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三重県(伊勢志摩・尾鷲)の釣りスポット完全ガイド|おすすめ釣り場と狙い魚・シーズン情報
三重県は、日本有数の磯釣りの聖地として全国の釣り人から憧れの眼差しを向けられる地。リアス式海岸が織りなす複雑な地形と、黒潮の恵みを受けた温かく栄養豊富な熊野灘・伊勢湾。この二つの海が交差するエリアには、アオリイカ・クロダイ・グレ(メジナ)・マダイ・ブリ・ヒラメと、狙える魚種は数え切れないほど多い。
特に伊勢志摩エリアは志摩半島の複雑なリアス式海岸がアオリイカと根魚の宝庫として名高く、尾鷲エリアは熊野灘に面した荒磯が大型グレとマダイを育む日本屈指の磯釣りフィールドだ。東京からでも名古屋からでも日帰りできるアクセスの良さも魅力のひとつ。この記事では、初めて三重県に釣りに行く人が「どこで・何を・どう釣ればいいか」を完全に把握できるよう、主要な釣り場を徹底解説する。
三重県の海は大きく「伊勢湾側」と「熊野灘側(外洋)」に分かれる。伊勢湾側は比較的穏やかで波が低く、初心者でも釣りやすい堤防や港が多い。一方、熊野灘側(尾鷲・南伊勢・志摩外洋)は黒潮の影響を直接受け、魚影が濃いが波・うねりが強い日も多く、磯釣り経験者向けのポイントが中心となる。
釣り場選びの際は「自分の釣り経験」と「その日の天気・波高」を必ず照らし合わせてほしい。三重県の磯は「前日まで穏やかだったのに当日はうねりが3m超え」という状況が珍しくない。出発前にウェザーニュース海洋気象や現地の漁港・渡船店に問い合わせるのが鉄則だ。
【主要釣り場①】鳥羽港周辺・鳥羽一番街護岸エリア(伊勢志摩)
スポット基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 三重県鳥羽市鳥羽一丁目(鳥羽港周辺護岸) |
| アクセス(車) | 伊勢自動車道 伊勢IC から国道167号経由で約25分(約18km) |
| アクセス(電車) | 近鉄鳥羽線「鳥羽駅」から徒歩約5〜10分 |
| 駐車場 | 鳥羽駅周辺有料駐車場複数あり(500〜700円/日が目安)。港付近の路肩駐車は禁止 |
| トイレ | 鳥羽一番街内・鳥羽駅前公衆トイレ |
| コンビニ | ファミリーマート鳥羽店(約1.2km)、セブンイレブン鳥羽鳥羽店(約1.5km) |
| 足場 | コンクリート護岸・テトラ帯。ファミリー向けエリアあり |
| 入場料 | 無料 |
地形・環境の特徴
鳥羽港は的矢湾の入口に位置し、外洋のうねりを半島が遮るため年間を通じて比較的穏やかな釣り場だ。港内は水深3〜6m程度の砂泥底が中心で、アジ・サバ・キス・セイゴ(シーバスの幼魚)が生息する。港口に向かうにつれて岩礁が増え、カサゴ・メバルの魚影が濃くなる。潮流は的矢湾全体の干満に連動して動き、満潮前後の2時間が最も魚の活性が上がりやすい。港内奥部はあまり潮が動かないため、港口寄りのポイントを狙うのが基本。
夜間はアジングとメバリングの人気スポットでもあり、常夜灯周りでアジやメバルが集まる。秋になるとアオリイカが港内にも入ってくる。初心者からベテランまで楽しめる懐の深い釣り場だ。
場所別おすすめポイント
①港口テトラ帯(メインポイント)
港口に積まれたテトラ周辺は、カサゴ・メバル・アイナメの根魚パラダイス。テトラの際に穴釣り仕掛けを垂らすだけで釣れることも多い。秋〜冬のメバリングでは20cm超えも狙える。干潮時はテトラが大きく露出するため、満潮前後2時間がベストタイム。テトラは濡れると非常に滑りやすいため、スパイクブーツ必須。
②一番街前護岸(ファミリー向け)
柵付きの護岸で足場がよく、子供連れにも安心。アジのサビキ釣りが定番で、春〜秋の早朝・夕方は20cm級のアジが回遊してくる。夜は常夜灯効果でアジングも面白い。ただし観光客も多いため、仕掛けの投入方向には細心の注意を払うこと。
