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穀雨とは——「春雨が降り注ぎ、釣りが年間最高潮を迎える節気」
穀雨(こくう)は二十四節気の一つで、毎年4月19〜20日頃に当たる。「穀物を育てる春雨が降り注ぐ」という意味で、春の最後の節気だ。この頃の遠州灘の表層水温は16〜18℃まで上昇し、冬眠から完全に目覚めた魚たちが活発に動き始める「春爆(はるばく)」の季節がピークを迎える。
2026年の穀雨は4月19日(日)。クロダイ(チヌ)の「乗っ込み(のっこみ)」最盛期・春アオリイカの親イカシーズン・マダイの春乗っ込みが重なる、年間でも最も多彩な釣りが楽しめる1週間だ。
穀雨前後(4月中旬〜下旬)に釣れる魚
| 魚種 | フィールド | 状況 |
|---|---|---|
| クロダイ(チヌ) | 浜名湖・御前崎磯・港湾 | 産卵(乗っ込み)最盛期。40〜55cmの大型が浅場を回遊する年間最高の時期 |
| アオリイカ(親イカ) | 御前崎磯・浜名湖口 | 産卵のため浅場の藻場に接近した親イカ。胴長25〜35cmの大型が狙える |
| マダイ | 御前崎沖(船釣り) | 春の乗っ込みマダイが最盛期。遠州灘の船釣りで最も盛り上がるシーズン |
| メバル | 磯・テトラ・護岸 | 産卵後の回復期。浅場でまだ釣れている |
| シーバス | 天竜川河口・今切口 | 春の活性期。河川遡上開始で河口近辺に多い |
穀雨の本命:クロダイ乗っ込み最盛期
「乗っ込み」とは何か
「乗っ込み(のっこみ)」とは、クロダイ・マダイが産卵のために浅場(水深2〜10m)に大量に集まり、活発に餌を食う時期のことを指す釣り用語だ。この時期のクロダイは「食い気と警戒心が交互に来る」独特の行動を示し、大型(50cm超)が岸から届く浅場まで接近する年に一度の大チャンスだ。
遠州灘のクロダイ乗っ込みポイント
- 浜名湖(浜名湖北岸〜南岸護岸):浜名湖は汽水湖で水温が外洋より早く上がるため、4月には乗っ込みクロダイが活発に動く。護岸の岩礁・杭周辺をフカセ釣り・チニングで狙う
- 御前崎磯(東磯〜西磯):磯のフカセ釣りで40〜55cmの大型が釣れる。乗っ込み期は特に朝一番(夜明け〜8時)が活性のピーク
- 今切口・舞阪港周辺:今切口の潮流の変化でクロダイが待ち伏せしている。チニング(ルアー釣り)・フカセ釣りともに有効
乗っ込みクロダイのフカセ釣りタックル
- ロッド:磯竿1〜1.5号(5〜5.3m)
- リール:LBD2500〜3000番
- 仕掛け:0釣法(ガン玉なし・超軽い仕掛け)または全遊動ウキ釣り。乗っ込みクロダイは浮いていることが多いため、深いタナより表層〜中層を狙う
- エサ:生オキアミ(鮮度が命。腐ったオキアミはNG)
- コマセ:オキアミ3kgに配合エサ(チヌパワー・グレパワー)を混ぜたコマセを多めに打つ
穀雨の春アオリイカ:親イカ最終戦
産卵前の「大型親イカ」を狙う
アオリイカは4〜6月に産卵する。穀雨(4月下旬)は産卵場(浅場の海藻帯)に大量の親イカが接近してくる最盛期だ。胴長25〜35cmの大型(重量1〜2kg超)が岸から数mの浅場で産卵行動を取る。
春エギングの攻略法
- エギサイズ:4〜4.5号の大型エギ。大きなエギで大型親イカを誘う
- アクション:スロージャーク(弱め2〜3回)+長いフォール(20〜30秒)。水温が上がってきた穀雨では少し速いアクションも有効
- ポイント:海藻帯(ホンダワラ・アマモ・コンブ)が生育している浅場(水深2〜8m)。御前崎磯の東側が定番
- 時間帯:朝まずめ(夜明け〜8時)と夕まずめ(16時〜日没)が活性のピーク
穀雨の釣り:天気と服装
穀雨の名の通り、4月後半は春雨が降ることが多い時期だ。遠州灘の最高気温は18〜22℃になり、春の陽気が本格化してくる。しかし雨の日は気温が下がり、磯では風も強まることがある。
- 防水アウター必携:4月の遠州灘は雨・風がまだ油断できない
- 薄手の防寒ミドルレイヤー:釣り始めの朝(5〜6℃)は寒い。脱ぎ着できる薄手フリース
- 長靴または磯靴:春雨後の磯・護岸は滑りやすい
まとめ:穀雨は「遠州灘の釣り年間最大イベントの週」
穀雨(4月19日前後)は、クロダイ乗っ込み・春アオリイカ親イカ・マダイ春乗っ込みが同時に最盛期を迎える年間で最も釣りが熱い1週間だ。この時期の遠州灘を外す手はない——穀雨の週末に遠州灘へ出かけよう。



