能登半島——日本海の宝庫でダイナミックな釣りを楽しむ

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石川県の能登半島は、日本海に大きく突き出た半島で、その地形的な特性から多様な釣りフィールドを提供しています。外浦(日本海側)と内浦(富山湾側)で海の表情がまったく異なり、それぞれに独自の魚種と釣り方が楽しめるのが能登の大きな魅力です。外浦の荒々しい磯場では大型の根魚や青物が狙え、内浦の穏やかな湾内では繊細な釣りが楽しめます。

2024年の能登半島地震の影響で一部のインフラが被害を受けましたが、2025年以降は復興が進み、釣り場へのアクセスも多くのエリアで回復しています。地域の復興を応援する意味でも、能登半島への釣り遠征は地域経済への貢献になります。宿泊施設や食事処を利用しながら、能登の豊かな釣りと食を楽しんでください。

本記事では、能登半島の主要釣りスポットを外浦・内浦に分けて詳しく解説し、狙える魚種・釣り方・アクセス方法まで一括してご紹介します。

能登半島の地理と海の特性

外浦(日本海側)の特徴

能登半島の西側、日本海に直接面した外浦は、対馬暖流の影響を強く受けるエリアです。岩礁帯が多く、変化に富んだ地形が形成されており、根魚・青物・磯魚など多彩な魚種が生息しています。波が高く、うねりが入りやすい荒磯も多いですが、それだけに魚影も濃く、大型魚との勝負ができる迫力のフィールドです。

外浦の海水温は対馬暖流の影響で年間を通じて比較的安定しており、寒い冬でも水温が下がりにくいため、冬のヤリイカ・アオリイカなどが安定して狙えます。また秋〜冬にかけてはブリの回遊が活発になり、能登半島はブリ釣りのメッカとして全国の釣り人が集まります。

内浦(富山湾側)の特徴

能登半島の東側に広がる内浦は、富山湾に面した穏やかな海域です。富山湾は日本有数の深海湾で、湾奥でも水深が深く、岸近くまで深海性の魚が回遊してきます。外浦と比べて波が穏やかで釣りやすく、ファミリーフィッシングにも向いた環境です。

内浦の特産といえばホタルイカで、3〜5月にかけての春の夜には砂浜に大量のホタルイカが打ち上げられる「ホタルイカの身投げ」が見られます。この時期はホタルイカをベイトにしたフィッシングも楽しめ、マダイ・スズキなどが良型で釣れます。

外浦の主要釣りスポット

輪島・門前エリア

輪島市周辺は能登半島屈指の釣りスポットが集中するエリアです。輪島港は大型の港で、堤防から多彩な釣りが楽しめます。サビキ釣りでアジ・サバ・イワシが狙える初心者向けポイントから、外側の消波ブロック周りでクロダイ・メバル・アイナメが狙える中〜上級者向けポイントまで揃っています。

輪島沖の岩礁地帯では、ショアジギングでヒラマサ・ブリが狙えます。特に8〜11月の秋シーズンは大型ヒラマサが接岸してくる時期で、石川県でも有数のヒラマサポイントとして知られています。磯へのアクセスは地磯歩きが必要な場所も多く、地元の釣りクラブや渡船業者から情報を入手してから釣行することをおすすめします。

門前町(旧門前町)周辺の海岸線は変化に富んだ磯場が続き、アイナメ(アブラコ)・キジハタ・カサゴなどの根魚が豊富です。テトラ帯や岩礁の際を丁寧に探るロックフィッシュゲームが楽しめます。

珠洲エリア——半島最先端の本格磯

能登半島の先端部に位置する珠洲市エリアは、日本海の荒波に鍛えられた本格的な磯が広がります。禄剛崎(ろっこうさき)灯台周辺は能登最北端に位置し、東西の海流がぶつかる地点として知られる釣り人憧れのポイントです。潮通しが極めて良く、様々な魚種が回遊してきます。