③的矢湾奥(湾内静穏エリア)
クロダイのウキフカセ・ダンゴ釣りの定番エリア。冬から春にかけてクロダイの乗っ込みが始まり、40cm超えの大物も期待できる。底は砂泥でコーちゃん(キス)も交じる。撒き餌は湾の地形上拡散しにくいため、少量をピンポイントに撒くのがコツ。
釣れる魚種と年間カレンダー
| 月 | 主な釣れる魚 | おすすめ度 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 1〜2月 | メバル、カサゴ、クロダイ | ★★☆ | 中級 |
| 3〜4月 | クロダイ(乗っ込み)、メバル、アイナメ | ★★★ | 中級 |
| 5〜6月 | アジ、キス、クロダイ | ★★★ | 初級 |
| 7〜8月 | アジ、サバ、タコ、カサゴ | ★★☆ | 初級 |
| 9〜10月 | アオリイカ、アジ、青物(イナダ) | ★★★ | 初〜中級 |
| 11〜12月 | アオリイカ、メバル、カサゴ、クロダイ | ★★★ | 初〜中級 |
【主要釣り場②】浜島港・英虞湾エリア(志摩市)
スポット基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 三重県志摩市浜島町浜島(浜島港周辺) |
| アクセス(車) | 伊勢自動車道 伊勢IC から国道167号・県道16号経由で約50分(約40km) |
| アクセス(電車) | 近鉄志摩線「志摩神明駅」からタクシーで約15分(路線バスあり・本数少ない) |
| 駐車場 | 浜島港周辺に無料スペースあり(繁忙期は混雑) |
| トイレ | 浜島港付近の公衆トイレ |
| 足場 | 堤防・護岸(コンクリート)、一部テトラあり |
| 入場料 | 無料 |
地形・環境の特徴
英虞湾は日本最大のリアス式湾のひとつで、複雑に入り組んだ地形が多様な魚のハビタットを形成している。真珠養殖いかだが点在し、いかだ周りはアオリイカのメッカとして全国的に有名。湾内の水深は平均8〜12m程度あり、底質は砂泥と岩礁が混在。クロダイ・マダイ・アオリイカ・キス・メバルなど多彩な魚種が生息する。
浜島港は英虞湾の南側に位置し、外洋の影響も受けるため湾奥に比べて潮通しがよい。特に秋のアオリイカシーズンは近畿・東海各地から釣り人が押し寄せる人気スポット。エギングはもちろん、泳がせ釣りでのアオリイカも有効。養殖いかだ付近での釣りは漁業者の業務に支障が出るため、必ず距離を保つこと。
場所別おすすめポイント
①浜島港先端堤防
先端部は外洋に近く潮通しがよい。秋〜冬のエギングでアオリイカを狙う釣り人で賑わう。水深は先端で8〜12m。ボトム〜中層でアオリイカが反応しやすく、夜明け前後がゴールデンタイム。夏は青物(イナダ・カンパチ)が回遊してくることもあり、ショアジギングも面白い。
②英虞湾内クロダイポイント
湾内のカキ棚・真珠いかだの周辺(適切な距離を保つこと)はクロダイの好ポイント。春の乗っ込みシーズン(3〜5月)には40〜50cm超えの大型も期待できる。落とし込み釣りまたはウキフカセが主流。撒き餌のオキアミを潮上から流して魚を寄せる。
③南伊勢・礫浦周辺の地磯
浜島から車で20〜30分ほど走ると地磯へのアクセスポイントが現れる。礒釣りの経験者向けだが、グレ・クロダイ・イシダイなど大型魚の実績が高い。磯靴・ライフジャケット必携。単独行動は危険なため、必ず複数人で行動すること。
【主要釣り場③】大王埼・船越漁港(志摩市大王町)
スポット基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 三重県志摩市大王町船越(船越漁港・大王埼灯台周辺) |
| アクセス(車) | 伊勢自動車道 伊勢IC から国道167号経由で約55分(約42km) |
