神奈川県の湘南エリアは、首都圏から最もアクセスしやすい本格海釣りフィールドとして多くのアングラーに愛されています。相模湾を舞台に、茅ヶ崎・平塚・小田原・真鶴と個性の異なる釣り場が点在し、シーバス・ヒラメ・青物・クロダイ・アジ・メバルと一年を通じて多彩な魚が狙えます。サーフ(砂浜)・堤防・磯・港と様々な地形があり、初心者から上級者まで自分のスタイルに合った釣り場を選べるのが湘南の魅力です。東名・新東名・小田原厚木道路が整備されており、県外からのアクセスも良好。本記事では湘南エリアの主要釣り場を網羅的に解説し、「今週末どこに行くか」を即決できる情報をお届けします。
結論——目的別「今週末どこに行く?」早見ガイド
- 家族・初心者で安全にサビキなら → 大磯港(駐車場・トイレ完備・足場良好)かひらつかタマ三郎漁港(平塚新港)
- ヒラメ・マゴチのサーフゲームなら → 茅ヶ崎サーフ・柳島海岸・相模川河口の朝マズメ
- 青物をショアから狙うなら → 秋の国府津海岸(西湘サーフ)のカゴ釣り・ショアジギング
- メジナ・クロダイの磯なら → 冬の真鶴半島・福浦港
本記事は神奈川全域ではなく、相模湾西部の湘南エリア(茅ヶ崎・平塚・大磯・小田原・真鶴)に絞って解説します。江の島・鎌倉・横浜方面まで含めた相模湾全体のスポットは相模湾エリア(湘南)の海釣りスポットまとめを、東側に隣接する三浦半島の釣り場は三浦半島の釣りスポット完全ガイドも合わせてご覧ください。地形・アクセス・季節ターゲットを実地目線で整理しているので、行き先選びの取りこぼしがありません。
湘南エリアの海の特性——なぜ多様な魚が集まるのか

相模湾は日本でも有数の海洋環境に恵まれた内湾です。黒潮(日本海流)の支流が流れ込み、水温が安定して高いため、南方系の魚も含め多様な魚種が生息します。水深は沿岸部から急激に深くなるカケアガリ(急深地形)が多く、砂地・岩礁・海藻帯が混在する複雑な海底地形が大型魚の棲み家となっています。
特に真鶴半島周辺は黒潮の影響を強く受けるエリアで、イナダ(ワカシ)・カンパチ・ソウダガツオなど青物の回遊が盛んです。相模川(平塚沖)・酒匂川(小田原沖)などの河川が注ぎ込み、栄養豊富な水が流れ込むため、シーバス・クロダイの魚影も全国トップクラスの濃さを誇ります。
相模湾がこれほど魚影の濃い海である最大の理由は、その特異な海底地形にあります。相模湾の中央には水深1000mを超える相模トラフ(相模舟状海盆)が走り、最深部は約1600mと日本の沿岸でも屈指の深さを誇ります。特に平塚から小田原にかけての海岸は大陸棚がほとんど発達しておらず、汀線からわずかな距離で水深が一気に落ち込む「超急深」地形になっています。岸のすぐ近くに深場があるということは、青物やヒラメといった大型魚が岸壁やサーフの目の前まで回遊してくることを意味し、ショアからでも本格的なターゲットを狙える湘南最大の武器です。
そこへ表層を流れる黒潮系の暖かい海水が加わります。黒潮の分派が相模湾に差し込むと水温が保たれ、イナダ・カンパチ・ソウダガツオ・シイラといった回遊魚が次々と運び込まれます。黒潮の接岸具合はその年・その週で大きく変わるため、釣行前に潮位表と海水温、そして各釣具店やSNSの直近釣果を確認しておくと、当たり外れをぐっと減らせます。急深地形・河川の流入・黒潮、この3点が重なるのが、湘南が「首都圏最高峰のショアフィールド」と呼ばれる理由です。
茅ヶ崎エリアの釣りスポット

茅ヶ崎漁港(茅ヶ崎港)
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県茅ヶ崎市南湖7丁目地先 |
| アクセス(車) | 茅ヶ崎ICから約10分 |
| アクセス(電車) | JR茅ヶ崎駅南口からバスまたは徒歩約25分 |
| 駐車場 | 漁港周辺に複数の有料駐車場あり(500〜800円/日) |
