フィッシュグリップ・プライヤーの選び方2025——魚の取り扱いを安全に
釣りを安全に楽しむために欠かせない道具の一つが、フィッシュグリップとプライヤーです。素手で魚を掴もうとすると、鋭い歯や棘による怪我、魚の粘液による滑り、針の刺さりなど、さまざまなリスクがあります。フィッシュグリップとプライヤーを正しく使いこなすことで、これらのリスクを大幅に減らしながら、魚へのダメージも最小限に抑えることができます。
この記事では、2025年現在の最新情報をもとに、フィッシュグリップとプライヤーの種類・選び方・おすすめモデルを徹底解説します。ダイワ・シマノ・第一精工など主要メーカーの主力モデル比較も掲載しています。
フィッシュグリップは魚の下あごを掴んで固定するための専用ツールです。主な用途は以下の通りです。
- 安全性:タチウオ・カマス・サワラなど歯の鋭い魚を安全に扱える
- 魚体保護:素手で触ると魚の粘液(体表を守るコーティング)が剥がれるが、グリップなら最小限のダメージ
- 針外し補助:魚をしっかり固定することで、プライヤーでの針外しが容易になる
- 計量機能:体重計内蔵モデルなら、その場で重量を計測できる
- 衛生面:魚の臭いや粘液が手に付きにくい
- フィッシュグリップの種類
- フィッシュグリップの選び方
- プライヤーの種類と用途
- プライヤーの素材と耐久性
- 主要メーカー主力モデル比較
- フィッシュグリップとプライヤーのセット購入メリット
- 用途別おすすめの組み合わせ
- メンテナンス方法
- よくある質問(FAQ)
- Q1. フィッシュグリップは絶対に必要ですか?
- Q2. スケール内蔵のフィッシュグリップは防水ですか?
- Q3. プライヤーがすぐに錆びてしまいます。どうすればいいですか?
- Q4. タチウオ専用のグリップはありますか?
- Q5. キャッチ&リリースする魚にグリップを使っても大丈夫ですか?
- Q6. プライヤーのスプリットリングオープナー機能の使い方を教えてください
- Q7. 安いプライヤーと高いプライヤーの具体的な違いは何ですか?
- Q8. フィッシュグリップで魚を吊り下げる際、魚が暴れて落とした経験があります。改善策は?
- Q9. プライヤーで針を外す際のコツを教えてください
- Q10. フィッシュグリップを子どもに使わせても大丈夫ですか?
- まとめ——2025年のフィッシュグリップ・プライヤー選び
フィッシュグリップの種類
アルミ製フィッシュグリップ
軽量かつ高耐久で、最も人気の素材です。アルミ合金を使用したモデルは、海水での錆に強く、長期間使用しても劣化しにくいのが特徴。価格帯は2,000〜8,000円程度と幅広く、初心者から上級者まで幅広く使われています。
メリット:軽量・錆びにくい・耐久性高い
デメリット:安価なものはメッキが剥がれる場合も
プラスチック製フィッシュグリップ
最も安価なカテゴリで、500〜2,000円程度で購入できます。軽くて扱いやすいですが、耐久性はアルミより劣ります。ライトゲームや初心者の入門用として適しています。
メリット:安価・軽量
デメリット:耐久性が低い・強い力をかけると破損することも
自動ロック式フィッシュグリップ
魚の口に差し込むと自動でロックされる機構を持つタイプ。片手操作が可能で、ロック解除まで魚が暴れても外れにくい設計です。船釣りや渓流など、片手が塞がりやすいシーンで特に重宝します。
メリット:片手操作・確実な保持力
デメリット:やや高価(3,000〜10,000円程度)
スケール(体重計)内蔵型
グリップ部分にデジタル体重計が内蔵されており、魚を掴んだ状態でリフトするだけで重量を計測できます。バス釣りや大物釣りで重量記録を取りたい釣り人に人気。防水仕様のものを選ぶことが重要です。
フィッシュグリップの選び方
| 選択基準 | おすすめの選び方 |
|---|---|
| 対象魚のサイズ | 小物〜中型魚はグリップ幅3〜4cm、大型魚は5cm以上のものを |
| 使用環境 | 海釣りはアルミ製か防錆処理済みのものを選ぶ |
| 携行性 | カラビナやベルトループで腰に装着できるものが使いやすい |
| 計量機能 | 重量記録が必要なら内蔵スケール付きを選ぶ |
| 操作性 | グローブ着用時でも操作しやすいグリップ形状を確認 |
プライヤーの種類と用途
プライヤーとは
釣り用プライヤーは、針外し・スプリットリング交換・ラインカットなど多目的に使用できる万能ツールです。一般工具のペンチと似ていますが、釣り専用は以下の点が優れています。
- 先端が細く、魚の口の奥の針にも届く
- ラインカッター付きでラインも切断できる
- スプリットリングオープナー(スプリットリング開閉専用)が付属
- 滑り止めグリップで濡れた手でも操作しやすい
- カラビナ付きで腰やベストに装着可能
用途別プライヤーの種類
針外し専用型
魚の口の奥に刺さった針を確実に外すための細先タイプ。先端を口の中に差し込みやすい形状が特徴。小型〜中型魚のフィッシュイーターに多用します。
スプリットリングプライヤー
スプリットリング(ルアーのフックを付け替える際に使うリング)を開くための専用ツール。ルアーフィッシングをする方には必須です。先端にスプリットリングを開く「爪」が付いています。
