美保関港・七類港の釣り場ガイド2026|島根半島東部でアオリイカ・アジ・青物を狙う

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美保関港・七類港の釣り場ガイド2026|島根半島東部でアオリイカ・アジ・青物を狙う

結論1:美保関港(正式には第2種漁港「美保関漁港」)について、島根県水産課は漁港でのレジャー利用を「基本的に制限は行っていません」と案内しています。ただし美保関漁港の個別の堤防や岸壁ごとに釣りの可否を明記した公式資料は、2026年9月時点で確認できませんでした。七類港はフェリーと超高速船が発着する地方港湾で、ターミナル周辺の釣りを制限する記載は島根県港湾空港課・隠岐汽船いずれの公式ページでも確認できていません。どちらの港も、現地の表示と係員の指示が最優先です。

結論2:七類港については、隠岐汽船の乗場案内が七類営業所(メテオプラザ内)の設備を「駐車場あり 売店無し」と記載しています。台数・料金・釣り客が使ってよいかどうかの記載は公式にはなく、ターミナル利用者向けの駐車場として、可否は現地表示に従ってください。美保関港側の駐車場・トイレについては公式の明記を確認できませんでした。県は漁港利用の注意点として、漁業者の作業や漁船の航行の妨げにならないよう駐車に注意すること、転落の危険や工事のため一般車両の進入禁止箇所があることを挙げています。

結論3:島根県の美保関漁港の資料では、主な陸揚魚種は「まあじ、まいわし、ぶり類、かたくちいわし」です。県水産技術センターの漁況速報でも令和8年6月の大型定置網でブリが好調と報告されており、この秋の岸からの軸はアオリイカ・アジ・青物(サゴシやブリ類)になります。

島根半島の東部に、性格のまったく違う二つの港があります。ひとつは漁港として整備され、境水道をはさんで鳥取県の境漁港と向かい合う美保関港。もうひとつは半島をはさんだ反対側、日本海側の入り江にあり、隠岐諸島への玄関口となっている七類港です。地図の上では近くても、二つの港が面している海は違います。この記事は2026年9月時点で公開されている官公庁・施設の公式情報だけを根拠に、「どちらの港で、何を根拠に、どこまで竿を出せるのか」を整理します。境水道の対岸(鳥取県側)については別記事にまとめてあるため、ここでは島根県側だけを扱います。

美保関港と七類港は「管理者も窓口も別の港」です

この章の答えを先に書きます。二つの港はどちらも松江市美保関町にありますが、整備の根拠法と管理部署が違うため、確認すべき公式情報の窓口も別になります。ここを取り違えると、正しい問い合わせ先にたどり着けません。

美保関港は第2種漁港「美保関漁港」

島根県の漁港紹介ページによると、美保関漁港は昭和28年12月23日に農林水産省告示883号で指定された第2種漁港で、所在地は松江市美保関町美保関です。県は「島根半島東端に位置し、鳥取県境漁港と境水道を挟んで向き合い、隠岐海域にも近く、沖合には美保湾をはじめ好漁場、好育成場が広がっている」と説明しています。基幹漁業は船びき網や定置網です。第八管区海上保安本部海洋情報部の資料でも「美保関港」の記事欄は「港則法適用港 第2種漁港(美保関漁港)」となっており、地図アプリで見る「美保関港」と行政上の「美保関漁港」は同じ港を指します。

七類港は地方港湾であり避難港

島根県港湾空港課のページでは、七類港は管理者が島根県、所在地が松江市美保関町の地方港湾です。港湾区域は昭和28年7月10日に認可(港管第1374号)、避難港の指定は昭和26年1月19日(政令第214号)、港湾区域面積は195ヘクタール、臨港区域は平成18年3月2日の島根県告示第165号で10.6ヘクタールが最終指定されています。県は七類港を「島根半島の東部に位置し、三方を山に囲まれ冬季の北西の風に対して安全な地形」と紹介し、「古くから天然の良港として日本海航路の船舶の避難港として利用されてきました」と説明しています。海上保安庁の資料でも記事欄は「港則法適用港 地方港湾 避難港」です。ここで押さえておきたいのは、七類港は境水道に面した港ではないという点です。海上保安庁が示す位置は、七類港が北緯35度34.5分・東経133度14.4分、美保関港が北緯35度33.5分・東経133度18.7分で、七類港は美保関港より北かつ西、島根半島の日本海側にあります。県が「北西の風に対して安全」と書いているのも七類港についての説明であり、同じ日に両港の海況が同じになるとは限りません。

