- 猪鼻湖は「浜名湖のもうひとつの顔」──三ヶ日みかんの里に広がる汽水フィールド
- 猪鼻湖の基本情報|地形・水質・潮の入り方を理解する
- ポイント①|三ヶ日港周辺護岸──猪鼻湖の「表玄関」でクロダイ・ハゼを狙う
- ポイント②|猪鼻湖西岸・佐久米駅周辺──天浜線の駅前護岸でのんびりハゼ・テナガエビ
- ポイント③|猪鼻湖南岸・礫島(つぶてじま)対岸護岸──クロダイの実績ポイント
- ポイント④|猪鼻湖北岸・宇利山川河口──ウナギとハゼの穴場中の穴場
- ポイント⑤|猪鼻湖東岸・大崎半島付け根〜奥浜名湖展望台下──岩礁帯の根魚ポイント
- 猪鼻湖の釣りで知っておくべき7つの注意事項
- 季節別・猪鼻湖のベスト攻略プラン
- 猪鼻湖へのアクセスと周辺施設まとめ
- まとめ|猪鼻湖は「浜名湖の奥座敷」で釣り人の穴場天国
猪鼻湖は「浜名湖のもうひとつの顔」──三ヶ日みかんの里に広がる汽水フィールド
浜名湖の北西に、まるで別の湖のように静かに横たわる水域がある。それが猪鼻湖(いのはなこ)だ。浜名湖本湖とは瀬戸水道でつながっているものの、その水質・魚影・釣り場の雰囲気はまるで違う。本湖の開放的な広がりとは対照的に、猪鼻湖は周囲をみかん畑の丘陵に囲まれた、箱庭のような穏やかなフィールドだ。
「浜名湖に行く」というと多くのアングラーは弁天島・舞阪・新居方面を思い浮かべるが、猪鼻湖エリアは釣り人の密度が圧倒的に低い。土日でも護岸を独占できることがざらにあり、のんびりと竿を出したいベテランやファミリーにとっては最高の環境だ。
この記事では、猪鼻湖の北岸・西岸・南岸を護岸ごとに分けて、狙える魚種・ベストシーズン・仕掛け・駐車場を完全攻略する。瀬戸水道〜尾奈エリア(猪鼻湖の東側入口)については別記事で解説済みなので、本記事では猪鼻湖の「奥」にあたるエリアに特化してお届けする。
猪鼻湖の基本情報|地形・水質・潮の入り方を理解する
猪鼻湖の地理と水質
猪鼻湖は浜名湖の北西部に位置し、面積は約3.6km²。東側の瀬戸水道(幅約200m)を唯一の出入口として浜名湖本湖とつながっている。このため、潮汐の影響は受けるものの、潮の入りは本湖に比べてワンテンポ遅く、流れも穏やかだ。
| 項目 | 猪鼻湖 | 浜名湖本湖(参考) |
|---|---|---|
| 面積 | 約3.6km² | 約65km² |
| 最大水深 | 約8m | 約16m |
| 塩分濃度 | 海水の30〜60%程度 | 海水の50〜90%程度 |
| 潮の遅れ | 今切口から約1.5〜2時間遅れ | 約30分〜1時間遅れ |
| 主な流入河川 | 宇利山川・猪鼻川など小河川 | 都田川・天竜川(間接的) |
猪鼻湖の魚種カレンダー
汽水域ならではの豊富な魚種が猪鼻湖の魅力だ。ただし、本湖南部に比べると塩分濃度が低いため、純海水魚よりも汽水魚や淡水魚の割合が高いのが特徴。特にウナギ・テナガエビ・ハゼは本湖よりも魚影が濃いとされる。
| 月 | メインターゲット | サブターゲット |
|---|---|---|
| 1〜2月 | セイゴ(越冬個体) | ハゼ(落ちハゼ)・コイ |
| 3〜4月 | クロダイ(のっこみ前哨戦) | セイゴ・ウナギ(走り) |
| 5〜6月 | クロダイ・キビレ(のっこみ最盛期) | テナガエビ・ウナギ |
| 7〜8月 | ハゼ・テナガエビ | ウナギ・キビレ・セイゴ |
| 9〜10月 | ハゼ(最盛期)・ウナギ | クロダイ・キビレ・セイゴ |
| 11〜12月 | クロダイ(秋の荒食い)・セイゴ | ハゼ(落ちハゼ)・メバル |
ポイント①|三ヶ日港周辺護岸──猪鼻湖の「表玄関」でクロダイ・ハゼを狙う
ポイントの特徴