禄剛崎周辺の磯ではヒラスズキ・ヒラマサ・イシダイが狙えます。特にヒラスズキは荒磯の波間を攻めるゲームとして関東・中部からも遠征釣り師が訪れます。サラシ(白波)が広がる磯の際にミノーをキャストするサーフェスゲームは、最高のスリルを味わえます。

珠洲市見附島周辺は「軍艦島」とも呼ばれる奇岩が点在する景観で有名で、観光と釣りを両立できるスポットとして人気があります。周辺の磯場では春〜夏のアオリイカ(エギング)が盛んで、型揃いのアオリイカが楽しめます。

羽咋・志賀エリアのサーフ

能登半島の南西部、羽咋市から志賀町にかけての海岸は、千里浜なぎさドライブウェイをはじめとする広大なサーフが広がります。千里浜は車で砂浜を走れる世界的にも珍しいビーチとして有名ですが、釣り人にとっても魅力的なフィールドです。

千里浜周辺のサーフではシロギス・ヒラメ・マゴチが狙える他、秋にはサゴシ(サワラの幼魚)の回遊もあり、ショアジギングで数釣りが楽しめます。波が穏やかな日には投げ釣りでシロギスの数釣りを楽しむ家族連れの姿も多く見られます。

内浦の主要釣りスポット

七尾湾——ファミリーフィッシングの聖地

内浦最大の釣りフィールドが七尾湾です。湾奥部は波が穏やかで水深もあり、初心者やファミリーが安心して釣りを楽しめる環境が整っています。七尾港は大型の港湾施設があり、堤防からのサビキ釣りでアジ・サバ・イワシが手軽に楽しめます。

七尾湾ではカキの養殖が盛んで、養殖棚の周辺はクロダイの好ポイントとして知られています。フカセ釣りやヘチ釣りでクロダイを狙うベテラン釣り師も多く見られます。また湾内の底には藻場が広がっており、春から夏にかけてのアオリイカの産卵場所としても重要な役割を果たしています。エギングで良型のアオリイカを狙うアングラーには最適なフィールドです。

穴水湾・能登島周辺

穴水湾は天然の良港を形成する静かな湾で、釣りポイントとしても魅力的です。湾内の漁港(穴水港・甲港など)ではアジ・メバル・カサゴなどが手軽に狙えます。特に夜釣りでのメバリング・アジングは人気が高く、常夜灯のある港湾で良型のメバル・アジが狙えます。

能登島は富山湾に浮かぶ離島(能登島大橋でアクセス可能)で、島を一周するように磯場・砂浜・岩礁帯が広がっています。島の北側は外洋に面しているため波が高くなりやすいですが、大型のクロダイ・根魚が潜んでいます。島の南側は内浦特有の穏やかな海が広がり、アオリイカ・アジ・キジハタが狙えます。

のと鉄道沿いの隠れポイント

内浦沿岸をのと鉄道(七尾線)が走っており、鉄道でのアクセスも可能です。沿線の各駅から徒歩圏内に小さな漁港や磯が点在しており、地元の釣り人だけが知る穴場スポットが隠れています。観光ついでに気軽に竿を出せる場所を探すなら、のと鉄道の各駅周辺を歩き回るのも楽しい発見があります。

能登半島で狙える主な魚種

魚種釣れる時期主なポイントおすすめ釣法
ブリ・ハマチ9〜12月(秋〜冬)外浦の磯・沖堤ショアジギング・カゴ釣り
ヒラマサ5〜10月輪島・珠洲の磯ショアジギング・トップウォーター
アオリイカ4〜6月(春)・9〜11月(秋)七尾湾・能登島・珠洲エギング
クロダイ4〜11月七尾湾・各漁港フカセ・ヘチ釣り・ルアー
キジハタ5〜10月外浦の岩礁帯テキサスリグ・ジグヘッドワーム
ヒラスズキ10〜3月禄剛崎・外浦荒磯ミノープラグ(サーフェス)
アジ・サバ通年(6〜10月が最盛期)各漁港・堤防サビキ・アジング
イシダイ6〜10月外浦の磯投げ釣り(ウニ・サザエ餌)