公式データで並べるとこうなります

項目美保関港(美保関漁港)七類港
区分第2種漁港(港則法適用港)地方港湾・避難港(港則法適用港)
管理者・窓口島根県/東部農林水産振興センター島根県港湾空港課・松江県土整備事務所
指定・認可昭和28年12月23日(農林水産省告示883号)港湾区域認可 昭和28年7月10日
おおよその位置北緯35度33.5分・東経133度18.7分北緯35度34.5分・東経133度14.4分
港の性格船びき網・定置網を基幹とする漁業拠点隠岐航路の本土側基地・避難港
公式の主な陸揚魚種まあじ、まいわし、ぶり類、かたくちいわし記載なし(旅客・貨物港のため)

数値はいずれも島根県および海上保安庁の公開資料に記載されたもので、2026年9月時点の内容です。

2026年9月時点で「竿を出せる場所・出せない場所」の考え方

結論から言うと、県は漁港でのレジャー釣りを一律に禁止していませんが、それは「どこでも自由に釣ってよい」という意味ではありません。区画ごとの可否は現地表示が最終判断になります。

美保関港側で確認できた公式の書き方

島根県水産課の「漁港の管理」ページには、釣り人向けの項目が置かれています。原文は「漁港は漁業活動のため整備された施設です。釣り等レジャーでの漁港利用について、基本的に制限は行っていませんが、漁業活動に支障が出ることのないよう、ご注意をお願いします」というものです。あわせて、ゴミを漁港内に放置せず持ち帰ること、漁業者の作業や漁船の航行の妨げにならないよう釣りや駐車の際に注意すること、転落の危険や工事中のために一般車両の進入禁止箇所があることが挙げられています。

重要なのは、これが県管理28漁港に共通する一般的な案内である点です。美保関漁港の特定の防波堤や岸壁について「釣ってよい」「釣ってはいけない」と個別に示した公式資料は、2026年9月時点では確認できませんでした。したがって本記事では「禁止されていない」とは書きません。看板・ロープ・進入禁止の標示があればそれが答えです。

七類港フェリーターミナル周辺で確認できたこと・できなかったこと

七類港について、島根県港湾空港課のページと隠岐汽船の乗場案内の双方を確認しましたが、釣りを制限する区画や文言は記載されていませんでした。同時に、「釣ってよい」と読める記載もありません。つまり公式には、この点について何も書かれていないというのが2026年9月時点の状況です。

一方で、県の資料に載っている施設の内容から、注意すべき場所は物理的にはっきりしています。七類港の主な港湾施設として、離島航路(フェリー)用の水深6.0メートル岸壁が延長125.0メートル、同じくフェリー用の水深6.5メートル岸壁が延長150.0メートル、このほか水深5.0メートル岸壁が延長140.0メートル・210.0メートル・64.0メートル(官庁船用)と記載されています。ここに大型フェリーと超高速船が接岸し、乗降と荷役が行われます。旅客動線と係留ロープの周辺は、規制の有無以前に立つ場所ではありません。なお、この水深は港湾施設としての諸元であり、釣り座の足元の実測水深ではない点にご注意ください。

現地でこの3つを見てから竿を出す

  • 看板と標示。立入禁止・関係者以外進入禁止・車両進入禁止の表示があれば、公式情報より優先して従います。
  • ロープ・チェーン・カラーコーン。工事や荷役のための一時的な区画は公式ページには載りません。
  • 係員や漁業関係者の指示。フェリー接岸時と漁船の出入り時は、その場の指示が絶対です。

判断に迷った場合の問い合わせ先も公開されています。漁港側は島根県東部農林水産振興センター、港湾側は島根県港湾空港課と松江県土整備事務所、そして松江市も管内の漁港・港湾一覧と申請様式を公開し、漁港・港湾係の窓口を案内しています。