| トイレ | 漁港内あり |
| 釣り場の特徴 | 港内護岸・堤防先端・テトラ帯 |
| 入場料 | 無料 |
茅ヶ崎漁港は比較的こじんまりした漁港ですが、港内でのアジング・サビキ釣り、堤防先端でのシーバス・クロダイ狙いと多彩な釣りが楽しめます。港内は波が穏やかで水深も適度にあるため、初心者でも安全に釣りができます。特にアジ・サバの回遊時期(5〜11月)は港内でのサビキ釣りで数釣りが楽しめます。
堤防の先端付近は潮通しが良く、イワシやコウナゴを追ったシーバスが差してくることがあります。夕マズメから夜にかけてのシーバスゲームでは、ミノーやバイブレーションで実績が高いです。テトラ帯ではカサゴ・メバル・クロダイが狙え、穴釣りでカサゴの数釣りが楽しめます。
【2026年の最新注意】茅ヶ崎漁港(茅ヶ崎港)は近年、漁船被害や転落事故の防止のため漁業関係者以外は原則立入禁止となり、防波堤の入口にはチェーンゲートが設置されています。上の表は港の基礎情報として残していますが、釣行の際は必ず現地の掲示とゲートの状況を確認し、立入禁止区域には入らないでください。茅ヶ崎で竿を出すなら、すぐ東側の茅ヶ崎ヘッドランド(通称Tバー)周辺のサーフや柳島海岸が現実的な選択肢です(次項で解説します)。
茅ヶ崎サーフ(茅ヶ崎海水浴場周辺)
茅ヶ崎の広大なサーフは、ヒラメ・マゴチ・シーバスのルアー釣りで全国的に有名なフィールドです。砂浜が続く遠浅のサーフですが、払い出し(離岸流が発生するポイント)周辺は水深が急激に深くなり、魚が集まりやすい好ポイントとなります。
朝マズメのヒラメ狙いは特に人気が高く、日の出前から多くのアングラーが並ぶことがあります。ミノー・バイブレーション・ジグヘッド+ワームを使ったサーフゲームが主流です。春〜秋はマゴチの魚影も濃く、ボトム付近をゆっくりと引くスローリトリーブが有効です。夏場(7〜9月)は海水浴シーズンで釣りが制限されるエリアがあるため注意が必要です。
茅ヶ崎ヘッドランド(通称Tバー)
「茅ヶ崎 釣りスポット」で真っ先に名前が挙がるのが、茅ヶ崎海岸に人工的に突き出したT字型の突堤群「ヘッドランド」です。海岸に対して直角に伸びるヘッドランド周辺は、遠浅のサーフの中で唯一水深が4〜5mほどに落ち込むため、砂地の変化に着いたヒラメ・マゴチ・シロギス・シーバス・シログチ・カサゴなどが集まりやすい一級ポイントとなっています。突堤の際にできる潮の流れの変化とカケアガリが、そのまま魚の通り道になります。
ただしヘッドランドは安全面で相応の注意が必要な釣り場です。T字に突き出た突堤の先端部は海流が非常にきつく、離岸流も発達しやすいため、突堤上への乗り込みやウェーディング(立ち込み)は避け、砂浜側から遠投で攻めるのが基本です。波が高い日や南寄りの強風時は一気に危険度が上がるので無理をしないこと。足元が砂浜でも、ライフジャケットは必ず着用しましょう。サーファーが多い時間帯やエリアでは投げ込みを控え、譲り合って釣り座を取るのがトラブル回避のコツです。
柳島海岸(茅ヶ崎西端)
茅ヶ崎の西端、相模川河口寄りに広がる柳島海岸は、ヘッドランドと並ぶ茅ヶ崎サーフの人気ポイントです。シロギス・ヒラメ・マゴチに加え、河口が近いためクロダイやシーバスも狙える懐の深さが魅力。投げ釣りでのキス、ルアーでのフラットフィッシュ(ヒラメ・マゴチ)と、狙いに応じて釣り方を選べます。相模川河口に近づくほど淡水の影響を受けるため、増水後に濁りが入ったタイミングはシーバスの好機になります。
柳島もサーファーに人気のエリアなので、混雑時は波乗りをしている人の沖にキャストしないなど、周囲への配慮が欠かせません。駐車は柳島海岸周辺の有料駐車場やコインパーキングを利用し、路上駐車は絶対に避けましょう。
茅ヶ崎エリア(ヘッドランド・柳島・サーフ)の季節別ターゲットを整理すると次の通りです。
