9月——夏の熱気が残りながらも朝夕に秋の気配が漂い始める季節。浜名湖・遠州灘の釣りにとって9月は「最高の移行期」です。高水温期のシーバスが活性を取り戻し、チヌのノッコミ後の回復個体が動き出し、遠州灘では青物(サワラ・ブリ)のシーズンが始まり、アオリイカのエギングも本格化する——と、複数のターゲットが同時に最高潮を迎える多彩な釣りが楽しめます。このページでは2026年9月の浜名湖・遠州灘釣りを魚種別・時間帯別・ポイント別に完全解説します。
9月の浜名湖・遠州灘の環境データ
| 項目 | 9月の典型値 | 釣りへの影響 |
|---|---|---|
| 気温 | 25〜33℃(お彼岸以降は急低下) | お彼岸(9/21頃)を境に急に過ごしやすく。ウェアの調整を |
| 水温 | 25〜28℃(月後半に低下開始) | 高水温期の終わり。シーバス・チヌの活性が回復 |
| 台風 | 台風シーズンのピーク(9月〜10月) | 台風後の回復期が大チャンス。前後の天候確認が重要 |
| 潮流 | 大潮と中潮の繰り返し | 大潮の朝夕マズメが最も釣れる黄金コンビ |
| 日の出・日の入り | 日の出5:30〜6:00・日の入り17:50〜18:30 | 秋の釣りは日没が早くなるため夕マズメ時刻が早まる |
9月のメインターゲット① シーバス(スズキ)——秋の荒食い開幕
なぜ9月のシーバスが釣れやすいのか
夏(7〜8月)の高水温期はシーバスが深場・涼しい場所に移動して釣りにくい時期でした。9月から水温が低下し始めると、シーバスは浅場・護岸際に戻ってきて活発に捕食を始めます。これが「秋の荒食い」と呼ばれる現象で、9〜11月は浜名湖のシーバスゲームが最高潮に達します。
9月シーバス攻略の戦略
- 場所:今切口東西護岸・弁天島護岸常夜灯・天竜川河口
- 時間帯:朝マズメ(5:30〜7:00)と夕マズメ〜夜(18:00〜23:00)が二大チャンスタイム
- ルアー:
- 朝マズメ:バイブレーション(7〜14g)でボトムから中層を素早く引く。ベイトフィッシュを追うシーバスに有効
- 夜:シンキングペンシル・シンキングミノー(12〜14cm)を常夜灯の明暗ラインで流す
- 台風後:大型バイブレーション・リップレスミノーで広範囲をサーチ
- 台風後のチャンス:台風通過24〜48時間後の今切口は最大のランカーチャンス。濁りが残る中でのビッグベイト・チャートカラーが有効
9月のランカーシーバス(80cm超)狙い
秋のランカーシーバスを狙うなら:
- 大型のベイトフィッシュ(イワシ・コノシロ)が入っている時が最大のチャンス
- 今切口の深場(水深5〜8m)をしっかり沈めて底付近を引く
- 「ビッグベイト」(18〜22cmの大型ルアー)への反応が秋は高い
9月のメインターゲット② クロダイ(チヌ)——秋の大型チヌ
秋のチヌの状態
春のノッコミ(産卵)を終えたチヌは、夏の間に体力を回復し、秋(9〜10月)にはまた活性が上がります。秋の荒食い期のチヌは引きも強く、食味も良い「秋チヌ」として釣り師に人気です。
9月チヌ攻略
- フカセ釣り:今切口西側護岸の底をオキアミ・コーン・イガイ(カラス貝)で狙う。ウキ下は底ギリギリに設定
- チニング(ルアー):護岸際の底をクローワーム(ヒレ付き底ズル引き)で探る。チヌの「コツコツ」という食い方を感じてからフッキング
- 落とし込み釣り:護岸の岸壁に沿って仕掛けを落とし込む。チヌが壁に付いた貝・カニを食っているポイントに有効
