結論1:川崎港で竿を出せるのは東扇島西公園だけです。川崎市の公式ページは「川崎港内では、東扇島西公園以外の場所(西公園の柵外含む)での釣りは一切禁止されています」と明記しており、防波堤や岸壁は立入り禁止です。釣り施設は延長約600mの柵付きデッキで、営業時間は公式表記で「24時間営業」。所在地は川崎区東扇島94番地1です(2026年9月時点)。
結論2:確実に有料なのは駐車場です。駐車料金は1日1回1台で、3時間未満200円/3時間以上5時間未満400円/5時間以上8時間未満600円/8時間以上800円の4段階。釣り施設そのものの利用料については、川崎市の公式ページに料金の案内も券売・入場ゲートの案内も見当たりません(公式に「ゲート」の語が出てくるのは駐車場の説明だけです)。貸竿についても公式ページに案内が見当たりませんので、道具は持ち込み前提で計画してください(2026年9月時点)。トイレは駐車場の近くに2か所あります。
結論3:有料の横浜3施設と迷っているなら、判断軸は3つです。①夕まずめ以降も粘りたい、②投げて広く探りたい、③自分の竿を持ち込む——この3つに当てはまるなら東扇島西公園です。逆に貸竿で手ぶらに行きたいなら有料施設が向きます。ただし竿はお一人2本までで、遠投時の後方確認は市が事故を名指しして求めているルールです。毒トゲを持つアイゴが多数釣れていると市が現在形で注意喚起しています(公式に季節の指定はありません)。
「東扇島西公園 釣り」で検索すると、出てくるのは個人サイトやまとめ記事ばかりで、管理者である川崎市のページはなかなか上位に出てきません。おまけに料金表は「東扇島西公園 駐車場」のページには載っておらず、別の親ページにしか書かれていないという、少々わかりにくい構成になっています。
この記事は、川崎市港湾局川崎港管理センター港営課が出している公式ページ7本を原文で照合し、当日そのまま動ける形に並べ直したものです。施設の比較そのものは 横浜・川崎の海釣り施設完全ガイド2026|本牧・大黒・磯子・東扇島の料金と狙える魚 にまとめてありますので、まだ行き先が決まっていない方はそちらから読んでください。本記事は「東扇島西公園に決めた人」のための実務編です。記載はすべて2026年9月時点の公開情報にもとづきます。
東扇島西公園は「川崎港でただ一つ釣りができる場所」
この章の答えを先に言うと、川崎港内で合法的に竿を出せるのは東扇島西公園の釣り施設だけで、しかもそれは「西公園の柵の内側」に限られます。柵の外へ降りた時点で禁止区域です。
釣り施設のスペック(公式の記載)
川崎市の釣り施設ページは、施設をこう説明しています。「釣施設延長は約600mで、柵も整備されていて家族連れの方にも安心して釣りが楽しめます」。狙える魚として「メバル・カサゴ・クロダイ・メジナ・アジ・サバなどたくさんの魚が釣れます」と挙げられています。
公園そのものは約4.5万平方メートルの起伏のある芝生広場やベンチ、木製のボートデッキを備えた海辺の公園で、釣り専用施設ではありません。釣り人だけでなく、散歩や休息に来ている人が同じ園内にいる——この前提が、後述する数々のルールの理由になっています。
西公園以外は「柵外も含めて」釣り一切禁止
ここが本記事でもっとも事故に直結する部分なので、公式の文言をそのまま引きます。
川崎港内では、東扇島西公園以外の場所(西公園の柵外含む)での釣りは一切禁止されています。防波堤や岸壁で、釣りをすることは非常に危険ですので、絶対に立ち入らないでください。(川崎市「東扇島西公園」ページ)
釣り施設ページにも「川崎港にある防波堤や岸壁は立入り禁止になっています。釣りを楽しむなら西公園でどうぞ!」とあります。つまり、東扇島東公園・中公園・北公園・東扇島緑道・ちどり公園といった川崎港の他の公園や緑地は釣り場ではありません。「立ち入り禁止の看板のあるところや工場などの私有地には絶対に立ち入らないでください」という一文も、公式に併記されています。