| 季節 | 主なターゲット | おすすめの釣り方 |
|---|---|---|
| 春(3〜5月) | シロギス・シーバス・マゴチ | 投げ釣り、サーフのルアー |
| 夏(6〜8月) | シロギス・マゴチ・シーバス | ちょい投げ、朝夕のルアー(海水浴エリア注意) |
| 秋(9〜11月) | ヒラメ・マゴチ・青物・シーバス | サーフのルアー、ショアジギング |
| 冬(12〜2月) | ヒラメ・カレイ・カサゴ | サーフのルアー、投げ釣り、ヘッドランド周りの根狙い |
平塚エリアの釣りスポット

平塚新港(湘南港)
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県平塚市千石河岸地先 |
| アクセス(車) | 平塚ICから約15分 |
| アクセス(電車) | JR平塚駅からバス(湘南海岸公園行き)約15分 |
| 駐車場 | 湘南海岸公園駐車場(有料・200〜500円/時間) |
| トイレ | 公園内に完備 |
| 釣り場の特徴 | 大型テトラ帯・堤防・港内護岸 |
| 入場料 | 無料(テトラ帯は立入禁止の場合あり・要確認) |
平塚新港(湘南港)は相模川の河口に近く、シーバス・クロダイ・ヒラメの魚影が非常に濃い釣り場です。特に河川と海が交わる河口域は栄養豊富で、ベイトフィッシュ(小魚)が集まりやすく、それを追った大型シーバスやクロダイが回遊します。
大型テトラ帯が続く西側のエリアは、クロダイ・根魚(カサゴ・メバル)の好ポイントです。テトラの穴や隙間にカサゴが潜んでいることが多く、穴釣りで手軽に楽しめます。ただし、テトラは滑りやすく危険なため、ライフジャケット着用とフェルト底の磯靴が必須です。
港内の護岸はサビキ釣りでアジ・イワシが狙えます。夜のアジングでも好釣果が期待できます。夕マズメから夜はシーバスのルアー釣りが最盛期を迎え、特に秋(10〜11月)のコノシロパターン時は大型シーバスが回遊してきます。
【2026年の最新情報】平塚新港は現在の正式名称を「ひらつかタマ三郎漁港」といい、湘南でも屈指のファミリー人気を誇る釣り場です。港内は足場が良くトイレも近いため子ども連れでも安心。一方で南東側の大防波堤の外海(テトラ帯)側は全面立入禁止で、釣りができるのは内海側に限られます。駐車場は夜間の留め置きが不可で、閉門は冬季18時・夏季20時が目安。料金は改定されることがあるため、現地の料金表示を必ず確認してください。
平塚サーフ(相模川河口周辺)
相模川河口を中心に広がるサーフは、全国的にも知名度の高いヒラメ・シーバスのフィールドです。河口部は砂地と岩礁が混在し、ヒラメ・マゴチが好む環境となっています。河口の流れが海に注ぎ込む「河口の払い出し」周辺は特に魚影が濃く、早朝の時間帯に入ることができれば高確率で大型ヒラメが狙えます。
ヒラメ狙いのシーズンは秋(10〜12月)が最盛期で、イワシ・コウナゴのベイトが接岸すると大型ヒラメが砂浜に乗り上げるように浅場に入ってきます。このタイミングを狙ったサーフゲームは、地元アングラーが最も熱くなる時期です。シーバスは年間を通じて実績があり、特に春(3〜5月)のバチ抜けパターン(シーバスが砂から出てくるゴカイ類を捕食する現象)は、河口でのシーバスゲームが最盛期を迎えます。
大磯エリアの釣りスポット
大磯港
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県中郡大磯町大磯地先 |
| アクセス(車) | 大磯ICから約5分/西湘バイパス方面からも至近 |
| アクセス(電車) | JR大磯駅から徒歩約20分またはバス |
| 駐車場 | 第1・第2駐車場を完備(有料の時間貸し・1日最大料金の設定あり) |
| トイレ | 港内の複合施設などに完備 |
