カワハギは「エサ取りの名人」として釣り人を悩ませますが、釣れた時の料理は最高級。特に冬(12〜2月)の肝が大きくなった時期の「肝和え(肝醤油)」は釣り人だけが知る最高の一品です。カワハギ料理の完全レシピを解説します。
Contents
カワハギの下処理
さばき方
- 皮を剥ぐ:口の近くに切れ目を入れ、ペンチで皮を引っ張って剥ぐ(「皮剥ぎ(カワハギ)」の名の由来)
- 頭を落とす:えらの後ろから斜めに包丁を入れる
- 内臓を取り出す:腹を開いて内臓を丁寧に取り出す。この時、肝(ひも状の部分)は破らないよう慎重に取り出す
- 肝の下処理:肝を水でやさしく洗い、血管・黄色い部分(胆嚢)を除く。胆嚢を破ると苦くなる
- 三枚おろし:刺身・肝あえ用は三枚おろし。煮付け・干物は丸のままか二枚おろし
レシピ1:カワハギの肝あえ(絶品・冬限定の究極料理)
材料(2人分)
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| カワハギ(三枚おろし) | 2〜3枚分の刺身 |
| カワハギの肝 | 1匹分(新鮮なもの) |
| 醤油 | 大さじ1〜1.5 |
| 酒 | 小さじ1 |
| みりん | 小さじ1(炊いておく) |
| 柚子(または酢橘) | 少々 |
作り方
- 肝を醤油・酒・みりんと混ぜ、なめらかになるまで丁寧にすりつぶす
- カワハギの身を刺身サイズに切る(薄めが食感よい)
- 肝醤油と刺身を皿に盛り付け、食べる直前に和える
- お好みで柚子を絞って完成
ポイント:肝は必ず新鮮なものを使う。生の肝を使うので釣りたて当日が最高。翌日でも問題ないが2日以上経ったものは肝あえに使わない。
季節:肝が最大で最も美味しい冬(12〜2月)が最高。夏の小さい肝では旨味が少ない。
レシピ2:カワハギの煮付け(定番の和食)
材料(2人分)
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| カワハギ(皮を剥いだもの) | 2匹 |
| 酒 | 100ml |
| みりん | 50ml |
| 醤油 | 大さじ3 |
| 砂糖 | 大さじ1 |
| 生姜(薄切り) | 3〜4枚 |
作り方
- カワハギの皮を剥ぎ、下処理を行う(内臓除去)。表面に切れ目を入れておく
- フライパンまたは浅い鍋に酒・みりん・醤油・砂糖・生姜を合わせて沸騰させる
- カワハギを入れ、アルミホイルで落し蓋をして中火で10〜15分煮る
- 煮汁が少なくなったら火を強めてツヤが出るまで仕上げる
- 皿に盛り付け、煮汁をかけて完成
ポイント:カワハギの身は淡白なので、濃いめの煮汁でしっかり味をつけると美味しくなります。
レシピ3:カワハギの干物(一夜干し)
材料と手順
- カワハギの皮を剥ぎ、二枚おろしまたは背開きにする
- 塩水(塩分3〜4%)を作り(1リットルに塩30〜40g)、カワハギを30〜60分漬ける
- 水気をふき取り、干し網に並べる
- 風通しの良い日陰で半日〜1日乾燥させる(一夜干し)
- グリルで両面を焼いて食べる
ポイント:半生の一夜干しが最も美味しい。完全に干しすぎると固くなる。冷凍保存で2〜3週間持つので、大量に釣れた時に最適。
レシピ4:カワハギのから揚げ(骨まで食べる)
材料(2人分)
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| カワハギ(小〜中型・皮を剥いだもの) | 2〜4匹 |
| 塩・こしょう | 少々 |
| 片栗粉 | 大さじ4 |
| 揚げ油 | 適量 |
作り方
- 小型カワハギ(20cm以下)は丸のまま塩・こしょうをして5分おく
- 水気をふき取り、片栗粉を全体にまぶす
- 175〜180℃の油でゆっくり揚げる(小型は5〜8分)
- 骨までカリカリになったら完成(骨ごと食べられる)
- レモンと塩を添えて
ポイント:低温でゆっくり揚げると骨まで食べられる。二度揚げ(最初180℃で3分→取り出して1分待つ→190℃で2分)にするとよりカリカリに。
部位別食べ方まとめ
| 部位 | 料理法 | ポイント |
|---|---|---|
| 身(厚い部分) | 刺身・肝あえ・煮付け | 淡白でクセがない。肝と合わせると絶品 |
| 皮(剥いだ後) | 湯引き・酢の物 | コラーゲン豊富。ポン酢で食べると美味しい |
| 肝 | 肝あえ・酒蒸し | 冬に大きくなる。「海のフォアグラ」と呼ばれる濃厚な旨味 |
| 骨(中〜小型) | から揚げ・骨せんべい | カリカリに揚げると骨まで食べられる |
カワハギは釣るのが難しい魚ですが、釣れた時の料理の幸福感は最高級。特に冬の「肝あえ」は釣り人だけが体験できる至高の味です。次の冬釣行では、カワハギを狙って肝あえに挑戦してみてください。


