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2026年春の船釣り最新情報|タイラバ・コマセ真鯛・LTアジ・浅場ジギング船の全国釣果トレンドと新製品レポート
2026年の春、日本沿岸の船宿は例年以上の活気に満ちている。3月中旬から水温が平年比+0.8〜1.5℃で推移し、春の風物詩であるマダイの「乗っ込み」シーズンが東海・関西・九州で本格化。4月に入ると関東のLTアジ船では朝一から入れ食いが続き、船中100匹超えも珍しくない状況だ。浜名湖・遠州灘を拠点とする筆者のもとにも、毎日のように「タイラバでマダイ4kg級浮上」「コマセ真鯛でトップ10枚」「浅場ジギングで青物乱舞」といった釣果速報が飛び込んでくる。
船釣りがこれほど熱いシーズンは近年なかなかない。2025年秋からの海水温高止まりによって越冬組のマダイ・ヒラマサが例年より沿岸寄りに残留し、それと入れ替わるように黒潮に乗った回遊組が北上。結果として「居着き+回遊」の二重構造で釣果が押し上げられている。さらに、シマノ・ダイワを筆頭とした国内メーカー各社が2026年春モデルとして投入した新型タイラバロッド・電動リール・鯛カブラが各地で実績を積み上げており、道具面からも釣果を後押ししている。
本稿では、2026年春(3〜5月)の船釣り全般について、全体傾向・地域別釣果・釣法別レポート・注目新製品・ベストシーズン予測・FAQまでを一本にまとめる。読み終えた瞬間に船宿へ電話をかけたくなる情報密度で、全国の船釣りアングラーに「今どこで何を狙えば良いか」を明示することが本稿の目的である。
水温・海況:平年より0.8〜1.5℃高い「早まる春」
2026年春の船釣りを理解する上で最も重要なキーファクターは水温である。気象庁が公開している日本沿岸海面水温データをベースに船宿各所からのヒアリング情報を総合すると、3月末時点での沿岸水温は関東南部で15.8〜16.5℃、東海・相模湾で16.2〜17.0℃、関西・瀬戸内で16.5〜17.2℃、九州西部で17.5〜18.8℃という高めの推移となっている。これは平年比で+0.8〜1.5℃、例年の4月中旬並みの水温が3月末の段階で実現している状態だ。
この高水温が何をもたらしているかというと、春の主役魚種であるマダイ・アジ・イサキ・青物(ワラサ・ブリ・ヒラマサ)の活性前倒しである。マダイの乗っ込み(産卵のために浅場へ接岸する行動)は通常、水温が14〜18℃に上昇する4月中旬〜5月がピークだが、2026年は3月下旬時点で関東以南の主要エリアが既に乗っ込みレンジに突入している。その結果、例年より2〜3週間早くタイラバ・コマセ真鯛の好シーズンが始まった。
一方で注意点もある。急激な水温上昇は短期的にベイトフィッシュ(イワシ・コウナゴ・アミ)の回遊パターンを不安定にさせ、潮目・潮通しによっては「食い渋り」が発生しやすい。4月前半の東京湾・相模湾では、朝マズメの1時間で日釣果の半分が出るような集中パターンが頻発しており、時合いを外さない戦略が求められている。
船宿稼働率:予約争奪戦が過熱、平日狙いがカギ
船宿予約状況の観点でも2026年春は特異的だ。コロナ禍以降続く釣り人口増加に加え、2025年の秋青物フィーバーから継続する船釣りブームが春シーズンも継続。特に土日祝日はゴールデンウィーク後半までほぼ満船状態の船宿が多く、関東・相模湾・東海エリアの人気船では3〜4週間先まで予約が埋まっている。千葉・外房のタイラバ船、神奈川・三浦半島のコマセ真鯛船、愛知・伊良湖のLTアジ船、福岡・玄界灘のジギング船などは特に予約困難となっている。
狙い目は平日である。特に火曜〜木曜は比較的空きがあり、船長との距離も近くアドバイスを受けやすい。また早朝便(出船4〜5時台)と午後便(13時出船)に分割している船宿では、午後便のほうが予約が取りやすい傾向がある。水温が上がる昼以降はマダイ・青物の活性が再上昇することも多く、「午後便=セカンドチャンス」としての価値が見直されている。