川崎市が管理する港湾施設が原則立入禁止になっているのは、市の説明によれば「国際航海船舶の保安や港湾荷役作業等における安全を確保するために」で、川崎市は「釣りなどの目的で防波堤や護岸などの港湾施設に立ち入ることは危険ですので、お止めください」と案内しています。要するに「釣っていい場所」がきわめて限られているからこそ、西公園に人が集中するという構図です。
浮島つり園は2025年4月1日に閉園し、市は西公園へ誘導している
かつて川崎港にはもう一か所、浮島つり園という釣り場がありました。現在の公式ページ(更新日2025年4月1日)の記載はこうです。「令和元年台風15号の被害により休園をしておりましたが、浮島つり園は令和7年4月1日をもって閉園いたします」。
続けて市はこう書いています。「今後、浮島つり園として再整備する予定はございませんが、新たに海と親しめる釣りもできる場所について、検討中でございます」「現在のところ、釣りについては、東扇島西公園でお願いいたします」。市が公式に西公園へ誘導しているという事実は、混雑の理由として押さえておく価値があります。なお「復旧に莫大な費用がかかる」「釣り場として復活することはない」といった表現は公式ページには見当たりませんので、そこまで言い切るのは避けるのが正確です。
料金——「入園料」と「駐車料金」を切り分けて考える
この章の答え:財布に確実に効いてくるのは駐車料金だけです。そして駐車料金は「24時間いくら」ではなく「1日1回1台」の課金で、滞在時間に応じた4段階になっています。
なお本記事では、釣り施設そのものを「無料」とは書きません。川崎市の公式ページに利用料金の案内も券売・入場ゲートの案内も見当たらないというだけで、入園料の定めの有無そのものを確認したわけではないからです(2026年9月時点)。確実に有料なのは駐車場です。
駐車料金表(川崎市公式・原文どおり)
| 駐車時間 | 料金(1日1回1台・普通車) | こんな釣行が該当 |
|---|---|---|
| 3時間未満 | 200円 | 朝まずめだけ、夕方だけの短時間勝負 |
| 3時間以上5時間未満 | 400円 | 半日。朝から昼まで、夕方から消灯までなど |
| 5時間以上8時間未満 | 600円 | 夕まずめから夜の回遊待ちまで通す |
| 8時間以上 | 800円 | 夜通し。夕方から翌朝まずめまで |
注意したいのは表記です。公式は「料金(1日1回1台)」という前提で「8時間以上 800円」と書いており、「24時間最大800円」という表現は公式には存在しません。ただし、いったん出庫して入り直したときの扱いまでは公式に書かれていません(2026年9月時点)。コンビニや釣具店へ買い出しに出る予定があるなら、精算機の表示を確認するか、川崎市港湾局川崎港管理センター港営課(044-287-6034)に事前確認してください。
駐車場は2か所あり、公式には「2個所の有料駐車場」「24時間利用できます」と記載されています。台数は駐車場ページと親ページで書き方が違うので、本記事は親ページの表記に揃えます。
- 西公園第1駐車場:収容台数71台(身障者駐車場2台含む)
- 西公園第2駐車場:収容台数101台(身障者駐車場5台含む)
駐車場ページはこれとは別に「ゲート入ってすぐ:車両69台、車いす用2台」「ゲート奥側:車両96台、車いす用5台」という書き方をしています。車いす用の台数が一致することから、第1がゲート側、第2が奥側に対応すると考えられますが、第1・第2という呼称と位置の対応は公式には書かれていません。
合計172台。首都圏の釣り場の駐車場としては多い部類ですが、市自身が「土日祝日は駐車場の混雑が予想されます。ご来園の際は、できる限り公共交通機関(バス等)をご利用ください」と繰り返し案内しています。土日祝に車で行く前提を立てるなら、満車で入れない可能性を織り込んだ計画にしてください。
「駐車できない車」の条件——遠征組は先に自車を確認する
