穴釣りとは?——テトラの隙間に潜む根魚を「落とすだけ」で釣る方法
「釣りを始めたいけど、キャスティング(投げる動作)が難しそう……」と感じている方にこそ試してほしいのが穴釣り(あなづり)です。テトラポッド(消波ブロック)や岩の隙間に仕掛けをストンと落とすだけで、カサゴやメバルといった美味しい根魚(ねざかな)が釣れてしまう、もっともシンプルな海釣りのひとつです。
穴釣りが初心者におすすめな理由はたくさんあります。
- 投げなくていい——仕掛けを穴に「落とす」か「入れる」だけ
- 道具が少ない——短い竿とブラクリ仕掛け、エサがあればOK
- 予算が安い——竿・リールセットで3,000円台から始められる
- 釣果が出やすい——根魚は穴の中に居着いているので、いれば高確率で食ってくる
- 年中できる——真冬でもカサゴは活性が落ちにくく、オフシーズンがほぼない
浜名湖周辺にはテトラポッドが入った護岸が数多くあり、穴釣りの好ポイントに恵まれています。この記事では、道具の準備からテトラの歩き方、仕掛けの落とし方、魚の取り込みまで、穴釣りの全工程をステップごとに解説します。何も知らない状態で読み始めても、記事を読み終える頃には「明日テトラに行ける」レベルになれるよう構成しました。
穴釣りで釣れる魚——浜名湖テトラ帯の主なターゲット
穴釣りで出会える魚を知っておくと、「何が釣れたか」がすぐわかり、釣りがもっと楽しくなります。浜名湖のテトラ帯で特に多いのは以下の魚たちです。
本命:カサゴ(ガシラ)
穴釣りのメインターゲット。体長15〜25cmが中心で、赤褐色のゴツゴツした見た目が特徴です。テトラの隙間に定位しており、目の前にエサが落ちてくると反射的に食いつきます。引きは力強く、「ゴゴンッ!」という明確なアタリが手元に伝わるので初心者でもわかりやすいのが魅力。白身で淡泊な味わいは煮付け・唐揚げが絶品です。浜名湖では周年狙えますが、特に11月〜3月の低水温期は浅場のテトラに溜まりやすく、穴釣りのベストシーズンといえます。
準本命:メバル
体長15〜20cm前後で、大きな目が特徴の魚。カサゴと同じくテトラ周りに居着きますが、カサゴよりやや上層(穴の入り口付近)にいることが多いです。冬〜早春(12月〜3月)が最盛期。刺身にできるサイズが釣れることもあります。
嬉しいゲスト
- タケノコメバル——メバルの仲間で、体に縞模様があり20cm超になることも。浜名湖では奥浜名湖側のテトラで時折ヒットします
- アイナメ——冬場に稀に釣れる高級魚。刺身が美味い
- クロダイ(チヌ)の幼魚——テトラ際に多い。小さいものはリリースしましょう
- ハゼ類——マハゼやドロメなど。小さいですが天ぷらにすると美味
注意が必要な魚
| 魚種 | 特徴 | 対処法 |
|---|---|---|
| ゴンズイ | ナマズに似た黒い魚。背ビレと胸ビレに毒棘(どくきょく)がある | 絶対に素手で触らない。フィッシュグリップで掴むか、ハリスを切ってリリース |
| アカエイ(小型) | テトラの根元に潜んでいることがある。尾に毒棘 | 針を外そうとせず、ハリスを切って逃がす |
| ウツボ | 浜名湖南部のテトラに稀にいる。鋭い歯で噛まれると危険 | 無理に取り込まずハリスを切る |
毒魚への対処は「知らない魚は素手で触らない」が鉄則です。フィッシュグリップ(魚掴み)を1つ持っておくと安心です。100円ショップのもので十分ですので必ず持参してください。
穴釣りに必要な道具——5,000円以内で揃う最小限セット
穴釣りの魅力は道具の少なさ。以下が「これだけあれば釣りになる」リストです。