| 釣り場の特徴 | 東堤防・中央堤防・西堤防の3エリア |
| 入場料 | 無料(西堤防は時間制限・釣り方の制限あり) |
大磯港は湘南でもトップクラスに設備が整った、初心者・ファミリー向けの釣り場です。大型の駐車場が2ヶ所あり、トイレも清潔で、堤防の足場も良好。装備が少なめでも安全に楽しめるため、茅ヶ崎漁港が立入禁止となった今、湘南で「まず家族と行くならここ」という定番になりつつあります。
釣り場は大きく3つに分かれます。中央堤防は駐車場から最も近く、サビキ釣りやトリック仕掛けでアジ・イワシ・サバの数釣りが楽しめる王道のファミリーポイント。東堤防は砂浜に面しており、投げ釣りでのシロギス狙いに向きます。西堤防は釣り可能時間が季節ごとに区切られ(早朝や夜間は不可)、投げ釣り・コマセ釣りの禁止やテトラ帯への立入禁止といったルールがあります。西堤防に入る際は必ず現地の掲示でその日の開放時間と禁止事項を確認してください。
大磯港ではアジ・イワシ・サバ・シロギスのほか、夜のメバリング・アジング、クロダイのフカセ釣り、秋には回遊魚の実績もあります。設備が良いぶん週末は混み合うので、良い釣り座を確保したいなら早朝入りが基本です。
小田原エリアの釣りスポット

小田原漁港(早川港)
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県小田原市早川1丁目地先 |
| アクセス(車) | 西湘バイパス早川ICから約3分 |
| アクセス(電車) | JR早川駅から徒歩約5分 |
| 駐車場 | 漁港周辺有料駐車場(500円/日目安) |
| トイレ | 漁港内あり(早朝から利用可) |
| 釣り場の特徴 | 港内護岸・沖堤防(渡船あり)・磯 |
| 近くのコンビニ | ローソン小田原早川店(徒歩約5分) |
小田原の早川港は、相模湾の西端に位置する本格的な釣り場です。港内の護岸では手軽なサビキ釣りからシーバス・クロダイのルアーゲームまで楽しめますが、最大の魅力は沖堤防への渡船サービスがあることです。沖堤防に渡ることで、岸からはアプローチできない好ポイントを攻めることができ、青物・ワラサ・ヒラマサのチャンスが高まります。
港内ではアジ・メバル・カサゴが通年狙え、初心者でも釣果が得やすい環境です。夜釣りではアジング・メバリングでコンスタントな釣果が期待できます。早川港周辺の磯は黒鯛(クロダイ)のフカセ釣りで有名で、ウキを使ったフカセ釣りの熟練者が多く集まります。
【2026年の最新注意】小田原漁港(早川港)では、漁船の物損事故を受けて特定エリアでの投げ釣りが禁止されました。また防波堤やテトラ設置箇所など危険な場所は立入禁止と定められており、立入禁止区域への進入は法令違反にあたります。神奈川県西部漁港事務所が立入禁止箇所の平面図を随時更新・公開しているので、投げ釣りや堤防釣りを計画している場合は、事前に最新の公式情報と現地掲示を必ず確認してください。港内でのサビキ釣り自体は引き続き人気で、マダイ・カサゴ・イワシ・アジなどの実績があります。
国府津海岸
小田原市と二宮町の境界付近に広がる国府津海岸は、カゴ釣りによる青物狙いで全国的に知名度の高いサーフです。遠投カゴ釣りでは50〜100m先の沖合まで仕掛けを届け、回遊してくるイナダ(ワカシ)・ソウダガツオ・シイラを狙います。9〜10月の青物シーズンには朝マズメから多くのアングラーが並ぶ光景が見られます。
ルアーフィッシングでもメタルジグを使ったショアジギングで青物が狙えます。水深が比較的浅いため、着底後すぐに巻き始めることが根がかり回避の基本です。国府津海岸は底が砂利交じりの地形のため、ヒラメよりもマゴチの実績が高いエリアです。