ここは他のガイドでほとんど触れられていないのに、現地で門前払いを食らう可能性がある項目です。公式の駐車料金区分は次のとおりです。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 長さ | 5.0m未満 |
| 車幅 | 1.9m未満 |
| 高さ | 2.5m未満 |
| 駐車不可の車両 | 車高15cm以下の自動車、改造車、エアロパーツ装着車 |
| 駐車不可の車両 | バギー・トライク等特殊な形式の車両 |
| 駐車不可の車両 | 危険物およびそれに属するもの、その他迷惑をおよぼすおそれのあるものを積載した車両 |
全長5.0m以上のバンやキャンピング仕様の車、車高15cm以下のローダウン車、エアロパーツを装着した車は、公式の条件を素直に読むと入庫できません。車種名の印象で判断せず、遠征前に自車の全長・全幅・全高を車検証やメーカーの諸元表で確認しておくのが安全です。
さらに駐車場管理規定には「3日以上の駐車はできません。長期駐車(1週間以上)は車両を撤去する場合があります」とあります。車中泊で連泊しながら通う、という使い方は想定されていません。同じ規定には「駐車中はエンジンを停止し、サイドブレーキを使用してください(アイドリング禁止)」「場内は徐行(8km/h以内)」「酒気帯び等の入出庫はお断りいたします」も並んでいます。夏場・冬場に車内で仮眠を取る場合、エンジンをかけたままにできない点は現実的な制約になります。
自動二輪・原付・自転車は駐輪場で使用料無料
公式には「自動二輪車・原動機付自転車・自転車は、駐車場内に設置されている駐輪場にとめてください(使用料は無料です)」と明記されています。バイク釣行なら駐車料金はかかりません。ただし「園内のバイク走行は禁止です。所定の場所に駐車してください」ともあるので、駐輪場から釣り座までは押すか、担げる装備にまとめてください。
駐車料金の免除制度
次の手帳の交付を受けている方が運転する場合、または交付を受けている方の付添者が運転する場合は、駐車場利用料金が免除されます。
- (1) 身体障害者手帳 (2) 戦傷病者手帳 (3) 被爆者健康手帳
- (4) 療育手帳 (5) 精神障害者保健福祉手帳 (6) 公害医療手帳
手続きは出口精算機の専用電話で行います。公式の手順は「専用電話でオペレーターを呼び出してください」「上記の該当する手帳を提示し、手帳の種類をオペレーターに伝えてください」「料金を全額免除して精算いたします」の3ステップ。適用は「平成30年4月1日(日)0時以降に入庫する車両から」とされています。入口ではなく出口で申し出るという点だけ、間違えないようにしてください。
川崎市が明文化している利用ルール(竿2本まで・禁煙・場所取り禁止)
この章の答え:西公園のルールは、川崎市が文章で公開しているものです。釣り施設の利用者に向けた項目は市自身が「マナー」と呼んでおり、守らなかっただけで即座に退場になる性質のものではありませんが、公式には「その他、ほかの利用者の迷惑になる行為や危険と判断されるものは禁止させていただきますので、川崎港管理センターの職員や警備員の指示に従わない方につきましては、公園利用をお断りすることがございます」と明記されています。以下はすべて川崎市のページからの引用です。
釣り施設を使う人へのお願い(公式の表記は「マナー」)
- 「釣り竿はお一人2本まででお願いします。」
- 「初心者の方やお子さんもおいでになります。釣り場を譲り合ってご利用くださるようお願いします。」
- 「釣り竿や道具を釣り場に放置したまま数十分も場所を離れないでください。」
- 「釣り場で場所取り等の行為をしないでください。」
- 「釣りをしているそばで、走り回ったり、大声で話したりしないようにしてください。」
- 「投げ釣りで遠投をされる方は、必ず後ろなど周辺の安全確認をお願いします。特に釣針が子どもの服に引っかかる等の事故が発生していますので、周辺に子どもがいないか十分に確認をお願いします。」
