【結論】PEライン号数の目安は、アジング0.3〜0.4号、メバリング0.3〜0.6号、エギング・チニング0.6〜0.8号、シーバス0.8〜1.2号、サーフとライトショアジギング1〜1.5号、ショアジギング1.5〜3号です。迷ったら下の早見表にある「基準」欄の号数から始めて、根の荒さや魚のサイズに応じて太い側へ、飛距離や感度を求めるなら細い側へ、0.2〜0.5号だけ動かすのが基本です。
「自分の釣りにPEラインは何号を巻けばいいのか」を、このページ1枚で即決できるようにまとめた早見表ハブです。釣種別の号数レンジに加えて、号数とlb(ポンド)の関係、リーダーとの対応表、太くする・細くする判断基準、号数が原因で起こりやすいライントラブルの対策まで、上から順に確認できる構成にしています。
掲載している数値はいずれも2026年7月時点の一般的な目安です。メーカーのラインナップや地域の釣り方、船宿のルールによって最適値は前後しますので、数字は「この範囲に収めておけば大きく外さない」というレンジとして読んでください。
釣種別PEライン号数早見表|まずこの表で確認
最初にメインの早見表です。ショアの釣りと船の釣りをまとめて掲載しています。「基準」の列は、その釣種で最初の1巻きとして選ばれることが多い号数です。
| 釣種 | 号数の目安 | 基準 | 補足 |
|---|---|---|---|
| アジング | 0.3〜0.4号 | 0.3号 | ジグ単中心。フロート遠投は0.4〜0.6号も |
| メバリング | 0.3〜0.6号 | 0.4号 | プラグ主体なら0.4〜0.6号が扱いやすい |
| エギング | 0.6〜0.8号 | 0.8号 | 秋の数釣りは0.6号、春の親イカは0.8号寄り |
| チニング | 0.6〜0.8号 | 0.8号 | ボトムの根ズレはリーダー側で対策 |
| シーバス(港湾・河川) | 0.8〜1.2号 | 1号 | 小規模河川は0.8号、大場所やランカー狙いは1.2号 |
| サーフ(ヒラメ・マゴチ) | 1〜1.5号 | 1号 | 遠投重視は1号、大型混じりは1.2〜1.5号 |
| ライトショアジギング | 1〜1.5号 | 1.2号 | 30〜60g前後のメタルジグを想定 |
| ショアジギング | 1.5〜3号 | 2号 | 磯場や大型青物狙いは2.5〜3号 |
| ちょい投げ・投げ釣り(キス) | 0.6〜1号 | 0.8号 | 本格遠投は力糸の併用が前提 |
| 堤防サビキ・ライト五目 | 0.8〜1.5号 | 1号 | ナイロン2〜3号でも代用可 |
| タイラバ(船) | 0.8〜1号 | 0.8号 | 等速巻きの感度重視。ドテラ流しは1号 |
| 船タチウオ(テンヤ) | 1.5〜2号 | 1.5号 | 東京湾は1.5号指定の船宿が多い。予約時に必ず確認 |
| ライトジギング・根魚五目(船) | 1〜1.5号 | 1.5号 | 軽めのジグで中小型の青物や根魚を狙う釣り |
| 近海ジギング(船・青物) | 2〜3号 | 2号 | ブリクラス狙いや深場は3号も検討。船宿の指定を優先 |
| ティップラン・イカメタル | 0.5〜0.8号 | 0.6号 | 潮切れ重視で細めが基本 |
早見表の使い方は3ステップ
使い方はシンプルです。まず自分の釣種の行を見て「基準」の号数から検討を始めます。次に、根が荒い場所や大物が混じる場所なら太い側へ、飛距離や感度を優先したい状況なら細い側へ寄せます。最後に、それでも迷いが残る場合は、後述の「太くする・細くする判断基準」に自分の釣り場を照らし合わせて決めてください。
なお、1g前後の超軽量ジグ単に特化するアジングでは、PEではなくエステルライン0.25〜0.35号を選ぶ流派もあります。この記事はあくまでPEライン基準の早見表として読んでください。
号数は「点」ではなく「レンジ」で考える
同じ釣種でも、地域の主流やフィールドの規模によって適正号数は変わります。たとえば同じシーバスでも、都市部の小規模運河と大河川の河口では1ランク違うのが普通ですし、船釣りでは船宿がオマツリ防止のために号数を指定しているケースが多くあります。表の数値を断定的な正解ではなく、状況で動かす前提のレンジとして扱うことが、号数選びで失敗しない最大のコツです。
号数を決める考え方そのもの(なぜこの数字に落ち着くのか)を基礎から知りたい方は、初心者向けに整理したPEライン号数の選び方もあわせてご覧ください。同記事は「最初の1巻きで失敗しない」ことを優先してライトゲームでも0.6〜0.8号と太めに寄せているため、数字が本記事の早見表と食い違う箇所があります。釣種ごとに詰めた号数は、このページの早見表を基準としてください。また、投げ釣りで細いPEを遠投すると投擲の衝撃で高切れしやすいため、投げ釣りの力糸(テーパーライン)の選び方とPE直結の考え方で先端の補強方法を確認しておくと安心です。