猪鼻湖北岸のほぼ中央に位置する三ヶ日港は、小規模ながらも猪鼻湖で最も整備された漁港だ。港の東西に延びるコンクリート護岸は足場が良く、水深は護岸際で1.5〜3m程度。港内にはカキ殻が付いた捨て石が入っており、これがクロダイ・キビレの格好の付き場になっている。
護岸の長さは東西合わせて約300m。港の東側は水深がやや深く(2.5〜3m)、西側は浅くなり(1〜2m)、ハゼやテナガエビの好ポイントとなる。
狙い方とおすすめ仕掛け
- クロダイ・キビレ:ヘチ釣りが最も効率的。護岸際のカキ殻帯を落とし込みで探る。エサはカニ(イソガニ・タンクガニ)が鉄板。竿は2.4〜3.0mのヘチ竿、道糸フロロ2号、ハリス1.5号、チヌ針2〜3号。5〜6月ののっこみ期は朝マズメの満潮前後が最も実績がある。
- ハゼ:ちょい投げ(ハゼ天秤+キス針6〜7号+青イソメ)で港内を広く探る。7〜10月が最盛期で、10cm以上の良型が揃う。
- セイゴ:夜釣りでの電気ウキ仕掛けが有効。エサは青イソメの房掛け。港内の常夜灯周りに着くベイト(ボラの幼魚・ハク)を追って入ってくる。
駐車場・アクセス
- 駐車場:三ヶ日港の西側に未舗装の空きスペースあり(5〜6台程度・無料)。漁業関係者の車両の邪魔にならないよう注意。
- 車:東名高速・三ヶ日ICから県道85号経由で約10分。
- トイレ:港周辺にはなし。三ヶ日市街地のコンビニ(ローソン三ヶ日店・三ヶ日ICから約3分)で済ませておくこと。
ポイント②|猪鼻湖西岸・佐久米駅周辺──天浜線の駅前護岸でのんびりハゼ・テナガエビ
ポイントの特徴
天竜浜名湖鉄道の佐久米駅は、ホームから猪鼻湖が一望できるロケーションで知られる。冬場にはユリカモメが駅に飛来することでも有名だが、釣り人にとっては駅前の護岸がそのまま釣り場という贅沢なポイントだ。
駅南側の護岸は約200mにわたって整備されており、水深は1〜2m程度の浅場。底質は砂泥底で、ハゼ・テナガエビの宝庫だ。護岸際にはアシ(ヨシ)が残るエリアもあり、これがテナガエビやセイゴの隠れ家になっている。
狙い方とおすすめ仕掛け
- テナガエビ:猪鼻湖のテナガエビは6月中旬〜8月上旬が最盛期。延べ竿(2.1〜2.7m)にテナガエビ用の玉ウキ仕掛け、エサは赤虫またはキジ(ミミズ)。護岸際の捨て石やアシの根元を丁寧に探ると、1時間で20〜30匹も夢ではない。朝マズメよりも夕方〜日没前の方が活性が上がる印象がある。
- ハゼ:同じく延べ竿のミャク釣りが効率的。青イソメまたはホタテの貝柱を小さくカットしてチョン掛け。投げ釣りよりも手返しが早く、数が伸びる。
- ウナギ:夜釣り限定。ぶっこみ仕掛け(中通しオモリ10〜15号・ウナギ針13号・ミミズ)で護岸からちょい投げ。猪鼻湖の西岸は小河川の流入ポイントが複数あり、雨後の濁りが入った夜が狙い目。7〜9月の新月回りが好実績だ。
駐車場・アクセス
- 駐車場:佐久米駅に隣接する無料駐車場あり(10台程度)。天浜線利用者との共用だが、平日はほぼ空いている。
- 車:三ヶ日ICから県道85号→県道301号経由で約15分。
- 電車:天竜浜名湖鉄道・佐久米駅下車、徒歩0分(駅前が釣り場)。車なしでもアクセスできる貴重なポイント。
- トイレ:佐久米駅にあり。
- コンビニ:最寄りは三ヶ日市街地方面(車で約10分)。飲み物・エサは事前に用意すること。
ポイント③|猪鼻湖南岸・礫島(つぶてじま)対岸護岸──クロダイの実績ポイント
ポイントの特徴
猪鼻湖の南岸、礫島(つぶてじま)の対岸にあたる護岸エリアは、猪鼻湖の中でもクロダイの実績が最も高いポイントのひとつだ。礫島周辺は水深が4〜6mと猪鼻湖の中では深場にあたり、潮の通りも比較的良い。瀬戸水道から入ってきた潮流が湖内を時計回りに循環し、この南岸エリアにぶつかる形になるため、プランクトンやベイトが溜まりやすい。