- 「釣りが終わったら釣り場はきれいに清掃してください。」「ゴミは持ち帰ってください。」
混雑する秋の週末の行動に翻訳すると、こうなります。竿は2本までなので、投げ竿を並べて置き竿にする釣り方は成立しません。2本を「探る用」と「待つ用」に役割分担させる設計が前提です。場所取り禁止・道具放置禁止なので、朝イチにクーラーを置いて車に戻る、という確保はできません。そして走り回ったり大声で話したりしないという項目がある以上、子連れで行くなら「釣り座の後ろで遊ばせる」という運用そのものを避ける必要があります。
2025年7月1日から、指定スペース以外は全面禁煙
禁煙については、根拠が規則改正まで明示されています。川崎市は「公園等での望まない受動喫煙の軽減のため、川崎市港湾施設条例施行規則を一部改正し、公園等での禁止行為として、『市長が指定した場所以外の場所で喫煙をすること』を追加しました」と説明し、施行日を令和7年7月1日(2025年7月1日)としています。
対象は紙巻きたばこだけではありません。公式には「指定した喫煙スペース以外は禁煙。(たばこ事業法上の製造たばこである加熱式タバコも対象。)」と明記されています。喫煙スペースの見分け方については「喫煙スペースにはカラーコーンとその旨の表示があります」とあります。位置図は公式のPDFで公開されていますが、本記事では場所の特定は行いません。現地でカラーコーンと表示を探すのが確実です。
園内全体の禁止行為
| 項目 | 公式の記載 |
|---|---|
| 火気 | 「西公園は火気厳禁です」。バーベキューは東扇島東公園・中公園のバーベキュー場へ。花火などの火気使用も厳禁 |
| ドローン | 川崎市港湾局が管理する施設からの飛行は不可。「航空法第157条の4」「50万以下の罰金」と罰則まで明記。ラジコン飛行機・スポーツカイトも使用禁止 |
| バイク・自動車 | 園内のバイク走行は禁止。駐車場以外での乗り入れも禁止 |
| 犬 | 「犬は必ずリードでつないで散歩させ、フンは飼い主が責任を持って持ち帰ってください」 |
| 球技など | 硬式野球ボールの使用・ゴルフなど、他の利用者に危険や迷惑を及ぼす行為は不可 |
| 路上駐車 | 「道路に駐車しないでください。園内2箇所の駐車場を御利用ください」 |
| 飲酒 | 「過度の飲酒は他の来園者の方の迷惑になります」 |
| 貴重品 | 「置き引き等の犯罪行為に注意してください」 |
そして最後にこの一文があります。「その他、ほかの利用者の迷惑になる行為や危険と判断されるものは禁止させていただきますので、川崎港管理センターの職員や警備員の指示に従わない方につきましては、公園利用をお断りすることがございます」。誰でも入れる場所だから何をしてもいい、というわけではありません。
投げ釣りができる柵付きの釣り場——ただし後方確認が条件
この章の答え:東扇島西公園は、首都圏の主な公共釣り場のなかでは珍しく「投げる釣り」が前提に組み込まれている場所です。市のルールが投げ釣りを禁止せず、遠投時の安全確認を求める形になっているためです。
首都圏の主な公共釣り場・投げ釣り可否の比較
| 釣り場 | 管理者の記載 | 投げる釣りの扱い |
|---|---|---|
| 東扇島西公園(川崎市) | 「投げ釣りで遠投をされる方は、必ず後ろなど周辺の安全確認をお願いします」 | 禁止の記載はなく、遠投時の後方確認を求める形 |
| 若洲海浜公園(東京) | 振りかぶって投げる投げ釣り、同じ投げ方のルアー釣り、撒き餌が公式に禁止 | 足元の釣りが基本。若洲海浜公園の釣りガイド2026で詳述 |
| 豊洲ぐるり公園(東京) | 「周囲を通行する方や付近を航行する船舶に危険なため大きく振りかぶる釣り方は禁止です」 | 振りかぶり不可。園路幅が狭い区間は釣り禁止エリア |
