Contents
「潮汐」を理解すれば釣果は2倍になる
釣り上手な人は、必ず釣行前に「タイドグラフ(潮見表)」をチェックする。なぜなら、潮の動き(満潮・干潮・潮止まり)が魚の活性を大きく左右するからだ。「潮が動く時間に釣れて、潮止まりに釣れない」は釣りの基本中の基本。
このガイドでは初心者の方が「タイドグラフって何?」「大潮と小潮どっちがいいの?」「いつ釣りに行けばいいの?」という疑問を完全に解決する。読み終わる頃には、釣行計画が劇的に上手くなるはずだ。
潮汐(ちょうせき)の基本
潮の干満が起こる仕組み
潮汐は、月と太陽の引力(特に月)によって地球の海水が引っ張られる現象だ。1日に約2回の満潮・干潮が起こる。
- 満潮(まんちょう):海面が最も高くなる状態。1日に約2回
- 干潮(かんちょう):海面が最も低くなる状態。1日に約2回
- 1日のサイクル:満潮 → 干潮 → 満潮 → 干潮 を約24時間50分でくり返す
潮回り(しおまわり)の種類
月の満ち欠けに合わせて、約15日周期で潮の動き(潮位差)が大きさが変わる。これを「潮回り」と呼ぶ。
| 潮回り | 潮位差 | 釣りの活性 | 月の状態 |
|---|---|---|---|
| 大潮(おおしお) | 非常に大きい(180cm前後) | ★★★★★ 最高 | 新月・満月 |
| 中潮(なかしお) | 大きい(130〜170cm) | ★★★★☆ 良好 | 大潮の前後 |
| 小潮(こしお) | 小さい(70〜100cm) | ★★☆☆☆ やや厳しい | 上弦・下弦の月 |
| 長潮(ながしお) | 非常に小さい(〜70cm) | ★☆☆☆☆ 厳しい | 小潮の翌日 |
| 若潮(わかしお) | 少しずつ大きくなる | ★★★☆☆ 上向き | 長潮の翌日 |
「潮が動く時間」が釣りの絶好機
潮止まり(しおどまり)とは
満潮・干潮の前後30分〜1時間は、潮の流れがほぼ止まる「潮止まり」の状態になる。この時間は魚の活性が下がり、釣果も落ちる傾向がある。
「動き出し」が最大のチャンス
潮止まりが終わって潮が動き始める瞬間、魚の活性が一気に上がる。この「潮の動き始め」を狙うのが釣果UPの最大のコツ。具体的には:
- 満潮 → 引き始めの30分〜2時間
- 干潮 → 上げ始めの30分〜2時間
この時間帯を「ゴールデンタイム」として釣行計画に組み込もう。
タイドグラフ(潮見表)の見方
タイドグラフに表示される情報
- 満潮時刻と潮位:その日の満潮の時間(例: 10:23)と潮位(例: 162cm)
- 干潮時刻と潮位:その日の干潮の時間(例: 16:45)と潮位(例: 35cm)
- 潮回り:大潮・中潮・小潮・長潮・若潮の表示
- 月齢:月の満ち欠けの数値(0=新月、15=満月)
- 日の出・日の入り:マズメ時を計算する重要情報
釣行計画への活用法
- 潮回りを確認:大潮・中潮の日を選ぶ。小潮・長潮は釣果が厳しいので避けるか期待値を下げる
- 満潮・干潮時刻をメモ:「動き始めの30分前」を釣行スタート時刻に設定
- マズメ時と組み合わせる:朝マズメ・夕マズメと潮の動き出しが重なる日は最高の釣行日
潮見ができるおすすめツール(無料)
- タイドグラフBI:スマホアプリ。シンプルで見やすい。日本全国対応
- 釣りビジョン 潮汐表:ウェブサイト。テレビ局運営の信頼性
- YAHOO!天気 潮汐:天気と潮汐を一緒に確認できる
- 気象庁の潮位表:公式データ。最も正確
- つりホーダイ:タイドグラフ + 月齢 + 日出入が一画面で見られる釣り人向けアプリ
潮回り別・釣りの戦略
大潮の日
- 魚の活性最高・潮の動き大きい・釣果ピーク
- 満潮〜引き、干潮〜上げの「動き始め2時間」を最重視
- クロダイ・シーバス・青物・サワラなど活発な魚種が大爆発
中潮の日
- 大潮ほど派手ではないが安定した釣果
- マズメ時と潮の動きを合わせるのがコツ
- 大潮で混雑する場所も比較的空いている
小潮・長潮の日
- 釣果は厳しいが、釣り場が空いている
- テクニカルな釣り(スレた魚をジグヘッド極軽で誘う等)に向いている
- 船釣り・深場の釣りは小潮の方が釣れることも
潮目(しおめ)の見つけ方
「潮目」とは、異なる流れがぶつかる境目のこと。海面の色や波の様子が変化する場所で、ベイトフィッシュ(小魚)が集まり、フィッシュイーター(シーバス・青物)が捕食活動を行う絶好のポイント。
- 海面の色が変わる帯状のライン
- 泡や漂流物が一直線に並ぶ場所
- 波が立ったり鏡のように凪いだりする境目
潮目を見つけたら、そこ目掛けてキャストするだけで釣果UPの可能性が高まる。
潮汐パターンと釣れる魚
| 魚種 | 得意な潮 |
|---|---|
| シーバス・クロダイ | 大潮・中潮の動き出し |
| アジ・メバル | 中潮〜小潮の安定した時間 |
| カレイ・キス | 満潮前後・上げ潮 |
| マダイ・青物 | 大潮の朝マズメ・夕マズメ |
| イカ・タコ | 満月の大潮(光に集まる) |
まとめ:タイドグラフは「釣果UPの最強無料ツール」
潮汐の理解は、釣り上達の最重要科目だ。タイドグラフを毎回チェックして、潮の動き出しを狙う釣行を続けると、確実に釣果が上がる。「いつ釣りに行くか」は「どこで釣るか」と同じくらい重要な要素。次の釣行から、ぜひタイドグラフを必ず確認する習慣を始めよう。



