Contents
「長潮」とは——潮位差が最小の日
「長潮(ながしお)」は二十四潮の一つで、小潮の翌日に訪れる「潮位差が最も小さい日」だ。月齢でいうと上弦・下弦の月の翌日にあたり、月に4回ほど発生する。「潮の動きが長く穏やか」という意味から「長潮」と呼ばれる。
釣り人の間では「長潮 = 釣れない日」と敬遠されがちだが、実は「アプローチを変えれば爆釣の隠れた狙い目」だ。大潮で派手に釣れるエサ・ルアーが効かない代わりに、繊細・スローなアプローチに切り替えれば、長潮ならではの大型・尺サイズが狙える。
5月の長潮の状況
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| 潮位差 | 50〜80cm程度(大潮の半分以下) |
| 潮の動き | 緩やかで穏やか。激しい流れは少ない |
| 魚の活性 | 低めだが、繊細なアプローチで反応する個体あり |
| 釣り場 | 大潮で混雑する人気スポットも空いている |
| 気温 | 5月は暖かく釣りやすい気候 |
長潮の日の魚の動き
大潮との違い
- 大潮:潮の動きが大きく、魚も活発に捕食。派手なルアー・大きなエサに反応
- 長潮:潮が緩やかで魚の警戒心が高まる。小型・繊細なエサ・ルアーに反応
- 共通点:マズメ時は変わらず活性UPする
長潮日に動く魚
- スレた大型魚:大潮で見飽きたルアーは効かないが、繊細な誘いに反応
- 底物(カレイ・ヒラメ):底に居着く魚は潮の動きに左右されにくい
- 根魚(メバル・カサゴ):根周りの魚は長潮でも釣れる
- イカ(コウイカ・アオリイカ):流れが弱い方が誘いやすい
長潮を活かす繊細なアプローチ
① 軽量化(ジグヘッド・オモリを軽くする)
長潮で潮の動きが弱いため、軽量なルアー・仕掛けがナチュラルに動く。
- アジング:1〜1.5g → 0.4〜0.8gへ
- メバリング:2g → 1g以下へ
- チニング:10g → 5gへ
- 投げ釣り:25号 → 15号へ
② カラー変更(ナチュラル系)
長潮の澄んだ潮では、派手なカラーは見透かされる。クリア・ナチュラル系で警戒心を解く。
- クリア・ホロ系:澄み潮で抜群の効果
- パール・薄ピンク系:透明感あるシルエット
- ブラック系:シルエット重視で違和感を与える
③ アクションをスローに
大潮の派手なシャクリ・ジャークは長潮ではNG。スローアクションでナチュラルに誘う。
- シャクリの回数を減らす
- ステイ(止め)を長く取る
- ただ巻きの速度を落とす
- ドリフト(流れに任せる)を多用
④ ポイントの選び方
長潮で潮通しが弱いエリアより、わずかでも流れがある場所が狙い目。
- 河口・水道:潮の動きが弱くても、河川水・湾水の交流がある
- 水深のある深場:表層は静かでも深場の潮はわずかに動く
- 常夜灯下:光に集まる小魚で活性UP
- 根周り:根魚が定着しているエリア
長潮日に釣れる魚種・釣り方
①メバル・アジ(ライトゲーム)
長潮の常夜灯下は、繊細なライトゲームの本領発揮の場。スレた大型を狙える。
- 釣り場:浜名湖・遠州灘の常夜灯ある堤防
- 仕掛け:超軽量ジグヘッド(0.4〜0.8g)+ ワーム(1.5インチ)
- ターゲット:尺メバル・尺アジ(25cm超)
②クロダイ(フカセ釣り)
長潮の流れが緩いタイミングは、フカセ釣りでナチュラルに流せる絶好機。
- 仕掛け:0号ウキ(極軽量)+ 細いハリス(1〜1.5号)
- エサ:オキアミ生(小さめ)
③カレイ・ヒラメ(投げ釣り・サーフ)
底物は潮の動きに左右されにくい。長潮でも安定した釣果が期待できる。
④コウイカ・アオリイカ(エギング)
流れが弱い長潮はエギを長くステイさせやすく、イカが乗りやすい。
長潮の時間帯戦略
| 時間帯 | 狙い |
|---|---|
| 朝マズメ(4〜6時) | 潮回り関係なく活性UP。大潮並みのチャンス |
| 午前中(6〜12時) | 渋い時間帯。繊細なアプローチで挑む |
| 午後(12〜17時) | 渋いが、深場狙いで意外な大物も |
| 夕マズメ(17〜19時) | 朝マズメ同様に活性UP |
| 夜(20〜23時) | 常夜灯下のライトゲームが最強 |
長潮日の釣行の利点
- 釣り場が空いている:人気スポットも比較的空いている
- テクニカルな技術が身につく:繊細なアプローチを練習できる
- 大型・尺サイズが狙える:スレた大型がアプローチ次第で釣れる
- 晴れ・凪の日が多い:気象的に穏やかな日が多い
5月の長潮カレンダー(2026年予測)
| 月日 | 潮回り |
|---|---|
| 5月5日(火) | 長潮 |
| 5月12日(火) | 長潮 |
| 5月19日(火) | 長潮 |
| 5月27日(水) | 長潮 |
長潮日の装備・心構え
- 軽量タックル:軽量ロッド・小型リール・細いラインの繊細セット
- 豊富なルアー・仕掛け:カラーローテーション・サイズ変更で対応
- 忍耐力:派手なバイトは少ない。少ないチャンスを集中して捕らえる
- 記録ノート:どんなアプローチで反応があったかを記録
まとめ:長潮は「テクニカルな上級者の日」
長潮日は「釣れない日」ではなく「繊細なアプローチを試せる上級者の日」だ。大潮で得られない大型・スレた魚との繊細な対話を楽しめる魅力的な釣行日。次の長潮日、ぜひライトゲーム・繊細釣りで挑戦してみよう。