PEライン号数とlb(ポンド)の関係
号数は「太さのおおよその規格」、lbは「引っ張り強度」を表す単位で、1lbは約0.45kgに相当します。PEラインの号数は太さの実測値ではなく糸の重さ(デニール)を基準にした規格のため、同じ号数でもメーカーや編み方によって実際の太さの印象や表記強度がかなり変わります。号数とlbの関係は、次の表のようにレンジの目安として押さえるのが実用的です。
| PE号数 | 強度の目安 | kg換算の目安 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 0.3号 | 5〜7lb | 約2.3〜3.2kg | アジング・メバリング |
| 0.4号 | 7〜9lb | 約3.2〜4.1kg | ライトゲーム全般 |
| 0.6号 | 9〜14lb | 約4.1〜6.4kg | エギング・チニング・イカメタル |
| 0.8号 | 12〜16lb | 約5.4〜7.3kg | エギング・シーバス・タイラバ |
| 1号 | 16〜22lb | 約7.3〜10.0kg | シーバス・サーフ・船五目 |
| 1.2号 | 20〜25lb | 約9.1〜11.3kg | サーフ・ライトショアジギング |
| 1.5号 | 25〜30lb | 約11.3〜13.6kg | ライトショアジギング・ライトジギング(船) |
| 2号 | 30〜40lb | 約13.6〜18.1kg | ショアジギング・近海ジギング・船タチウオ |
| 3号 | 40〜55lb | 約18.1〜24.9kg | ショアジギング・近海ジギング(大型青物) |
同じ号数で比べると、一般に8本編みの方が4本編みより直線強度の表記が高く、表面が滑らかでガイド抜けがよいぶん飛距離も出しやすいとされています。一方の4本編みは、価格が手頃で編み目がしっかりしており、擦れに比較的強いという位置づけが一般的です。また、強度の記載には平均強力表記と最大強力表記があり、同じ号数でも数字の見え方が変わります。購入時はメーカー公式仕様でどちらの表記かを確認し、異なる表記同士を同じ土俵で比べないよう注意してください。
もうひとつ重要なのは、実釣で使える強度はドラグ設定で決まるという点です。ドラグはライン強度の4分の1から3分の1に締めるのが基本で、たとえばPE0.8号を上の表のレンジ中央(約6.4kg)とみなすなら1.6〜2.1kg前後、PE1号を同じく約9kgとみなすなら2.3〜3.0kg前後が目安になります。迷ったら4分の1の側から始めて、魚の引きに対して出すぎるようなら3分の1まで締め込むのが安全な進め方です。号数別の具体的な数値はドラグ設定とライン強度3分の1の早見表にまとめていますので、巻き替えのタイミングであわせて設定し直すのがおすすめです。
号数を太くする・細くする判断基準
早見表のレンジ内でどちらへ寄せるかは、釣り場と狙う魚の条件で決まります。以下の項目に当てはまる数が多い側へ寄せてください。
太くする方がよいケース
- 磯・ゴロタ・テトラ帯など根が荒く、根ズレのリスクが高い場所で釣る
- 青物やランカーシーバスなど、不意の大物が混じる可能性がある
- 夜釣りや強風時など、ラインの状態変化に気づきにくい状況が多い
- 足場の高い堤防で魚を抜き上げる場面がある
- ラインブレイクによるルアーのロストや、魚に仕掛けを残す事態を減らしたい
- PEラインの扱いにまだ慣れておらず、トラブル時の余裕がほしい
特に堤防や河口を広く回る陸っぱりの万能タックルでは、細さで得られる飛距離よりも、強度の安心感の方が釣果に効く場面が多くあります。この考え方の根拠は陸っぱりでPE1号以上をすすめる理由で詳しく解説しています。同記事のタイトルは「どんな魚種でも1号以上」と強い言い方ですが、これは万能タックル1本で堤防や河口を回る場合の話です。同記事のジャンル別表でもアジングは0.3〜0.4号、メバリングは0.3〜0.6号、エギングは0.6〜0.8号と、本記事の早見表と同じ数字が示されています。専用タックルを組む釣種では、この早見表のレンジをそのまま使って問題ありません。
細くする方がよいケース
- 遠浅サーフや沖のナブラ撃ちなど、飛距離がそのまま釣果に直結する
- 潮流や風でラインが受ける抵抗を減らしたい(船の縦の釣り・水深のあるポイント)
- 軽量リグの操作感やアタリの感度を上げたい
- ルアーやエギのフォールを、よりゆっくり自然に見せたい
季節や時間帯でも判断は変わります。たとえば同じエギングでも、小型を数釣りする秋は0.6号で操作性を取り、大型の親イカを藻場で狙う春は0.8号で余裕を持たせる、といった使い分けが定番です。風の強い日や夜間はトラブルへの対処が難しくなるため、迷ったら太い側に寄せておく方が釣りの時間を失いません。