| 城南島海浜公園(東京) | 禁止事項に「魚釣りや投網。(第一航路側みなと広場での魚釣りは可能)」。投げ釣りの可否は公式に明記が確認できない | 場所の限定が主。当サイトは遠投を推奨していない(城南島海浜公園の釣り2026) |
※各釣り場の記載はそれぞれの管理者の公開情報(2026年9月時点)にもとづきます。ルールは変わりますので、行く前に必ず各施設の公式ページを確認してください。
「投げられる」は「振りかぶっていい」ではない
比較表で見たとおり、東扇島西公園には投げ釣りを禁止する記載が見当たりません。ちょい投げでキスやハゼを探る、遠投カゴで沖のアジ・サバを狙う、といった釣り方が成立するのは、首都圏の公共釣り場では貴重です。
ただし市はこう書いています。「特に釣針が子どもの服に引っかかる等の事故が発生していますので」。これは想定上の注意ではなく、すでに起きた事故を管理者が明記しているという点が重い。柵の内側は遊歩道と一続きで、釣りをしない人も普通に歩いています。
実務的には、キャストの前に必ず振り返る、後方に人の気配があるときは投げない、真後ろを取れない立ち位置ならサイドスローや振り子で入れる、という3つを徹底することになります。子ども連れで来ているなら、市の「子どもから目を離さないようにお願いします」という呼びかけがそのまま当てはまります。
秋(10〜11月)に狙える魚と、公式が言っていること・言っていないこと
この章の答え:川崎市が「季節」を指定して魚種を挙げているのは春だけです。秋の魚種を「市の公式情報」として断定することはできません。ここは出所を分けて読んでください。
公式の記載は2系統ある
| 出所 | 記載されている魚 | 季節の指定 |
|---|---|---|
| 釣り施設ページ | メバル・カサゴ・クロダイ・メジナ・アジ・サバ | 季節の指定なし |
| 親ページ「西公園で釣れる魚」 | サヨリ・メバル・ウミタナゴ・メジナ・スズキ・シリヤケイカ・キス・イワシ | 「春(3月〜5月)の魚の例」と明記 |
公式は「西公園のつり施設(デッキ)では、四季折々、さまざまな種類の魚がつれています」と書いたうえで、例として挙げているのが春の8種です。つまり秋のリストは公式には存在しません。二次情報でタチウオや青物の名前を見かけることはありますが、それを「川崎市によれば」と書くのは誤りです。
季節ごとの狙いの目安(編集部の整理)
以下は、公式が挙げた魚種と一般的な魚の周年パターンから編集部が整理した目安です。釣果を保証するものではなく、公式情報ではありません。
| 魚種 | 狙いやすい時期の目安 | 出所 |
|---|---|---|
| メバル・カサゴ | 秋から冬にかけて足元で狙いやすくなると考えられます | 魚種は公式/時期は編集部の整理 |
| クロダイ・メジナ | 水温が落ち着く秋は有力な時期と考えられます | 魚種は公式/時期は編集部の整理 |
| アジ・サバ | 回遊次第。秋は数が出やすい時期と考えられます | 魚種は公式/時期は編集部の整理 |
| キス・イワシ・サヨリ | 公式は春(3月〜5月)の例として掲載 | 公式(春の例) |
| アイゴ | 「多数釣れています」と市が現在形で注意喚起 | 公式 |
アイゴ——今この施設でいちばん実用的な注意
市の親ページには、魚種リストとは別に「取り扱いに注意が必要な『アイゴ』が釣れています」という独立した項目が立っています。原文はこうです。「背ビレや腹ビレのトゲに毒をもった『アイゴ』が多数釣れています。刺されると危険です。釣れた場合には、危険ですので手を触れず糸を切るか、魚ハサミなどで掴みましょう」。
管理者が「多数釣れています」と書いている以上、遭遇は例外ではなく前提です。魚バサミとプライヤーは、この釣り場では「あると便利な道具」ではなく必需品と考えてください。子どもが先に魚に触ってしまう事故が起きやすいので、取り込み後の主導権を大人が握れる配置にしておくことも大事です。
