結論1:相馬港・松川浦で今、竿を出せるのは、福島県相馬港湾建設事務所の「相馬港・松川浦漁港周辺釣りマップ」で赤線が引かれた4区域——相馬港釣り桟橋、相馬港南防波堤の根元側、尾浜地区側航路護岸、鵜ノ尾岬地区側航路護岸——と、別枠で案内される有料・予約制の新地町海釣り公園(相馬港5号ふ頭)です。松川浦漁港の原釜地区・鵜ノ尾岬地区の岸壁は釣り禁止区域、1号・2号・5号ふ頭の本体や沖の防波堤群は立入規制区域です。
結論2:駐車場は県マップ上に「P」が4か所(釣り桟橋の陸側・人工磯と相馬港湾建設事務所の間あたり、尾浜地区側航路護岸そば、鵜ノ尾岬地区側航路護岸そば、新地町海釣り公園)です。トイレは県マップに表記がなく、公式には確認できませんでした(釣果投稿サイトの施設情報には「トイレ有り」の表記がありますが、公式資料では裏が取れません)。現地確認か事前に済ませておく前提で計画してください。
結論3:この秋の本命は、松川浦の航路護岸で9月に最盛期を迎える良型ハゼ、10〜11月に本格化するカレイ・アイナメ、釣り桟橋と海釣り公園で秋に釣果が増えるヒラメ・青物です。津波注意報や気象警報の発表中は県のルールで利用禁止なので、出発前に必ず気象情報を確認してください。
相馬港と松川浦は、福島県北部・相馬市の海釣りの中心です。ただし震災後に港の整備が進む中で、釣りができる場所とできない場所がはっきり色分けされ、初めて訪れる人が「どこなら竿を出してよいのか」で迷いやすい釣り場でもあります。本記事は、港湾管理者である福島県相馬港湾建設事務所が公開しているエリアマップと利用ルール、新地町海釣り公園の公式案内を軸に、2026年9月時点の公開情報として釣り可能区域・禁止区域・駐車場・秋に狙える魚をまとめます。宮城〜福島の広域を俯瞰したい人は宮城・福島・東北太平洋岸の釣りスポット完全ガイドも合わせてどうぞ。ただし同記事の相馬原釜漁港の記述(護岸・親水広場での釣り)は、県公式マップで釣り禁止区域とされている範囲と食い違うため、相馬で竿を出してよい場所については本記事の区域情報を優先してください。本記事はその総覧では扱いきれない「相馬港・松川浦だけの答え」に絞っています。
県公式マップで「釣り可能」なのは4区域+海釣り公園|まず色分けを理解する
答えを先に言うと、相馬港・松川浦で釣りが認められている場所は、県のマップで赤線が引かれた4区域と、別枠で案内される新地町海釣り公園だけです。それ以外の岸壁・ふ頭・防波堤は「釣り禁止区域」か「立入規制区域」に塗り分けられています。
マップの3色(釣り可能・釣り禁止・立入規制)の意味
福島県相馬港湾建設事務所は「相馬港・松川浦漁港周辺釣りマップ」(ページ更新日2025年6月13日、2026年9月時点でこの版が最新)を公開し、エリアマップと「釣り場利用のルール」の2つのPDFを配布しています。マップの凡例は3色で、赤の実線が「釣り可能区域」、黄と黒の斜線が「釣り禁止区域」、グレーが「立入規制区域」です。県マップは各区域の定義までは書いていませんが、名称のとおり、釣り禁止区域は釣りが認められない場所、立入規制区域は立ち入り自体が認められない場所と読むのが安全です。いずれにせよ、どちらで竿を出しても違反になります。立ち入ってよいかどうかそのものは県マップの守備範囲外なので、現地の看板やフェンスの表示に従ってください。
釣り可能区域の一覧
| 区域名 | マップ上の位置の目安 | 駐車場(マップのP表記) | 主な狙い(釣果情報・季節性の目安) |