| 駐車場 | 大王埼灯台駐車場(有料・200円程度)、船越漁港周辺に無料スペースあり |
| トイレ | 大王埼灯台公園内トイレ |
| 足場 | 漁港内堤防・地磯(要磯靴) |
地形・環境の特徴
大王埼は志摩半島最南端に位置し、黒潮の影響を直接受ける三重県随一の好漁場。灯台周辺の岩礁帯は複雑なリーフが続き、グレ・クロダイ・イシダイ・カサゴ・ハタ類が豊富。水深は磯の先端部で10〜20mまで一気に落ち込む地形のため、大型魚が接岸しやすい環境にある。潮流は速く、外洋のうねりも強い。風向きを読んで竿を出す場所を選ぶ必要がある。
船越漁港は大王埼の北側に位置し、比較的穏やかな港湾。堤防先端からのアジングやサビキ釣り、エギングが人気。港内にはタコも多く、タコテンヤでの釣りも面白い。
場所別おすすめポイント
①大王埼灯台下の地磯
灯台公園から降りた地磯がグレ・クロダイの好ポイント。磯際のサラシの中をウキフカセで流す釣り方が基本。冬〜春(12〜4月)がグレのベストシーズンで、40cm超えの良型も珍しくない。足場は不安定で高低差もあるため、磯靴・ライフジャケットは必携。波が高い日は絶対に立入らないこと。
②船越漁港内堤防
港内の堤防はコンクリートで歩きやすく、ファミリーにも対応。朝夕のアジングが人気で、夏〜秋の夕マヅメには20cm超えのアジが回る。秋のエギングでアオリイカも狙える。冬〜春はメバリングが面白い時期。
【主要釣り場④】尾鷲港・九鬼漁港周辺(尾鷲市)
スポット基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 三重県尾鷲市港町(尾鷲港)、三重県尾鷲市九鬼町(九鬼漁港) |
| アクセス(車) | 紀勢自動車道 尾鷲北IC から約5分(尾鷲港)。九鬼漁港は尾鷲市街から国道42号・県道778号で約15分 |
| アクセス(電車) | JR紀勢本線「尾鷲駅」から尾鷲港まで徒歩約15分または市街地バス |
| 駐車場 | 尾鷲港周辺:有料駐車場あり。九鬼漁港:漁港前に無料スペース(10〜15台程度) |
| トイレ | 尾鷲港近辺の公衆トイレ、九鬼漁港内トイレ |
| コンビニ | セブンイレブン尾鷲港町店(尾鷲港付近) |
| 足場 | 尾鷲港:コンクリート護岸・堤防。九鬼:漁港堤防・周辺地磯 |
| 入場料 | 無料 |
地形・環境の特徴
尾鷲は熊野灘に面した日本有数の多雨地帯。豊かな降水量が山の栄養を海へ運び、プランクトンが豊富な海を作り出す。そこにクロダイ・グレ・マダイ・アオリイカ・ブリなどが集まる。尾鷲港は天然の良港で、湾内が深く(10〜15m)外洋魚も入りやすい。九鬼漁港はさらに奥まった入江に位置し、地磯・沖磯への渡船基地としても機能している。
尾鷲エリアの最大の特徴は「沖磯渡船」の充実だ。九鬼港からは「三木浦磯」や「梶賀の磯」など日本屈指のグレ釣り名磯へのアクセスが可能。渡船料金は片道1500〜2500円程度が目安。大型グレ(40〜50cm超え)を狙うなら、渡船を使った沖磯釣りが圧倒的に有利だ。
場所別おすすめポイント
①尾鷲港北護岸(カーブ護岸)
尾鷲港の北側、外洋に向かって伸びる護岸。先端部は潮通しがよく、秋〜冬はブリやカンパチが回遊してくる青物狙いのショアジギングに人気。水深は10〜15m程度で根掛かりが少ない砂礫底。朝マズメに青物が回遊する可能性が高く、夜間はタチウオも狙える。
②九鬼漁港堤防
九鬼漁港の内外に複数の堤防がある。内側はメバル・アジ・クロダイ、外側はグレ・アオリイカが狙える。特に外側の堤防先端からのエギングは秋のアオリイカシーズンに大型(2〜3kg)も出る実績エリア。周辺の地磯でのウキフカセ釣りでグレ30〜40cmも期待できる。
③梶賀漁港(尾鷲市梶賀町)
九鬼漁港から南に車で15分。磯釣りの名ポイントとして知られ、漁港周辺の地磯はグレ・クロダイの密度が高い。梶賀の磯は日本でもトップクラスのグレ釣り場で、冬から春にかけてフカセ釣りの達人たちが全国から集う。初心者には難しいが、経験者なら必ず一度は挑戦したい聖地だ。
