釣りの「結び方(ノット)」はすべての釣りの基本中の基本。どれほど高級な道具を使っても、ラインの結びが緩いと大型魚を取り込む前にほどけてしまいます。この記事では遠州灘・浜名湖の釣りで実際に使う5つのノットを、ステップごとに解説します。
Contents
なぜノットが重要なのか
「魚は結び目から逃げる」という釣り師の格言があります。強いノットは100%の強度を維持しますが、弱いノットは強度が50〜70%まで落ちます。1kgの魚でも「弱い結び目」では取り込めないことがあります。
ノットの種類と用途
| ノット名 | 用途 | 難易度 |
|---|---|---|
| クリンチノット | 針・ルアーをラインに結ぶ最も基本的なノット | ★☆☆☆☆ |
| ユニノット | 汎用性が高い。針・スイベル・リールへの結びに | ★★☆☆☆ |
| パロマーノット | ルアーへの直結・強度が最高クラス | ★★☆☆☆ |
| FGノット | PEラインとリーダーの接続(最強クラス) | ★★★★☆ |
| 電車結び(ダブルユニノット) | ラインとリーダーを簡単に繋ぐ初心者向け | ★★☆☆☆ |
ノット1:クリンチノット(最初に覚える基本)
釣り針やルアーのアイにラインを通して結ぶ、最もシンプルなノット。初めての釣りの日でもすぐに覚えられます。
手順(針への結び)
- 針のアイ(輪)にラインを10〜15cm通す
- 本線と折り返したラインを一緒に持ち、4〜6回ねじる(らせん状に巻く)
- ねじりの根元の輪に、折り返したラインを通す
- 本線を引いて締める(締める前に水で湿らせる)
- 余分なラインをハサミで切る(2〜3mm残す)
使いどき
- サビキ釣りの仕掛けを竿先に結ぶとき
- 投げ釣りの天秤にラインを繋ぐとき
- エサ釣りの針に直接ラインを結ぶとき
ノット2:ユニノット(汎用性の高い標準ノット)
クリンチノットより少し複雑ですが、より強く・きれいに結べる万能ノット。慣れれば30秒以内で結べます。
手順
- ラインをアイに通し、本線と平行に10〜15cm折り返す
- 折り返したラインで本線+折り返し部分を輪にして包む
- その輪の中にラインの先端を3〜5回通す
- 先端を引いて小さい輪を締める
- 本線と先端の両方を引いてアイに向かって締める
ノット3:パロマーノット(ルアーへの最強直結)
ルアーのスプリットリング・アイに結ぶときの最強ノット。強度はラインの強度の約90〜95%を維持します。
手順
- ラインを二重にして輪を作り、ルアーのアイに通す(二重のまま)
- 二重ラインを端から引き出し、ゆるい輪(結び目)を作る
- ルアー全体をその輪に通す
- 結び目の両端を引いて締める
ノット4:電車結び(PEとリーダーの簡単接続)
PEラインとリーダーを繋ぐ最も簡単なノット。FGノットより強度は劣りますが、暗闇でも素早く結べる実用的なノットです。
手順
- PEラインとリーダーを平行に逆向きに並べる(各20cm)
- PEライン側:ユニノットで5〜6回巻き付けて締める
- リーダー側:ユニノットで3〜4回巻き付けて締める
- 両方の本線を引いて、2つのノットを密着させる
ノット5:FGノット(PE+リーダーの最強接続)
現代のシーバス・エギング・ショアジギングで最も使われる接続ノット。摩擦で固定する仕組みで、強度95〜100%を実現します。習得に練習が必要ですが、マスターすれば釣りのレベルが上がります。
手順(基本版)
- リーダーを50〜60cm取り、指に2〜3回巻きつけて固定
- PEラインをリーダーに対して斜め(45度)にあて、巻き付けを開始
- PEラインを半ヒッチ(互い違い)で20〜30回巻き付ける
- 最後にハーフヒッチで3〜5回ロック
- 余分を切り、ライターで軽く炙ってコブを作る(解けにくくなる)
FGノットを覚えるコツ
- 最初は家で練習。暗い釣り場で急に結ぼうとしない
- FGノット専用ツール(テンションキーパー等)を使うと楽になる
- PEラインは常に張ってリーダーに対して垂直に巻き付けることが大事
ノットを締めるときの共通ルール
- 必ず水またはツバで湿らせてから締める(摩擦熱によるラインの劣化を防ぐ)
- ゆっくり締める(急に引っ張ると結び目がズレる)
- 最後に軽く引っ張ってテスト(緩みがないか確認)
- 余分は2〜3mm残してカット(短すぎると解けやすい)
釣り場別の推奨ノット
| 釣り方 | ライン→針/ルアー | PE→リーダー |
|---|---|---|
| サビキ釣り(ナイロン糸) | クリンチノット or ユニノット | 不要(直結) |
| 投げ釣り(ナイロン) | ユニノット or クリンチノット | 不要 |
| シーバス(PEライン) | パロマーノット | FGノット or 電車結び |
| エギング(PEライン) | ユニノット or パロマーノット | FGノット |
| アジング(PEライン) | ユニノット | 電車結び or FGノット |
結び方の習得は「繰り返しの練習」が全て。家でテレビを見ながら10〜20回練習するだけで、釣り場でも素早く正確に結べるようになります。まずはクリンチノットから始め、徐々にFGノットへとステップアップしていきましょう。