護岸は階段状の親水護岸で、足場は非常に良い。ただし、階段の最下段は満潮時に水没するので、潮汐を確認してから釣り座を構えること。
狙い方とおすすめ仕掛け
- クロダイ(チヌ):このポイントはダンゴ釣り(紀州釣り)の好ポイント。水深があるため、ウキダンゴで底を切って探る釣りが成立する。ダンゴ配合は、ヌカ7:砂3をベースに、アミエビ少量と押し麦を混ぜたもの。刺しエサはオキアミまたはコーン。竿は1.5号磯竿5.3m、道糸3号、ハリスフロロ1.5〜2号、チヌ針2号。
- キビレ:クロダイと同じ仕掛けでOKだが、キビレは底ベタよりもやや上のタナ(底から30〜50cm)で食ってくることが多い。ダンゴが割れた後にゆっくりエサを浮かせるイメージで。
- セイゴ〜フッコ:秋〜冬にかけて、40〜60cmクラスのシーバスが猪鼻湖に入ってくる。ルアーなら9〜12cmのシンキングミノー(シマノ サイレントアサシン99Sなど)で護岸沿いをトレース。カラーはボラカラーやチャート系が実績あり。
駐車場・アクセス
- 駐車場:護岸近くの空きスペースに3〜4台駐車可能。路上駐車は地元住民の迷惑になるので厳禁。
- 車:三ヶ日ICから県道85号を南下し、猪鼻湖沿いの集落道に入って約12分。道幅が狭い区間があるので対向車に注意。
- トイレ:なし。三ヶ日市街地で事前に済ませておくこと。
ポイント④|猪鼻湖北岸・宇利山川河口──ウナギとハゼの穴場中の穴場
ポイントの特徴
猪鼻湖の北岸に流入する宇利山川(うりやまがわ)の河口部は、地元の常連しか知らない超穴場ポイントだ。小規模な河川だが、淡水と汽水の境界にあたるこのエリアはウナギの魚影が特に濃い。
河口部の幅は15〜20m程度で、水深は0.5〜1.5m。底質は砂泥で、アシが両岸を覆っている。見た目は「こんなところで釣れるの?」という小場所だが、夏場の夜釣りでは一晩で3〜5本のウナギが上がることもある実力派のポイントだ。
狙い方とおすすめ仕掛け
- ウナギ:ぶっこみ仕掛け一択。中通しオモリ8〜10号(流れが弱いので軽めでOK)、ハリスフロロ4号30cm、ウナギ針13号。エサはドバミミズが最強で、青イソメでもOK。竿は2〜3本出して、鈴を付けて待つスタイル。19時〜22時の間にアタリが集中する傾向がある。
- ハゼ:河口部のやや開けた場所で、延べ竿またはちょい投げ。9〜10月は15cm前後の良型が入る。
- テナガエビ:河口部のアシ際がベストポイント。6〜7月の夕方に短時間で数が出る。
注意事項
- 河口部は足場がぬかるむ箇所がある。長靴またはウェーダー推奨。
- 夜釣りではヘッドライト必携。周辺に街灯はほぼない。
- ヘビ(マムシ)が出ることがあるので、草むらには入らない。
- 駐車場はなく、集落の農道脇に1〜2台停められる程度。地元の方の迷惑にならないよう最大限の配慮を。
ポイント⑤|猪鼻湖東岸・大崎半島付け根〜奥浜名湖展望台下──岩礁帯の根魚ポイント
ポイントの特徴
猪鼻湖の東岸、大崎半島の付け根にあたるエリアは、猪鼻湖では珍しい岩礁帯が水中に広がるポイントだ。他の護岸が砂泥底主体なのに対し、ここは大小の岩が沈んでおり、メバル・カサゴといった根魚のストック量が多い。
水深は護岸際で2〜4m。岩と岩の間に砂底のポケットがあり、ここにカサゴが潜んでいる。護岸から沖に向かって岩礁が点在するため、根掛かりのリスクはあるが、その分プレッシャーが低く、良型が残っている。
狙い方とおすすめ仕掛け
- メバル:12月〜3月がシーズン。メバリングロッド(7.0〜7.6ft・UL)に1〜2gのジグヘッド+2インチワーム(クリア系・グロー系)。夕マズメ〜夜がメイン。常夜灯がないため、月明かりのある夜か、ヘッドライトの明暗を利用して探る。表層〜中層のただ巻きで反応がなければ、ボトム付近をリフト&フォールで。