潮とイベント日の確認
公式は潮位の確認先として気象庁の潮位表(川崎)を案内しています。24時間営業なので時間帯は自由に組めますが、潮回りで組み立てるのが基本です。
もう一点、親ページのイベント情報には「12月1日 釣り大会」「11月28日」(スピーカーの使用を伴う利用の予定)という記載があります。ただしいずれも年の記載がありませんので、本記事では年を推定しません。釣り大会が開催される日は釣り場が通常どおり使えない可能性がありますので、その時期に行く予定なら事前に確認してください。
アクセス——土日祝はバスが正解、徒歩と自転車という選択肢もある
この章の答え:土日祝は市自身がバス利用を推奨しています。そして東扇島は人工島ですが、車以外でも渡れます。
バス(もっとも確実)
公式の記載は「JR川崎駅市営バス『川07系統東扇島西公園前行』〈東扇島西公園前〉下車。すぐ。」です。公式が「すぐ」としているのはバス停から公園までで、釣り座までの距離は延長約600mのデッキのどこに入るかで変わります。いずれにせよ駐車料金はかかりません。
車(一般道・高速湾岸線)
- 一般道:国道132号で東扇島に入り、海底トンネルを抜けて看板を確認。まっすぐ進んで高速湾岸線の下をくぐり、左のループ状の坂を登って国道357号に合流。横浜方面へ約2km直進し、突き当たって左。
- 高速湾岸線:「東扇島出口」から国道357号を横浜方面へ約2.5km直進、突き当たって左。
- 横浜方面から来る場合:「東扇島出口」を降りていったん東京方面へ約1km進み、1つ目の信号を右折。すぐ国道357号に出るので右折して横浜方面へ約1.8km戻り、突き当たって左。
海底トンネルの人道と、川崎マリエンの無料貸出自転車
意外に知られていませんが、東扇島へは徒歩や自転車でも渡れます。公式の記載は「駅方面からだと千鳥町から海底トンネルを通っていくことになります。このトンネルには人道もあり(入口は千鳥公園内)、徒歩や自転車でわたることもできますが、約3kmありますので、基本的にはバスや自動車等で行きます」。
もう一つが川崎マリエンの貸出自転車です。公式の条件は次のとおりです。
- 場所:川崎マリエンの中にある中公園で貸出(直接そこで申し込む)
- 利用料:無料
- 利用時間:午前9時〜午後4時
- 定休日:12月29日から1月3日
- 台数:大人用10台、子供用5台
- ルート:緑道を通って約2kmのサイクリング
台数が合計15台と限られており、午後4時までという時間制限もあるため、夜まで釣る計画とは相性がよくありません。日中に短時間だけ竿を出す散策型の釣行向けの選択肢と考えてください。
子連れ・車いすで行くとき——公式のバリアフリー情報
この章の答え:西公園は園内に段差がなく、展望台の頂上へもスロープで上がれる設計です。市が専用ページを設けて説明しています。
- トイレ:「西公園には駐車場の近くに2個所あり、バリアフリートイレが設置されています」
- 園内:「公園内は段差がありません」「西公園は、障害のある方の利用も考えて、整備されています」
- 展望台:「展望台の頂上へもスロープになっています」
- 駐車場:「駐車場も車椅子用の駐車スペースが7台分設けてあります」
あわせて市は「園内駐車場には、車いす使用者用の駐車区画及び障害者等用駐車区画を設けています。一般利用者の方は、設置の趣旨を御理解いただき、車いす使用者用駐車区画及び障害者等用駐車区画には駐車をされないようお願いいたします」と呼びかけています。混雑する日ほど、この区画の運用が守られているかが問われます。
柵の高さ、釣り座までの経路、トイレの位置といった「バリアフリー釣り場を選ぶときの共通チェック項目」は バリアフリー釣り場完全ガイド2026|車椅子・高齢者OKの海釣り公園・釣り堀・遊漁船の条件と探し方 にまとめてあります。前述の駐車料金免除制度とあわせて読むと、当日の動線が組みやすくなります。
安全——人工島であることが効いてくる場面
