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磯釣り入門ガイド|遠州灘の磯・堤防でグレ・チヌ・メジナを狙うフカセ釣りの基礎
磯釣りは「釣りの最高峰」と称される、奥が深い釣りジャンルです。波しぶきを浴びながら竿を構え、コマセ(撒き餌)の流れを読みながら仕掛けを操作し、グレ(メジナ)やクロダイが竿を締め込む豪快な引きを体感する——このダイナミズムは他の釣りでは得られません。遠州灘沿岸には磯ポイントが少ないですが、堤防フカセ釣りで磯釣りのエッセンスを体験できます。本記事では磯釣り・フカセ釣りの完全入門を解説します。
磯釣りの対象魚と浜名湖エリアでの狙い目

| 魚種 | 時期 | 浜名湖近辺でのポイント | 難易度 |
|---|---|---|---|
| グレ(メジナ) | 秋〜春(10〜5月) | 遠州灘の磯・堤防基部・今切口 | ★★★(上級) |
| クロダイ(チヌ) | 春・秋(4〜6月・9〜11月) | 弁天島護岸・舞阪漁港・新居弁天 | ★★☆(中級) |
| イシダイ(コロダイ) | 夏〜秋(7〜10月) | 遠州灘の磯・テトラ帯 | ★★★(上級) |
| カサゴ・メバル | 周年(夏除く) | テトラ際・岩礁帯 | ★☆☆(入門) |
フカセ釣りの基本タックル(入門セット)
磯竿
磯釣りの主役。グレ・チヌ用には「1〜2号の磯竿」が標準です:
| 号数 | 対象魚 | 特徴 |
|---|---|---|
| 0〜0.8号 | グレ専用(繊細な釣り) | 極細・超軟調。30cmグレでも最高の引きを体感 |
| 1〜1.5号 | グレ・クロダイ汎用 | 最も汎用性が高い。入門者にもおすすめ |
| 2号 | クロダイ・大型グレ | 強引な取り込みが可能。堤防でも安心 |
| 3〜5号 | 磯の大物(イシダイ等) | パワーファイト用。初心者には不要 |
おすすめ入門竿:がまかつ「がま磯」・シマノ「ホリデー磯」・ダイワ「リバティクラブ磯風」などが1万円以下で入門に最適。
リール
磯釣りでは2500〜3000番のスピニングリール。レバーブレーキリール(LBリール)が本格的ですが、入門はノーマルでOK。
ライン(道糸とハリス)
- 道糸:磯用ナイロン1.5〜2号またはフロロ(150〜200m)
- ハリス:フロロカーボン1〜1.75号(30〜60cm)
フカセ釣りの必需品:コマセ(撒き餌)の準備

基本のコマセレシピ
コマセ(撒き餌)の準備がフカセ釣りの最重要ステップです:
- 定番材料:オキアミ3kg(生)+グレパン(または麦)1袋+集魚剤(G MAX等)1袋
- 混ぜ方:バッカン(コマセ用大型バケツ)でよく混ぜる。均一なペースト状がベスト
- かたさ調整:柔らかすぎると遠投できない・硬すぎると拡散しない。海水を加えて調整
コマセの使い方
- コマセは「定点に同じポイントへ」撒くことが鉄則。散らして撒くと魚が分散する
- 撒いたコマセと仕掛けを「同調させる」:コマセの流れにウキを乗せて流す
- コマセはリズムよく補充する(魚が離れないように継続的に撒く)
フカセ釣りの基本仕掛けと組み方
- 道糸にウキ止め糸を結ぶ(ウキ下を設定する)
- ウキストッパー(ビーズ)をセット
- ウキ(0号〜3B号の円錐ウキ)を道糸に通す
- ウキの下にガン玉(0号〜3B)を均等に配置
- サルカンを結びハリス(フロロ1〜1.5号)を60〜80cm取り付ける
- ハリスの先に針(グレ針5〜7号またはチヌ針1〜3号)を結ぶ
- 針にオキアミを付ける(背中から針を通す「背刺し」が定番)
グレ(メジナ)釣りの戦略
グレのタナ(水深)の読み方
グレはタナ(水深)を正確に合わせることが釣果の鍵です:
- 初冬〜春は底付近(2〜4m以上深い)にいることが多い
- コマセを撒いて浮き具合を見ながらタナを調整する
- グレが水面近くで「ライズ(口を出す)」しているなら表層〜1mのタナ
- 「沈め釣り」:ウキを沈めながら仕掛けを自然に落とすと警戒心の高いグレに効果的
グレのアタリとアワセ
- グレのアタリは「スパン!」と竿先が入る鋭いもの。ウキが素早く消し込む
- アワセは素早く!「ゆっくり合わせ」では針が外れる
- グレは頭を振って針を外そうとする→竿を高くキープして走らせない
クロダイ(チヌ)釣りの戦略
- 浜名湖でのチヌ:弁天島護岸・今切口・舞阪漁港が主なポイント
- タナ:底付近(水深8〜9割の深さ)を基本に。底を引きずらない程度に
- チヌのアタリ:前アタリが「コン・コン」→本アタリで「ガシッ」と引き込む
- チヌのエサ:オキアミの他、コーン・スイカ・サナギ等も有効
- チヌの引き:重量感のある横走り。グレより粘り強い引き
遠州灘エリアのフカセ釣りポイント
| ポイント | 対象魚 | シーズン | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 弁天島護岸(柵あり部分) | クロダイ・キビレ | 4〜11月 | 安全な護岸でフカセ可能 |
| 今切口(テトラ帯) | クロダイ・グレ | 秋〜春 | 潮流が速い。上級者向け |
| 舞阪漁港 | クロダイ・アジ・サバ | 春〜秋 | 広い釣り場。初心者向けポイントも |
| 浜名湖南岸テトラ | クロダイ・カサゴ | 周年 | テトラ際を丁寧に探る |
磯釣りの安全対策(磯での事故を防ぐ)
⚠️磯釣りは危険と隣り合わせ。安全第一
- フローティングベスト(ライフジャケット)着用必須:磯での転落は即命にかかわる
- 磯靴(フェルト・スパイク)着用:磯は滑りやすい。普通の靴では危険
- 波情報の確認:沖からの大波(セット波)は予告なく来る。波予報を必ず確認
- ひとりで行かない:万が一の時に助けを求められる同行者が必要
- 携帯電話の電波確認:磯によっては電波が入らない。事前に確認を
まとめ|フカセ釣りは「修行」と「悟り」の釣り
フカセ釣りは最初はコマセの準備・仕掛け調整・タナ探し・流し方と、覚えることが多い釣りです。しかし基本を習得すると、日々釣果が上がり「わかってきた」という感覚が生まれます。浜名湖の弁天島護岸や舞阪漁港でのクロダイフカセ釣りは、磯釣りほど危険がなく入門に最適。まずはクロダイを目標に、コマセを準備して堤防フカセ釣りに挑戦してみてください。