国府津海岸は西湘バイパスの国府津料金所から近く、国府津駅前の駐車場や国道1号沿いのコインパーキングを使えば海岸まですぐ。西湘サーフの中でも屈指のアクセスの良さから、青物シーズンの週末は釣り座の争奪戦になります。混雑を避けたいなら日の出前の到着を目指しましょう。バイパスの高架下に一時避難できるため、通り雨程度なら竿を出し続けられるのも国府津ならではの利点です。
青物の本命はイナダで、実績のピークは9月、続いて10〜11月。30〜40g前後のメタルジグでのショアジギングに加え、弓角を使ったサーフトローリングや遠投カゴ釣りが西湘の伝統的なスタイルです。表層をイワシなどの小型ベイトが回っているときは弓角、深いレンジを探るならメタルジグと、ベイトの位置に応じて使い分けると釣果が伸びます。西湘サーフは酒匂川河口を中心に東西に長く続いており、国府津のほか小田原・二宮方面にも好ポイントが点在します。いずれも急深なゴロタ・砂利浜で足元から水深があるため、根掛かり回避には着底後すぐの巻き出しが鉄則です。
真鶴エリアの釣りスポット

真鶴港(琴ヶ浜漁港)
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴地先 |
| アクセス(車) | 真鶴道路真鶴ICから約5分 |
| アクセス(電車) | JR真鶴駅から徒歩約15分またはバス |
| 駐車場 | 漁港駐車場(有料・500円/日) |
| トイレ | 漁港内あり |
| 釣り場の特徴 | 堤防・磯・岩礁帯 |
| 特徴 | 真鶴半島の磯釣りポイントに近い |
真鶴港は相模湾の奥深くに位置し、黒潮の影響を強く受けるエリアです。港内でのアジ・メバル狙いはもちろん、堤防先端からのカゴ釣りでは青物(イナダ・ソウダガツオ)が盛んに回遊します。特に8〜10月の青物シーズンは、堤防から豪快なファイトが楽しめます。
真鶴半島の磯(ケープ真鶴周辺)
真鶴半島はその独特の半島地形と岩礁帯から、神奈川県随一の磯釣りフィールドとして知られています。半島の先端部(三ツ石周辺)は特に魚影が濃く、クロダイ・メジナ(グレ)・イシダイ・根魚類が豊富に生息しています。
メジナ(グレ)のフカセ釣りは真鶴磯の代名詞的な釣りで、冬場(12〜2月)が最盛期です。寒グレと呼ばれる冬のメジナは脂がのって美味しく、40〜50cm超の大型も珍しくありません。磯へのアクセスは遊歩道を利用しますが、ウェット系の岩場は非常に滑りやすいため、磯靴(フェルト底またはスパイク底)は必携です。
イシダイ(石鯛)の磯釣りも真鶴の名物で、ウニやカニをエサにした底釣りで大型イシダイを狙います。イシダイは磯の王者とも呼ばれる難敵で、専用の太仕掛けと磯釣り経験が求められます。初心者には難易度が高いですが、挑戦する価値のある釣りです。
福浦港(真鶴半島の付け根)
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県足柄下郡湯河原町福浦地先(真鶴半島の付け根) |
| アクセス(車) | 真鶴道路・国道135号経由。真鶴駅方面から数分 |
| 駐車場 | 港内に有料駐車場あり(係員が集金・収容台数は比較的多め) |
| トイレ | 港内あり |
| 釣り場の特徴 | 港内・短い堤防・外側テトラ帯(赤灯台の長い堤防は立入禁止) |
福浦港は真鶴半島の付け根に位置し、駐車場とトイレが整った使い勝手の良い釣り場です。港内や短い堤防、その外側のテトラ帯で竿を出せ、メジナ・アオリイカ・アジ・サバ・イサキなどが狙えます。ダイビングスポットとしても知られる透明度の高い海で、足元から根が入っているため根魚やメジナの魚影が濃いのが特徴です。赤い灯台が立つ長い防波堤はバリアが設置され立入禁止になっているので、釣り座は開放されている港内側とテトラ帯に限られます。