尾鷲エリアの釣れる魚種と年間カレンダー
| 月 | 主なターゲット | おすすめ度 | 一言メモ |
|---|---|---|---|
| 1〜2月 | グレ(最盛期)、クロダイ、メバル | ★★★ | 磯グレのトップシーズン。寒グレは脂が乗って美味 |
| 3〜4月 | グレ、クロダイ乗っ込み、マダイ | ★★★ | クロダイ乗っ込みで大型期待。水温上昇で食い活発 |
| 5〜6月 | マダイ、シオ(カンパチ幼魚)、アジ | ★★☆ | マダイの乗っ込みが尾鷲沖で発生。船釣り有利 |
| 7〜8月 | アオリイカ(新子)、カンパチ、グレ(難) | ★★☆ | 小型アオリイカの数釣りシーズン開幕。暑さ対策必須 |
| 9〜10月 | アオリイカ(2〜3kg大型)、ブリ、カンパチ | ★★★ | 最もにぎわう時期。大型アオリイカのシーズンピーク |
| 11〜12月 | アオリイカ(終盤)、グレ(開幕)、タチウオ | ★★★ | 秋〜冬の移行期。グレとイカを両方狙える贅沢な時期 |
三重県の季節別攻略法
| 季節 | メインターゲット | 推奨釣り場 | タックル・釣り方 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 春(3〜5月) | クロダイ、マダイ、グレ | 英虞湾・浜島、尾鷲港 | ウキフカセ(ハリス2〜3号)。チヌ針3〜5号。撒き餌はアミエビ+オキアミ | 乗っ込みクロダイは行動範囲が広い。潮の効く場所を選ぶ |
| 夏(6〜8月) | アジ、アオリイカ(新子)、青物 | 鳥羽港、船越漁港、尾鷲北護岸 | サビキ(金アジ針6号)、エギ2〜2.5号、ショアジギ(20〜40g) | 熱中症・クラゲに注意。日中の釣りは避け朝夕マズメを狙う |
| 秋(9〜11月) | アオリイカ(大型)、ブリ、タチウオ | 浜島・九鬼・梶賀 | エギ3〜3.5号、ジグ(40〜80g)、タチウオテンヤ | 三重のアオリイカシーズンはポイントが激混み。平日狙いが得策 |
| 冬(12〜2月) | グレ(寒グレ最盛期)、メバル | 梶賀・九鬼周辺磯、三木浦 | 磯竿1.5〜2号・ウキフカセ。グレ針4〜6号。食わせ餌はオキアミ | 波が高く危険な日が多い。渡船で磯に上がる場合は帰れない場合も想定して準備 |
釣り方・タックル詳細
エギング(アオリイカ)
三重県のアオリイカエギングは秋(9〜11月)がゴールデンシーズン。エギのサイズは秋は3号(新子の8月は2〜2.5号からスタート)。カラーはオレンジ・ピンクが定番だが、澄み潮にはクリア系、濁り潮には明るいチャート系が有効。しゃくり方は「2〜3回シャクり→フォール10〜20秒」の繰り返し。底付近でのボトムステイも効果的。英虞湾内の養殖いかだ周りは水中に障害物があるため、根掛かりに注意してボトムを取りすぎない。
ウキフカセ釣り(グレ・クロダイ)
三重の磯フカセは道具立てが重要。磯竿は1.5〜2号、リールはドラグ性能の高いスピニング(2500〜3000番)。ラインはナイロン2〜3号。ウキはウキフカセ専用の円錐ウキ(0〜B号)。ハリスはフロロカーボン1.5〜2号を60〜80cmとるのが基本。グレは潮が流れているときに食い気が上がる。撒き餌を潮上に打ち、仕掛けと撒き餌を同調させることが最重要ポイント。尾鷲の冬磯では強風が吹くことが多いため、風に強い低重心タイプのウキを選ぶとよい。
アジング・メバリング
鳥羽港・浜島港周辺では夜間のアジング・メバリングが人気。タックルはULまたはLクラスのスピニングロッド(6〜7フィート)、リール2000番、ラインはPE0.4〜0.6号にフロロリーダー1〜1.5号。ジグヘッドは1〜2g、ワームはグラブ系(1.5〜2インチ)のクリア・アジ系カラーが定番。常夜灯の光が水面に落ちるエリアの境界線「明暗の境目」が鉄板ポイント。フォールとドリフトを使い分けてレンジを探る。
