきましょう。
入場の条件|同伴者・子ども・ペット
- 入場者数:125名に達した場合は入場が制限されます。整理券などの配布はありません。
- 同伴者・引率者:釣りをしない同伴者・引率者も入場料金が必要です。見学料金という区分はありません。
- 子どもだけの利用:中学生未満の子どもだけでは利用できず、大人の同伴または引率が必要です。
- ペット:ペットを連れての入場はできません(介助犬・盲導犬は除く)。
- 酩酊状態:酔った状態での入場は断られます。
「子どもに釣りをさせて、親は見ているだけ」という場合でも、親の入場料(一般1,000円)がかかる点は見落としやすいポイントです。マナーの項目には、子ども連れの利用者は子どもから目を離さないこと、施設内は走らないことも書かれています。
貸竿のある施設と比べると
同じ静岡県内でも、熱海港海釣り施設のように貸竿を用意している施設とは、出発前の準備の量が大きく変わります。清水港海づり公園は「道具は自分でそろえ、ルールに合う仕掛けを選んで行く」施設です。初めて海釣り施設を選ぶ方は、貸し出しの有無・安全設備・料金体系を比べる視点を初めての海釣り公園・海釣り施設の選び方2026にまとめているので、あわせて確認してください。
アクセスと駐車場|開門は営業開始30分前、満車なら利用不可
車なら東名高速道路の清水ICから約10分、電車ならJR興津駅から徒歩約30分です(市のチラシ)。駐車場は営業開始30分前に開門し、満車のときは利用できず、周辺道路での順番待ちは禁止されています。
車で行く場合
市のチラシでは、車でのアクセスは「東名高速道路清水ICより約10分」とされ、地図に車両経路と駐車場の位置が示されています。カーナビや地図アプリに入れる場合は、所在地の「静岡市清水区興津清見寺町」と施設名をあわせて確認し、チラシの地図の車両経路と照らし合わせると迷いにくくなります。
駐車場のルール
『ご利用にあたって』の「ご入場について」には、駐車場について次のルールが書かれています。
- 駐車場の開門は営業開始の30分前(10〜11月は7時開園なので、計算上は6時30分)。
- 駐車場が満車のときは利用できない。時間をおいて再度来場する。
- 周辺道路での順番待ちは、交通障害や近隣の迷惑になるため禁止。
- 駐車場は営業時間の終了後に施錠する。
駐車料金は、市の公式ページ・チラシ・『ご利用にあたって』には記載がありませんが、施行規則の意見公募結果ページに添付された市の案内図では駐車場が「無料」と示されています。駐車台数はいずれの公式資料にも記載が見当たらなかったため、現地の表示で確認してください。
注意したいのは、「早く着いて開門を待つ」ことが周辺道路での順番待ちにあたり得る点です。開門前の時間に道路脇で待機するのではなく、開門時刻に合わせて到着するように出発時刻を逆算し、満車なら公式の案内どおり時間をおいて出直す、という判断になります。
電車で行く場合
チラシでは「JR興津駅より徒歩約30分」とされ、地図には駅から海づり公園までの徒歩経路が描かれています。ただし、同じ地図では駅近くの歩道橋に×印と「※工事中」の注記が付いています。2026年10月時点の工事の状況は公式資料で確認できなかったため、当日は地図アプリと現地の案内表示で歩くルートを確かめてください。釣り道具とクーラーボックスを持って30分ほど歩くことになるので、荷物は少なめにまとめるのが現実的です。
到着時刻の決め方
入場は125名で制限され、整理券はなく、駐車場が満車なら利用できません。秋の週末は混み合う可能性もあるので、確実に入りたい日は開門時刻に近い時間に着くよう計画するのが安全と考えられます。逆に、午前中の混雑を避けて昼前後に入り、4時間の基本料金内で閉園までの時間を使う、という組み立ても考えられます(9〜12月は17時閉園なので、13時入場なら4時間でちょうど閉園です)。どちらの場合も、満車・入場制限で入れない可能性を想定して、代わりの予定を用意しておくと気持ちに余裕が生まれます。
2026年秋(10〜11月)に狙える魚と釣り方の考え方
市のチラシは「釣れる魚種(想定)」として12種を挙げており、秋はこの中からサビキ・10m以内のウキ釣り・足元の探り釣り・軽いルアーで狙える魚が中心になると考えられます。チラシには「必ず釣れることを約束するものではありません」と注記されているので、以下は施設のルールと一般的な魚の性質から組み立てた編集部の見立てです。
市が挙げる想定魚種12種
チラシに載っている想定魚種は、アジ、サバ、イサキ、マダイ、スズキ、メジナ、クロダイ、ヒイラギ、イシダイ、キス、ヒラメ、カサゴの12種です。開園から半年ほどの施設で、市の資料には釣果の傾向を示すデータは見当たりません。そのため本記事では釣果の数やサイズには触れず、ルールの範囲でどう狙うかを整理します。
| 想定魚種(市チラシ) | ルールの範囲で考えられる釣り方 | 秋(10〜11月)の考え方(編集部の見立て) |
|---|---|---|
| アジ・サバ | 足元〜10m以内のサビキ釣り、ウキ釣り | 群れが寄れば秋の主役になりやすい魚と一般に言われます。回遊次第なので、来ない日もある前提で |
| ヒイラギ | サビキ釣り、足元の小物釣り | 港内の小物として、サビキに混じることがある魚とされます |
| カサゴ | 足元の探り釣り、10g以下のルアー | 季節を問わず狙われる根魚とされ、遠投できない施設とも相性がよいと考えられます |
| メジナ・クロダイ | 10m以内のウキフカセ釣り、足元の釣り | 秋は堤防釣りの好期とされることが多い魚です。まき餌を使う場合は「環境に影響を及ぼすおそれのある餌」を禁じるルールに注意 |