ベイトパターン:コウナゴ・カタクチイワシの早期接岸
2026年春の特徴として、ベイトフィッシュの早期接岸が挙げられる。コウナゴ(イカナゴの稚魚)は瀬戸内・大阪湾で例年より10日ほど早く接岸、カタクチイワシは相模湾・外房で3月下旬から群れが確認されている。このベイトパターンに合わせて、タイラバのネクタイカラーは「オレンジゴールド」「ケイムラピンク」などのコウナゴ系が高実績。ジギングでは70〜100gのセミロングジグがイワシパターンにマッチしている。
地域別釣果トレンド(関東・東海・関西・九州・日本海)
関東エリア:東京湾LTアジ100匹、外房タイラバ3kg乱舞
関東の船釣りシーンで最も勢いがあるのが東京湾のLT(ライトタックル)アジ船だ。4月上旬の釣果は本牧沖・金沢八景沖で20〜30cmクラスのマアジが船中平均80〜120匹、トップでは150匹超えも記録されている。水深20〜40mのシャロー帯で軽量コマセビシ(30〜40号)を使う手軽さが魅力で、女性・ファミリー層の参入が急増している。半日便で4000〜5000円と料金も比較的安く、初心者のデビュー戦として最適だ。
外房・大原〜勝浦沖のタイラバ船では3kg級のマダイが連日浮上している。4月中旬の一番船では船中マダイ20枚超、4.2kgの大型も混じる好釣果が記録された。水深30〜50mでタングステンヘッド80〜100gが基軸、ネクタイはオレンジとレッドの二色使いが好調。相模湾のコマセ真鯛船では、葉山沖〜小田原沖で3〜4kgクラスが朝マズメから連発し、船中5〜10枚の釣果が続いている。
東海エリア:遠州灘のマダイ乗っ込み、伊勢湾の浅場ジギング
筆者の地元・浜名湖から出船する遠州灘船団でも春の乗っ込みマダイが本格化している。4月第2週の舞阪・福田沖ではタイラバで船中マダイ15〜25枚、2〜3kgクラスが主体で4kgオーバーの大鯛も顔を出している。遠州灘は水深40〜70mの砂泥底が広がり、コウナゴ・シラスをベイトにしたマダイの居着きポイントが点在する。ヘッド80〜120g、ネクタイはチャート系・オレンジ系が定番で、巻き速度は等速1秒1巻きが基本だ。
伊勢湾・三河湾エリアでは浅場ジギングが絶好調。4月上旬から中旬にかけて、答志島沖・師崎沖の水深15〜30mでブリ族(ワラサ〜ブリ)が回遊しており、60〜100gのジグでの釣果が船中5〜15本の好成績。サワラ・サゴシも混じり、青物フルコース状態となっている。浅場ジギングは船酔いリスクが低く、かつ短いロッドで操作性が良いため、これから船釣りを始める人にも入門しやすい釣りだ。
関西エリア:明石海峡のタイラバ、大阪湾のタチウオ終盤
関西の春船釣りと言えば明石海峡のタイラバ。潮流が激しいこのエリアでは120〜200gのヘビータイラバが必要で、初心者にはハードルが高い一方、ハマれば4〜5kg級の大鯛が狙える。4月の明石沖・須磨沖の釣果は船中マダイ10〜20枚、大型中心で平均サイズ2.5kgと全国トップクラス。大阪湾のタチウオジギング船は3月いっぱいで終盤戦を迎え、4月以降は徐々にマダイ・ハマチ狙いへと切り替わる。
和歌山・加太のタイラバ船も忘れてはならない。加太マダイは「鳴門鯛」「明石鯛」と並ぶ日本三大ブランド鯛の一角で、激流に揉まれて引き締まった身質が評価されている。4月の加太沖では2〜3kg主体に4kgオーバーも混じり、船中20〜30枚の好釣果が続いている。
九州エリア:玄界灘のヒラマサキャスティング、天草のマダイ
九州は2026年春の船釣りシーンで最も熱いエリアと言える。玄界灘・壱岐沖では4月に入ってから6〜10kgクラスのヒラマサが浮上しており、キャスティングゲームで毎便のように「一本勝負」が決まる状況。ペンシルベイト200〜250mmサイズへの水面炸裂は圧巻で、全国から遠征アングラーが集まっている。