駐車とトイレは「公式に書いてあることだけ」で判断する

この章の答えです。七類港には隠岐汽船が「駐車場あり」と明記していますが、それはターミナル利用者向けの記載であり、釣り客が使ってよいかどうかは書かれていません。美保関港側は公式の駐車場・トイレ情報を確認できませんでした。

七類港側

隠岐汽船の乗場案内には、七類営業所の住所が「島根県松江市美保関町七類3246番地1」、電話が0852-72-2215、設備が「駐車場あり 売店無し」と記載されています。営業所は「隕石が展示してあるメテオプラザ内」にあるとも書かれています。台数、料金、利用時間、釣り目的での駐車の可否については記載がありません。数値を推測で書くことはできないため、ターミナル利用者向けの駐車場として、現地の表示と案内に従ってください。売店がないことは公式に明記されているので、飲み物や食料は事前に用意しておくのが無難です。

美保関港側

美保関漁港の駐車場・トイレについて、島根県および松江市の公式ページで明記された情報は確認できませんでした。釣り情報サイトには駐車場やトイレがあるという記述が見られますが、本記事では規制・設備の根拠として個人サイトやまとめサイトを使わない方針のため、台数や有無を断定しません。県が示している注意点、すなわち「漁業者の作業や漁船等の航行の妨げにならないよう、釣り等や駐車の際はご注意ください」という原則に沿って、荷捌き場・スロープ・回転スペースを塞がない位置を選んでください。

車を置く前の自己チェック

漁港では、朝夕の出漁と水揚げの時間帯に一気に車と人が動きます。停めた車が一台あるだけで軽トラックが転回できなくなる場所があります。降りる前に、前後左右に作業動線が通っていないか、コンクリートに白線やハッチングが引かれていないか、ロープやフェンダーの上に乗っていないかを確認してください。県が「転落の危険や工事中のため、一般車両の進入禁止箇所があります」と明示している以上、進入できる道と停めてよい場所は別問題として考えるのが安全です。

この秋に狙える魚と時期

結論を先に書くと、公的な統計に裏づけがあるのはアジ類・イワシ類・ブリ類です。アオリイカは陸からの人気ターゲットとして秋に本格化しますが、官公庁の統計で時期を断定できる資料は見当たらないため、幅を持たせた読み方をします。

陸揚統計が示す「この海の主役」

島根県の美保関漁港のページに掲載された令和5年港勢調査の数字では、登録漁船数37隻、利用漁船数44隻、陸揚量509トン、陸揚金額221百万円、漁港地区人口378人、組合員数83人となっています。そして主な陸揚魚種が「まあじ、まいわし、ぶり類、かたくちいわし」です。マイワシとカタクチイワシという小魚が主要な陸揚げ対象になっているということは、それを食べるアジとブリ類がこの海域に着いているということでもあります。岸から狙う釣りの組み立ても、この食物連鎖から逆算すると外しにくくなります。

2026年の水温は平年より高め

島根県水産技術センターが発行する「トビウオ通信 漁況速報」の令和8年7月号(令和8年8月13日発行)によれば、令和8年6月の月平均水温は、島根半島の松江市側にある恵曇の観測点で22.5度、平年差はプラス1.7度でした。県西部の浜田は22.2度、平年差プラス0.7度です。同じ号では大型定置網漁業について、出雲地区でブリが平年の2.7倍、石見地区でブリが平年の4.6倍と報告されています。水温が平年より高い年は、秋の落ちの進行が後ろにずれ、青物やイカの接岸期間が長引く傾向があります。実釣前には、県水産技術センターの海況情報や、同センターがリンクしている気象庁の「島根県東部沿岸」の海面水温情報を見てから出発するのが確実です。