多機能コンビネーション型
針外し・スプリットリング・ラインカット・板おもり圧着など複数の機能を一本に搭載したタイプ。これ一本あれば大抵の作業をこなせます。船釣りや磯釣りなどで荷物を減らしたい時に最適。
プライヤーの素材と耐久性
| 素材 | 特徴 | 耐食性 | 価格帯 |
|---|---|---|---|
| ステンレス鋼 | 最も耐食性・耐久性が高い。重めだが長期使用に最適 | ◎ | 3,000〜20,000円 |
| アルミ合金 | 軽量で扱いやすい。ステンレスより弱いが十分な強度 | ○ | 2,000〜8,000円 |
| プラスチック(強化樹脂) | 最軽量・最安価。ライトゲーム向き | △(紫外線で劣化しやすい) | 500〜2,000円 |
| チタン | 最高の軽量性と耐食性。高級品 | ◎◎ | 10,000〜30,000円 |
海釣りでの素材選択
海水はアルミやスチールを急速に腐食させます。海釣りで使う場合は必ずステンレス製またはアルミ製(防錆コーティング済み)を選んでください。使用後は必ず真水で洗浄し、乾燥させることが長持ちの秘訣です。
主要メーカー主力モデル比較
ダイワ(DAIWA)
| モデル名 | タイプ | 素材 | 特徴 | 実売価格目安 |
|---|---|---|---|---|
| フィッシュグリップ 200 | フィッシュグリップ | アルミ | 自動ロック機構付き・スケールなし | 3,500〜5,000円 |
| プライヤー 160H | プライヤー | アルミ | スプリットリングオープナー・ラインカッター付き | 3,000〜4,500円 |
| フィッシュグリップ スケール付き | グリップ+スケール | アルミ | デジタルスケール内蔵・防水 | 5,000〜7,000円 |
シマノ(SHIMANO)
| モデル名 | タイプ | 素材 | 特徴 | 実売価格目安 |
|---|---|---|---|---|
| CT-541P フィッシュグリップ | フィッシュグリップ | アルミ+樹脂 | ロック機構・コンパクト設計 | 2,000〜3,500円 |
| CT-562P プライヤー | プライヤー | ステンレス | 先端細型・深場の針外しに対応 | 3,500〜5,500円 |
第一精工(DAIICHISEIKO)
釣り小物・アクセサリーの専業メーカーとして高い評価を受ける第一精工は、コスパの高いフィッシュグリップとプライヤーで知られています。
| モデル名 | タイプ | 素材 | 特徴 | 実売価格目安 |
|---|---|---|---|---|
| ガーグリップ MC | フィッシュグリップ | ABS樹脂+ステンレス | 自動ロック・カラー豊富・コスパ抜群 | 2,000〜3,500円 |
| オーシャングリップ OG2100N | フィッシュグリップ+スケール | アルミ | 最大計量22kgのデジタルスケール内蔵 | 6,000〜9,000円 |
| スライドプライヤー 200SF | プライヤー | ステンレス | スライド式でコンパクト収納・多機能 | 3,000〜5,000円 |
フィッシュグリップとプライヤーのセット購入メリット
フィッシュグリップとプライヤーは「セット購入」がおすすめの理由があります。
- コスパが良い:セット販売では個別購入より20〜30%お得な場合が多い
- デザインが統一される:同メーカーのセットは色・デザインが揃っていてスマート
- 携行ケース付き:まとめてケースに収納・持ち運べるセット品も多い
- 相性が保証される:同メーカーのグリップ+プライヤーなら操作方法の統一感がある
用途別おすすめの組み合わせ
| 釣りスタイル | おすすめグリップ | おすすめプライヤー |
|---|---|---|
| ライトゲーム(アジング・メバリング) | 小型プラスチック製(500〜1,500円) | 軽量アルミ製(1,500〜3,000円) |
| ショアジギング・シーバス | 自動ロック式アルミ製(3,000〜6,000円) | スプリットリング対応ステンレス(3,000〜6,000円) |
| 船釣り・オフショア | スケール内蔵アルミ製(5,000〜10,000円) | ステンレス多機能型(4,000〜8,000円) |
| タチウオ・サワラなど歯の鋭い魚 | グリップ力強めの自動ロック型 | 長めの細先型(魚の口の奥まで届く) |
メンテナンス方法
フィッシュグリップとプライヤーは消耗品ですが、適切なメンテナンスで長持ちします。
- 使用後は必ず真水洗浄:海水の塩分が金属を腐食する最大の原因。帰宅後すぐに真水で洗い流す
- 乾燥:洗浄後は水気を拭き取り、風通しの良い場所で乾燥させる。密閉した袋での保管はNG
- 可動部へのオイル:プライヤーの可動部(ジョイント部分)には定期的に釣り用オイルやシリコンスプレーを塗布する
- ラインカッターの刃研ぎ:切れ味が落ちたら専用シャープナーで研ぐか、交換する
- スプリングの確認:プライヤーの開閉スプリングが弱ってきたら交換する
よくある質問(FAQ)
Q1. フィッシュグリップは絶対に必要ですか?