|---|---|---|---|
| 相馬港釣り桟橋 | 相馬港の南側。南防波堤の赤区間を陸側から歩いた沖側の端で北東へ分岐。「離岸堤・潜堤」「人工磯」「突堤」と並ぶ位置に赤線 | 桟橋の陸側(人工磯・相馬港湾建設事務所寄り)にP | メバル・アイナメ・アジ・イカ・ヒラメ・ハゼ・カレイ |
| 相馬港南防波堤(根元側) | 陸側(人工磯・第1船だまり側)から沖へ延びる防波堤のうち、釣り桟橋が分岐する地点までの赤区間。マップに「防波堤遊歩道」の表記 | 釣り桟橋と共用(桟橋の陸側のP) | 根魚の探り釣り・投げ釣り |
| 尾浜地区側航路護岸 | 松川浦の入口の水路(航路)の尾浜側。「浜の駅松川浦」の近く | 護岸そばにP | ハゼ・カレイ・シーバス |
| 鵜ノ尾岬地区側航路護岸 | 同じ水路の対岸、鵜ノ尾岬側 | 護岸そばにP | ハゼ・カレイ・シーバス |
| 新地町海釣り公園(別枠) | 相馬港5号ふ頭(新地町今泉)。マップに「公式サイト等をご確認ください」と注記 | 公園にP | 有料・予約制。カレイ・アイナメ・イナダ・ヒラメなど(公式案内) |
釣り禁止区域と立入規制区域
釣り禁止区域(斜線)として塗られているのは、松川浦漁港の原釜地区と鵜ノ尾岬地区の岸壁、松川浦の岸沿いにある別の漁港区域の岸壁、1号ふ頭・2号ふ頭に面した船だまりの護岸、5号ふ頭のうち海釣り公園の外側などです。立入規制区域(グレー)は、1号ふ頭・2号ふ頭・5号ふ頭の本体、2号ふ頭波除堤(300m)、相馬港の北側の防波堤、相馬港南防波堤の先端側、港の沖に並ぶ離岸堤・潜堤の大部分など、外洋に面した構造物のほぼすべてです。「防波堤の先端まで歩けそうに見える」場所ほど立入規制になっていると考えてください。
マップの対象範囲と、載っていない場所の扱い
このマップが扱うのは相馬港と松川浦漁港の周辺であり、松川浦の内側に広がる岸辺すべての可否を示したものではありません。マップに載っていない場所については「禁止と書かれていないから釣ってよい」とは判断せず、現地の看板・フェンス・漁協や県の案内に従ってください。松川浦は漁業者の仕事場でもあり、県は別ページ「事故やトラブルを防いで海釣りを楽しむために」で、防波堤など立入禁止場所には決して立ち入らないこと、漁業者との協調を呼びかけています。
相馬港釣り桟橋|家族向けの本命、駐車場は桟橋の陸側
相馬港で最も釣り人が集まるのがこの釣り桟橋です。県マップでは相馬港の南側、「離岸堤・潜堤」「人工磯」「突堤」と並ぶ位置に赤線で示され、その陸側に駐車場Pが描かれています。
位置と足場
釣り桟橋は、相馬港南防波堤の赤区間(マップに「防波堤遊歩道」の表記がある区間)を陸側から歩いた先、沖側の端で北東へ枝分かれする形で赤線が引かれた構造物です。駐車場は陸側にあるため、桟橋まではこの遊歩道を歩く前提で荷物を絞ってください。マップでは「離岸堤・潜堤」の並びに位置し、周辺には「人工磯」「突堤」といった表記があるので、砂浜だけでなく石積みの構造物が混じる環境と読み取れます。桟橋の先に続く離岸堤・潜堤はグレーの立入規制区域なので、赤線の範囲を越えて沖側へ渡ることはできません。柵や足場の形状、桟橋の長さといった数値は公式資料に記載がないため、本記事では断定しません。
釣果情報で見る魚種