ショアジギング(青物・タチウオ)
尾鷲港北護岸や大王埼周辺でショアジギングをする場合、ロッドはMHまたはHクラスの10フィート前後のショアジギングロッド。リール4000〜5000番のハイギア。ラインPE1.5〜2号にフロロリーダー4〜6号1〜1.5m。メタルジグは20〜60g(潮の流れに合わせて選択)。ブリ・カンパチが回遊する秋〜初冬の朝マズメ直後30〜60分が勝負の時間。ポイントへの先着順が重要なため、薄暗い時間から現場に入る準備が必要だ。
初めて三重県に釣りに行く人へのアドバイス
出発前の準備
三重県は都市部から遠い釣り場も多く、途中でコンビニが途切れることがある。特に九鬼・梶賀・三木浦方面は山道を走ることになるため、釣り道具・食料・飲料水は尾鷲市街で調達してから向かうのが鉄則。紀勢自動車道の尾鷲北ICまたは尾鷲南ICを降りてすぐのコンビニ・釣具店で最終確認を。
磯釣りを予定している場合は、磯靴(スパイクまたはフェルトスパイク)とライフジャケット(桜マーク付き)は絶対に持参すること。これがないと磯に降りた途端に危険な目に遭う。また、ウェットティッシュ・軍手・ランタン(夜釣り時)・防寒着も忘れずに。
渡船を利用する場合の注意点
九鬼・三木浦・梶賀などエリアでは渡船業者への事前予約が必要。当日の天候・波浪次第で出船が中止になる場合もある。予約した場合は前日に必ず確認電話を入れること。渡船料金は1人往復2000〜3000円程度が目安(磯代は別途かかる場合もある)。乗船時間は日の出前後のことが多く、港には早朝4〜5時頃集合になるケースが多い。
禁止事項・マナー・安全情報
- 漁業施設(養殖いかだ・定置網付近)への立入禁止:英虞湾内の養殖いかだ周りでの釣りは漁業妨害になるため近づかないこと
- 鳥羽港の一部エリア:フェリー乗り場周辺は立入禁止。標識を必ず確認すること
- 釣り座の間隔:混雑時でも隣との間隔は最低5m以上確保。特に磯では仕掛けが絡むと危険
- ゴミの持ち帰り:撒き餌・仕掛けの残り・ゴミは全て持ち帰ること。三重県の釣り場では釣り人によるゴミ問題が深刻化しており、立入禁止になった場所も増えている
- 波・うねりへの注意:熊野灘は天気予報が「曇り」でも外洋のうねりが残っていることが多い。波高2m以上の予報が出ている日は磯への立入を避けること
- 単独磯釣り禁止:地磯・沖磯への単独釣行は万が一の際に救助が遅れる。必ず2人以上で行動すること
周辺情報|釣具店・食事・温泉
釣具店
伊勢志摩エリアで釣具を調達するなら、伊勢市・鳥羽市に複数の釣具店がある。尾鷲エリアは市街地の釣具店で事前に撒き餌・仕掛けを揃えておくこと。山間部・半島先端部に近づくにつれ釣具店の数は極端に減る。
食事・観光
鳥羽市の「鳥羽一番街」には海鮮料理店が集中しており、釣り後の食事に最適。伊勢市では伊勢神宮参拝と合わせて「おかげ横丁」での伊勢うどん・手こね寿司も楽しめる。尾鷲では「尾鷲魚市場」での新鮮な海産物購入がおすすめ。釣れた魚は持ち帰って自分で調理するのも三重の醍醐味のひとつ。
温泉・入浴施設
釣りで疲れた後に立ち寄りやすい温泉として、尾鷲市内の「夢古道の湯」(海水温泉・天然ミネラル湯)がおすすめ。伊勢志摩方面では「志摩スペイン村」に隣接する「パルケの湯」や鳥羽周辺の旅館温泉(日帰り入浴可の施設あり)が利用しやすい。
他の釣り場(周辺エリア)
三重県内で他に注目したい釣り場として、南伊勢町の「礒釣り・古和浦」エリアや、熊野市の「熊野灘沿岸磯」がある。また、名古屋方面への帰路では「四日市港・霞埠頭」でのアジ・シーバス狙いも選択肢のひとつ。三重県は縦に長い県のため、釣り場間の移動距離が意外と大きい点に注意しよう。
よくある質問(FAQ)
Q1:初めて三重県に釣りに行くなら、どのエリア・季節がおすすめ?
