御前崎の釣りポイント完全ガイド2026|堤防・磯・サーフで狙える魚種とアクセス・駐車場・季節別攻略を徹底解説

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御前崎の釣りポイント完全ガイド2026|堤防・磯・サーフで狙える魚種とアクセス・駐車場・季節別攻略を徹底解説

浜松から車で約1時間。御前崎は遠州灘の最南端に突き出た岬で、黒潮の恩恵を受けた豊かな海が広がる。堤防・地磯・サーフと3つのフィールドが揃い、年間を通じて多彩な魚種が狙える「浜松アングラーの遠征先」として抜群のポテンシャルを持つエリアだ。

しかし御前崎は広い。どこに車を停めて、どのポイントで何を狙えばいいのか──初めて行く人は迷うことが多い。この記事では、実際に通い込んで得た情報をもとに、御前崎エリアの主要ポイントを一つずつ解説していく。駐車場・トイレ・コンビニといった実用情報から、季節ごとのターゲットと仕掛けまで、この記事だけで「明日行ける」レベルの情報を詰め込んだ。

Contents

御前崎エリアの全体像──なぜこれほど魚が濃いのか

御前崎は駿河湾と遠州灘の境界に位置する岬だ。南東方向に突き出た地形のため、黒潮の分流が岬先端付近を直撃する。これが御前崎の魚影の濃さの最大の理由である。

地形的な特徴

  • 岬の先端効果:潮流がぶつかることで小魚が溜まりやすく、それを追ってフィッシュイーターが集まる
  • 岩礁帯と砂地の混在:岬の東側は岩礁帯(地磯)、西側は砂浜(サーフ)と、地形変化に富む
  • 水深の急変:御前崎港の外側は水深が急激に深くなるため、回遊魚が岸近くまで寄りやすい
  • 河川の流入:新野川や筬川(おさがわ)など小河川が流入し、汽水域を好むスズキやクロダイの好ポイントを形成

浜松からのアクセス概要

ルート所要時間距離特徴
国道150号(バイパス経由)約60〜70分約55km信号が少なく快適。早朝は50分台も可能
東名高速→相良牧之原IC約50〜60分高速+一般道高速代がかかるが時間が読める。金谷御前崎連絡道路経由
国道1号→県道241号約70〜80分約60km掛川経由。混雑時の迂回ルートとして

おすすめは国道150号ルート。浜松市街から150号バイパスに乗り、そのまま東へ走ればほぼ一本道。早朝4時出発なら5時前に到着でき、朝マヅメに十分間に合う。

御前崎港(堤防)──立ち入りの扱いを確かめてから(2026年10月時点の注記あり)

御前崎エリアでもっともアクセスしやすく、もっとも人が集まるのが御前崎港だ。大きく分けて「なぶら市場側」「西埠頭」「外海側堤防」の3エリアがある。

【2026年10月時点の注記——御前崎港内の立ち入りの扱い】御前崎港の港湾管理者である静岡県御前崎港管理事務所は、「御前崎港ハーバーセーフティマップ」(2026年3月31日掲載)で、西埠頭・中央埠頭・東埠頭を「関係者以外立ち入り禁止エリア」、防波堤(西)(東)(A)(B)(C)の5本を「立ち入り禁止エリア」として示している。同マップの凡例はこの2つだけで、釣りができる区画を示す表示はない。一方、国土交通省は御前崎港を「釣り文化振興促進モデル港」とし、対象港湾施設に「御前崎港東ふ頭」と「御前崎港西ふ頭官庁船溜まり」を挙げているが、施設開放情報は「下記連絡先までお問い合わせください」とされている(国土交通省中部地方整備局清水港湾事務所)。連絡先は御前崎みなとまち振興連絡会(事務局:御前崎市役所建設経済部商工観光課企業港湾室、TEL:0537-85-1164)だ。以下の3エリアのうち、西埠頭はマップの「関係者以外立ち入り禁止エリア」に当たる。「なぶら市場側」と「外海側堤防」という名称は、同マップにも御前崎港計画図にも見当たらず、マップのどの区画に当たるかを当サイトは特定できていない。当サイトは、立ち入りと釣りが認められていることを確認できるまで、この3エリアを釣り場としては案内しない(各節の注記を参照)。以前の記事ではこの節の見出しを「ファミリーからベテランまで対応するメインフィールド」としていたが、同じ理由で見出しを改めた。