熊本・天草〜鹿児島・甑島ではマダイ・イサキが主役。水深50〜80mでタイラバ・タイテンヤ・コマセ五目など多彩な釣法が楽しめ、4月中旬のデータでは船中マダイ15〜25枚、イサキ30〜50匹、ハマチ混じりの豪華ファイブが展開中。水温の高い南九州は関東より2週間ほど早く乗っ込みが始まり、5月中旬まで長期にわたって好シーズンが継続する見込みだ。
日本海エリア:若狭湾の春イカ船、山陰のノドグロ
日本海側の春船釣りは若狭湾のアオリイカ船(ティップラン)と山陰のノドグロ・マダイ船が二大看板。若狭湾・敦賀沖〜小浜沖のティップラン船では、3月下旬から水深30〜50mで300g〜1kgクラスの春イカが船中10〜20杯。4月中旬以降は1.5〜2kgのモンスター級も期待できるシーズンに入る。
山陰・島根沖ではノドグロ(アカムツ)の中深海釣りが好調。水深150〜250mで中深場用電動リール仕掛けを使い、船中3〜8匹の釣果で30〜40cmクラスが主体。高級魚狙いのリピーターに支えられた釣りで、料金は高め(2〜2.5万円)だが、食味の価値を考えれば十分に元が取れる釣果内容と言える。
釣法別レポート(タイラバ・コマセ真鯛・LTアジ・浅場ジギング・フグ船・アオリイカティップラン)
タイラバ:等速巻きの王道、2026年春はタングステンヘッド主流
2026年春のタイラバシーンで定着したのがタングステンヘッドの主流化だ。鉛ヘッドに比べて比重が約1.7倍(鉛11.3g/cm³、タングステン19.1g/cm³)と重く、同じ重量でもシルエットが小さいためシルエット感度が良く、潮流下でもレンジキープがしやすい。3〜5月の水深40〜80mのタイラバポイントでは80g・100g・120gの3アイテムを揃えておけば、ほぼ全てのシチュエーションに対応できる。
ネクタイ・スカートの色選択は2026年春の実績を見ると、朝マズメはオレンジゴールド・レッドグロー、日中は鯛が咥える瞬間を見えやすくするケイムラ系、夕方はチャートグリーン・パープルヘッドといった使い分けが効果的。巻きスピードは等速1秒1巻き(ギア比6.3:1のリールで毎分約60回転)が基本で、アタリがあったら止めずに同速で巻き続けるのが鉄則。「アタる→止める→食う」のパターンは実は上級者でも再現性が低く、「アタる→同速継続→本バイト」が圧倒的に獲れるパターンだ。
コマセ真鯛:相模湾・駿河湾で絶好調、ハリス4号8m仕様が定番
コマセ真鯛は相模湾・駿河湾を中心に古くから愛される釣法で、2026年春もその王道ぶりを発揮している。オキアミコマセ(アミコマセ)をビシカゴで撒き、ハリス先端のサシエ(オキアミ生)を同調させてマダイに食わせる。4月の葉山沖・小田原沖では、船宿によって「ハリス4号8m」「フロロ3.5号10m」など微妙に仕様が異なるので、予約時に船宿指定の仕掛けを確認することが重要だ。
コマセ真鯛で釣果を分けるのは「棚取り」の精度である。マダイは海底から2〜4m上の層を泳ぐことが多く、船長から指示される棚(例:「底から2m」)にサシエを正確にセットする必要がある。ビシを着底させて糸フケを取り、指示された巻き数(2回転=約2m)を正確に巻き上げるシンプルな動作だが、これが合っていないと周囲がヒットしても自分だけアタらない状況が発生する。
LTアジ:東京湾の代名詞、ビシ30〜40号でお手軽釣行
東京湾LTアジは2026年春も絶対的な人気を誇る釣法だ。LT(ライトタックル)の名前どおり、通常の50〜80号のコマセビシを30〜40号に軽量化し、ロッドも1.7〜2.1mのライトなものを使う。仕掛けは全長1.8〜2.0mの2本針ハリス(1.5〜2号)、針は袖7〜9号かムツ10号が主流。
4月上旬の本牧沖では水深20〜30mでマアジ25〜35cm、1日便(7時〜15時)で船中平均80〜120匹、女性・子供でも100匹を超えることが珍しくない。タナは底から1〜2mが基本だが、群れが浮くと中層でもアタるため、船長の指示棚を頻繁にチェックする必要がある。コマセを振り出した直後が最もヒット率が高く、「振って→10秒待って→聞き上げ」のリズムが決まり手だ。
浅場ジギング:船ジギング入門に最適、ワラサ・イナダ・サワラを狙う