| キス | 10m以内のちょい投げ | 遠投できないため、近い距離に魚がいるかどうかが鍵になります |
| スズキ・ヒラメ | 10g以下の軽いルアー | 重いルアーや泳がせ釣りが使えないため、狙い方はかなり限られます |
| イサキ・マダイ・イシダイ | 10m以内のウキ釣り・フカセ釣り | 市の想定に入る魚ですが、狙い方の情報は管理事務所の発信などで確かめるのが確実です |
秋の定番でも、この施設では使えない釣り方
秋の堤防で人気の釣り方の中には、この施設のルールでは使えないものがあります。10gを超えるメタルジグを投げるショアジギング、遠投カゴ釣り、遠投サビキ釣り、小魚を泳がせて大物を狙う泳がせ釣り、アオリイカを狙うヤエン釣りは、いずれもルールの対象外か禁止です。エギは3号以下なら使えますが、アオリイカは市の想定魚種には入っていません。青物やイカ狙いの遠征を考えている場合は、行き先を別の釣り場にしたほうが目的に合うかもしれません。
秋の時間配分と天候の考え方
10〜11月の開園時間は7時〜17時です。朝の開園直後から4時間なら11時まで、閉園まで通しで釣ると一般は2,800円になります。17時の閉園後は駐車場が施錠されるので、片付けの時間を含めて16時台には撤収を始める計画にしておくと安心です。
秋は台風や前線の影響を受ける時期でもあります。『ご利用にあたって』では、強風・大雨・波浪・高波・雷などの注意報・警報が発表されているときは開園せず、開園中に発表された場合は閉園するとされています。閉鎖になっても返金には応じないとされているため、出発前に気象庁の発表で静岡市の注意報・警報を確認し、発表中であれば開園しない前提で予定を組むのが基本です。解除後に開園するかどうかの扱いは公式資料で確認できなかったため、管理事務所のX(公式の告知)で確認してください。
安全・規制と当日の確認先
立入禁止・釣り禁止・車両規制の判断は、現地の表示と自治体・漁協・港湾管理者の最新の公式情報が最優先です。本記事は2026年10月時点の市の公開資料をもとにしていますが、暫定供用中の施設なので、運用は変わる可能性があります。
天候と閉園のルール
注意報・警報(強風・大雨・波浪・高波・雷など)の発表による不開園・閉園と、天候の急変や災害時の閉鎖・避難のルールは、ここまでの章で触れたとおりです。これに加えて押さえておきたいのが風への備えで、『ご利用にあたって』には施設内が立地の特性上、風の影響を受けやすいと書かれており、テントや傘の持ち込みを禁じているのもそのためです。風が強い日は、開園していても道具を飛ばされないよう結ぶ、帽子が飛ばないようにするなど、風を前提にした準備をしてください。
子ども連れ・初めての人の安全
マナーの項目では、安全のために施設管理者の指示に従うこと、施設内を走らないこと、子ども連れは子どもから目を離さないことが求められています。釣り場を離れるときは貴重品・財布・携帯電話を身から離さず保管するよう呼びかけられている点も、家族で交代しながら釣るときに意識しておきたいところです。救命胴衣は大人も子どもも着用が前提で、桟橋の上では外さないようにしましょう。
最新情報と問い合わせ先
市の公式ページは、営業状況などの最新情報は旧Twitter(X)の「静岡市清水港海づり公園」管理事務所のアカウントで確認するよう案内しています。臨時の休園や当日の閉園はこのアカウントで告知される運用と考えられるため、出発前と現地に着く前に確認する習慣をつけておくと安心です。本記事の執筆時点(2026年10月)では、市の公式ページで臨時休園などの新しい告知は確認できませんでしたが、これは「平常どおり営業している」ことを意味するものではありません。
制度や料金についての問い合わせ先は、静岡市経済局海洋政策部BX推進課(電話054-354-2344)です。市役所の開庁時間は月曜日から金曜日の8時30分から17時15分までと市のサイトに記載されているので、土日祝に営業する施設の問い合わせは、平日のうちに済ませておくのが確実です。
令和9年度以降は条件が変わる可能性
土日祝のみの営業は、市が「令和8年度は、暫定供用のため」と期間を区切って書いている運用です。管理棟なども令和8年度に整備するとチラシに示されているため、2027年4月以降は営業日・設備・料金の扱いが変わる可能性があります。本記事の内容は令和8年度(2027年3月まで)の運用として読み、年度が変わったら市の公式ページで最新の条件を確認してください。
清水港・三保のほかの釣り場との使い分け
清水港海づり公園は、料金を払う代わりに「竿を出してよい場所」と「ルール」がはっきりしている施設です。清水港は国際拠点港湾で、国土交通省の事例集(令和7年3月末時点)では、日の出岸壁の釣り開放は清水港のSOLAS区域を開放日に開放する形で行われてきたと紹介されています。どこで釣りをしてよいか迷いやすいエリアなので、ルールの範囲で家族と安心して竿を出したい日はこの施設、遠投や夜釣りをしたい日は別の釣り場、という使い分けが考えられます。
清水港・三保半島の釣り場全体の様子は、清水港・三保半島の釣りポイント完全ガイド2026で紹介しています。海づり公園の料金・営業日・釣り方の制限については、2026年10月時点の市の公表資料に基づく本記事の内容を基準にしてください。また、どの釣り場でも港湾施設の立入禁止区域や釣りの可否は変わることがあるので、出かける前に港湾管理者の告知と現地の表示を確認しましょう。