9月のメインターゲット③ エギング(アオリイカ)——秋の本番
遠州灘のアオリイカエギング
秋(9〜11月)は年間を通じてアオリイカが最も数釣りできるシーズンです。春に産まれた小型〜中型のアオリイカ(200〜500g)が遠州灘沿岸の堤防・磯周辺で活発に動き回ります。
- ポイント:御前崎堤防・福田港・磐田市沿岸の堤防・磯。浜名湖(今切口付近)にも回遊することがある
- エギ:2.5〜3号が9月の基本。アクティブに動かせる軽めのエギ
- 釣り方:ダブルシャクリ(2回シャクってフォール待つ)が定番。テンションフォールとフリーフォールを使い分ける
- 時間帯:朝夕マズメと夜(常夜灯周辺)が活性が高い
9月のメインターゲット④ 青物(サワラ・ブリ・ソウダガツオ)
遠州灘の秋の青物シーズン
9月から遠州灘では青物の回遊が本格化します。特にサワラ(サゴシ)は9月が最盛期で、朝マズメのナブラ(海面が盛り上がる捕食シーン)が発生することがあります。
- ターゲット:サワラ(40〜70cm)・ブリ(40〜80cm)・ソウダガツオ・カツオの回遊も
- ポイント:遠州灘サーフ(浜松浜〜中田島砂丘・御前崎方面)
- ルアー:ショアジギング(40〜60gメタルジグ)・キャスティングルアー(ポッパー・ダイビングペンシル)
- ナブラの探し方:鳥(カモメ・カツオドリ)の集まりを探す。朝5〜8時が発生確率が高い
9月のメインターゲット⑤ ヒラメ——秋ヒラメの復活
遠州灘サーフのヒラメ
遠州灘はヒラメの好産地で、特に秋(9〜11月)のヒラメは脂が乗って美味しい時期です。
- ポイント:遠州灘サーフ全域(特に浜松浜・天竜川河口付近・御前崎)
- ルアー:ジグヘッドワーム(14〜21g)・フラットフィッシュ専用ミノー(飛距離が出るもの)
- 水深:波打ち際から沖へ飛距離が出るほど、離岸流(ヒラメが入るチャンネル)を攻められる
- 時間帯:朝マズメが絶対的な最良時間。日中は活性が落ちる
9月の浜名湖・遠州灘 時間帯別釣行プラン
早朝プラン(5:00〜8:00)
- 5:00:遠州灘サーフ(天竜川河口〜中田島砂丘)でシーバス・ヒラメ・青物
- 6:30:ナブラが立ったら全力でショアジギング
- 7:30:太陽が高くなり活性が落ちたら今切口護岸に移動
- 8:00:今切口でシーバス・チヌ(朝の時合終了)
夕方〜夜プラン(17:00〜22:00)
- 17:00:今切口・弁天島護岸でチニング(日中のチヌが動き出すタイミング)
- 18:30:日没後〜常夜灯点灯でシーバスナイトゲーム開始
- 20:00〜21:00:今切口橋梁周辺のビッグシーバス狙い
- 22:00:終了。釣果をクーラーへ
9月の台風対応ガイド
台風前後の釣りの考え方
- 台風接近中(警報発令中):絶対に釣りをしない。特に今切口・遠州灘サーフは危険
- 台風通過直後(12〜24時間後):波が残るため要注意。波高・風速の確認が必須
- 台風後2〜3日目:大チャンス期間。水が動いて新しい潮が入り、シーバス・青物が活発化
まとめ:9月の浜名湖・遠州灘は「秋の大収穫祭」
9月の浜名湖・遠州灘は年間を通じて最も多彩な釣りが楽しめる「秋の大収穫祭」の月です。シーバス・チヌ・ヒラメ・青物・アオリイカと5つのメインターゲットが同時に狙える——これほど豊かな釣り環境は全国でも珍しい。秋のお彼岸前後から急に秋らしくなる浜名湖・遠州灘で、思う存分秋の魚たちと格闘してください。