必須アイテム一覧
| 道具 | おすすめ・目安 | 予算目安 |
|---|---|---|
| 竿(ロッド) | 穴釣り専用ロッド 100〜130cm、または万能竿の短いもの | 1,000〜3,000円 |
| リール | 小型スピニングリール 1000〜2000番、または小型両軸リール | 1,000〜2,500円 |
| 道糸(ライン) | ナイロン3〜4号(リールに巻いてあることが多い) | リール付属なら0円 |
| 仕掛け | ブラクリ 3〜5号(2〜3個) | 300〜500円 |
| エサ | アオイソメ 500円分、またはサバの切り身 | 0〜500円 |
合計:約2,500〜5,000円で始められます。竿とリールがセットになった「穴釣りセット」がプロマリン(PRO MARINE)やタカミヤ(TAKAMIYA)から2,000〜3,500円程度で販売されており、初心者はこれが一番手軽です。
竿(ロッド)の選び方
穴釣りの竿は短いほど取り回しが良いのが特徴です。テトラの隙間に差し込むような動作が多いため、長い竿はかえって邪魔になります。
- 長さ:100〜130cm(1.0〜1.3m)が最適。最長でも150cmまで
- 硬さ:根魚の引きに負けず、テトラから引き離せる「硬め」のもの
- おすすめ:プロマリン「極光テトラDX 110」(実売1,200円前後)、OGK「テトラスポットガンマ 110」(実売1,000円前後)
すでにサビキ釣り用の竿(2.1〜2.7m程度)を持っている場合は、まずはそれで試してみてもOKです。ただし長い竿はテトラの上で扱いにくく、隙間に入れにくいので、穴釣りにハマったら短い専用竿の購入を検討してください。
リールの選び方
穴釣りでは遠投しないため、リールに高性能は求められません。選ぶポイントは2つだけです。
- 小型であること:スピニングなら1000〜2000番、両軸(ベイト)リールなら小型のもの
- 糸がある程度巻けること:ナイロン3号が50m以上巻ければ十分
初心者にはスピニングリールをおすすめします。両軸リールのほうが穴釣りには向いているという意見もありますが、扱いに慣れが必要なため、まずは操作が簡単なスピニングから始めましょう。シマノ「FX 1000」やダイワ「ジャストロン」付きの低価格セットで十分です。
仕掛け:ブラクリとは?
ブラクリとは、オモリと針が一体になった穴釣り専用の仕掛けです。赤い丸型のオモリに針が直接結ばれた、非常にシンプルな構造をしています。名前の由来は「ぶらぶら下げる」から来ているという説があります。
- 号数(重さ):3〜5号が万能。浅い穴なら3号、深い穴や流れがある場所なら5号
- おすすめ:ささめ針「ブラクリ」シリーズ、オーナーばり「テトラ玉」
- 予備:根掛かり(穴の中で仕掛けが引っ掛かること)で失くすことが多いので、最低3個は持っていきましょう
ブラクリ以外に「ジグヘッド(1.5〜3gにワーム)」でも穴釣りはできます。ただ初心者はエサ付きのブラクリのほうが圧倒的に釣りやすいので、まずはブラクリから始めることをおすすめします。
エサの選び方
穴釣りのエサは以下の3つが定番です。
- アオイソメ(青イソメ)——釣具店で500円分(30〜40匹)買えば半日十分。1匹をちぎって2〜3cmにして使う。動きで魚を誘うため最も釣果が安定
- サバの切り身——スーパーで1匹200円程度のサバを短冊状(1cm×3cm)に切って使用。エサ持ちが良く、イソメが苦手な方にもおすすめ。前日に塩を振って一晩冷蔵庫で締めるとさらにエサ持ちがアップ