釣果投稿サイトのアングラーズでは、相馬港釣り桟橋の投稿は3,000件を超え、魚種数は55種に達しています(2026年9月1日付の最新投稿あり)。投稿数が多いのはメバル、イカ、アイナメ、アジで、ほかにシーバス、サバ、ヒラメ、ハゼ、カレイなどが並びます(2026年9月3日時点の同サイトの魚種別投稿数より)。2026年9月1日付の最新投稿ではショゴ(カンパチの幼魚)やアオリイカが報告されており、秋の入口らしい顔ぶれです。サビキやちょい投げなど魚種別の基本的な釣り方は、9月の堤防全般を整理した9月に釣れる魚【堤防編】が参考になります。カレイは同記事の対象外、ヒラメも泳がせ釣りのボーナスとして触れられている程度なので、本記事後半の魚種カレンダーを見てください。
駐車場とトイレの現況
駐車場は、県マップ上で釣り桟橋の陸側、人工磯と相馬港湾建設事務所の間あたりにオレンジで塗られた区画に「P」が示されています(突堤より内側・陸寄り)。一方で釣果投稿サイトの施設情報には「駐車場なし」と表記されており、情報が食い違っています。本記事では港湾管理者である県のマップ表記を優先しますが、マップ上のP以外の場所、たとえば岸壁や道路脇に車を止めることは避けてください。Pから桟橋までは前述のとおり防波堤遊歩道を歩く距離があるので、駐車位置と荷物量はセットで考えてください。トイレについては県マップに表記がなく、公式には確認できませんでした。釣果投稿サイトの施設情報には「トイレ有り」の表記がありますが、公式資料では裏が取れないため、現地で確認するか、事前に済ませておくのが安全です。
相馬港南防波堤|根元の赤区間だけが可、先端側は立入規制
南防波堤は「根元だけ釣り可、先は立入規制」という場所です。マップでは釣り桟橋から続く根元側の区間が赤線で塗られ、その先の沖に向かう部分はグレーの立入規制区域になっています。
境界の考え方
赤とグレーの境界がどこにあるかは、マップの縮尺では正確な位置まで読み取れません。現地には港湾管理者による看板や柵などの表示があるはずなので、それに従ってください。マップにはこの区間に「防波堤遊歩道」という表記がありますが、遊歩道として整備された範囲と赤区間が一致するとまでは書かれていないため、遊歩道の見た目だけで釣り可能範囲を判断しないでください。境界がわからない場合は桟橋から見える範囲にとどめ、迷ったら県相馬港湾建設事務所(企画管理課 0244-26-8812)に確認するのが確実です。
狙い方の目安
防波堤の根元は、内側が第1船だまりと航路・泊地、外側が釣り桟橋や離岸堤に面した海側という配置です。釣果情報では周辺でメバルやアイナメなどの根魚、投げ釣りではカレイやハゼが挙げられており、秋は根魚の探り釣りと投げ釣りの二本立てが無難です。防波堤の内側(船だまり側)は斜線の釣り禁止区域が隣接しており、赤線の外側に仕掛けを流し込まないよう注意してください。県のルールでは「船舶の航行を阻害しないよう利用する」ことが求められています。
松川浦の航路護岸(尾浜側・鵜ノ尾岬側)|浦の魚を狙える2本の護岸
松川浦の中で県が釣り可能としているのは、浦の入口の水路(航路)を挟んで向かい合う2本の護岸、「尾浜地区側航路護岸」と「鵜ノ尾岬地区側航路護岸」です。どちらもすぐそばに駐車場Pが描かれています。
尾浜地区側航路護岸(浜の駅松川浦の近く)
松川浦の入口の水路の南側、松川浦大橋のたもと付近が尾浜地区側航路護岸です。県マップでは短い赤線で示され、すぐ陸側に駐車場Pがあります。近くにはマップにも記載のある「浜の駅松川浦」があり、目印にしやすい場所です。ただし、そのすぐ西側に続く松川浦漁港原釜地区の岸壁は斜線の釣り禁止区域なので、赤線の範囲を越えて漁港側へ移動しないでください。
鵜ノ尾岬地区側航路護岸