魚種と時期のカレンダー

魚種9月10月11月12月組み立ての要点
アオリイカ新子中心本命期サイズ上向き深場寄り秋は数、晩秋以降は数より型を狙う流れになります
アジ好期好期好期ムラあり県資料の主要陸揚魚種。常夜灯まわりと潮通しが軸
サゴシ・サワラ回遊待ち期待できる期待できる水温次第朝夕のベイト接岸に同調させます
ブリ類(ツバス〜ハマチ)回遊待ち期待できる期待できる水温次第令和8年6月の定置網でブリ好調の報告あり
カマス群れ次第群れ次第群れ次第群れ次第接岸すると短期集中。夕まずめが効率的
カサゴ・メバル類通年通年上向き上向き水温低下とともに岸寄りの根で狙いやすくなります

この表は、県の陸揚統計と漁況速報が示す傾向、および一般的な日本海側の季節進行にもとづく目安です。特定の年の釣果を保証するものではありません。

アオリイカ(秋イカ)をどう組み立てるか

先に答えを書くと、9月は数、10月から11月は型、12月に近づくほど深い場所という三段階で考えると迷いにくくなります。

時期ごとの狙い分け

9月は生まれて間もない新子が浅い場所に多く、小さめのエギをゆっくり見せる釣りが効きます。10月から11月にかけては個体が成長し、シャクリの強さとフォールの間で反応が変わります。12月に向かうと水温低下とともに沖の深い場所へ移動していくため、岸から届く範囲では潮が動く時間帯に絞る発想が現実的です。2026年は6月時点で水温が平年より高いという県の記録があるため、この進行がやや後ろにずれる可能性を頭に入れておくとよいでしょう。

釣り座は地形と痕跡の両方で選ぶ

初めての港では、どこに立つかで結果の半分が決まります。堤防に残ったイカ墨の跡は、直前に人が釣った場所と、イカが差してくる場所の両方を教えてくれます。新旧の見分け方と、アオリイカとコウイカで墨の残り方が違うことについてはエギングの墨跡の読み方|新しい/古いの見分けとアオリ・コウイカ墨の違いで釣り座を選ぶにまとめてあります。墨跡だけで決めず、先端・角・常夜灯・潮通しといった地形条件と組み合わせて判断してください。

持ち帰るサイズの線引き

まず前提として、島根県の遊漁ルールのページには、水産動植物ごとの採捕禁止期間と採捕禁止サイズの一覧が掲載されています。アオリイカがこの一覧の対象に含まれるかどうかは、実際の一覧を開いて確認する必要があるため、本記事では法令上の線引きを断定しません。持ち帰る前に県のページで最新の内容を必ず確認してください。そのうえで、資源に配慮した実用的な目安として胴長を基準に考える方法があります。詳しくは【秋イカ】アオリイカ新子は何センチから持ち帰る?リリースサイズの目安で整理しています。なお、県の遊漁マナーのページには、島根県では漁業者の自主的な取り決めとして全長15センチ以下のマダイ、全長30センチ以下のヒラメを放流しているという記載があり、協力が呼びかけられています。地域の取り決めがある魚については、それに合わせるのが基本です。

アジ・青物・根魚の狙い方

この章の答えです。アジは県の陸揚統計に裏づけのある本命、青物は回遊のタイミング勝負、根魚は水温が下がってからが本番です。

アジ

まあじが主要な陸揚魚種に挙がっている港なので、岸からも狙いやすい魚です。漁港のアジングでは、まずジグヘッドの重さを決めてから立ち位置とレンジを詰めていく順番が効率的で、1グラムを基準に水深と風で上下させる考え方が扱いやすくなります。夜間の常夜灯まわりを狙う場合、島根県の遊漁ルールのページには「集魚灯や水中灯を使用できますか」という問いに対し「島根県内において制限されていないため、使用できます」と明記されています。ただし、漁船の航行や他の釣り人への影響を考えて向きと明るさには配慮してください。

サゴシ・ブリ類

青物は、ベイトが港の周りに寄っているかどうかで結果が大きく変わります。県の統計でマイワシとカタクチイワシが主要陸揚魚種に入っている海域なので、朝夕にベイトの気配が出た時間帯に集中させるのが現実的です。令和8年6月の大型定置網でブリが平年を大きく上回ったという県の報告は、資源として今年のブリ類が薄くはないことを示す材料になります。ただし定置網は沖の漁業であり、岸から届く範囲の回遊とは別物です。過大な期待はせず、回遊が入ったときに手が出る用意をしておく、という構え方が合っています。