調整の幅は一度に0.2〜0.5号までにとどめるのが失敗しないコツです。たとえばシーバスで1号を基準にするなら、干潟のオープンエリアでは0.8号へ、橋脚まわりの際撃ちや大河川の河口では1.2号へ、という動かし方です。一気に2ランク変えるとキャストフィールもドラグの基準も変わってしまい、トラブルが出たときに原因の切り分けができなくなります。
PE号数別リーダー対応早見表
PEラインは引っ張りには強い一方で擦れに弱いため、先端にフロロカーボンまたはナイロンのショックリーダーを接続するのが基本です。リーダーの強度は「PE本線のlbと同等か少し下」に合わせるとバランスが取れ、フロロの号数でいえばおおよそ「PE号数の3〜5倍」が目安になります。
| PE号数 | フロロリーダーの目安 | リーダー強度の目安 | 主な釣種 |
|---|---|---|---|
| 0.3〜0.4号 | 0.8〜1.5号 | 3〜6lb | アジング・メバリング |
| 0.6号 | 1.5〜2.5号 | 6〜10lb | エギング・チニング |
| 0.8号 | 2〜3号 | 8〜12lb | エギング・シーバス・タイラバ |
| 1号 | 3〜4号 | 12〜16lb | シーバス・サーフ・船五目 |
| 1.2号 | 4〜5号 | 16〜20lb | サーフ・ライトショアジギング |
| 1.5号 | 5〜6号 | 20〜25lb | ライトショアジギング・ライトジギング(船) |
| 2号 | 6〜8号 | 22〜30lb | ショアジギング・近海ジギング・船タチウオ |
| 3号 | 10〜14号 | 35〜50lb | ショアジギング・近海ジギング(大型青物) |
根ズレが激しい場所では、PE本線はそのままにリーダーだけを1〜2ランク太くするのが定石です。本線を太くすると飛距離と感度を失いますが、実際に根へ触れるのは多くの場合リーダー部分だからです。逆にリーダーを極端に太く長くすると、結束部がガイドに当たってキャスト時の抵抗や失速の原因になるため、ショアのキャスティングゲームでは長さを1〜1.5m前後に抑えるのが一般的です。一方、タイラバやイカメタルのようにキャストしない船の縦の釣りでは、根ズレ対策と食い込みのよさを優先して3〜5m(バーチカルなら3ヒロ=約4.5m、ドテラ流しなら4ヒロ=約6m)と長めに取るのが標準で、キャスト抵抗という制約はそもそも当てはまりません。リーダー長は号数とセットで、キャストする釣りかどうかで切り替えてください。
また、この対応表の数字は結束がしっかり決まっていることが前提です。FGノットなどの摩擦系ノットが甘いと結束部から先に切れてしまい、号数どおりの強度は出ません。ノットに自信がない方は釣り糸の結び方入門で、基本のノットから固めておきましょう。
よくあるライントラブルと号数の関係
「号数を変えたらトラブルが増えた・減った」という現象は、PEラインでは頻繁に起こります。代表的なトラブルと号数の関係を整理しておきます。
キャスト切れ・高切れ
細い号数ほど、結束不良・ラインの劣化・ガイドの傷といった弱点の影響が濃く出ます。投げた瞬間に切れる場合は、号数を上げる前に、リーダーとの結束部と先端1〜2mの毛羽立ちを点検するのが正しい手順です。点検しても頻発するようであれば、ルアー重量に対して号数が細すぎる可能性が高いため、0.2〜0.5号太くして様子を見ます。
エアノット(結びコブ)
張りの少ない細いPEほど、ラインスラックが出たままキャストしたときにエアノットが発生しやすくなります。号数を落とした直後にコブが増えたと感じたら、巻き取り時のテンション管理と着水前のサミングをまず見直してください。それでも解消しない場合は、元の号数へ戻した方がトータルの手返しは上がります。
スプールへの食い込み
細いPEに強い負荷がかかると、スプールに巻かれた層の中へラインが食い込み、次のキャストで放出が突然止まって高切れする事故につながります。発生してしまったときの現場での対処(捨てキャストで剥がす手順)と、再発防止のための下巻き・巻きテンション管理はスプールへのライン食い込みの直し方にまとめていますが、号数の観点では「想定する負荷に対して細すぎるラインを、緩すぎるドラグのまま使わない」ことが根本の予防策になります。
根ズレによるラインブレイク
根ズレ対策として本線のPE号数を上げるのは、実は効率のよい方法ではありません。前述のとおり根に触れるのは主にリーダー部分なので、リーダーの号数と長さで対応する方が、飛距離を犠牲にせずに済みます。本線まで根に擦れるようなポイントでは、号数の変更よりも立ち位置とファイトコースの見直しが先です。
PEライン号数のよくある質問
同じ号数なら4本編みと8本編みのどちらを選んでも同じですか?
