天竜川中流域は「知る人ぞ知る」多魚種フィールド
天竜川の釣りといえば、河口域のシーバスやハゼ、あるいは上流のダム湖バスフィッシングが注目されがちだ。しかし、地元の天竜区アングラーが通い詰めるのは、実は船明ダム下流から鹿島橋にかけての中流域である。
このエリアは全長約15kmにわたる本流域で、ダムからの放水が生み出す豊富な水量と、瀬・淵・トロ場が連続する変化に富んだ地形が特徴。夏のアユ友釣り、冬季のニジマス放流釣り場、通年楽しめるオイカワやコイ、夜のナマズゲームまで、季節を問わず竿を出せるポイントが点在している。
この記事では、天竜川中流域の主要ポイントを上流側から順に紹介し、それぞれの攻略法・駐車場・アクセスを詳しく解説する。「天竜川で釣りたいけど、どこに入ればいいかわからない」という方は、ぜひ最後まで読んでほしい。
天竜川中流域の全体像とエリア区分
中流域の地理的範囲
本記事で扱う「天竜川中流域」は、以下の区間を指す。
| 区分 | 上流端 | 下流端 | 距離(概算) | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 上流セクション | 船明ダム直下 | 二俣市街地(秋葉橋) | 約4km | 放水域・冷水・ニジマス放流区間 |
| 中央セクション | 秋葉橋 | 天竜川橋(国道152号) | 約5km | 瀬と淵の連続・アユ好ポイント |
| 下流セクション | 天竜川橋 | 鹿島橋 | 約6km | 流れが緩む・コイ&ナマズの宝庫 |
既存記事との棲み分け
船明ダム湖・秋葉ダム湖の湖内のバス・ヘラブナ釣りは別記事で解説済み。また、鹿島橋より下流の汽水域(シーバス・ハゼ)も天竜川下流域の記事を参照してほしい。本記事は純粋な「川の中流域」にフォーカスする。
中流域で狙える魚種(季節別)
| 魚種 | ベストシーズン | 主な釣法 | おすすめセクション |
|---|---|---|---|
| アユ | 6月〜9月 | 友釣り・ドブ釣り | 中央セクション |
| ニジマス(放流) | 12月〜3月 | ルアー・エサ釣り | 上流セクション |
| オイカワ | 5月〜10月 | 毛鉤・ウキ釣り | 中央〜下流 |
| コイ | 通年(春が最盛) | 吸い込み・パン鯉 | 下流セクション |
| ナマズ | 5月〜9月(夜) | トップウォータールアー | 下流セクション |
| ウグイ | 3月〜5月 | ミャク釣り・ルアー | 全域 |
| カワムツ | 通年 | ウキ釣り・テンカラ | 支流合流部 |
上流セクション:船明ダム直下〜秋葉橋エリア
船明ダム直下の放水域
船明ダムの放水口から約500m下流までは、ダムからの冷水が流れ込む特殊なエリア。水温が周囲より2〜3℃低いため、夏場でもニジマスが残存することもある珍しい区間だ。
冬季(12月〜3月)には天竜川漁協によるニジマスの成魚放流が行われ、放流日には多くの釣り人で賑わう。放流情報は天竜川漁業協同組合の公式サイトやSNSで事前に告知されるので、必ずチェックしてから出かけよう。
- 狙い目:放流直後はエサ釣り(イクラ・ブドウ虫)が手堅い。放流から数日経った個体はスプーン(2〜5g、金・銀系)やミノー(5cm前後)へのルアー反応が良くなる
- ポイント:放水口直下のプール帯と、そこから流れ出す瀬の落ち込み。底石の大きい場所にニジマスが定位しやすい
- 注意:ダムの放水量が急増すると水位が一気に上がる。サイレンが鳴ったら即座に川から上がること。これは中流域全域で共通する最重要ルールだ