水路を挟んだ対岸、鵜ノ尾岬側の護岸です。県マップでは松川浦漁港鵜ノ尾岬地区の岸壁(斜線の釣り禁止区域)の水路に面した端に接する形で赤線が引かれ、護岸の陸側に駐車場Pが描かれています。こちらも赤線の範囲と、隣接する漁港岸壁の禁止区域との境界に注意が必要です。
松川浦漁港の岸壁は釣り禁止
松川浦漁港の原釜地区・鵜ノ尾岬地区の岸壁は、いずれも釣り禁止区域です。荷揚げや係留が行われる漁港の岸壁は漁業者の仕事場で、県は「トラブルを防ぐために」として漁師との協調を呼びかけています。個人の釣行記には、水路沿いの一部がフェンスで区切られているといった報告もありますが、公式資料では確認できないため、本記事では区域の線引きは県マップと現地表示に委ねます。
秋のハゼは9月が最盛期、10〜11月は深場へ
松川浦は汽水の潟湖で、秋のマハゼ釣り場として知られています。一般的なハゼの季節性として、9月は「彼岸ハゼ」と呼ばれる10cm超の良型が浅場に残る最盛期、10月に入ると型はさらに良くなる一方で徐々に深場へ落ち始め、11月は水路のような深みのある場所に狙いが絞られていきます。航路護岸は浦の出入口の水路に面しているため、深場へ落ちる途中のハゼを拾える位置関係です。仕掛けはちょい投げかミャク釣りで十分で、エサはアオイソメのほか、スーパーで手に入るボイルホタテでも釣果が出ることが実測されています(ハゼ釣りのエサはボイルホタテで十分?)。船の出入りがある水路なので、県のルールどおり船舶の航行を妨げない釣り座取りを心がけてください。
新地町海釣り公園(相馬港5号ふ頭)|有料・予約制の柵付き釣り場
相馬港の北側、新地町今泉の相馬港5号ふ頭にあるのが新地町海釣り公園です。県マップには「利用については公式サイト等をご確認ください」と注記されており、無料の釣り可能区域とは扱いが異なります。以下は公式サイト「ご利用案内」(2026年9月時点)の内容です。
営業時間と冬時間(11月1日〜3月31日)
営業は2交代制で、4月〜10月は午前の部6:00〜12:00、午後の部12:00〜18:00です。11月1日〜3月31日は冬時間に切り替わり、土日祝は午前6:30〜11:30・午後11:30〜16:30の2交代、平日は9:00〜14:00の1回だけになります。定休日は年末年始(12月29日〜1月3日)と荒天日で、令和8年(2026年)4月以降は毎週水曜日も休園(祝日を除く)と案内されています。夏場は「8月31日まで平日は午前のみ営業」といった期間限定の運用も公式サイトに掲載されていたため、9月以降も月ごとの営業カレンダーを確認してから出かけてください。
料金・予約・子どもの条件
公式サイト「ご利用案内」には、令和8年(2026年)4月1日からの改定料金として、大人(高校生以上)1,500円、子ども(小学4年生〜中学生)1,000円(いずれも半日または1回)、大人用の回数券は11回で15,000円と掲載されています。事前予約制で、予約は電話(管理棟 0244-62-5559、受付は4〜10月の営業日9:00〜16:00)または管理棟窓口、1か月先の同日まで、釣りをする本人名義で申し込みます。子どもの入園は小学4年生〜中学生が対象で大人の同伴が必須、大人1名につき子ども2名までと定められています。レンタル竿・釣りエサ・仕掛け・おもり・バケツなどは、予約の際に一緒に申し込む方式です(「事前準備のため」と案内されており、当日窓口で借りられるとは書かれていません)。必要な人は必ず予約時に伝えてください。レンタルの料金と駐車場の台数は「ご利用案内」に記載がないため、電話で確認してください。料金や営業日は改定されることがあるので、最終確認は必ず公式サイトで行ってください。