- オキアミ——釣具店で冷凍ブロックを購入。ブラクリの針に1匹掛けする。安価だが柔らかいため穴の中で外れやすいのが難点
初めてならアオイソメが間違いありません。イソメに触るのが苦手な方は、サバ切り身を試してみてください。浜名湖周辺の釣具店では、イシグロ浜松高林店、フィッシング遊浜松店、タックルベリー浜松入野店などでアオイソメが常時入手可能です。
あると便利な追加アイテム
- フィッシュグリップ(魚掴み)——毒魚対策に必須。ダイソーでも売っています
- 針外し(プライヤー)——魚が針を飲み込んだときに使う。ラジオペンチでも代用可
- 小型クーラーボックス(5〜8L)——釣った魚を新鮮に持ち帰るために
- ジップロック + 氷——クーラーがなければこれでも可
- 滑り止め付き手袋——テトラの上を歩くとき、手をつくときに必須
- ヘッドライト——夕方〜夜に釣りをする場合は必ず持参
テトラポッドの安全対策——穴釣り最大のリスクを理解する
穴釣りの最大の注意点はテトラポッドの上を歩く危険性です。ここは冗談ではなく、テトラからの落下事故は毎年発生しており、命に関わることもあります。楽しい釣りのために、安全対策を最優先で確認してください。
テトラの上で守るべき5つのルール
- 必ず滑りにくい靴を履く——フェルトスパイクシューズが最適。なければ底に溝のあるスニーカー(サンダル・クロックスは絶対NG)
- 両手を空けて移動する——竿やバケツはまとめて背負うか、安全な場所に置いてから移動。片手に荷物を持ってテトラを歩かない
- 三点支持で移動する——手2本・足2本のうち、常に3点が固定された状態で移動する。岩登りと同じ原則です
- 濡れたテトラには乗らない——海藻やコケが付いたテトラは信じられないほど滑ります。乗る前に表面を確認
- 単独釣行を避ける——万が一の転落時に助けを呼べるよう、できるだけ2人以上で行く。単独の場合は家族に行き先と帰宅予定時刻を伝える
ライフジャケットは着用すべき?
できれば着用してください。テトラの隙間に落ちた場合、海面に落水することがあります。腰巻き型(自動膨張式)のライフジャケットなら動きの邪魔にならず、価格も3,000〜5,000円程度です。特に水面に近い低いテトラ帯で釣りをする場合は強くおすすめします。
浜名湖でテトラに乗れるポイント・乗れないポイント
浜名湖周辺のテトラ帯にはいくつか種類があります。
- 乗りやすいテトラ:大型で平面が広く、隙間が適度にあるもの。新居海釣公園周辺や舞阪漁港の外側など
- 避けるべきテトラ:小型で丸みが強く、苔や海藻で覆われたもの。また、波を被る位置にあるテトラには絶対に乗らないでください
- 立入禁止区域:港湾施設の中にはテトラ帯への立ち入りが禁止されている場所もあります。看板や柵がある場所では釣りをしない
穴釣りの実践テクニック——穴の選び方から魚の取り込みまで
道具を揃えてテトラに到着したら、いよいよ実釣です。穴釣りの手順をステップで解説します。
ステップ1:エサを付ける
安全な平らな場所でエサを準備します。
- アオイソメの場合:1匹を手に取り、頭から2〜3cmのところでちぎる(またはハサミで切る)。ブラクリの針に頭側から刺し、針先を少し出す。イソメが動いてくれるのが集魚効果になる
- サバ切り身の場合:1cm×3cm程度の短冊に切り、皮側から針を刺して針先を出す。皮を残すことでエサ持ちが良くなる
ステップ2:穴を選ぶ
穴釣りで最も重要なのが「どの穴に落とすか」です。すべての穴に魚がいるわけではありません。以下のポイントを意識してください。
- 暗い穴を選ぶ——底が見えないくらい暗い穴は、奥行きがあり魚が隠れている可能性が高い