浅場ジギングは水深15〜40m程度のシャローエリアで行う船ジギングで、2026年春は伊勢湾・三河湾・相模湾・玄界灘などで絶好調。使用ジグは60〜100g、タックルはスピニングロッドM〜MHクラスに3000〜4000番スピニングリール、PE1.5〜2号にリーダー5〜6号が基本。深場ジギングに比べて体力負担が少なく、船ジギング初心者のデビュー戦として最適だ。
4月の三河湾・師崎沖ではワラサ(60〜75cm)・ブリ(80cm超)・サワラ(70〜90cm)が混じり、船中で青物10〜20本、トップで5本以上の釣果が続いている。アクションはワンピッチジャーク(1回ジャーク+1回巻き)が基本で、中層から上まで素早く探るのがコツ。鉄板バイブレーション(30〜40g)を併用する釣り人も増えており、リアクションバイトを狙う選択肢として定着しつつある。
フグ船:東京湾・九州のショウサイフグ、春先は大型が主体
フグ船は関東では東京湾・常磐沖、九州では天草・有明海周辺で盛ん。2026年春の東京湾ショウサイフグは金沢八景沖〜剣崎沖で船中30〜50匹、35〜45cmクラス主体で良型揃い。カットウ仕掛け(アサリエサに引っ掛け針)で底をトントン叩く独特の釣法で、集中力と繊細さが要求される。4月中旬以降は乗っ込み期に入って大型中心の釣果となる見込み。
アオリイカティップラン:若狭湾・東北日本海で春イカ最盛期
ティップランエギングは船から水深30〜50mの中層を専用エギ(30〜50g)で攻める新しい釣法で、2026年春は若狭湾・敦賀沖、新潟・佐渡沖、青森・津軽海峡などで絶好調。4月の敦賀沖では船中10〜20杯、1〜1.5kgクラスが主体で2kg超のモンスターも混じる。ロッドは5.8〜6.6fのティップラン専用、リールは2500〜3000番スピニングにPE0.6〜0.8号+リーダー2〜2.5号が定番セッティング。
注目新製品(ロッド・リール・仕掛け)
シマノ:2026年春投入の次世代電動リール・タイラバロッド
シマノは2026年春モデルとして、タイラバ専用ロッドシリーズのフラッグシップをフルモデルチェンジ。スパイラルX+ハイパワーXの二重補強構造に加え、新素材「カーボンナノチューブ・マトリックス」ブランクを採用した最上位モデルでは、自重100g前後の超軽量ながら、ゴリ巻きでも曲がりきらない粘り腰を実現している。タイラバロッドは1日中巻き続ける釣法ゆえ、手元への負担軽減効果は絶大だ。
電動リールでは、船中深場・タイラバ・アジ船までカバーする中型電動リールの新機種が話題。ブルートゥース連携でスマホからのタナ指示が可能となり、魚探データと連動して「指示棚+0.5m」といった微妙な調整を手元で行える。バッテリー持ちも大幅改善され、2日連続釣行にも十分対応できる仕様になっている。
ダイワ:エアセンサーシート採用の春鯛スペシャル、新型紅牙
ダイワは紅牙シリーズの2026年春モデルでエアセンサーシートを全ラインナップに採用。握りやすさと感度のバランスを極限まで詰めたリールシートで、1日中ロッドを握っていても疲労が抑えられる。紅牙EX AGS(エアガイドシステム)搭載モデルでは、ガイド重量を従来比30%削減し、穂先の戻りが素早くなっている。マダイのショートバイトに対しても自動的にフッキングポジションに入りやすい設計だ。
電動リールではシーボーグ200J系の後継機が2026年春登場。中小型ながらパワーは中深場対応、JOG(ジョグ)ダイヤルによる巻き上げ操作はインチング機能を追加してさらに繊細な棚取りが可能になっている。中深海の根魚・ノドグロ狙いから東京湾のLTアジまで一台で対応できる万能機として位置付けられている。
がまかつ・マリア:仕掛け・鯛カブラの進化
がまかつは2026年春モデルのタイラバフック「真鯛王 ナノスムース」を投入。フックのコーティングに次世代のナノスムース加工を施し、フッキング時の貫通力を旧モデル比で約20%向上させた。マダイの硬い口周りへの貫通性が高まり、バラシが減ったという釣果報告が各地から上がっている。