根魚とその他

カサゴやメバル類は水温が下がるほど岸寄りで反応しやすくなります。テトラや敷石の際、係船柱の足元など、船と作業の邪魔にならない場所を選んで探ってください。なお、タコについては後述のとおり、この2港を含む多くの海域では持ち帰れませんので、狙う対象から外して考える必要があります。

美保関・七類で秋に竿を出すなら、そろえておきたい4点

桜マーク自動膨張ライフジャケット

県が漁港の転落危険を明示。岸壁と堤防で常時着けたい安全装備

秋イカ用エギ3.5号セット

10〜11月の本命期向け。記事の三段階の狙い分けに合う基準サイズ

アジング用1gジグヘッド

記事どおり1gを基準に。常夜灯まわりのアジ狙いにそのまま使える

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主要陸揚魚種のアジやサゴシを、水温高めの秋でも鮮度良く持ち帰る

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島根県の遊漁ルールと安全(ここは公式が全てです)

先に結論を書きます。島根県では遊漁で使える漁具と漁法が規則で限定されており、違反には重い罰則があります。さらに、定置網の周辺は委員会指示で釣りが禁止されています。

使える漁具・使えない漁具

島根県水産課の「海面における遊漁のルールとマナーについて」によれば、遊漁者が使用できる漁具・漁法は、竿釣り、手釣り、たも網、さで網、投網(船舶を使用しないものに限る)、やす(水中銃によるものを除く)、は具、徒手採捕です。使用できない例として、トローリング(ひき縄)、はえ縄、ひっかけ釣り(ギャング釣り)、かご(びん漬、筒などを含む)、じょれん、潜水器、水中銃、カニ網が挙げられています。同ページは、漁業法および島根県漁業調整規則の規定に違反した場合、最高で3年以下の拘禁刑または3,000万円以下の罰金が科せられることがあると明記しています。

この2港ではタコは持ち帰れません

同じページのよくある問い合わせには、「タコは捕っても良いですか」という問いに対して、タコは殆どの海域で第一種共同漁業権の対象種となっているため捕ってはいけない、釣れた場合もすみやかに逃がしてくださいと書かれています。同じ回答には「中海は漁業権が設定されていないため、捕っても問題ありません」という例外も併記されていますが、本記事が扱う美保関港・七類港は中海ではありません。ガンガゼについても、第一種共同漁業権の対象種である「ウニ」に含まれるため捕ってはいけないとされています。エギングやワームの外道でタコが掛かることは珍しくないため、この一点は事前に知っておく価値があります。

定置網の周辺は釣り禁止

島根県水産課の「捕ってはいけない区域について」の表には、定置網の周辺での釣りの禁止が、島根海区漁業調整委員会指示および隠岐海区漁業調整委員会指示を根拠として挙げられています。委員会指示の一覧では「定置漁業の保護区域の指定」が現在有効な指示として掲載されており、有効期間は令和10年8月31日までとされています。県は、委員会指示の対象となる「関係者」は漁業者に限らず遊漁者等も含まれること、違反した場合は漁業法第193条により1年以下の拘禁刑もしくは50万円以下の罰金などが適用される場合があることを明記しています。美保関漁港は定置網を基幹漁業のひとつとする漁港ですから、沖に張られた網とその標識の位置は、船だけでなく岸からのキャストでも意識すべき対象です。

最終判断は必ず現地の表示で

立入禁止・釣り禁止・車両規制の判断は、現地の表示と、自治体・漁協・港湾管理者が出す最新の公式情報が最優先です。本記事に書いた内容は2026年9月時点で公開されている情報にもとづく整理であり、工事、荷役、行事、事故対応などによって現地の運用は予告なく変わります。ライフジャケットの着用、単独釣行時の行き先の共有、荒天時の中止判断についても、県の遊漁マナーのページが「気象や波浪情報等に注意し、荒天が予想されるときは水辺に近づかないようにしましょう」と呼びかけているとおりです。

