浜名湖の中部〜北部エリア——鷲津・三ヶ日・細江(北区)は、浜名湖の中でも「まだまだ知られていない釣りの聖地」が点在するエリアです。南部(弁天島・今切口)のにぎわいとは対照的に、静かでのんびりした雰囲気の中で、大型のチヌ・ハゼ・シーバスが狙える「浜名湖の宝庫」です。都田川河口から三ヶ日みかん農園のふもとまで広がるこのエリアの全ポイントを徹底解説します。
浜名湖中部〜北部エリアの地理と特徴
エリアの概要
浜名湖は「北浜名湖」と呼ばれる北部エリアと「南浜名湖」(今切口方面)に大別されます。鷲津・三ヶ日・細江エリアは北浜名湖の中心で、以下の特徴があります:
- 汽水域の特性が強い:今切口から遠いため、南部より淡水の比率が高い。シーバス・チヌに加え、コイ・ウナギ等の淡水系の魚も混在
- 砂泥底が広い:ハゼ・カレイ・アナゴの好ポイントが多い
- 水深が浅め:南部に比べて全体的に水深が2〜5m程度と浅い。ウキ釣り・ちょい投げが有効
- 釣り人が少ない:南部の人気ポイントより空いていることが多く、のんびり釣りができる
主要釣りポイント詳細
①都田川河口——北浜名湖の最重要ポイント
都田川(みやこだがわ)は浜名湖北部に注ぐ主要河川で、その河口部は浜名湖北部最高の釣りポイントです。
都田川河口の特徴:
- 川と湖の水が混じる「河口域」に多種多様な魚が集まる
- 川から流れ込む有機物・エビ・ハゼの稚魚がシーバス・チヌのエサとなる
- 水深は河口部で1〜3m、少し沖で3〜6m
ターゲット別攻略:
- ハゼ(夏〜秋):河口から少し上流のフラットな砂泥底。ちょい投げでアオイソメ。秋は「落ちハゼ」の大型が狙える
- シーバス(春〜秋):河口直下の流れのある場所。ミノー・シンキングペンシルを使ったルアーゲーム。上げ潮・下げ潮の変わり目が特に活性が高い
- チヌ(春〜秋):河口周辺の砂泥底をボトムワームで攻めるチニングが有効。春の4〜5月はノッコミ大型が狙える
- ウナギ(5〜9月夜):河口部の岸際を夜のぶっこみ釣りで狙う。ただし都田川の漁業権に注意(遊漁券が必要な場合あり。浜名湖漁協に確認)
アクセス:国道301号から都田方向へ。都田川河口付近に駐車スペースあり。
②三ヶ日護岸・浜名湖北西岸
三ヶ日(みっかび)町(浜松市北区)の湖岸一帯は、みかん畑が広がる丘の麓に護岸・砂浜が続く穏やかな釣り場です。
三ヶ日エリアの特徴:
- 岩礁と砂泥底が混在。チヌ・根魚(カサゴ・メバル)・ハゼが狙える
- 湖西市側(鷲津方面)に向かうほど岩礁帯が多くなる
- マリーナ・ボート乗り場近くでは係留エリアへの侵入禁止に注意
ターゲット別攻略:
- チヌ(フカセ):岩礁帯の際を狙うフカセ釣り。エサはオキアミ。大潮の潮流が動く時間帯が◎
- カサゴ・メバル:岩礁帯の穴釣り。アオイソメの落とし込みまたはワームのロックフィッシュゲーム
- ハゼ:砂泥底が広がる砂浜部分でちょい投げ
③細江(気賀)護岸——北部最奥の穴場
細江(細江町・旧気賀町)は浜名湖の最も北部に位置し、淡水の影響が強い汽水域です。
- コイ・フナ・ウナギの比率が高い浜名湖北端
- シーバスは回遊が少ないが、チヌが晩秋〜春に入ってくることがある
- 静かで釣り人が少ない「隠れた場所」。プライベートな空間で釣りを楽しみたい人向け
④鷲津港・鷲津護岸(湖西市)
湖西市鷲津(わしづ)の港・護岸は三河湾に近く、海の影響を受けた魚が集まります。
- アジ・サバの回遊:春〜秋にサビキ釣りで楽しめる時期がある
- チヌ:浜名湖内のチヌが南部から回遊してくる時期(春・秋)に釣れる
- キビレ(キチヌ):砂泥底にキビレが多い。ルアーのチニングが面白い
北浜名湖エリアの季節別釣りカレンダー
| 月 | ターゲット | 最良ポイント | 釣り方 |
|---|---|---|---|
| 3〜5月 | チヌ(ノッコミ)・シーバス | 都田川河口・三ヶ日岩礁帯 | フカセ・チニング・ルアー |
| 6〜8月 | ハゼ・アナゴ・シーバス | 都田川河口・北部砂泥底 | ちょい投げ・夜のぶっこみ |
| 9〜10月 | 落ちハゼ・チヌ・シーバス | 都田川河口(落ちハゼ)・三ヶ日 | ちょい投げ・フカセ・ルアー |
| 11〜12月 | チヌ(越冬前)・カサゴ | 三ヶ日岩礁帯・鷲津護岸 | フカセ・穴釣り |
| 1〜2月 | カサゴ・メバル(根魚) | 岩礁帯全般 | 穴釣り・ルアー(冬のロックフィッシュ) |
アクセス情報
車でのアクセス
- 都田川河口:東名「浜松西IC」から国道257号経由で約30〜40分。または「浜松北IC」から都田方向へ
- 三ヶ日護岸:東名「三ヶ日IC」から国道362号経由で約10〜15分
- 細江(気賀):東名「浜松北IC」から国道362号経由で約20分
- 鷲津港:「新所原IC(湖西市)」から県道296号等で約15分
電車でのアクセス
- 三ヶ日方面:JR東海道線「新所原駅」からバス(三ヶ日方面行)約40分
- 細江(気賀)方面:天竜浜名湖鉄道「気賀駅」下車(徒歩10〜15分)
- 鷲津:JR東海道線「鷲津駅」下車(徒歩15分〜)
北浜名湖エリアでの注意事項
- 遊漁券(ウナギ):都田川での竿釣りでウナギを釣る際は、浜名湖漁業協同組合に遊漁権の確認が必要
- ボート・マリーナ周辺:三ヶ日・細江のボートマリーナ周辺は係留エリア。船舶の往来がある場所での釣りは禁止・危険
- 農地・私有地:みかん農園等の私有地には立ち入らない
- ゴミ問題:比較的自然が残るエリアのため、ゴミは必ず持ち帰ること
まとめ:北浜名湖は「釣り人のための隠れた楽園」
浜名湖中部〜北部の鷲津・三ヶ日・細江エリアは、南部のにぎわいとは対照的な静かな釣り場として、知る人ぞ知る浜名湖の宝庫です。都田川河口のシーバス・ハゼ・チヌ、三ヶ日の岩礁帯でのチヌ・根魚——「人が多い弁天島に飽きた」ベテランアングラーや、「のんびり釣りを楽しみたい」ファミリーに特におすすめのエリアです。
三ヶ日みかんとともに浜名湖の北の風景を楽しみながら、ゆったりとした北浜名湖の釣りを体験してみてください。そこには浜名湖の「もうひとつの顔」が待っています。