ルールと釣れる魚
公式の主なルールは、1人1本の竿、メタルジグの使用禁止、飲酒しての釣り禁止、ゴミの持ち帰り、ライフジャケットの着用義務(貸出は無料)です。施設面では、1区画の幅が約2.5mある釣りデッキ、管理棟、屋根付きの休憩所が案内されています。公式サイトによると、隣接する相馬共同火力発電所の温海水の放流によって強い流れがあり、季節ごとに異なる魚が集まる環境で、カレイ、アイナメ、イナダ、ショゴ、ヒラマサ、ヒラメ、マゴチなどが紹介されています。柵とスタッフのいる有料施設は、初めての家族連れが失敗しにくい選択肢です。手ぶら度・レンタル・柵・料金で施設を比べる基準は初めての海釣り公園・海釣り施設の選び方2026で整理していますが、この公園の「手ぶら度」は予約時の申告制である点に注意してください。
秋(9〜11月)に狙える魚と時期|ハゼ・カレイ・ヒラメを軸にした魚種カレンダー
秋の相馬港・松川浦は、9月の良型ハゼと青物、10月のヒラメ・シーバス、11月のカレイ・アイナメへと主役が移ります。以下は釣果投稿サイトの魚種情報、新地町海釣り公園の公式の魚種案内、一般的な季節性から作った目安です。年や水温で前後します。
| 魚種 | 主な場所 | 9月 | 10月 | 11月 | 釣り方の目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| マハゼ | 尾浜側・鵜ノ尾岬側の航路護岸 | ◎ | ○ | △ | ちょい投げ・ミャク釣り(イソメ・ボイルホタテ) |
| カレイ(マコガレイ・イシガレイ) | 釣り桟橋・南防波堤根元・航路護岸・海釣り公園 | △ | ○ | ◎ | 投げ釣り(イソメ) |
| ヒラメ | 釣り桟橋・海釣り公園 | ○ | ◎ | ○ | 泳がせ・ルアー(公園はメタルジグ禁止) |
| アイナメ | 釣り桟橋・南防波堤根元・海釣り公園 | ○ | ◎ | ◎ | ブラクリ・ワームの探り釣り |
| メバル | 釣り桟橋 | ○ | ○ | ○ | ウキ釣り・ジグ単 |
| アジ・サバ | 釣り桟橋・海釣り公園 | ◎ | ○ | △ | サビキ |
| イナダ・ショゴ(青物) | 海釣り公園・釣り桟橋 | ◎ | ○ | △ | 泳がせ・カゴ・ルアー |
| シーバス | 釣り桟橋・航路護岸 | ○ | ◎ | ○ | ルアー(夜間は足元の安全最優先) |
| アオリイカ | 釣り桟橋 | ◎ | ○ | △ | エギング |
◎=最盛期の目安、○=狙える、△=終盤または不安定。釣果投稿サイト(アングラーズ)の相馬港釣り桟橋の魚種情報と、新地町海釣り公園公式サイトの魚種案内、一般的な季節性をもとに作成しています。
9月——良型ハゼと青物、アオリイカ
9月は松川浦の航路護岸でハゼが最盛期を迎え、相馬港釣り桟橋ではショゴやアオリイカ、サビキのアジ・サバの投稿が並びます。新地町海釣り公園も10月末までは通常時間(6:00〜18:00の2交代)で営業しており、イナダ・ショゴなどの青物を柵の中から狙えます。残暑の時期は日中の気温が高いので、午前の部を予約して早い時間に釣るのが体力的にも釣果的にも有利です。
10月——ヒラメ・シーバスの盛期、ハゼは最終盤