A. 必須ではありませんが、強くおすすめします。特にタチウオ・カマス・サワラ・カサゴ・オニカサゴなど、歯や棘が危険な魚を釣る場合は必須と考えてください。素手で扱って指を切る釣り人は毎年後を絶ちません。安価なプラスチック製でも十分効果があります。
Q2. スケール内蔵のフィッシュグリップは防水ですか?
A. モデルによって異なります。購入前に必ず防水規格(IP規格)を確認してください。海釣りで使う場合はIP54以上(防水・防じん)のものを選ぶと安心です。高価なモデルほど防水性能が高い傾向にあります。
Q3. プライヤーがすぐに錆びてしまいます。どうすればいいですか?
A. 海水に触れたプライヤーを洗わずに放置すると、アルミ・スチール製はすぐに錆びます。①使用後は必ず真水で洗浄、②よく乾燥させる、③可動部にシリコンスプレーを定期的に吹く、の3点を徹底してください。それでも錆びる場合はステンレス製への買い替えを検討しましょう。
Q4. タチウオ専用のグリップはありますか?
A. タチウオ専用ではありませんが、長めのグリップ(20cm以上)と強力なロック機構を持つモデルがタチウオに適しています。タチウオは非常に激しくバタつくため、ロック力が弱いと外れてしまいます。また先端が尖ったタイプは下あごに刺さりにくいので、幅広のクランプ型が使いやすいです。
Q5. キャッチ&リリースする魚にグリップを使っても大丈夫ですか?
A. 適切に使えば問題ありません。フィッシュグリップは素手より魚へのダメージが少ないとされています。ただし、水中での操作や魚を水中からグリップで吊り上げることは顎の関節を傷める可能性があるため、できるだけ水中でのリリースを心がけましょう。
Q6. プライヤーのスプリットリングオープナー機能の使い方を教えてください
A. スプリットリングオープナーは先端付近にある小さな爪(突起)です。スプリットリングの隙間にこの爪を差し込み、リングを広げることでフックを取り外し・取り付けできます。初めは練習が必要ですが、慣れると数秒でフック交換できる便利な機能です。
Q7. 安いプライヤーと高いプライヤーの具体的な違いは何ですか?
A. 主な違いは①素材の耐久性(安価品は亜鉛合金やアルミで錆びやすい、高価品はステンレスやチタン)、②ラインカッターの切れ味と耐久性、③スプリングや可動部の精度・耐久性、④グリップの滑り止め性能、です。千円台のプライヤーは1〜2シーズンで劣化することが多く、長期的に見れば高いものを買う方がコスパが良いケースもあります。
Q8. フィッシュグリップで魚を吊り下げる際、魚が暴れて落とした経験があります。改善策は?
A. ロック機構の確認を。自動ロック式の場合は、ロックが正常にかかっているかグリップを握った状態で確認してから持ち上げましょう。また魚を完全に持ち上げる前に一度「引っ張りテスト」をするクセをつけると安全です。大型魚はグリップ1本だけでなく、もう片方の手で体を支えるダブルハンドが安全です。
Q9. プライヤーで針を外す際のコツを教えてください
A. ①まず魚をフィッシュグリップでしっかり固定する、②針の刺さった角度を確認する、③針を刺さった方向と逆に(曲線を描くように)外す、④無理に引っ張らない、のが基本です。針が深く刺さっている場合は、針先の反対側を押して「逆から出す」方法も有効です。
Q10. フィッシュグリップを子どもに使わせても大丈夫ですか?
A. グリップの操作力(握力)が必要なため、小学生低学年以下には難しいかもしれません。自動ロック式のグリップ力が弱めのものを選び、最初は大人が補助しながら使わせると良いでしょう。子どもに魚の扱い方を覚えさせる良い機会になりますが、針による怪我には十分注意してください。
まとめ——2025年のフィッシュグリップ・プライヤー選び
フィッシュグリップとプライヤーは、釣りの安全性と利便性を大きく向上させる重要な道具です。2025年現在、各メーカーから様々なモデルが発売されており、釣りスタイルや予算に合わせて最適なものを選べる環境が整っています。
- 初心者の入門セット:第一精工「ガーグリップ MC」+アルミプライヤー(合計4,000〜6,000円程度)
- ショアジギング・シーバス:自動ロック式アルミグリップ+ステンレスプライヤー(合計6,000〜12,000円)
- 船釣り・オフショア上級者:スケール内蔵グリップ+多機能ステンレスプライヤー(合計10,000〜20,000円)
どのグレードを選んでも、使用後の真水洗浄・乾燥を徹底することで長持ちします。大切な道具を正しく使い・ケアして、安全で楽しい釣りを続けましょう。



