ウナギ料理完全レシピ集|蒲焼き・白焼き・うな重・うな丼・骨せんべいまで自家製の極意
浜名湖・都田川で釣れた野生のウナギは、スーパーや料亭で食べるものとは全く別物の「野性味あふれる味」があります。天然ウナギを自分でさばいて料理する体験は、釣りの醍醐味の最高峰。本記事では、釣ったウナギの「下処理から蒲焼き・白焼き・うな重・うな丼・骨せんべいまで」の完全レシピを解説します。炭火がなくても家庭のガスグリル・オーブンで本格的な蒲焼きが作れる方法もお伝えします。
ウナギの下処理:最重要ステップ
①生きたウナギの扱い方
ウナギは生命力が強く、釣れた後も長時間生きています。料理前の下処理が「臭み除去・身の質」に直結します:
- 活け締め:まな板の上にウナギを置き、目の後ろにアイスピックまたは包丁の先で脳を刺す(即死させる)。暴れて危険なため、乾いた厚手タオルでしっかり押さえる
- ぬめり取り:ウナギの体は強力なぬめりがある。塩(大さじ2〜3)を全体にまぶしてよく揉み込んだ後、洗い流す。2〜3回繰り返すとぬめりが取れる
- 目打ち:頭をまな板に刺した釘(または目打ちアイスピック)で固定する。これがウナギ捌きの必須テクニック
②ウナギの捌き方(背開き)
関東風は「背開き」(武士の切腹を連想させる腹開きを避ける文化)が伝統。背中から開きます:
- 目打ちで頭をまな板に固定する
- 背中側(背びれのすぐ横)から包丁を入れ、中骨に沿って尾まで一気に引く
- 反対側(内臓側)も骨に沿って包丁を入れて中骨を外す
- 頭と内臓を切り取る(内臓は臭いので素早く処理)
- 中骨を取り除く(中骨は骨せんべい用に取っておく)
- 腹骨(小骨)は薄くすき取るか、細かく包丁で切れ目を入れて食べやすくする
注意:関西風は「腹開き」で捌き方が異なります。どちらでも料理の出来栄えに差はありません。
①本格蒲焼き(タレをかけてグリルで焼く)
ウナギ料理の代表。炭火がなくても、家庭のグリルで十分本格的な蒲焼きが作れます。
タレの材料(蒲焼きダレ):醤油大さじ5・みりん大さじ5・酒大さじ3・砂糖大さじ1
タレの作り方:全材料を小鍋に入れ、弱火で混ぜながら少し煮詰める(10〜15分)。とろっとしてきたら完成。
蒲焼きの手順:
- 捌いたウナギを「白焼き」にする:グリルを中火に熱し、皮目から5〜7分、身側から3〜4分焼く(タレなし)
- 白焼きができたら、タレをたっぷりかけて再度グリルへ(1〜2分)→ タレをかけて焼く工程を2〜3回繰り返す
- 表面が焦げる一歩手前のカリッとした状態が理想
蒸し工程(関東スタイル):本格的には白焼き→蒸し(15分)→タレ焼きの工程を踏む。蒸すことで身がふっくら柔らかくなる。蒸し器がない場合は工程2から始めてもOK(少し固めの食感になる)。
②白焼き(ウナギ本来の風味を楽しむ)

タレをかけずにシンプルに焼く「白焼き」は、天然ウナギの脂と風味を最大限に感じられる食べ方です:
- 塩を薄くふって、グリルで両面じっくり焼くだけ
- わさび醤油・山椒塩・すだちを絞って食べると絶品
- 天然ウナギの脂の風味は白焼きでより際立つ。「養殖より天然」を感じられる食べ方
③うな重・うな丼の作り方
材料:蒲焼きウナギ1尾分・ご飯2杯・蒲焼きダレ(上記)・山椒(粉)
手順:
- 炊きたてのご飯を重箱(うな重の場合)または丼に盛る
- 蒲焼きのウナギを適当なサイズに切り、ご飯の上に並べる
- 仕上げにタレをかけ回す(たっぷりめが美味)
- 山椒を好みでふりかける
うな重のポイント:ご飯にもタレをかけて(底のご飯にも浸み込むように)から、ウナギを乗せる。漬物(奈良漬け)を添えると一層本格的。
④ひつまぶし風(名古屋風の楽しみ方)
名古屋の「ひつまぶし」を自家製でアレンジ:
- 蒲焼きを小さめの一口サイズに切る
- ご飯の上に散らして混ぜる
- 1杯目:そのまま蒲焼きご飯として食べる
- 2杯目:薬味(ネギ・三つ葉・海苔・わさび)を乗せて食べる
- 3杯目:お茶漬けとして(だし汁またはお茶をかけて)食べる
⑤ウナギの骨せんべい(捨てるものゼロのレシピ)
ウナギの中骨は揚げると「骨せんべい」として絶品のおつまみになります:
- 中骨を10〜15cmの長さに切り、水気を完全に拭き取る
- 低温(150℃)の油でじっくり揚げる(8〜10分)→高温に上げて二度揚げ(180℃・2分)
- 揚げ上がったら、塩・山椒または甘辛タレをからめる
- カリカリに揚がった骨はそのまま食べられる(カルシウム豊富)
ウナギのヌタ(肝・内臓活用)
ウナギの肝はサビ焼きにすると美味:
- 肝を串に刺し、タレをかけてグリルで焼く(「うざく」の材料にも)
- 肝の苦味と旨みは日本酒に最高に合う
- 「うざく」:蒲焼きと胡瓜の酢の物。さっぱりした一品
まとめ|釣って・捌いて・食べる喜び
浜名湖・都田川で釣り上げたウナギを自分の手で捌き、蒲焼きにして食べる体験は「釣りの最高傑作」です。市販の蒲焼きや料亭では絶対に味わえない「自分で釣って料理した」という満足感が、普通の蒲焼きを格別の美味しさに変えます。最初は捌くのが大変かもしれませんが、一度体験すればその達成感は格別。今夏、浜名湖のウナギを釣って、家族と一緒に「うな重パーティー」を楽しんでみてください。