能登釣行のベストシーズン

春(3〜5月)

水温が上昇し始める春は、アオリイカの春イカシーズンが始まります。七尾湾や内浦各地でキロアップの大型アオリイカが狙える時期で、全国からエギンガーが集まります。また、クロダイの乗っ込みシーズンとも重なり、浅場に接岸してくる大型クロダイをフカセ釣りやヘチ釣りで狙えます。内浦では春のホタルイカ(身投げ)を利用したフィッシングも楽しめます。

夏(6〜8月)

夏は各魚種の活性が上がり、全体的に釣りやすい時期です。根魚(キジハタ・カサゴ)のハイシーズンで、ワームを使ったロックフィッシュゲームが特に楽しめます。外浦の磯ではヒラマサが回遊し始め、ショアジギングで大型ヒラマサとのファイトが楽しめます。イシダイも夏がシーズンで、ウニや岩ガニを餌にした本格磯釣りに挑戦できます。

秋(9〜11月)

能登釣行のベストシーズンと言えば秋です。ブリ・ヒラマサの回遊が最も活発になり、外浦の磯・堤防では連日の好釣果が期待できます。アオリイカの秋シーズンも重なり、数釣りが楽しめます。サゴシ(サワラ幼魚)の回遊もこの時期で、ショアジギングで数釣りを楽しめます。日本海の秋の荒れた海況の中でのファイトは格別の迫力があります。

冬(12〜2月)

冬の能登は荒れる日が多く釣行できる日が限られますが、穏やかな日に行けば大型ブリ・ヤリイカ・ヒラスズキなどが狙えます。冬のヤリイカ(エギングまたはウキ釣り)は内浦の漁港でも楽しめ、味もこの時期が最高です。

能登釣行の準備と注意事項

アクセスと宿泊

能登半島へのアクセスは、北陸自動車道を利用して金沢・七尾方面から入るのが一般的です。金沢駅からのと里山海道(無料自動車道)を使うと七尾まで約40分でアクセスできます。公共交通機関ではJR七尾線・のと鉄道七尾線が利用可能ですが、釣り道具を持った遠征釣りには車が便利です。

宿泊施設は輪島・七尾・珠洲・穴水などの各市町に旅館・民宿・ホテルが充実しています。能登半島は食も素晴らしく、能登牛・ノドグロ・能登かきなど地元の海の幸・山の幸を楽しめます。釣りと食事を楽しむ充実の遠征になるはずです。

渡船・遊漁船の利用

外浦の磯への渡船や、沖合でのジギング・タイラバ船は各地の渡船・遊漁船業者が運営しています。磯釣りの場合は渡船で磯に渡ることで、より良い釣り場にアクセスできます。事前に電話予約が必要な場合がほとんどで、天候による出船中止の連絡も受け取りやすいため、釣行前には必ず渡船業者に確認しましょう。

安全対策

能登の磯は日本海特有の大きなうねりが来ることがあります。天気予報と波予報(surfline・Windyなどのアプリが便利)を必ず確認し、波高1.5m以上の予報が出ている場合は磯釣りを控えましょう。ライフジャケット(膨張式でも桜マーク取得品)の着用は絶対に怠らないでください。また、釣行先(磯の名称・帰宅予定時刻)を家族や友人に伝えておくことも重要です。

まとめ——能登半島は日本海釣りの宝庫

能登半島は、多様な地形・豊富な魚種・アクセスの良さが揃った日本海随一の釣りフィールドです。外浦の荒磯でのヒラマサ・ブリとのダイナミックなファイトから、内浦の穏やかな湾内でのアオリイカ・クロダイの繊細な釣りまで、一つの半島で全く異なる釣りの醍醐味が味わえます。

2024年の地震からの復興が進む能登を、釣り遠征という形で応援しながら、その豊かな自然と海の恵みを存分に楽しんでください。能登半島で過ごす釣り旅は、きっと忘れられない思い出になるはずです。

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