- カサゴ:通年狙えるが、冬場が特に良い。ブラクリ仕掛け(3〜5号)にサバの切り身またはオキアミ。岩の隙間に落とし込んで5秒待ち、アタリがなければ次の穴へ。テンポよく探るのがコツ。
- クロダイ:岩礁帯に付くクロダイをヘチ釣りで狙う。エサはカニ一択。岩の際ギリギリに落とし込み、エサを食わせるイメージで。
駐車場・アクセス
- 駐車場:奥浜名湖展望台の駐車場(無料・10台程度)を利用できるが、展望台への来訪者との共用。夜間は施錠されない。
- 車:三ヶ日ICから県道85号を南下し、大崎半島方面へ約20分。
- 注意:展望台から護岸までは徒歩5〜10分。やや急な坂道を下るので、荷物は最小限にまとめること。
猪鼻湖の釣りで知っておくべき7つの注意事項
1. 潮汐の影響は「遅れて弱く」来る
猪鼻湖は瀬戸水道を通じて潮の影響を受けるが、今切口からの潮位変動は約1.5〜2時間遅れで到達し、潮位差も本湖の6〜7割程度に弱まる。つまり、潮見表の満潮時刻に1.5時間足したタイミングが猪鼻湖の満潮と考えてよい。クロダイ狙いなら、この「猪鼻湖時間」の満潮前後2時間が勝負どころだ。
2. 風の影響を受けやすい
猪鼻湖は南北に長い地形のため、冬場の北西風(遠州の空っ風)がまともに吹き抜ける。風速7〜8m/s以上になると釣りにならないので、風予報は必ずチェック。風が強い日は南岸の風裏護岸に逃げるか、潔く撤退する判断も大事だ。
3. 漁業権に注意
猪鼻湖は浜名漁協の管轄で、一部の水域ではシジミ・アサリ等の漁業権が設定されている。貝類の採取は禁止(遊漁者は対象外の魚種に限る)。また、刺し網が設置されている場合があるので、仕掛けを引っ掛けないよう注意。網の位置は水面のブイで確認できる。
4. ボート・SUP・カヤックの規制
猪鼻湖は動力船の航行が制限されているエリアがある。手漕ぎボートやSUP・カヤックでの釣りは基本的に可能だが、漁船の航路を避け、ライフジャケットは必ず着用すること。
5. 夏場の藻の繁茂
7〜8月は水温上昇に伴い、湖底にアマモやアオサが大量に繁茂する。これが仕掛けに絡んで釣りにくくなることがある。逆に言えば、藻場の際はハゼやテナガエビの格好の生息地なので、藻の切れ目を狙う釣りが有効だ。
6. ゴミの持ち帰り徹底
猪鼻湖周辺は住宅地と農地に隣接しており、釣り人のマナーが直接的に地域との関係に影響する。ゴミ・コマセの洗い流し・仕掛けの切りカスは必ず持ち帰ること。過去に一部の護岸で「釣り禁止」の看板が立ったことがあり、マナー違反がこれ以上増えると全面禁止のリスクもある。
7. ヘビ・虫対策
猪鼻湖周辺は自然が豊かな分、夏場はマムシやヤマカガシが出ることがある。草むらに不用意に踏み込まない、厚底の靴を履く、夜釣りではヘッドライトで足元を照らすなどの基本対策を怠らないこと。また、蚊やブヨ(ブユ)が多いので、虫除けスプレーは必携だ。
季節別・猪鼻湖のベスト攻略プラン
春(3〜5月):クロダイのっこみを南岸で迎え撃つ
春は猪鼻湖が最も熱くなるシーズンだ。3月下旬から水温が13〜14℃を超え始めると、瀬戸水道から産卵を控えたクロダイが猪鼻湖の奥へと入ってくる。特に4月中旬〜5月中旬はのっこみの最盛期で、50cmオーバーの年無し(ねんなし=1年に1cmずつ成長して50cm=50年もの)が出る可能性もある。
攻略のポイントはポイント③の南岸護岸。朝マズメ(5:00〜7:00)に満潮が重なる日を狙い、ダンゴ釣りで腰を据えて待つ。水温計を持参し、前日比で1℃以上上がった日はチャンスと見てよい。
夏(6〜8月):ハゼ・テナガエビ祭りを佐久米で