アクセスと、混んでいたときの選択肢

この章の答えです。車なら米子側からも松江側からも1時間前後、公共交通なら松江駅または境港駅からバスを乗り継ぐ形になります。

車で行く場合

松江観光協会美保関町支部のアクセス案内では、米子自動車道の米子インターチェンジから国道431号を経て境水道大橋を渡り、県道2号線で美保関まで約50分、山陰道の米子東インターチェンジからも同じルートで約50分と案内されています。出雲方面からは松江ジャンクションから松江だんだん道路を経由し、川津インターチェンジから国道431号と県道2号線で約40分です。同支部の問い合わせ先は0852-73-9001、受付時間は平日8時30分から17時15分と公開されています。

公共交通で行く場合

同支部の案内によれば、JR松江駅から一畑バスの美保関ターミナル行きで約45分、美保関ターミナルまたは万原バスターミナルで美保関コミュニティバスに乗り換えて約30分で美保関に着きます。JR境港駅からは美保関コミュニティバスで約10分の宇井渡船場で乗り換え、さらに約15分です。始発と終発の時刻によっては朝まずめや夜釣りの時間帯に合わないことがあるため、松江市が公開しているコミュニティバスの時刻表で必ず確認してください。

食事については、同支部の公式ページに掲載されている美保関灯台ビュッフェが、住所は松江市美保関町美保関1388-10、電話は0852-73-0211、営業時間は10時から16時(13時頃から1時間の休憩あり)、店休日は水曜・木曜(ただし水曜は土産物売場のみ営業、ほかにお盆・正月の休みあり)、駐車場あり、カードやキャッシュレス決済は不可と案内されています。同支部はまた、同店の休業日(水曜・木曜および臨時)以外の平日に、美保関灯台と美保神社前の間で「無料送迎実験」として無料送迎を行っている(同店での買物・食事の利用が条件)とし、状況により予告なく休止する場合があるとしています。これ以外の飲食店や釣具店については、公式に確認できた情報がないため本記事では名前を挙げません。営業状況は地図アプリで最新の情報を確認してください。

混んでいたときの振り替え先

秋の週末は釣り座が埋まります。同じ島根半島側では、松江市が公開している管内漁港一覧に笠浦漁港(第2種漁港)、片江漁港(第1種漁港)、雲津漁港(第1種漁港)などが並んでおり、地方港湾としては千酌港も掲載されています。同じ一覧には管理者も載っており、笠浦漁港は島根県(東部農林水産振興センター)、片江漁港・雲津漁港・千酌港は松江市(水産振興課)が管理者です。本記事が引用した県水産課の案内は県が管理する漁港についてのものですから、市が管理する港については松江市水産振興課の案内に従ってください。いずれの港についても、釣りの可否は現地の表示が最終判断です。境水道をはさんだ鳥取県側については境港・境水道の釣りポイント完全ガイド2026|中野港・夢みなと公園でアジ・青物・アオリイカを狙う好ポイントと時期で中野港や夢みなと公園を扱っています。島根県西部の石見側まで足を延ばすなら浜田港の釣りポイント完全ガイド2026|石見の好漁場でアジ・アオリイカ・青物を港別に狙う(浜田川河口〜福浦漁港〜沖波止渡船)が対応します。

この記事で「書かなかったこと」

読者の判断材料になるため、確認できずに落とした情報も明記しておきます。

  • 七類港を「北側の波止は釣り可、南側のフェリーターミナル付近は釣り制限」といった区画に分ける情報は、釣り情報サイトには見られますが、島根県および隠岐汽船の公式ページでは確認できませんでした。本記事では採用していません。
  • 美保関港の防波堤に付けられた通称(色にちなんだ呼び名など)は、公式資料で確認できなかったため使用していません。
  • 美保関港の駐車場の台数・料金、公衆トイレの有無は、公式資料で確認できなかったため数値を書いていません。
  • 七類港の駐車場の台数・料金・釣り客の利用可否も、隠岐汽船の「駐車場あり」以上の記載がないため書いていません。

これらは「存在しない」という意味ではなく、「2026年9月時点の公式情報では裏が取れなかった」という意味です。現地の表示と、下記の窓口で確認してください。

出典・参考(2026年9月時点)

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