なぶら市場側(北側岸壁・立ち入りの可否を確認中)

【2026年10月時点の注記】「なぶら市場側(北側岸壁)」という名称は、港湾管理者の上記のマップにも御前崎港計画図にも見当たらない。この岸壁がマップのどの区画に当たるのか、立ち入りと釣りが認められている場所なのかを、当サイトは公式資料で確認できていない。以下は以前から掲載している情報で、立ち入りと釣りの可否を確かめたものではない。子ども連れで向かう前に、現地の看板・フェンスの表示と、静岡県御前崎港管理事務所(企画振興課・電話番号0548-63-3213)または上記の御前崎みなとまち振興連絡会で必ず確認してほしい。

  • 足場:平坦なコンクリート岸壁。柵はないが足場は広い(以前の記事では「子連れでも安心度が高い」としていたが、立ち入りの可否を確認できるまで、当サイトは子ども連れの釣り場としては案内しない)
  • 水深:足元で3〜5m。ちょい投げでも十分な水深がある
  • 狙える魚:アジ・サバ(サビキ)、シロギス(ちょい投げ)、クロダイ(ダンゴ・フカセ)、カサゴ(穴釣り・ブラクリ)
  • 駐車場:なぶら市場の駐車場を利用可能(無料・約200台)。市場の営業時間外でも駐車できるが、繁忙期は早い時間に埋まる
  • トイレ:なぶら市場内のトイレが利用可能(営業時間中)。早朝は市場東側の公衆トイレ

西埠頭(関係者以外立ち入り禁止エリア)

西埠頭は、港湾管理者の静岡県御前崎港管理事務所が「御前崎港ハーバーセーフティマップ」で「関係者以外立ち入り禁止エリア」として示している区画だ。以前の記事ではここを「車横付け可能なポイントもあり」「回遊魚の実績が高い」釣り場として紹介し、ショアジギング・カゴ釣り(ソウダガツオ・ワカシ〜イナダ)、ワインド(タチウオ)、エギング・ヤエン(アオリイカ)を挙げていたが、この紹介は同マップと合わない。当サイトは西埠頭を普段の釣り場としては案内せず、岸壁への車の横付けも勧めない(2026年10月時点)。西埠頭で釣りに関わる公式の機会として確認できたのは、次の2つだ。

  • 釣り文化振興促進モデル港の対象施設:国土交通省は対象港湾施設の一つに「御前崎港西ふ頭官庁船溜まり」を挙げているが、施設開放情報は「下記連絡先までお問い合わせください」とされている(連絡先は上記の御前崎みなとまち振興連絡会)
  • 釣り開放イベント:御前崎市のページで、御前崎みなとまち振興連絡会の主催により「御前崎港西ふ頭3~4号岸壁」を開放する『釣り開放』イベント(2026年10月12日)が告知された。今後の開放の予定は同連絡会に確認してほしい

外海側堤防(沖堤防方向・立ち入りの可否を確認中)

【2026年10月時点の注記】「外海側堤防」という名称は、港湾管理者の上記のマップにも御前崎港計画図にも見当たらず、どの構造物を指すのかを当サイトは公式資料で特定できていない。上記のマップは、名称の付いた防波堤(西)(東)(A)(B)(C)の5本をいずれも「立ち入り禁止エリア」として示し、海上ルールとして「外防波堤等の『立ち入り禁止』表示エリアへの上陸及びボートの係留禁止」を挙げている。なお同マップでは、防波堤(C)は港の東側(マリンパーク寄り)で陸側に接して描かれ、その付け根の区画と、そこからマリンパーク西側の岸沿いに延びる線も「立ち入り禁止エリア」と同じ赤色で示されている。この堤防がその5本のいずれかであれば立ち入り禁止エリアで、そうでない場合も、立ち入りと釣りが認められていることは確認できていない。当サイトは確認が取れるまで、ここを釣り場としては案内しない。以下は以前から掲載している情報で、立ち入りと釣りの可否を確かめたものではない。