初心者には鳥羽港周辺の護岸が最も入りやすい。足場がよく、5〜10月のアジのサビキ釣りは数釣りが楽しめる。経験者で大型魚を狙うなら、秋(9〜10月)に浜島港・九鬼周辺のエギングでアオリイカを狙うのが三重らしさを最大限に味わえる選択肢だ。磯釣りに挑戦したいなら冬(1〜2月)の梶賀周辺でのフカセ釣りが、三重が誇る磯グレ釣りの真髄を体験できる。
Q2:三重県でアオリイカが最も釣れる場所はどこ?
英虞湾の浜島港周辺と九鬼漁港周辺が実績・魚影ともにトップクラス。特に秋(9〜10月)は2〜3kgの大型アオリイカが狙え、全国からエギンガーが集まる。ただし平日でも混雑することがあるため、場所取りは早朝が鉄則。夜間のナイトエギングでも大型が出ることがある。
Q3:三重の磯釣りは初心者でも挑戦できる?
地磯はある程度の磯釣り経験と装備があれば挑戦可能だが、単独行動・不適切な装備での磯立入は非常に危険。渡船を使う沖磯は渡船業者のサポートがあるため比較的安全で、初めての磯釣りにも向いている。ただしライフジャケット・磯靴は必須で、船酔いしやすい人は酔い止め薬の事前服用を忘れずに。
Q4:釣れない日・空振りになりやすい条件は?
三重県で釣果が期待できないのは「台風・低気圧通過直後(水が濁り魚の食いが落ちる)」「大潮の日中(潮が速すぎてウキフカセが難しい)」「梅雨の長雨後(塩分濃度が下がり魚が沖へ出る)」の三つの条件が重なったとき。特に梅雨時期の5〜6月は尾鷲エリアで300〜400mmの雨が降ることもあり、濁流で釣りにならない日も多い。天気予報だけでなく、直近3日間の雨量もチェックして釣行を判断しよう。
まとめ|三重県の釣りを120%楽しむために
三重県(伊勢志摩・尾鷲)の釣り場は、穏やかな港湾のサビキ釣りから、日本屈指の磯グレ釣りまで、あらゆるレベルの釣り人を受け入れる懐の深さを持っている。初めての人は鳥羽港からスタートし、慣れてきたら浜島・九鬼のエギングへ、さらに腕を上げたら梶賀の磯フカセへと段階的にステップアップしていくのが理想的なルートだ。
三重の海で大切なのは、自然へのリスペクトと地域のルールを守ること。養殖いかだへの立入禁止・ゴミの持ち帰り・波の安全確認は必ず徹底してほしい。それさえ守れば、三重の豊かな海はきっとあなたに素晴らしい釣果で応えてくれるはずだ。
今週末の釣行先を三重県に決めたなら、まずは天気・波高をチェックし、現地の釣具店または渡船業者に問い合わせて最新の釣果情報を確認してから出発しよう。黒潮が育てた三重の大型魚を、ぜひ自分の手で釣り上げてほしい。
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