10月は水温が下がり始め、釣り桟橋周辺と海釣り公園でヒラメ、航路護岸と桟橋でシーバスの期待値が上がります。ハゼは型が良くなる一方で数は減り、深みに近い航路護岸側が有利になります。カレイの投げ釣りもこの頃から本格化します。
11月——カレイ・アイナメへ、海釣り公園は冬時間
11月に入るとカレイとアイナメが主役になり、投げ釣りと探り釣りの季節です。新地町海釣り公園は11月1日から冬時間(平日9:00〜14:00の1回、土日祝は6:30〜11:30と11:30〜16:30の2交代)に変わるため、10月までと同じ感覚で予約しないよう注意してください。日没が早くなり、県のルールにあるライフジャケット着用と気象情報の確認がより重要になります。
隣接エリアとの使い分け
相馬港が風向きや混雑で厳しい日は、北隣の宮城県側に広がる砂浜が代替になります。亘理・鳥の海から名取・閖上までのヒラメ・シーバスの時期とポイントは仙南サーフの釣りポイント完全ガイド2026にまとめています。福島県内の他の港(いわきの小名浜港など)や宮城の松島・三陸まで含めた全体像は、冒頭で触れた東北太平洋岸の総覧を参照してください。※同総覧の相馬原釜漁港の項(護岸・親水広場での釣り)は県公式マップの釣り禁止区域と食い違うため、相馬については本記事の区域情報が優先します。
規制・安全ルール|県の「釣り場利用のルール」と津波避難場所
相馬港・松川浦で守るべきルールは、県相馬港湾建設事務所が配布する「釣り場利用のルール」に集約されています。特に重要なのは、ライフジャケット着用と、津波注意報・気象警報の発表中は利用禁止という2点です。
県の「釣り場利用のルール」7項目
PDF「釣り場利用のルール」(福島県相馬港湾建設事務所、問い合わせ 0244-26-8768)に書かれている項目は次のとおりです。
- 救命胴衣(ライフジャケット)を着用すること
- 気象情報などは各自で情報収集すること
- 津波注意報、気象警報(特別警報)が発表中は利用禁止
- 施設を汚したり、壊したりしないこと
- ゴミ類は持ち帰ること
- 火気の使用は禁止
- 船舶の航行を阻害しないよう利用すること
「特別警報のときだけ」ではなく、津波注意報と気象警報(暴風・波浪・大雨など)が出ている時点で利用禁止です。秋は台風や低気圧の通過が多いので、出発前と釣行中の両方で気象庁の情報を確認してください。
津波注意報・気象警報時は利用禁止、避難場所は3か所
県マップには緊急避難場所として、高平公園、松川防災集合所、原釜防災集合所の3か所が記載されています。マップ上では、相馬港湾建設事務所の内陸側に高平公園と原釜防災集合所、松川浦寄りに松川防災集合所が示されています。到着したらまず、自分の釣り座から最寄りの避難場所への道順を確認しておいてください。海面近くの護岸や桟橋は、津波注意報が出た時点で滞在してはいけない場所です。
立入禁止・釣り禁止の判断は現地表示と公式情報が最優先
本記事の区域の説明は、2025年6月13日更新版の県マップを2026年9月時点で読み取ったものです。港湾工事、船舶の運航、施設の改修などで一時的に閉鎖される区域が出ることがあり、マップの縮尺では赤とグレーの境界を正確に示せません。立入禁止・釣り禁止・車両規制の判断は、現地の看板やフェンスなどの表示と、福島県相馬港湾建設事務所・相馬双葉漁業協同組合・新地町海釣り公園の最新の公式情報を最優先にしてください。本記事と現地表示が食い違う場合は、必ず現地表示に従ってください。
漁業者とのトラブルを防ぐ