光明山下の瀬・淵
船明ダム下流から1.5kmほど下ると、右岸に光明山の山裾が迫る区間に入る。ここは川幅がやや狭まるため流速が上がり、良質な瀬が形成されるアユ釣りの好ポイントだ。
6月の解禁直後は天然遡上アユが瀬に付き始めるタイミング。友釣りでは荒瀬の肩(瀬の上流端)から囮を送り込み、流芯脇のヨレで待つのが定石。7月以降は瀬の中心部でも掛かるようになる。
- 駐車:右岸の林道脇に3〜4台分のスペースあり(未舗装)
- 入川:やや急な斜面を降りる必要がある。フェルトソールのウェーダー必須
- 水深:瀬は膝〜腰、淵は2m以上。淵尻ではコイやウグイも釣れる
二俣市街地・気田川合流点
天竜区二俣の市街地を流れる区間で、気田川との合流点が最大のストラクチャーとなる。2つの川の流れがぶつかる合流域は水中の酸素量が豊富で、多くの魚が集まるポイントだ。
合流点の直下には広いトロ場が形成されており、ここではオイカワの群れが常駐している。5月〜10月の早朝・夕方にはライズ(水面で虫を捕食する行動)が頻発し、テンカラやフライフィッシングで楽しめる。
また、合流点の深みにはコイの大型個体(60cm超)が潜んでおり、食パンの耳をちぎって流す「パン鯉」で視認しながら狙うサイトフィッシングも面白い。
- 駐車:二俣市街地の秋葉橋南詰に数台分の河川敷駐車スペースあり
- アクセス:天浜線「二俣本町駅」から徒歩約10分。電車釣行も現実的
- 周辺施設:二俣市街地にコンビニ(ファミリーマート)、飲食店あり。トイレは秋葉橋公園を利用
中央セクション:秋葉橋〜天竜川橋エリア
秋葉橋下流の連続瀬
秋葉橋から下流500mほどは、中流域屈指のアユ友釣りポイント。川幅が広がり、大小の石が敷き詰められた瀬が300mほど続く。水深は膝〜腿程度で、ウェーディングしながらの友釣りに最適な水量だ。
このエリアのアユは7月中旬〜8月が最盛期。天然遡上に加えて漁協の放流魚も混じり、サイズは18〜23cm級が中心。追いの強い個体が多く、1日20〜30尾の束釣りも珍しくない。
友釣り師へのアドバイスとしては、ここの瀬は石が比較的大きく角張っているため、ハリスは0.8号以上を推奨。根掛かり対策として替え鉤は多めに持参しよう。囮の鼻カンは移動式よりも固定式のほうが、速い流れの中で安定する。
横山エリアの大淵
天竜区横山付近では川が大きく蛇行し、外側に水深3〜4mの大淵が形成されている。ここは中流域で最も深いポイントの一つで、大型のコイ(70cm級も実績あり)やウグイ、冬季にはニジマスが溜まる場所だ。
コイ釣りなら吸い込み仕掛け(練りエサ:マルキュー「鯉パワー」や「大ゴイ」を配合)を淵の流れが巻く部分に投入し、じっくり待つスタイルが有効。竿は3.6〜4.5mの投げ竿またはコイ専用竿に、ドラグ付きリール(3000〜4000番)を合わせる。
- 駐車:横山の集落内に河川管理道路からアクセスできる空き地あり(2〜3台)
- 注意:外側(淵側)の岸は切り立った崖状になっている場所がある。必ず内側(浅瀬側)から入川し、無理に淵に近づかないこと
鳥羽山公園下の早瀬
鳥羽山公園(天竜区二俣町)の直下を流れる区間は、中〜大石が転がる典型的な早瀬。流速はやや速いが水深が浅いため、ウェーディング初心者でも比較的入りやすい。
ここはアユのほか、オイカワの毛鉤釣りの名所としても知られる。6月〜9月のオイカワは婚姻色が美しく、淡い虹色に染まった魚体は「清流の宝石」と呼ぶにふさわしい。
毛鉤釣りの仕掛けは、渓流竿(5.3〜6.1m)に道糸0.6号、ハリス0.4号、毛鉤は赤・黄・黒のパターンを用意。朝夕のライズタイムに瀬尻の巻き返しへ流すと、連発することがある。1日50尾以上釣れる日もあり、数釣りの醍醐味を味わえるポイントだ。