真鶴町側では岩海岸もサーフと磯の両方が楽しめるエリアとして知られます。福浦・真鶴港・岩と、半島周辺は短い移動で複数のフィールドを回れるのが強みなので、当日の風向きと波を見て入る場所を選ぶと安全かつ効率的です。真鶴半島の磯やテトラはどこも滑りやすいため、磯靴とライフジャケットは必携です。
釣れる魚種と年間カレンダー

| 月 | 主なターゲット | おすすめ釣り場 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 1〜2月 | メジナ・カサゴ・メバル・クロダイ | 真鶴磯・各港内 | ★★★(冬の磯が最盛期) |
| 3〜4月 | シーバス(バチ抜け)・カレイ・メバル | 相模川河口・平塚港 | ★★★★(シーバス最盛期) |
| 5〜6月 | マゴチ・ヒラメ・アジ・クロダイ | 各サーフ・各港 | ★★★★(マゴチシーズン開幕) |
| 7〜8月 | アジ・イナダ・ソウダガツオ・タコ | 各堤防・国府津海岸 | ★★★(海水浴制限注意) |
| 9〜10月 | 青物(イナダ・ソウダ・シイラ)・ヒラメ | 国府津・真鶴港・各サーフ | ★★★★★(青物シーズン最盛期) |
| 11〜12月 | ヒラメ・シーバス・カレイ・メジナ | 各サーフ・真鶴磯・平塚港 | ★★★★★(秋ヒラメ最盛期) |
場所別おすすめポイントと釣り方

茅ヶ崎〜平塚サーフのヒラメ攻略
湘南サーフのヒラメ攻略の基本は「朝マズメの払い出し狙い」です。払い出し(離岸流が発生する場所)は砂浜を歩いて観察すると、海面に筋状の流れが見えます。この流れの脇から沖に向けてキャストし、底付近をゆっくり引いてくるのが基本パターンです。
使用ルアーはミノー(110〜140mm)またはバイブレーション(18〜28g)が主流。ミノーはゆっくりとしたただ巻きで底スレスレを引き、バイブレーションはリフト&フォールでボトムを探ります。ヒラメのバイトは「ゴン!」という重いアタリが多いですが、「コツン」という軽いアタリのこともあります。アタリ後は少し送り込んでからアワセると、しっかり掛かりやすいです。
空振りしやすいのは「南寄りの強風が続いた後(波が荒れている)」「大潮の干潮時(浅くなりすぎる)」「真夏(魚が沖の深場に落ちる)」です。これらの条件のときはポイントを深場寄りにズラす、または日をあらためることを検討してください。
真鶴港のカゴ釣り青物攻略
真鶴港での青物カゴ釣りは、堤防先端から潮下方向(潮が流れていく方向)にキャストするのが基本です。カゴ釣りは遠投カゴにアミエビを詰め、ウキで浮かせながら誘う釣りです。青物は群れで回遊するため、最初の1匹が釣れた後は同じポイントを素早く攻めることが重要です。
青物が掛かると100m以上走ることもあるため、十分な道糸(最低200m)とドラグ設定が重要です。カゴ釣り仕掛けはウキ止め・ウキ・カゴ・ハリスにチヌ針4〜6号を使用し、ハリスはフロロカーボン4〜6号を1〜1.5m取ります。
各港のメバリング・アジング攻略
湘南エリアの港内でのメバリング・アジングは、夜釣りが最も効果的です。常夜灯(夜間ずっとついている照明)の近くは小魚が集まり、それを狙うアジ・メバルも集まります。1〜2gのジグヘッドに小型ワーム(2〜3インチ)を組み合わせたセッティングが基本。常夜灯の明暗境界線(光の当たる部分と暗い部分の境目)を攻めることが高釣果のポイントです。
季節別攻略法

| 季節 | 主なターゲット | おすすめ釣り方 | おすすめ場所 |
|---|---|---|---|
| 春(3〜5月) | シーバス・メバル・カレイ | バチ抜けパターンのシーバスゲーム、メバリング | 相模川・馬入川河口、各港内 |
| 夏(6〜8月) | アジ・イナダ・タコ・ソウダガツオ | サビキ釣り、カゴ釣り、エギング | 各港(海水浴場以外のサーフ) |
| 秋(9〜11月) | 青物・ヒラメ・シーバス | ショアジギング、カゴ釣り、サーフゲーム | 国府津・真鶴・各サーフ |