太さの目安としては同じ号数で考えて問題ありません。性格の違いは前述の「号数とlbの関係」で触れたとおりで、編み数を変えたからといって早見表の号数を選び直す必要はありません。強いて言えば、同じ号数でも表記強度が高い8本編みの上位銘柄なら、ドラグを目安レンジの上寄りに設定できる余地があります。銘柄をまたいで巻き替えるときは、号数だけでなくパッケージのlb表記も確認して、ドラグを設定し直してください。
何メートル巻けばよいですか?
ショアのルアーゲーム全般では150〜200mが目安です。遠投主体のサーフやショアジギングでは、高切れした後も釣りを続けられるように200〜300m巻いておくと安心です。船釣りは水深や流し方で必要量が大きく変わるため、乗船する船宿の案内に従ってください。
ラインの色は号数選びに関係しますか?
号数そのものとは無関係ですが、視認性や10mごとのマーカーの有無は、飛距離の把握やタナ取りのしやすさに直結します。用途別の考え方はPEラインの色の選び方で整理していますので、巻き替え前にあわせてチェックしてみてください。
ナイロンからPEに替える場合、号数はどう読み替えますか?
強度だけで比べると、ナイロン3号(約12lb)はPE0.6〜0.8号でほぼ同等です。ただし同じ強度でも、PEは伸びが少なく傷に弱い性質があるため、置き換えの初期はワンランク太めのPE1号前後から始めると、トラブルが少なくスムーズに移行できます。
船宿の指定号数と手持ちのラインが違うときはどうすればよいですか?
乗合船では全員のラインの太さをそろえないと、潮の受け方の差でオマツリが多発します。指定がある場合は必ず指定号数に合わせてください。特に指定より太いラインは潮を受けて流されやすく、両隣に迷惑をかけやすいため避けるべきです。手持ちがない場合は、レンタルタックルの利用も含めて事前に船宿へ相談するのが確実です。
リールに表記されている糸巻量と違う号数を巻いてもよいですか?
問題ありません。スプールの表記より細い号数を巻く場合は、下巻きで容量を調整してから巻けば適正量になります。逆に表記より太い号数は必要量が入りきらないことがあるため、ワンランク大きい番手のリールを検討するか、巻ける長さで釣りが成立するかを確認してから巻いてください。
まとめ|基準号数から始めて0.2〜0.5号だけ微調整
最後に、この記事の要点をまとめます。
- アジング0.3〜0.4号、メバリング0.3〜0.6号、エギング・チニング0.6〜0.8号
- シーバス0.8〜1.2号(基準1号)、サーフとライトショアジギングは1〜1.5号
- ショアジギング1.5〜3号(基準2号)、船釣りは釣種の目安と船宿指定を優先
- 号数とlbの関係はメーカーで幅があるため、レンジで把握して公式仕様を確認する
- リーダーはフロロでPE号数の3〜5倍が目安、根ズレは本線でなくリーダー側で対策する
- トラブルが出たら号数変更の前に、結束・ラインの劣化・ドラグ設定を点検する
PEラインの号数選びは「正解の1点」を探す作業ではなく、基準から始めて釣り場に合わせて0.2〜0.5号だけ動かす運用が、最も失敗の少ない方法です。この早見表をブックマークしておき、新しい釣種に挑戦するときや巻き替えで迷ったときの基準として活用してください。