県のページ「事故やトラブルを防いで海釣りを楽しむために」は、相馬・松川浦地区で釣り人が増える中での安全確保、環境保全(ゴミ・火気厳禁)、漁業者との協調を呼びかけ、「釣りに関する4つのお約束」のチラシも配布しています。漁港の岸壁は荷揚げや係留の場で、早朝は漁船の出入りが集中します。航路護岸で釣る場合も、係留ロープや漁具に触れない、船が近づいたら仕掛けを上げる、といった配慮が必要です。
アクセス・駐車場・トイレのまとめ
車での訪問が前提の釣り場です。駐車場は県マップの「P」表記を基準にし、それ以外の場所には止めないでください。
| 区域 | 駐車場(県マップのP表記) | トイレ | 目印(マップ記載) |
|---|---|---|---|
| 相馬港釣り桟橋・南防波堤根元 | 桟橋の陸側(人工磯・相馬港湾建設事務所寄り)にP。釣果投稿サイトには「駐車場なし」の表記もあり、マップのP以外には止めない | マップに表記なし(釣果投稿サイトには「有り」の表記)。現地確認 | 相馬港湾建設事務所、人工磯、突堤、原釜尾浜海水浴場の海岸堤防 |
| 尾浜地区側航路護岸 | 護岸そばにP | マップに表記なし。現地確認 | 浜の駅松川浦、松川浦大橋 |
| 鵜ノ尾岬地区側航路護岸 | 護岸そばにP | マップに表記なし。現地確認 | 松川浦漁港鵜ノ尾岬地区の岸壁(釣り禁止区域)の南端 |
| 新地町海釣り公園 | 公園にP(台数は公式サイトで確認) | 管理棟あり。詳細は公式サイト | 相馬港5号ふ頭、新地町今泉 |
釣具店やコンビニ、食事処は、地図アプリで最新の営業状況を確認してください。近くの商業施設を利用する場合は、その施設の案内に従ってください。
よくある質問
Q. 相馬港で夜釣りはできますか?
県のマップと「釣り場利用のルール」には利用時間の記載がなく、夜間の可否は公式には確認できませんでした。新地町海釣り公園は営業時間内(最長18:00まで)のみです。無料区域で夜間に釣る場合も、ライフジャケット着用と気象情報の確認は必須で、現地に時間制限の表示があればそれに従ってください。
Q. 松川浦の岸壁でハゼ釣りをしている人を見かけますが、釣ってよいのですか?
松川浦漁港の原釜地区・鵜ノ尾岬地区の岸壁は県マップで釣り禁止区域です。県が釣り可能としている松川浦の釣り座は、尾浜地区側と鵜ノ尾岬地区側の航路護岸の2か所です。マップの範囲外の岸辺については公式の明記が確認できないため、現地表示と漁協・県の案内に従ってください。
Q. 南防波堤はどこまで行けますか?
マップで赤く塗られた根元側の区間(釣り桟橋が分岐する地点までの、マップに「防波堤遊歩道」の表記がある区間)だけです。その先の先端側はグレーの立入規制区域で、立ち入り自体が禁止です。赤とグレーの境界は現地の表示に従い、わからなければ県相馬港湾建設事務所に確認してください。
Q. 新地町海釣り公園は予約なしでも入れますか?
公式案内では事前予約制ですが、当日については「釣り当日、事前予約がない方は、受付で空席を確認して下さい。空席があれば入園できます。」とも案内されています。予約は電話または管理棟窓口で、1か月先の同日まで受け付けています。空き状況は営業カレンダーと電話で確認してください。
Q. 子どもと一緒に行くならどこが安全ですか?
柵とスタッフがあり、ライフジャケットの無料貸出がある新地町海釣り公園が第一候補です(小学4年生以上、大人同伴)。無料区域では相馬港釣り桟橋が定番ですが、足場や柵の状況は公式資料に記載がないため、到着後に安全を確認し、子どもにもライフジャケットを着けさせてください。