- 海水が見える穴——底に海水面が見える穴は、海とつながっている証拠。魚の出入りがある
- 潮通しの良い面——テトラの外海側(波が当たる側)のほうが、内側より魚が多い傾向がある
- 影になっている穴——日光が直接入らない穴を根魚は好む。日中は特に影の穴を狙う
浜名湖の場合、潮の流れがある場所のテトラは魚影が濃いです。新居弁天周辺や舞阪堤のテトラ帯は潮通しが良く、カサゴの居着きが多いポイントとして知られています。
ステップ3:仕掛けを落とす
- リールのベール(スピニングリールの場合、半円形の金属パーツ)を起こして糸を出せる状態にする
- 穴の入り口にブラクリをそっと入れる
- 糸を指で軽く押さえながら、ゆっくりと穴の中に仕掛けを下ろしていく
- 「コツン」と底に着いた感触があったら、糸フケ(たるみ)を取って止める
- 底に着いたら、5〜10cm持ち上げて再び落とす動作を2〜3回繰り返す。これが誘いになる
ステップ4:アタリを待つ・合わせる
穴の中に魚がいれば、仕掛けを落として30秒〜1分以内に反応があることがほとんどです。根魚は自分のテリトリーに入ってきたエサに素早く反応する習性があります。
- アタリの感触:「コンコン」「ゴゴンッ」という明確な手応えが竿に伝わる
- 合わせ方:アタリを感じたら、竿を真上に「ビシッ」と跳ね上げる。これを「合わせ」と呼びます。穴釣りの合わせは即座に・力強く。根魚は穴に潜り込もうとするので、もたもたすると穴の奥に入られて出てこなくなります
- 1分待ってアタリがなければ次の穴へ——穴釣りは「数撃ちゃ当たる」の釣り。1つの穴に粘るより、どんどん穴を変えていくほうが釣果は伸びます
ステップ5:魚を取り込む
合わせが決まったら、根魚が穴の奥に入り込む前に一気に引き抜くのが鉄則です。
- 合わせた直後、竿を立てたまま素早くリールを巻く
- 魚が穴の外に出たら、テトラの上の安全な場所まで抜き上げる
- 魚が穴に入り込んで動かなくなった場合は、糸を張ったまま30秒ほど待つ。魚が体勢を変えた瞬間に再度引っ張ると出てくることがある
- どうしても出てこない場合は、無理に引っ張ると仕掛けが切れるので、糸を少し緩めてから再度トライ
ステップ6:魚の処理
釣れた魚はフィッシュグリップで掴み、針を外します。カサゴやメバルの背ビレには硬い棘(トゲ)があるので、素手で掴む場合は頭側からエラ蓋の後ろを持つようにしましょう。
- キープする場合:クーラーボックスに海水と氷を入れた「潮氷(しおごおり)」に入れる。これが最も鮮度を保てる方法です
- リリースする場合:15cm未満のカサゴはリリース推奨。根魚は成長が遅い魚なので、小型の乱獲は資源の枯渇につながります。そっと穴に戻してあげてください
浜名湖周辺の穴釣りおすすめポイント3選
浜名湖エリアで穴釣り初心者が入りやすいポイントを厳選しました。いずれもテトラが比較的安定しており、足場の確認がしやすい場所です。
1. 新居海釣公園周辺のテトラ帯
| 所在地 | 湖西市新居町 新居弁天海釣公園の東西護岸 |
| アクセス | JR新居町駅から徒歩15分/駐車場あり(1日500円) |
| 特徴 | 大型テトラが入っており、隙間が大きく仕掛けを入れやすい。海釣公園のトイレ・水道が使えるため初心者に最適 |
| 狙える魚 | カサゴ、メバル、クロダイ幼魚、ハゼ |
| ベスト時期 | 通年(特に11月〜3月が好調) |
| 注意点 | 海釣公園の開園時間外はゲートが閉まるため、公園の外側テトラ帯へ |
2. 舞阪漁港周辺のテトラ帯
| 所在地 | 浜松市中央区舞阪町 舞阪漁港の南側護岸 |