天竜川橋(国道152号)周辺
国道152号が天竜川を渡る天竜川橋は、中央セクションと下流セクションの境界にあたる。橋脚周辺は水流が複雑に変化し、橋脚下のヨレにシーバスが差してくることもある(秋〜冬の落ちアユシーズン)。
ただし中流域でのシーバスは安定しないため、メインターゲットにはしにくい。むしろこの橋周辺はナマズの好ポイントとして地元では有名だ。5月〜9月の夜、橋の常夜灯に集まる虫を狙ってナマズが浅瀬に上がってくる。
下流セクション:天竜川橋〜鹿島橋エリア
天竜川橋下流の広大なトロ場
天竜川橋を過ぎると川幅がさらに広がり、流れが緩やかになる。この区間は砂泥底のトロ場が広がり、中流域の瀬とは対照的な穏やかな流れだ。
ここではコイの吸い込み釣りとナマズのルアーフィッシングが二大ターゲット。特にナマズは5月〜9月の夜間が最盛期で、水深50cm〜1mの浅いフラット帯に大型個体(60cm超)が頻繁に姿を見せる。
ナマズゲームの攻略法
天竜川中流域のナマズゲームは、近年じわじわと人気が上昇中。攻略のポイントを整理しよう。
- 時間帯:日没後1時間〜深夜0時がゴールデンタイム。月明かりが少ない闇夜のほうがナマズの活性が上がる
- ルアー:トップウォーター一択。ジッターバグ(アーボガスト)やキャタピー(スミス)などのノイジー系が鉄板。カラーはチャート系か黒が視認性・実績ともに高い
- アプローチ:岸際のブッシュ沿いや、流れ込み(支流・用水路の合流点)をタイトに通す。ナマズは音と振動でルアーを感知するため、着水音を気にせずバシャッとキャストしてOK
- 合わせ:ナマズ特有の「ゴボッ」という吸い込みバイトが出たら、一呼吸おいてからフッキング。即合わせはすっぽ抜けの原因になる
- ランディング:ナマズは口が硬いためバーブレスフックでも外れにくいが、暴れると根に巻かれることがある。できるだけ短時間で勝負をつけよう
- タックル:バスロッド(MH〜H、6.6〜7ft)にベイトリール、PE2〜3号+リーダー20lb。ナマズ専用タックルがあればベストだが、バスタックルの流用で十分対応できる
- 装備:夜釣りのためヘッドライト必携。ウェーダーよりも長靴+膝下までの浅瀬歩きが安全。河原は足場が不安定なので、足元の確認を怠らないこと
鹿島橋上流の支流合流域
鹿島橋の上流500mほどの地点で、小規模な農業用水路が天竜川本流に合流している。この流入口周辺は水温や酸素濃度の変化が生じるため、魚が集まりやすいマイクロストラクチャーだ。
春先(3月〜4月)にはウグイの群れが用水路に遡上しようとして合流点に溜まる。ウグイは軽視されがちだが、ライトタックルで釣ると引きが強く、数も出るため練習釣行にうってつけ。仕掛けはハエ竿(3.6m)にミミズやサシを付けたミャク釣りが手軽だ。
また、夏の夜にはこの合流点付近でナマズが用水路から遡上してくる小魚を待ち伏せしている。本流の開けた場所で反応がないときは、こうした合流点を丁寧に探ると思わぬ大物に出会えることがある。
遊漁券・漁協ルール・解禁情報
天竜川漁業協同組合の管轄
天竜川中流域は天竜川漁業協同組合(天竜川漁協)が管理する区間にあたる。アユ・マス類を釣る場合は遊漁券(入漁券)が必要。コイ・フナ・ナマズ・オイカワ等の雑魚類は遊漁券不要だが、漁協のルールは確認しておこう。
| 券種 | 対象魚種 | 料金(2026年参考) | 備考 |
|---|---|---|---|