  • 足場:テトラ帯あり。慣れていない人はテトラ上での釣りは避けたほうがよい
  • 水深:テトラ際で5〜8m。外側は急深
  • 狙える魚:メジナ(フカセ)、クロダイ(落とし込み・前打ち)、カサゴ・メバル(根魚全般)、アオリイカ
  • 特徴:外洋に面しているため、うねりが入ると波しぶきがテトラを越えることがある。南風・南西風が強い日は絶対に近づかないこと

御前崎港の季節別ターゲット一覧

季節メインターゲット釣り方時間帯
春(3〜5月)クロダイ、メバル、アオリイカ(親)フカセ、メバリング、エギング朝マヅメ・夕マヅメ
夏(6〜8月)アジ、ソウダガツオ、シロギス、ワカシサビキ、ショアジギング、ちょい投げ早朝〜午前中
秋(9〜11月)イナダ、ソウダガツオ、タチウオ、アオリイカ(新子→秋イカ)ショアジギング、ワインド、エギング朝マヅメ・夜
冬(12〜2月)メジナ、カサゴ、メバル、ヒラメフカセ、穴釣り、メバリング、泳がせ日中(メジナ)、夜(メバル)

御前崎の地磯──本格派が通う岩礁フィールド

御前崎の真骨頂は地磯にある。灯台下から東側に続く岩礁帯は、磯釣り師にとって一級のフィールドだ。浜松近辺ではなかなか味わえない本格的な磯釣りが、渡船なしで楽しめる。

御前崎灯台下の磯

  • アクセス:御前崎灯台の駐車場(無料・約30台)に車を停め、遊歩道を下って5〜10分。階段状の道があるが、滑りやすいので磯靴(フェルトスパイク)は必須
  • 地形:大小の岩が点在し、足場は比較的フラット。ただし潮が満ちると水没するポイントがあるため、必ず潮汐表を確認してから入釣すること
  • 狙える魚:メジナ(30〜40cmクラスの実績あり)、クロダイ、イシダイ(夏場)、ブダイ(冬場)
  • 仕掛け:メジナ狙いのフカセ釣りが王道。ハリス1.5〜2号、ウキは0〜G2。撒き餌はオキアミ+集魚剤。磯際を丁寧に流すのがコツ

ロングビーチ東側の岩場

  • アクセス:御前崎ロングビーチ沿いの市営駐車場(御前崎市の案内では無料・合計400台以上。2026年10月時点)から東へ徒歩10〜15分
  • 地形:砂浜と岩場の境目。根が点在しており、根魚のストック量が多い
  • 狙える魚:カサゴ、メバル、ハタ類(オオモンハタ・アカハタ)、クロダイ
  • 特徴:ハタ類は御前崎の地磯ならではのターゲット。黒潮の影響で浜松近辺より水温が高く、本来は南方系のオオモンハタやアカハタが夏〜秋に狙える

地磯釣行の持ち物チェックリスト

  1. 磯靴(フェルトスパイク推奨)──岩場で滑らないための最重要装備
  2. ライフジャケット(腰巻き型でもOK)──磯では絶対に着用
  3. 偏光グラス──水中の根を確認し、足元の安全も確保
  4. タモ網(5m以上)──磯では足元が高い場所がある
  5. 飲料水・軽食──一度入磯すると買い出しに行けない
  6. 携帯電話の防水ケース──緊急連絡手段の確保
  7. 撒き餌バッカン・ピトン──磯に道具を固定するために
地磯の装備は釣り方と手持ちを確認

固型式ライフジャケット(磯用)