| 冬(12〜2月) | メジナ・カレイ・カサゴ・クロダイ | 磯のフカセ釣り、投げ釣りカレイ、穴釣り | 真鶴磯・各堤防テトラ帯 |
初めて湘南に釣りに行く人へのアドバイス

持っていくべき道具
サーフ(砂浜)でのルアーフィッシングなら、9〜10フィートのシーバスロッド・3000〜4000番スピニングリール・PEライン1号・フロロリーダー4号・ミノー数個・バイブレーション数個・メタルジグ2〜3個があれば基本的な釣りができます。港内でのファミリー釣行なら、サビキ仕掛けセット・アミエビ(コマセ)・バケツがあれば十分です。
注意事項・マナー
漁港内での釣りは漁業関係者の邪魔にならないよう注意が必要です。漁船の係留ロープや係留索を踏んだり、漁具に触れてはいけません。また、ゴミは必ず持ち帰りましょう。近年、ゴミ問題や立入禁止区域への無断侵入により釣りが禁止される漁港が増えています。釣り人のマナー一人ひとりが釣り場を守ることになります。
テトラ帯への立ち入りは漁港によって禁止されている場合があります。現地の掲示板を必ず確認してください。真鶴の磯は足場が滑りやすいため、磯靴(フェルトスパイク底)を必ず着用してください。特に雨の後は苔が生えた岩が極めて滑りやすく、転落事故の危険があります。
安全情報
湘南は比較的穏やかな海ですが、台風や低気圧の影響で急に波が高くなることがあります。天気予報(風速・波高)を必ず確認してから釣行を計画してください。釣行中に急に波が高くなってきたと感じたら、迷わず安全な場所に退避してください。ライフジャケット(救命胴衣)は特に堤防・テトラ・磯での釣りでは必ず着用するようにしましょう。
ファミリー・初心者に本当に向くのはどこか
小さな子ども連れや釣りデビューなら、大磯港の中央堤防とひらつかタマ三郎漁港(平塚新港)の港内が二強です。どちらも駐車場・トイレが近く、足場が平坦でスペースに余裕があり、サビキ釣りでアジ・イワシ・サバが手軽に釣れます。まずはこの2ヶ所で「釣れる楽しさ」を体験し、慣れてきたらサーフのルアーや小田原・真鶴の堤防へとステップアップするのが安全な上達ルートです。逆に、茅ヶ崎ヘッドランドの突堤先端・平塚や小田原のテトラ帯・真鶴の磯は、初心者だけで入るには危険が大きいので避けてください。
混雑を避けるコツ
湘南の人気ポイントは、青物シーズン(秋)とヒラメシーズン(晩秋)の週末、そして海水浴期(夏)に特に混み合います。良い釣り座を取る基本は「日の出前の到着」。国府津海岸や各サーフの朝マズメ狙いは、明るくなる1時間前には現地入りしておきたいところです。混雑を根本的に避けたいなら、平日に行く・釣り座の広い大磯港や国府津を選ぶ・満潮前後の短時間で区切るといった工夫が有効です。夏場は海水浴で釣り禁止・制限になるサーフが増えるため、遊泳エリアを外した早朝や夕方の時間帯を狙うか、港・堤防に切り替えるのが賢明です。駐車場は満車になりやすいので、第2候補のコインパーキングまで事前に調べておくと当日あわてません。
周辺情報

近くの釣具店
- 上州屋茅ヶ崎店:茅ヶ崎エリアの釣具ならここ。サーフゲームの情報も豊富
- ポイント平塚インター店:平塚ICそば。タックルから仕掛けまで品揃え充実
- マリンスポーツ真鶴:真鶴港近くの老舗釣具店。地元の最新釣果情報が得られる
- ヒマラヤスポーツ小田原店:小田原エリアの大型釣具コーナーあり
温泉・食事
- 真鶴海鮮料理:釣りの後は真鶴港周辺の海鮮食堂で地魚料理を堪能できます
- 湯河原温泉:真鶴から約10分。釣行後の疲れを癒やすのに最適
- 小田原城下町:釣りの後に小田原の干物・かまぼこをお土産に
おすすめ商品ガイド

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よくある質問(FAQ)