| アユ年券 | アユ | 8,000円前後 | 写真1枚必要 |
| アユ日券 | アユ | 2,000円前後 | 当日限り |
| マス年券 | ニジマス・アマゴ等 | 5,000円前後 | 放流区間のみ有効な場合あり |
| マス日券 | ニジマス・アマゴ等 | 1,500円前後 | 当日限り |
| 雑魚 | コイ・フナ・オイカワ等 | 不要 | — |
※料金は変更される場合があるため、釣行前に天竜川漁協の公式サイトまたは取扱店(二俣市街地の釣具店・コンビニ等)で最新情報を確認すること。
解禁日の目安
- アユ:例年6月1日解禁(友釣り・ドブ釣り)。稚鮎期は投網解禁が別途設定される
- ニジマス放流区間:12月〜翌3月頃まで。放流日は漁協から告知される
- 渓流魚(アマゴ):3月1日〜9月30日が一般的な遊漁期間
禁止事項・マナー
- 漁協が設定する禁漁区(魚道周辺、放流直後の特定区間)では竿出し不可
- 投網・刺し網等の漁具は一般遊漁者は使用禁止
- リリース推奨:特にニジマス放流区間では、キャッチ&リリースの意識を持つことで魚の残存率が上がり、シーズン後半まで楽しめる
- ゴミの持ち帰りは当然のこと。特に仕掛けの残線やエサのパッケージは必ず回収しよう
駐車場・アクセス・周辺施設
車でのアクセス
| ポイント | 最寄りIC | 所要時間 | 駐車台数 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 船明ダム直下 | 新東名 浜松浜北IC | 約25分 | 5〜6台(河川敷) | 未舗装路あり、SUV推奨 |
| 二俣・秋葉橋周辺 | 新東名 浜松浜北IC | 約30分 | 5〜8台(河川敷空き地) | 市街地からのアクセス良好 |
| 横山エリア | 新東名 浜松浜北IC | 約20分 | 2〜3台(路肩) | 狭い集落道のため要注意 |
| 鳥羽山公園下 | 新東名 浜松浜北IC | 約30分 | 鳥羽山公園P利用(20台) | 公園から河川敷へ徒歩5分 |
| 天竜川橋周辺 | 東名 浜松IC | 約25分 | 河川敷駐車スペース(10台) | 堤防道路からアクセス |
| 鹿島橋上流 | 東名 浜松IC | 約20分 | 堤防沿い路肩(5〜6台) | 下流域記事のエリアに隣接 |
電車でのアクセス
天浜線(天竜浜名湖鉄道)を利用すれば、車なしでも中流域にアクセスできる。
- 二俣本町駅:秋葉橋・気田川合流点まで徒歩約10分。中流域で最もアクセスが良いポイント
- 天竜二俣駅:天竜川橋周辺まで徒歩約15分。駅にはコインロッカーもある
- 西鹿島駅(遠州鉄道終点):鹿島橋方面へのアクセスに。駅から徒歩20〜25分
ただし、竿やクーラーボックスなどの荷物を考えると、やはり車での釣行が現実的。電車釣行の場合はパックロッド(仕舞寸法50cm以下)があると便利だ。
周辺施設
- コンビニ:二俣市街地にファミリーマート、天竜川橋周辺にローソンあり
- トイレ:鳥羽山公園、秋葉橋公園に公衆トイレあり。河川敷ポイントにはトイレがないため、事前に済ませておくこと
- 釣具店:天竜区内の個人釣具店で遊漁券購入可(事前にGoogleマップで営業時間を確認推奨)。二俣市街地にはホームセンターもあり、エサや小物の補充が可能
- 温泉:釣行後は「あらたまの湯」(浜北区)や「天竜の湯」(天竜区)で汗を流せる。冬場のニジマス釣りの後に冷えた体を温めるのに最高だ
安全対策と注意事項
ダム放水による急な増水【最重要】
天竜川中流域の最大のリスクは、船明ダムからの放水による急激な水位上昇だ。普段は穏やかな流れでも、放水量が増えると数十分で水位が1m以上上がることがある。