磯で推奨される固型式。身体に合うサイズと着用方法を確認

フェルトスパイク磯靴

滑りやすい磯での足元装備。足場に合う靴底と手持ちの靴を確認

磯玉網 玉の柄 5m

足場の高さに応じた取り込み用。手持ちの玉の柄が届くか確認

フカセ用ハリス 1.5〜2号

メジナのフカセ釣りを選ぶ場合に。手持ちの仕掛けと組合せを確認

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御前崎のサーフ──遠州灘とは一味違うサーフフィッシング

御前崎ロングビーチから西へ続く砂浜は、遠州灘サーフの延長線上にあるが、岬の影響で地形変化が豊富。遠州灘中央部(中田島や竜洋)とは違った攻め方ができる。

御前崎ロングビーチ〜マリンパーク前

  • 駐車場:御前崎マリンパークの駐車場が最寄り。御前崎市のマリンパーク御前崎の案内では、駐車場は「無料(約460台)」、施設の利用時間は「常時開放されています」とされている(2026年10月時点)
  • 地形の特徴:砂浜の中に岩礁帯が点在する「根混じりのサーフ」。離岸流が発生しやすいポイントが多く、ヒラメやマゴチの着き場になる
  • 狙える魚:ヒラメ(秋〜春)、マゴチ(夏)、シーバス(年間)、ワカシ〜イナダ(夏〜秋、ナブラ発生時)
  • 遠州灘中央部との違い:根混じりであるため、ボトムをゴリゴリ攻めるとすぐに根がかりする。ミノーやシンキングペンシルで中層を引くか、ジグヘッドワームで根の際を通すのが有効

サーフのルアーセレクト

ルアータイプおすすめ使い方有効な場面
ミノー(12〜14cm)ima sasuke 120裂波、DUO タイドミノースリム140ただ巻き・ストップ&ゴー朝マヅメのシーバス・ヒラメ
シンキングペンシル(28〜40g)ジャンプライズ ぶっ飛び君95S、DUO ビーチウォーカー ウェッジフォール&リトリーブ離岸流の中をドリフト
メタルジグ(30〜40g)メジャークラフト ジグパラ、ジャクソン ギャロップアシストワンピッチジャークナブラ発生時、青物回遊時
ジグヘッドワームエコギア パワーシャッド4インチ+静ヘッド14gボトムバンプ・スイミングマゴチ狙い、根際をタイトに

御前崎サーフの攻略ポイント

御前崎サーフで結果を出すコツは「地形変化を見つけること」に尽きる。具体的には以下の3つを意識する。

  1. 離岸流を探す:波が沖に払い出している場所。海面がザワついていたり、波が立たないスリットがあれば離岸流の可能性大。ここにルアーを通す
  2. 根の位置を把握する:干潮時に岩が露出する場所を事前にチェック。その周辺が満潮時のヒラメの着き場になる
  3. ベイトの有無を確認する:カタクチイワシやキビナゴの群れが接岸していれば青物の可能性あり。海面のざわつきや鳥山をチェック

根混じりのサーフが遠州灘中央部と別物だったように、遠征先のサーフもエリアごとに性格が違う。九十九里浜のエリア別ガイドでは、全長66kmの浜を飯岡から一宮まで5つに分け、遠浅でファミリー向きの白里や一発大物の一宮川河口といった使い分けを整理している。

周辺施設情報──釣行を快適にする実用ガイド

コンビニ・飲食店

  • セブンイレブン御前崎港店:御前崎港から車で2分。早朝のエサ購入(アミエビのブロックなど冷凍品あり)や飲食に便利
  • ファミリーマート御前崎白羽店:灯台方面へ向かう途中。こちらも24時間営業
  • 御前崎海鮮なぶら市場:営業時間9:00〜17:00(木曜定休)。釣りの帰りに海鮮丼や刺身を楽しめる。マグロ丼が名物

釣具店

  • フィッシング遊 御前崎店:御前崎港から車で約10分。エサ・仕掛け・ルアーまで品揃え豊富。地元の釣果情報も掲示されている
  • 浜松出発前に調達する場合:イシグロ浜松高林店(国道150号沿い)で購入してから向かうのが効率的。生きエサ(青イソメ、オキアミ)は鮮度が落ちるので、当日朝に購入すること

駐車場まとめ

ポイント最寄り駐車場料金台数トイレ
御前崎港(なぶら市場側)なぶら市場駐車場無料約200台あり
御前崎港(西埠頭)案内しない(西埠頭は関係者以外立ち入り禁止エリア)―――
灯台下の磯御前崎灯台駐車場無料約30台あり(公衆トイレ)
ロングビーチ・サーフ御前崎マリンパーク駐車場無料約460台あり

季節別・御前崎釣りカレンダー

御前崎は年間を通じて何かしら狙える。ただし「行けばいつでも釣れる」わけではない。季節ごとのメインターゲットと、外してはいけないタイミングを整理する。

春(3月〜5月):乗っ込みクロダイとアオリイカの季節

春は水温の上昇とともにクロダイが浅場に差してくる「乗っ込み」の時期。御前崎港の堤防や灯台下の磯で、45cmオーバーの良型が出ることも珍しくない。フカセ釣りで撒き餌を効かせながらじっくり狙う。