この章の答え:天候が急変したときの逃げ場が少ないことを、管理者自身が注意点として挙げています。
雷が鳴ったら釣りを中止する
公式の記載を引きます。「東扇島は東京湾内に造成された人工島です。市街地に比べて、天候が急変した場合の避難場所や交通手段が極めて限られたものになります。ご来園の際は、テレビ・ラジオなど直近の気象情報を入手されるようお願いいたします」。そして「雷鳴が聞こえた場合は、落雷による被害防止のため、釣りを中止してくださるようお願いいたします」と続きます。
さらに具体的な注意として、「カーボン製の釣り竿は通電性が高いので要注意です」「樹木の下は木に落雷することもあるので危険です」の2点が明記されています。現代の釣り竿はほとんどがカーボン素材です。雷鳴が聞こえたら、竿を畳んで車か建物へ移動する——この判断を先送りしない前提で行ってください。24時間営業で夜通し粘れる施設だからこそ、撤収判断の基準を持っておく意味があります。
イガイ(カラス貝)取りは漁業調整規則違反
ヘチ釣りをする人が見落としやすい項目です。公式の記載はこうです。「ヘチ釣りの餌にするための、イガイ(カラス貝)取りなどの道具を使用した貝採りは禁止されています。当該行為は、神奈川県漁業調整規則第41条違反となります」。
マナーの話ではなく県の規則違反として名指しされています。西公園でヘチ・落とし込みをするなら、餌は持ち込みで用意してください。
規制の最終判断は現地表示と公式情報
本記事の内容は2026年9月時点で川崎市が公開している情報にもとづいています。立入禁止・釣り禁止・車両規制・料金・営業時間の判断は、現地の表示と、自治体・港湾管理者の最新の公式情報が最優先です。とくに西公園のように24時間開いている施設は、トラブルや事故をきっかけに規制が強化されやすい性格があります。
なお、過去3か月の範囲では、川崎市港湾局の公園カテゴリに西公園の休園・工事・災害に関する告知は見当たりませんでした(2026年9月時点)。また、釣り施設ページの更新日は2013年2月25日、駐車場ページは2016年12月12日、親ページは2022年1月6日と表示されていますが、親ページの本文には2025年7月1日施行の喫煙ルール改正が反映されています。更新日の表示が古いことは、内容が古いことを意味しません。
竿2本で完結させる装備の考え方
この章の答え:「竿は2本まで」というルールが、そのまま持ち物リストの設計条件になります。本数を増やして手数で勝負する釣り方は、この施設では選べません。
2本の役割分担は、たとえば次のように組みます。1本目を「探る竿」にしてちょい投げやルアーで広く当たりを探し、2本目を「待つ竿」にしてサビキやウキで足元を釣る。どちらも投げられる施設ですので、1本を遠投カゴ、もう1本を足元のサビキという構成も成立します。逆に、置き竿を3本並べて反応を待つ釣り方は、ルール上できません。
装備で優先度が高いのは次の4つです。
- 魚バサミ・プライヤー:アイゴ対策。市が現在形で注意喚起している以上、これは必需品です
- ライフジャケット:柵はありますが、24時間営業で夜間も竿を出せる施設です。夜の落水は昼より発見が遅れます
- ヘッドライトと予備電池:夜間の照明状況について公式の記載はありません。常夜灯があるかどうかを前提にせず、自前の光源を用意してください
- 折りたたみ椅子:竿2本で待つ時間が長くなる釣り方になるため。ただし園路を大きく占有しない配置にします
貸竿の案内は公式ページに見当たりません(2026年9月時点)。道具は持ち込み前提で計画してください。手ぶらで行きたい、初めてなので現地で借りたい、という場合は施設の選び方から考え直す必要があります。その判断基準は 初めての海釣り公園・海釣り施設の選び方2026|手ぶら度・レンタル・柵・料金で失敗しない基準 にまとめてあります。
よくある質問
Q1. 東扇島西公園で釣りをするのにお金はかかりますか?