夏の猪鼻湖はファミリーフィッシングのパラダイス。ポイント②の佐久米駅周辺は足場が良く、トイレもあり、電車でも来られるという三拍子揃ったポイントだ。テナガエビは6月中旬から釣れ始め、7月がピーク。ハゼは7月後半から型が揃い始め、8月には10〜13cmの食べ頃サイズが入れ食いになることもある。
暑さ対策として、朝5:00〜8:00、または夕方16:00〜日没の涼しい時間帯に集中するのが賢い。日中は三ヶ日みかんのジェラートでも食べて休憩しよう。
秋(9〜11月):ハゼの落ち+クロダイ秋の荒食い
秋は猪鼻湖の総合力が最も高い季節だ。9月はハゼが15cm以上の良型に育ち、天ぷらサイズが揃う。10月以降はハゼが深場に落ち始めるので、ちょい投げで沖目を狙う釣りにシフト。同時にクロダイが越冬前の荒食いに入り、11月初旬まで好調が続く。
この時期はポイント①の三ヶ日港がおすすめ。港内の深場にハゼもクロダイも溜まるため、朝はクロダイ狙いのヘチ釣り、日中はハゼのちょい投げと、1日で二度美味しい釣りが楽しめる。
冬(12〜2月):メバル・カサゴを東岸の岩礁帯で
冬の猪鼻湖は正直なところ厳しいシーズンだ。水温が10℃を下回るとクロダイもハゼも活性が落ちる。しかし、ポイント⑤の東岸岩礁帯ではメバルとカサゴが狙える。特にメバルは12月〜2月が最盛期で、夕マズメ〜20時頃に集中して釣れる。
防寒対策を万全にし、風裏になる日を選んで出撃しよう。猪鼻湖の冬メバルはプレッシャーが低いため、20cmオーバーの良型が混じるのが嬉しい。
猪鼻湖へのアクセスと周辺施設まとめ
車でのアクセス
| 出発地 | ルート | 所要時間 |
|---|---|---|
| 浜松駅 | 国道257号→県道85号(三ヶ日方面) | 約50分 |
| 東名・三ヶ日IC | 県道85号を南下 | 約10〜20分(ポイントにより異なる) |
| 新東名・浜松いなさIC | 国道257号→県道85号 | 約25分 |
電車でのアクセス
天竜浜名湖鉄道の佐久米駅・三ヶ日駅・奥浜名湖駅が最寄り。いずれも猪鼻湖の護岸まで徒歩圏内(5〜15分)だ。天浜線は本数が少ない(1時間に1〜2本)ので、事前に時刻表を確認しておくこと。
周辺施設
- エサ・釣具:猪鼻湖周辺に釣具店はない。フィッシング遠州 三ヶ日店(三ヶ日IC近く)か、浜松市内のイシグロ 浜松高林店・キャスティング 浜松店で事前に調達すること。青イソメ・オキアミは当日の鮮度が命なので、出発前に購入するのがベスト。
- コンビニ:ローソン三ヶ日店(三ヶ日IC付近)、ファミリーマート三ヶ日町三ヶ日店。湖畔にはコンビニがないので、飲食物は事前購入必須。
- 温泉:釣りの帰りには三ヶ日温泉 万葉の華(日帰り入浴可・大人700円程度)がおすすめ。猪鼻湖を眺めながらの露天風呂で疲れを癒せる。
- 食事:三ヶ日みかんを使ったスイーツや、浜名湖の天然ウナギを出す店が点在。釣りの後のお楽しみとして計画に組み込むとよい。
まとめ|猪鼻湖は「浜名湖の奥座敷」で釣り人の穴場天国
猪鼻湖は、浜名湖本湖の喧噪から離れた静かな汽水フィールドだ。クロダイやキビレの大物を狙うも良し、ハゼやテナガエビでのんびりファミリーフィッシングを楽しむも良し、冬場のメバリングでライトゲームに興じるも良し。どの季節に行っても何かしらの魚が迎えてくれる、懐の深い釣り場である。
ただし、猪鼻湖は釣り人が少ないからこそ守られているフィールドでもある。ゴミの持ち帰り、地元住民への配慮、漁業者との共存を忘れないでほしい。マナーを守って釣りを楽しめば、猪鼻湖はきっとあなたの「秘密のホームグラウンド」になるはずだ。
次の休日、三ヶ日みかんの丘を越えて、猪鼻湖の護岸に立ってみよう。浜名湖とはまた違った、穏やかな水面があなたを待っている。