| アクセス | 浜松駅から車で約30分/漁港付近に無料駐車スペースあり |
| 特徴 | 今切口(いまぎれぐち)に近く潮通し抜群。根魚の魚影が濃い一級ポイント。テトラの大きさにばらつきがあるので、大型で安定したものを選んで乗る |
| 狙える魚 | カサゴ、メバル、タケノコメバル、キジハタ(稀) |
| ベスト時期 | 通年(特に秋〜冬が高実績) |
| 注意点 | 今切口は潮流が非常に速いため、今切口の先端部には絶対に行かないこと。漁港作業の邪魔にならない場所で釣りをする |
3. 浜名湖ガーデンパーク東側護岸
| 所在地 | 浜松市中央区村櫛町 ガーデンパーク東側の護岸テトラ |
| アクセス | 浜松駅から車で約40分/ガーデンパーク駐車場(無料)利用可 |
| 特徴 | 奥浜名湖に面した穏やかなエリア。テトラが比較的低く小規模で乗りやすい。ガーデンパーク内にトイレ・自販機があり、家族連れにも向いている |
| 狙える魚 | カサゴ、ハゼ、クロダイ幼魚、セイゴ(スズキの幼魚) |
| ベスト時期 | 秋〜春(夏場は小型のハゼ中心) |
| 注意点 | ガーデンパークの開園時間に注意(8:30〜17:00が基本、季節で変動) |
穴釣りの時期・時間帯・潮回り——いつ行けば釣れる?
ベストシーズン
穴釣りはほぼ周年楽しめますが、特にカサゴを狙うなら11月〜3月の秋冬がベストです。水温が下がるとカサゴはテトラの浅い隙間に入り込みやすくなり、サイズも15〜25cmの良型が揃います。
夏場(7〜9月)も釣れないわけではありませんが、小型が中心になりがちです。ただし夜釣りなら夏でもメバルの良型が出ることがあります。
時間帯
- 朝マズメ(日の出前後1時間):魚の活性が上がる最高のタイミング。カサゴもメバルもこの時間帯は穴から顔を出してエサを探している
- 夕マズメ(日没前後1時間):朝に次いで好タイミング。特にメバルは夕方から活性が上がる
- 日中:穴の奥に潜んでいるため「穴の中に直接届ける」穴釣りなら日中でもOK。これが穴釣りの強みです
- 夜:メバル狙いなら夜がベストだが、テトラの上は暗いと危険が増すため、初心者は明るい時間帯を推奨
潮回り
浜名湖は潮の影響を強く受ける汽水湖(きすいこ=海水と淡水が混ざる湖)です。穴釣りでも潮を意識すると釣果が変わります。
- 上げ潮〜満潮前後がベスト——海水がテトラ帯に流れ込み、魚が活性化する
- 大潮・中潮の日は潮の動きが大きく、エサが流れてくるため魚の食いが良い
- 干潮時はテトラの下の水位が下がり、魚が沖に出てしまうことがある。ただし残った水たまりに魚が溜まっていることもあるので、完全にダメとは言い切れない
潮汐は「タイドグラフBI」などの無料アプリで確認できます。浜名湖の潮汐は「舞阪」の情報を参照してください。
穴釣りQ&A——初心者が気になる疑問に回答
- Q1:穴釣りに釣り免許や遊漁券は必要?
- 海の穴釣りには基本的に免許や遊漁券は不要です。ただし漁港内での釣り禁止区域や、立入禁止の堤防には注意してください。看板の指示に従いましょう。
- Q2:根掛かり(穴の中に仕掛けが引っ掛かる)したらどうする?
- 穴釣りでは根掛かりは避けられません。まず竿で軽くあおって外れるか試し、ダメなら糸を手に巻いてゆっくり引っ張ります。それでも外れなければ糸を切って新しいブラクリに交換しましょう。予備のブラクリを3個以上持っていくのはこのためです。根掛かりを減らすコツは「底に着いたら少し持ち上げてステイする」こと。底べったりだと根掛かりしやすくなります。
- Q3:カサゴが穴に入り込んで出てこない!