Q. 湘南で初心者が最初に行くべき釣り場はどこですか?
A. 平塚新港(湘南港)の港内護岸がおすすめです。波が穏やか、足場が安全、サビキ釣りでアジ・サバの数釣りが楽しめ、釣り具一式のレンタルや周辺の釣具店のサポートも充実しています。
Q. 茅ヶ崎・平塚のサーフでヒラメが釣れる時期はいつですか?
A. 秋〜初冬(10〜12月)が最盛期です。水温が下がり始め、イワシの群れがサーフに接岸するとヒラメが追いかけて浅場に入ってきます。早朝の朝マズメが最も釣れる時間帯です。
Q. 真鶴の磯釣りは初心者でも楽しめますか?
A. 磯での釣りは足場が悪く、フカセ釣りの技術も必要なため、完全な初心者には難易度が高いです。まず港内や堤防での釣りに慣れてから、経験者と一緒に磯釣りに挑戦することをおすすめします。
Q. 湘南で青物が一番釣れる場所と時期は?
A. 国府津海岸・真鶴港・小田原の国府津〜真鶴エリアで9〜10月が最盛期です。早朝のナブラ(海面で青物が小魚を追いかける現象)が見えたらチャンスです。カゴ釣りやショアジギングで積極的に狙いましょう。
Q. 駐車場はどこに停めればいいですか?
A. 各釣り場の近くに有料駐車場があります。無料の路上駐車は地元住民の迷惑になるため絶対に避けましょう。特に週末の釣り場は混雑するため、早朝から釣行する場合は事前に駐車場の場所と料金を確認しておくことをおすすめします。
Q. 茅ヶ崎漁港では今も釣りができますか?
A. 茅ヶ崎漁港(茅ヶ崎港)は現在、漁業関係者以外は原則立入禁止となり、防波堤の入口にチェーンゲートが設置されています。茅ヶ崎で釣りをするなら、東側の茅ヶ崎ヘッドランド(Tバー)周辺のサーフや柳島海岸が現実的な選択肢です。いずれも立入禁止の掲示と安全面に十分注意してください。
Q. 大磯港はファミリーでも安心して釣りができますか?
A. はい。大磯港は駐車場・トイレが完備され、足場も良いため湘南でも屈指のファミリー向け釣り場です。駐車場から近い中央堤防でのサビキ釣りが定番。ただし西堤防は釣り可能時間や投げ釣り・コマセ禁止などのルールがあるので、現地の掲示を確認してから入りましょう。
Q. 湘南で駐車場やトイレが整った釣り場を教えてください。
A. 大磯港・ひらつかタマ三郎漁港(平塚新港)・国府津海岸・福浦港などは駐車場とトイレが整っています。特に大磯港は大型駐車場が2ヶ所あり安心です。人気の釣り場ほど週末は駐車場が満車になりやすいので、早朝の到着と第2候補の把握をおすすめします。
まとめ——湘南は年間を通じて釣りが楽しめる充実フィールド

神奈川・湘南エリアは、首都圏からのアクセスの良さと海の豊かさを兼ね備えた、日本屈指の海釣りフィールドです。茅ヶ崎・平塚のサーフではヒラメ・シーバスを、国府津では青物を、真鶴の磯ではメジナ・クロダイを、各港ではアジ・メバルをと、場所と季節を変えながら一年中釣りが楽しめます。
初心者なら港内のサビキ釣りから始め、慣れてきたらサーフゲーム、さらに磯釣りへとステップアップしていくのが理想的なルートです。安全装備とマナーを守り、湘南の豊かな海を楽しんでください。