マリアは新型鯛カブラ「ブレードラバー TG」シリーズをリリース。タングステンヘッドの側面に小型ブレードを配置し、フォール中にフラッシング効果を発生させる斬新な設計。マダイが食い渋る時間帯にリアクションバイトを誘発し、3月の九州・天草沖ではこの新型で4kg超のマダイがキャッチされたと報告されている。
メジャークラフト・ヤマシタ:コスパ新製品と春イカエギ
メジャークラフトは入門者向け船釣りロッドの2026年春モデル「ファーストキャスト船シリーズ」を拡充し、タイラバ・ジギング・アジビシに対応する1万円前後のエントリーロッドを投入。コスパ重視のセカンドロッドとしても優秀で、家族・友人を船釣りに誘う際の貸し出し用としても人気が高まっている。
ヤマシタは春イカ対応のティップラン専用エギ「エギ王ティップラン 40g 2026春カラー」を発表。コウナゴパターン・イワシパターンに対応するリアル系カラーと、深場で視認性を上げるケイムラ・グロー系カラーの両方を揃える。若狭湾・佐渡沖で好実績を積み上げている。
ベストシーズンの予測と狙い目
4月後半〜5月前半:タイラバ・コマセ真鯛が全国的ピーク
2026年の4月後半から5月前半は、タイラバ・コマセ真鯛の全国的ピークとなる見込みだ。水温が17〜19℃に上昇する時期にマダイの産卵行動が本格化し、浅場への接岸がピークに達する。関東・東海・関西・九州の主要エリアで軒並み好釣果が期待でき、特にゴールデンウィーク期間(4月29日〜5月6日)は船宿満船必至となるため、早めの予約が不可欠だ。
この時期のマダイは食い気が旺盛で、タイラバ・コマセ・タイテンヤなど釣法を選ばない。初心者はコマセ真鯛(船長が仕掛けもコマセも用意してくれるケースが多い)、中級者はタイラバ(自分で操作することで釣果を伸ばせる)、上級者はタイテンヤ(テクニカルで大物狙い)と、自分のレベルに合わせて釣法を選べる楽しさがある。
5月中旬〜6月:アジ・イサキ・青物のシーズンイン
5月中旬以降は水温20℃超えでアジの大型化が進み、東京湾LTアジは30cm超の「大アジ」混じりのシーズンに突入する。相模湾・駿河湾ではイサキが解禁し、船中50〜80匹の数釣りが楽しめる。また九州・玄界灘ではヒラマサの接岸がさらに活発化し、10kg超のモンスターキャスティングゲームが最盛期を迎える。
狙い目の曜日・時間帯・潮回り
春船釣りの狙い目は「平日×長潮・若潮×朝マズメ」。潮が緩い長潮・若潮は潮流が穏やかで仕掛け操作がしやすく、初心者から上級者まで釣果を出しやすい。大潮・中潮は潮流が激しく上級者向きで、特にタイラバではヘッド重量を120〜150gに上げる必要が出てくる。朝マズメ(日の出前後1時間)はどの釣法でも最重要の時合いで、この時間帯を外さないために早朝便を選ぶのが鉄則だ。
FAQ
Q1. 船釣り初心者でも春シーズンから始められますか?
はい、春は船釣り入門に最適なシーズンです。東京湾LTアジ・相模湾アマダイ・東海浅場ジギングなど、半日便・ライトタックル・比較的穏やかな海況といった条件が揃う釣りが豊富にあります。半日便なら料金も4000〜6000円程度で、レンタルタックル付きの船宿も多いため、手ぶらで参加できます。初回は船宿に電話して「初心者です」と伝えておくと、船長・仲乗りが丁寧にサポートしてくれます。
Q2. タイラバとコマセ真鯛はどちらが釣れますか?
エリア・船宿・その日の状況によります。一般的に、タイラバは自分の技術が釣果に直結する「アクティブな釣り」で上達するほど釣れるようになります。コマセ真鯛は船長の操船と棚指示に従う「船長主導の釣り」で、初心者でも大型が獲れる可能性があります。関東・相模湾のコマセ真鯛はハイシーズンに船中5〜10枚、外房・東海のタイラバはハイシーズンに船中15〜25枚といった実績から、数釣りならタイラバ、大型一発ならコマセ真鯛と使い分けるのが現実的です。
Q3. 船酔いが心配です。対策は?