4月後半からはアオリイカの親イカシーズンも本格化。御前崎港内でエギングをするなら、上記「御前崎港(堤防)」の注記のとおり、立ち入りと釣りが認められた場所かを先に確かめたい(西埠頭は港湾管理者が「関係者以外立ち入り禁止エリア」として示している。外海側堤防は上記の注記を参照)。エギは3.5号のオレンジ系・ピンク系が実績あり。藻場の際を丁寧にフォールさせることが肝心だ。

夏(6月〜8月):青物とキスの最盛期

水温が25度を超えると、ソウダガツオやワカシ(ブリの幼魚)の回遊が始まる。ショアジギングでは30〜40gのメタルジグを遠投する(御前崎港の西埠頭は港湾管理者が「関係者以外立ち入り禁止エリア」として示しているため、当サイトは釣り座として案内しない)。朝5時〜7時が勝負の時間帯だ。

サーフでは投げ釣りでシロギス。御前崎ロングビーチは砂質が良く、20cm超のキスが連掛けになることもある。仕掛けは2本針の天秤仕掛け、エサはジャリメがベスト。

また夏場限定で狙えるのがイシダイ。灯台下の磯でぶっこみ釣り。サザエやガンガゼをエサに、底物タックル(竿:イシダイ竿5.0m、道糸:ナイロン20号)で挑む。50cmクラスが狙える一級ポイントだ。

秋(9月〜11月):御前崎が最も熱くなる季節

秋は御前崎のベストシーズンと言っていい。青物・ヒラメ・アオリイカ・タチウオと、ターゲットが最も多彩な時期だ。

  • 青物:イナダ〜ワラサクラスが港内にまで回遊することがある。ショアジギングのほか、サビキで釣ったアジを泳がせる「ノマセ釣り」も有効
  • ヒラメ:サーフでの実績が上がる。水温が20度を切り始める10月後半からが本番。朝マヅメにミノーやシンキングペンシルで広範囲をサーチ
  • アオリイカ:9月は新子(コロッケサイズ)、10月以降はトンカツサイズ以上に成長。エギは2.5〜3.0号でスタートし、サイズアップに合わせて3.5号に切り替える
  • タチウオ:10月〜11月、夕方から夜にかけて御前崎港の常夜灯周りで。ワインド(ジグヘッド+ワーム)が手返しよく効率的

冬(12月〜2月):寒グレと根魚の季節

冬場は釣り人が減るが、御前崎の地磯では寒グレ(メジナ)の好期を迎える。黒潮の影響で水温が比較的高く保たれるため、他エリアより長くメジナが狙える。40cmオーバーの口太メジナの引きは格別だ。

堤防では穴釣りでカサゴ、夜釣りでメバリング。冬のメバルは脂が乗って美味い。メバリングのタックルは、ジグヘッド0.5〜1.5g+ワーム(クリア系・グロー系)、ロッドは7フィート前後のソリッドティップが使いやすい。

同じ静岡でも、県東部まで足を延ばすと秋の顔ぶれが変わります。沼津の千本浜は波打ち際からすぐ深くなる急深サーフで、ソウダガツオやイナダに加えタチウオが岸から届きます。時期と動線は千本浜と片浜海岸の釣りポイントガイドで確認できます。

安全情報と注意事項──御前崎の海を舐めてはいけない

御前崎は素晴らしい釣り場だが、同時に事故も起きている。安全に釣りを楽しむために、以下の注意事項を必ず守ってほしい。

波と風に関する注意

  • 南〜南西風が強い日は磯に入らない。御前崎は南に突き出た地形のため、南風の影響をもろに受ける。風速8m/s以上の予報が出ている日は磯釣りを諦めること。港内で竿を出す場合も、上記「御前崎港(堤防)」の注記のとおり、立ち入りと釣りが認められた場所かを先に確かめること(港湾管理者のマップでは、名称の付いた防波堤(西)(東)(A)(B)(C)は「立ち入り禁止エリア」、西埠頭・中央埠頭・東埠頭は「関係者以外立ち入り禁止エリア」)
  • うねりの確認:風がなくても台風や低気圧の影響でうねりが入ることがある。Windyアプリやサーフィン系の波情報サイトで事前に波高を確認
  • 干満差:大潮の満潮時は磯の足場が水没する。潮汐表で干満時刻を必ずチェックし、満潮の2時間前には撤収する余裕を持つ