- これは穴釣りの「あるある」です。カサゴはエラやヒレを広げて穴の壁に突っ張る習性があります。糸をピンと張ったまま30秒〜1分待ってみてください。魚が体勢を変えた瞬間にスッと出てくることが多いです。焦って無理に引っ張ると糸が切れるだけなので、根気よく待ちましょう。
- Q4:ブラクリ以外の仕掛けでも穴釣りはできる?
- できます。ジグヘッド(1.5〜3g)にワーム(ガルプ! ベビーサーディンなど匂い付きがおすすめ)を付けて落とす方法や、胴突き仕掛けの針を1〜2本に減らして使う方法もあります。ただし初心者はまずブラクリ+エサで釣果を出してから、ステップアップとしてワームに挑戦するのがおすすめです。
- Q5:雨の日でも穴釣りはできる?
- 小雨なら問題ありませんが、テトラが濡れると極端に滑りやすくなるため、雨の日の穴釣りは初心者にはおすすめしません。特に雨上がり直後もテトラが濡れている間は注意が必要です。安全第一で判断してください。
- Q6:1日で何匹くらい釣れる?
- テトラの規模やポイント、季節にもよりますが、浜名湖の好ポイントで2〜3時間釣りをすればカサゴ3〜10匹程度は十分期待できます。「ランガン」(穴を次々と変えながら歩く)スタイルで広く探るほど釣果は伸びやすいです。
穴釣りで釣ったカサゴのおすすめ料理
せっかく釣った魚は美味しくいただきましょう。カサゴは白身魚の中でも上品な味わいで、料理のバリエーションも豊富です。
定番:カサゴの唐揚げ
穴釣りサイズ(15〜20cm)のカサゴに最適な料理法です。
- ウロコを取り、内臓とエラを除去する
- 両面に×の切り込みを入れ、塩コショウを振る
- 片栗粉をまんべんなくまぶす
- 160〜170℃の油でじっくり6〜8分、二度揚げすると骨までバリバリ食べられる
- レモンを絞ってどうぞ。ヒレがパリパリのおつまみになります
絶品:カサゴの味噌汁(みそしる)
- カサゴのウロコ・内臓・エラを取り、ぶつ切りにする
- 水から入れて沸騰させ、アクを取る
- 豆腐・ネギを加え、味噌を溶き入れて完成
- カサゴの出汁(だし)が効いた、驚くほど旨い味噌汁になります
この「自分で釣った魚を食べる」体験は、釣り初心者が一番感動するポイントです。ぜひ持ち帰って味わってみてください。
まとめ——穴釣りは「釣りの原点」を教えてくれる
穴釣りは、高価なタックルも、テクニカルなキャスティングも必要ありません。短い竿とブラクリとエサがあれば、テトラの穴に仕掛けを落とすだけ。それでも「魚がエサに食いつく瞬間の手応え」は、何万円もする道具で遠投して釣る魚と変わらない興奮を与えてくれます。
最後に、穴釣りを始めるためのチェックリストをまとめます。
| 準備項目 | チェック |
|---|---|
| 穴釣り用ロッド(100〜130cm)+ 小型リール | □ |
| ブラクリ 3〜5号 × 3個以上 | □ |
| エサ(アオイソメ or サバ切り身) | □ |
| フィッシュグリップ・プライヤー | □ |
| 滑りにくい靴(スパイク or 溝の深いスニーカー) | □ |
| 滑り止め手袋 | □ |
| クーラーボックス + 氷 | □ |
| ライフジャケット(推奨) | □ |
| 家族への行き先連絡 | □ |
浜名湖のテトラ帯にはカサゴやメバルがたくさん潜んでいます。この記事を参考に、まずは道具を揃えて近くのテトラポッドへ出かけてみてください。「落として、待って、ゴゴンッ!」——そのシンプルな一連の体験が、釣りの楽しさを教えてくれるはずです。
穴釣りに慣れてきたら、次はワーム(ソフトルアー)を使った根魚ゲームや、堤防からのサビキ釣りにもチャレンジしてみてくださいね。釣りの世界はまだまだ広いですよ!