川崎市の公式ページには、釣り施設の利用料金に関する案内がありません。入場ゲートや券売についての記載も見当たりませんでした(2026年9月時点)。一方で駐車場は明確に有料で、1日1回1台につき3時間未満200円から8時間以上800円までの4段階です。「無料の釣り場」と紹介されることが多い施設ですが、車で行くなら駐車料金は必ず発生します。
Q2. 夜釣りはできますか?
公式の営業時間は「24時間営業」、駐車場も「24時間利用できます」と記載されています。時間帯の制限は公式ページには見当たりません。ただし照明の有無について公式の記載はありませんので、ヘッドライトは必携です。また、夜間も同じルール(竿2本まで、指定スペース以外は禁煙、大声を出さない)が適用されます。
Q3. 竿は本当に2本までですか?
公式の文言は「釣り竿はお一人2本まででお願いします」です。釣り施設のページでは混雑の条件を付けずに掲載されており(親ページでは混雑の説明に続けて同じ項目が並びます)、混雑時だけの制限とは書かれていません。3本目を出す前提の釣行計画は立てないでください。
Q4. 西公園の柵の外や、近くの岸壁で釣ってもいいですか?
いけません。公式は「川崎港内では、東扇島西公園以外の場所(西公園の柵外含む)での釣りは一切禁止されています」と明記しています。柵の外は禁止区域です。
Q5. バーベキューはできますか?
西公園は火気厳禁です。公式は「バーベキューをご希望の方は、東扇島東公園、中公園のバーベキュー場をご利用ください」と案内しています。花火を含む火気の使用も禁止されています。
まとめ|「柵の内側から、2本で、後ろを見て投げる」
東扇島西公園は、川崎港で唯一釣りが認められた場所です。営業時間は24時間、延長約600mの柵付きデッキ、駐車場は第1・第2あわせて172台。首都圏で「投げる釣りができる柵付きの釣り場」という条件を満たす場所は、そう多くありません。
一方で、その自由度は管理者が明文化したルールの上に成り立っています。竿はお一人2本まで。場所取りと道具の放置はしない。指定スペース以外は禁煙。遠投の前には必ず後ろを見る。釣針が子どもの服に引っかかる事故が実際に起きていると市が書いている以上、この最後の一項は特に重い。
当日の準備としては、①駐車料金は1日1回1台の4段階(滞在時間で200円〜800円)、②自車のサイズが長さ5.0m・幅1.9m・高さ2.5mの条件内か、③土日祝ならバス(川07系統)に切り替える、④魚バサミを必ず持つ(アイゴ対策)、⑤雷鳴が聞こえたら撤収、の5点を押さえておけば大きく外しません。
施設同士の比較や、有料の横浜3施設との使い分けは 横浜・川崎の海釣り施設完全ガイド2026 に戻って確認してください。施設のルールは変わります。出かける前に、川崎市の公式ページ(下記)と、川崎市港湾局川崎港管理センター港営課(電話044-287-6034)への確認をおすすめします。なお、親ページのお問い合わせ欄には044-200-6034という別番号が表示されています(2026年9月時点)。つながらない場合は、もう一方の番号か、サンキューコールかわさき(044-200-3939)を試してください。
出典・参考(2026年9月時点)
- 東扇島西公園 釣り施設(川崎市港湾局川崎港管理センター港営課)
- 東扇島西公園(川崎市港湾局川崎港管理センター港営課)
- 東扇島西公園 駐車場(川崎市港湾局川崎港管理センター港営課)
- 西公園の行き方(川崎市港湾局川崎港管理センター港営課)
- 西公園のバリアフリー対策(川崎市港湾局川崎港管理センター港営課)
- 浮島つり園(川崎市港湾局川崎港管理センター港営課)
- 川崎港の公園及び緑地における喫煙の取扱いについて(川崎市港湾局川崎港管理センター港営課)
- 公園利用ルール(豊洲ぐるりパーク・指定管理者)
- 若洲海浜公園 海釣り施設・釣りルールとマナー(東京港埠頭株式会社)
- 城南島海浜公園(東京都南部地区海上公園・指定管理者 海上公園南部みらいパートナーズ)