装備に関する注意

  • ライフジャケット必須:磯・テトラ帯では桜マーク付きのライフジャケットを着用。堤防でも腰巻き型の自動膨張式を推奨
  • 磯靴必須:地磯に入る場合はフェルトスパイクの磯靴。スニーカーやサンダルは論外
  • 単独行動を避ける:特に磯釣りでは、万が一の落水時に助けを呼べる同行者がいることが望ましい

マナーとルール

  • 漁港内の立入禁止区域:御前崎港にも立入禁止区域がある。柵やロープ、看板で示されている場所には絶対に入らない。具体的には、港湾管理者である静岡県御前崎港管理事務所の「御前崎港ハーバーセーフティマップ」で、防波堤(西)(東)(A)(B)(C)が「立ち入り禁止エリア」、西埠頭・中央埠頭・東埠頭が「関係者以外立ち入り禁止エリア」として示されている(2026年10月時点)
  • ゴミの持ち帰り:仕掛けのパッケージ、弁当の空き容器、ペットボトルなどは必ず持ち帰る。釣り場の存続に関わる問題だ
  • 先行者への挨拶:磯やポイントに先行者がいる場合は、一声かけてから釣り座を決める。割り込みはトラブルの元
  • 漁業者優先:漁船の出入りや網の設置がある場合は、漁業者の作業を優先する

浜松アングラーのための御前崎釣行プラン

最後に、浜松から御前崎へ日帰り釣行する際のモデルプランを紹介する。

秋の青物狙い・日帰りプラン(9〜10月)

時刻行動場所
4:00浜松出発。国道150号を東へ──
4:50御前崎港到着。なぶら市場駐車場に駐車御前崎港
5:00〜7:00朝マヅメの青物をショアジギングで狙う。釣り座は、立ち入りと釣りが認められている場所かを事前に確かめて選ぶ要確認(西埠頭は関係者以外立ち入り禁止エリアのため案内しない)
7:00〜8:00青物の回遊が落ち着いたら、サビキでアジを確保要確認(なぶら市場側岸壁は上記の注記を参照)
8:00〜10:00確保したアジで泳がせ釣り。ヒラメ・青物を狙う要確認(西埠頭は案内しない)
10:00〜11:00エギングでアオリイカを追加要確認(外海側堤防は上記の注記を参照)
11:30なぶら市場で海鮮ランチなぶら市場
12:30帰路。浜松到着は13:30頃──

冬の磯グレ狙い・日帰りプラン(12〜2月)

時刻行動場所
5:00浜松出発。イシグロで撒き餌用のオキアミを購入──
6:00御前崎灯台駐車場に到着。準備開始灯台下
6:30〜7:00磯へ降りて釣り座を決定。撒き餌を作り始める灯台下の磯
7:00〜12:00フカセ釣りでメジナを狙う。満潮前後が勝負灯台下の磯
12:00潮が満ちてきたら撤収。道具を洗って片付け灯台下
12:30なぶら市場で昼食&お土産購入なぶら市場
13:30帰路。浜松到着は14:30頃──

まとめ──御前崎は浜松アングラーの「もう一つのホームグラウンド」

御前崎は浜名湖や遠州灘サーフとはまた違った釣りの楽しさを提供してくれるフィールドだ。堤防で手軽にサビキ釣り、地磯で本格フカセ、サーフでルアーフィッシング──1日で3つのスタイルを楽しめる贅沢さは、御前崎ならではと言える。

浜松から1時間という距離は「ちょっと遠い」かもしれないが、一度行けばその魚影の濃さと釣り場のバリエーションに驚くはずだ。特に秋の青物シーズンは、早起きしてでも行く価値がある。

最後に改めて、安全第一で。御前崎は外洋に面した釣り場であり、天候の急変や高波のリスクは常にある。ライフジャケット、磯靴、天候チェック──この3つを怠らなければ、御前崎はきっとあなたの「もう一つのホームグラウンド」になるだろう。

次の休日、国道150号を東へ走ってみてほしい。御前崎の海が、きっと良い魚で迎えてくれる。

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