釣りをしているとターゲット以外の魚——いわゆる「外道」が釣れることがあります。遠州灘・浜名湖でよく釣れる外道魚の中には、正しく処理すれば実は美味しい魚も少なくありません。本記事では外道魚の対処法と意外な活用術を紹介します。
Contents
外道魚の分類
| 分類 | 代表魚 | 対応 |
|---|---|---|
| 危険・触れてはいけない | ゴンズイ・オコゼ・ハオコゼ | 毒棘に注意。フィッシュグリップ必須 |
| 食べると危険(要注意) | フグ類(一部) | 種類の確認が必須。不明なら持ち帰り禁止 |
| 意外と美味しい外道 | エソ・ダツ・コノシロ・ニベ | 適切な調理で美味しく食べられる |
| リリース推奨 | 豆アジ・稚魚・産卵期の大型 | 資源保護のため海に返す |
危険な外道魚①:ゴンズイ
特徴と危険性
- 見た目:ナマズに似た体型、ひげがある。体長15〜30cm程度
- 毒の場所:背ビレ・胸ビレの付け根に毒棘(どくとげ)がある
- 症状:刺さると激しい痛み(数時間〜数日続く)。アレルギー反応の場合は腫れも
- 出る場所:浜名湖・遠州灘の港湾・堤防で夜間に多く釣れる
ゴンズイへの正しい対処
- 絶対に素手で触らない:フィッシュグリップかペンチを使用
- 針の外し方:魚を上から見て、棘が出ている方向を確認してから針を外す
- 刺さった場合:患部を熱湯(50〜60℃)に10〜20分浸ける(タンパク毒は熱で無効化)
- 痛みが続く・腫れる場合:速やかに病院へ
ゴンズイは食べられる?
毒は棘だけにあり、身には毒がありません。棘を正しく処理すれば食べられます。から揚げ・天ぷら・味噌汁が一般的。ただし一般的に「外道」として扱われることが多く、持ち帰る人は少数派です。
危険な外道魚②:ハオコゼ・オコゼ類
- 特徴:岩や海藻に擬態した小型魚。浜名湖の磯・テトラにいる
- 毒の場所:背ビレの棘に毒腺
- 対処:ゴンズイと同様に熱湯処置。素手厳禁
- 注意点:見た目で判別しにくい。遠州灘の磯では常に注意が必要
要注意外道魚:フグ類
遠州灘でよく釣れるフグ
- クサフグ:最も多い。全身に毒(テトロドトキシン)があり食用不可
- ヒガンフグ:可食部位あり(ただし専門の免許が必要)
- マフグ:可食部位あり(専門処理が必要)
重要:フグの処理は「フグ調理師免許」が必要です。一般の人がフグを捌いて食べることは条例で禁止されている都道府県が多く、命の危険もあります。釣れたフグは全てリリースまたは廃棄してください。
意外と美味しい外道魚①:エソ
エソとは
- 特徴:細長い体型、鋭い歯。遠州灘サーフでよく釣れる
- 一般的な扱い:骨が多いため嫌われることが多い
- 実は:かまぼこ・ちくわの原料として最高級の魚!
エソの美味しい食べ方
- すり身・かまぼこ:骨ごとすりおろしてかまぼこの原料に(プロ向け)
- 干物:塩水に漬けて天日干し。骨ごとパリパリ食べられる
- から揚げ:小型なら骨ごと揚げてカリカリに。おつまみに最適
意外と美味しい外道魚②:ダツ
ダツとは
- 特徴:細長い体・くちばし状の口。夏の夜に表層を泳ぐ
- 危険性:夜間の光に向かって突進することがある(けが注意)
- 骨の色:骨が緑色(無害だが見た目が特徴的)
ダツの食べ方
- 刺身:白身で意外とクセがない。薄切りにして食べる
- フライ:骨の硬さがあるので揚げ物が食べやすい
- 塩焼き:骨が緑色なので視覚的には驚かれるが味は普通に美味しい
意外と美味しい外道魚③:コノシロ
- 特徴:ニシン目の魚。晩秋〜冬に浜名湖・弁天島でよく釣れる
- 一般的な扱い:臭みがあると思われがちで敬遠されやすい
- 実は:「コハダ」の成長した姿(江戸前寿司のネタとして最高級!)
コノシロの食べ方
- 酢締め(酢じめ):三枚おろし→塩→酢の順に締める。「コハダの酢締め」として江戸前寿司の定番
- 塩焼き:大型なら塩焼きも。脂が乗った秋〜冬が美味
外道魚の処理・廃棄の注意点
- 食べない外道魚のリリース:弱っている場合は無理にリリースせず、そのまま廃棄
- 廃棄方法:生ゴミとして処理(釣り場には捨てない)
- 外来種:一部の外来種は生きたまま水に返すことが禁止されている(各都道府県条例を確認)
- フグ類:全て廃棄または海に返す(食べない)
外道魚との出会いも釣りの醍醐味の一つ。毒のある魚は適切に対処し、美味しく食べられる魚は積極的に活用することで、釣りがさらに豊かになります。遠州灘・浜名湖での釣行で「意外な出会い」を楽しみましょう。