最も効果的なのは酔い止め薬の予防服用です。乗船30〜60分前にアネロン「ニスキャップ」などを服用し、船内では遠くの景色を見る・目を閉じない・こまめに水分補給する、の3点を守ります。朝食は消化の良いものを軽めに、空腹も満腹も避けるのがコツ。浅場ジギング・LTアジなど湾内で行う釣りは揺れが少なく、船酔いしやすい人におすすめです。
Q4. 春のマダイは食味が良いと聞きますが本当ですか?
はい、春の産卵前マダイ(桜鯛)は脂が乗って身質も引き締まり、1年で最も美味と言われます。特に4〜5月に釣れる2〜4kgクラスは刺身・塩焼き・鯛めし・昆布締めなど多様な調理法で楽しめます。大型鯛は熟成(3〜5日氷温保管)することで旨味が倍増するため、帰宅後すぐ捌かず、内臓とエラだけ処理して氷温保存することをおすすめします。
Q5. LTアジ100匹って食べきれますか?
100匹(1匹150g平均で合計15kg)は一家庭では消費困難です。対策として、船上で30匹ほどに絞って活き締め・内臓処理を徹底し、残りはリリースする・同乗者に譲る・隣人におすそ分けするといった方法が一般的です。持ち帰る分は船上で血抜き+氷締めを確実に行い、帰宅後は刺身・塩焼き・南蛮漬け・フライ・なめろう・干物など多様な料理に展開できます。アジは冷凍保存も効くため、刺身用以外は三枚おろし後に冷凍しておくと便利です。
Q6. 船釣りの予約はいつ取るべきですか?
2026年春の状況を踏まえると、土日祝日は3〜4週間前、平日でも1〜2週間前の予約が無難です。ゴールデンウィーク期間は1〜2ヶ月前でも満船の船宿が多いため、早めに候補を絞って電話を入れてください。キャンセル待ち対応も多くの船宿で受け付けているので、第一希望が埋まっていても諦めずに問い合わせる価値はあります。
Q7. 雨天・強風でも出船しますか?
船宿・船長の判断によります。一般的に、波高2m以上・風速10m以上で中止判断となることが多いですが、湾内の釣り(東京湾LTアジ・大阪湾・瀬戸内)は比較的出船率が高い傾向があります。前日夜〜当日早朝に船宿から出船可否の連絡が来るシステムが一般的で、中止の場合は全額返金または振替となります。予約時に中止基準を確認しておくと安心です。
まとめ
2026年春の船釣りシーンは、水温前倒し・ベイト早期接岸・越冬組と回遊組の重なりという三重の好条件で、近年稀に見る豊漁ムードに包まれている。関東ではLTアジ100匹・外房タイラバ3kg級、東海では遠州灘・伊勢湾の浅場ジギング、関西では明石・加太のタイラバ、九州では玄界灘ヒラマサ・天草マダイ、日本海では若狭湾春イカ・山陰ノドグロと、全国津々浦々で好釣果が展開中だ。
今週末すぐに行動できる具体的推奨を絞ると、次のとおりである。初心者・ファミリーは東京湾または伊勢湾のLTアジ船(半日便4000〜6000円、数釣り確実)。中級者はタイラバで外房・遠州灘・加太のいずれかを選択(2〜4kgマダイ期待、ヘッド80〜120g+新型タングステンで武装)。上級者は玄界灘ヒラマサキャスティング(6〜10kgランカー狙い、ペンシルベイト200mm)。新製品を試すならシマノ・ダイワ2026年春モデルの電動リール・タイラバロッドを店頭でチェックしてほしい。
船宿予約は平日・長潮若潮・朝マズメを狙うのがセオリー。ゴールデンウィーク前の4月後半が予約争奪戦のピークとなるため、この記事を読んだら即座に船宿へ電話を入れ、5月前半までの釣行計画を固めることを強くおすすめする。春の船釣りは1年で最も華やかな季節の到来を肌で感じられる特別な時間だ。風を切って沖へ走る船上で、桜鯛の強烈な引きを、ヒラマサの水面炸裂を、大アジの銀鱗ラッシュを、ぜひあなた自身の手で体験してほしい。
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