- サイレンが鳴ったら即退避:川の中にいる場合は、荷物を放棄してでもすぐに川から上がる
- 中洲に渡らない:増水時に中洲が孤立し、毎年全国で事故が発生している。天竜川中流域でも中洲での釣りは極めて危険
- 天気予報のチェック:上流(長野県)で雨が降ると下流に影響する。現地が晴れていても上流の雨雲に注意
- 事前確認:中部電力パワーグリッドの放水情報テレフォンサービスで当日の放水予定を確認できる
ウェーディング時の安全装備
- ライフジャケット:中流域は流速が速い区間がある。ウェーディング時は腰巻き式でもいいのでライフジャケットを着用しよう
- ウェーダー:フェルトソールが基本。ラバーソールは苔で滑りやすいため非推奨。ウェーディングスタッフ(杖)があるとさらに安心
- 単独釣行を避ける:万が一の際に助けを呼べるよう、できれば2人以上での釣行を推奨
虫・動物対策
- ブヨ・蚊:夏場の河川敷では猛烈にブヨが発生する。ハッカ油スプレーと防虫ネットは必須装備
- マムシ:河川敷の草むらに潜んでいることがある。長靴を履き、草むらに不用意に手を突っ込まない
- ヒル:湿った岩場にヤマビルがいる可能性あり。塩を持参しておくと安心
季節別おすすめプラン
春(3月〜5月):ウグイ+パン鯉で春を満喫
解禁前のこの時期は、ウグイの産卵遡上とコイの活性化が重なるシーズン。二俣合流点でウグイのミャク釣りを楽しみつつ、トロ場のコイをパン鯉で狙う贅沢なプランがおすすめ。午前中にウグイを釣り、午後からコイに切り替えると1日で二魚種楽しめる。
夏(6月〜8月):アユ友釣り+夕方からオイカワの毛鉤
アユ解禁後は秋葉橋下流の連続瀬が主戦場。朝5時〜昼過ぎまでアユを釣り、夕方のライズタイムにオイカワの毛鉤釣りに転向する「二毛作」プランが中流域の醍醐味。日が長いこの時期ならではの贅沢だ。
秋(9月〜11月):落ちアユ+ナマズゲームのハシゴ
9月後半〜10月はアユが産卵のために下る「落ちアユ」シーズン。サイズは大きくなるが数は減るため、中央セクションの淵尻を丁寧に攻めよう。日没後は下流セクションに移動してナマズのトップウォーターゲーム。秋は水温がナマズに適した18〜22℃を維持するため、バイトも出やすい。
冬(12月〜2月):ニジマス放流釣り場でお手軽フィッシング
船明ダム下流の放流区間がメインフィールド。放流日は漁協のSNSをチェックし、開始時刻の1時間前には現地入りしたい。放流直後はエサ釣り(イクラ)で確実にキャッチし、翌日以降はスプーンやミノーのルアー釣りでゲーム性を高めるのがおすすめ。釣行後は「あらたまの湯」で温まって帰ろう。
まとめ:天竜川中流域は浜松の「裏メインフィールド」
天竜川中流域は、浜名湖や遠州灘サーフのように派手なフィールドではない。しかし、ダム直下のニジマス、瀬のアユ、トロ場のコイ、夜のナマズと、季節ごとに主役が入れ替わる多彩さは他のフィールドにはない魅力だ。
特に、電車でもアクセスできる二俣エリアは、車を持たない若いアングラーやファミリーにもおすすめできる数少ない天竜川のポイント。気田川合流点のオイカワ釣りなら道具も少なくて済むし、パン鯉なら仕掛けすら要らない。
ただし、ダム放水による急な増水リスクだけは絶対に忘れないでほしい。サイレンが聞こえたら、何も考えずに川から上がること。安全さえ確保すれば、天竜川中流域は浜松アングラーに一生遊び場を提供してくれるフィールドだ。
次の休日、浜名湖とは違う川の釣りを味わいに、天竜区まで足を延ばしてみてはどうだろうか。



