釣りをしない人にとって冬は「オフシーズン」かもしれませんが、経験を積んだ浜名湖アングラーにとって冬は特定のターゲットを狙う絶好の季節です。カレイの乗っ込み・越冬前後のメバル・大型ヒラメ・夜の常夜灯アジング——浜名湖・遠州灘の冬にしか楽しめない釣りがあります。2026年冬の最新釣り情報をお届けします。
2026年冬の浜名湖・遠州灘の概況
冬の水温と魚の動き
| 時期 | 浜名湖水温 | 状況 |
|---|---|---|
| 12月 | 12〜15℃ | チヌ・ヒラメの荒食い最終盤。カレイ接近開始 |
| 1月 | 8〜12℃ | カレイシーズン最盛期。メバルは夜に活発 |
| 2月 | 7〜10℃ | 年間最低水温。産卵に向けたメバルが活発化 |
| 3月 | 9〜13℃ | 春の気配。カレイ継続・チヌ乗っ込み開始 |
冬のターゲット別攻略法
①カレイ——冬の浜名湖・遠州灘の主役
カレイ(マコガレイ・イシガレイ)は冬が旬で、12〜2月が最高の釣りシーズンです。浜名湖内と遠州灘サーフの両方で大型が狙えます。
浜名湖のカレイ釣り:
- ポイント:弁天島沖・湖内の砂泥底。水深5〜15m付近に集まる
- 釣り方:ちょい投げ(天秤仕掛け)またはぶっこみ釣り。アオイソメを長めに付けてアピール
- 仕掛け:天秤仕掛け(15〜20号)+ カレイ専用2本針仕掛け。大きめの針(カレイ針8〜10号)を使用
- 釣り方のコツ:投げてアタリを待つ「置き竿スタイル」。30分に1度程度、仕掛けを引いて誘い直す
遠州灘サーフのカレイ釣り:
- サーフからの遠投(50〜100m)で砂底の良型マコガレイ(30〜45cm)が狙える
- 天竜川河口周辺・浜松市南部のサーフが実績高い
- 投げ釣り専用タックル(サーフロッド4m・大型リール・ナイロン3〜4号)で遠投する
- 朝マズメ(日の出前後1〜2時間)が最もカレイが活発
②メバル——冬が釣りやすい・産卵前の荒食い
メバルは冬(特に1〜3月)が産卵期で、産卵前後に荒食いをするため釣りやすくなります。浜名湖の根回り(テトラ・岩礁・護岸のへこみ)に付いています。
メバリング(ルアー):
- タックル:ULクラスのメバリング専用ロッド(6〜7ft)、2000番スピニングリール、フロロ0.8〜1号(またはPE0.4号+リーダー)
- ルアー:1.5〜2インチのワーム(グラスミノーS・プリプリエッグ等)を0.5〜1gジグヘッドで使用
- 釣り方:常夜灯周辺・護岸際のテトラ等の暗い部分(「シェード」)を狙う。表層〜中層を漂うように引く
ウキ釣り(エサ釣り):
- アオイソメを小さく付けたウキ釣り。電気ウキで夜釣りが有効
- 浜名湖内の常夜灯(漁港・橋の照明)周辺が好ポイント
- 冬の夜は冷えるため、完全防寒が必須
③ヒラメ——冬でも遠州灘サーフで大型が狙える
一般的には秋がヒラメのベストシーズンですが、12〜1月でも遠州灘サーフで60〜80cmクラスの大型ヒラメが釣れることがあります。
- 冬のヒラメはベイトフィッシュ(キス・ハゼ等)が少なくなるため、動きの遅い「大きめのルアー・泳がせ釣り(生きたキス等を使用)」が有効
- 遠州灘サーフの水深が変わるブレイクライン(水深の変わる段差部分)が定番ポイント
- 朝マズメに集中した短時間勝負が冬ヒラメの基本戦略
④常夜灯アジング——夜の浜名湖・遠州灘で楽しむ冬の釣り
アジは水温が下がると活性が下がりますが、浜名湖や遠州灘沿岸では常夜灯周辺に集まるアジが冬でも釣れます。
- ポイント:弁天島・新居弁天・舘山寺等の常夜灯がある漁港・護岸
- タックル:アジング専用ロッド(6〜7ft)、2000番リール、PE0.4号+フロロリーダー1号
- ルアー:0.5〜1.5gのジグヘッド+1〜1.5インチのワーム。動きはゆっくり・フォールを活かす
- 冬のアジは水温低下で代謝が下がり、ゆっくりした動きに反応する
冬の釣りに必要な防寒・安全対策
| 対策 | 具体的なアイテム | ポイント |
|---|---|---|
| 防寒着 | 電熱ベスト・ダウンジャケット・防水ウィンドブレーカー | レイヤリング(重ね着)で調節可能に |
| 防寒手袋 | 釣り専用手袋(3本指カット) | 指先の感覚を保ちながら保温 |
| 防寒ブーツ | 防水・断熱素材のブーツ | 地面からの冷気を遮断 |
| カイロ | 貼るカイロ(背中・腰・靴底に) | 核心部(体幹)を温めることが重要 |
| ライフジャケット | 桜マーク取得品 | 冬は水温が低く溺れた場合の生存時間が非常に短い。必ず着用 |
冬の釣り場の注意事項
- 霜・凍結:冬の早朝は護岸・堤防が凍結して非常に滑りやすい。ノンスリップソールの靴・スパイクを使用
- 強風:冬の遠州灘は「遠州の空っ風」で知られる強い北西風が吹く。天気予報で風速を確認し、風速7m/s以上は中止を検討
- 低体温症:冬の長時間釣行は低体温症のリスクがある。体が震え始めたら即撤退
- 単独釣行は特に危険:冬の転落事故は水温が低いため致命的になりやすい。できれば2人以上で釣行を
冬の釣りで釣れた魚の料理
- カレイの煮付け:冬のカレイは身が締まって煮付けに最高。醤油・みりん・砂糖・酒で甘辛く煮る
- メバルの煮付け・から揚げ:冬メバルは脂がのり非常においしい。素揚げ+甘酢タレも最高
- ヒラメの刺身・昆布締め:冬の大型ヒラメは最高のコンディション。薄造りで食べると上品な旨みが引き立つ
- アジの干物・南蛮漬け:冬アジは脂がのっている。干物にすると旨みが凝縮される
まとめ:冬こそ浜名湖の「渋い釣りの醍醐味」を味わえる
冬の浜名湖・遠州灘の釣りは、夏秋の賑やかさとは違う「静かな渋さ」があります。防寒対策をしっかりして、早朝から釣り場に立ち、じっくりと釣りに向き合う——その時間の豊かさは、冬の釣りだけが与えてくれる特別な体験です。
カレイ・メバル・ヒラメ・夜アジングと、浜名湖の冬は決して退屈ではありません。温かい服装と安全対策を万全に整え、静かな浜名湖の冬を存分に楽しんでください。



