堤防釣り完全入門ガイド2026|浜名湖・遠州灘の堤防から始める初心者のための安全・道具・釣り方全解説

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堤防釣りは、日本で最も人気のある釣りスタイルのひとつです。足場が安定した堤防や護岸から竿を出すため、サーフや磯のような危険が少なく、特別な体力や技術がなくても気軽に始められます。浜名湖・遠州灘エリアには、弁天島・舞阪漁港・今切口護岸・新居海岸堤防など、初心者に最適な堤防釣りスポットが数多く点在しています。アジ・イワシのサビキ釣りからクロダイのフカセ釣りまで、堤防一本で幅広い釣りのスタイルが楽しめるのが堤防釣りの大きな魅力です。

「釣りを始めてみたいけれど、何から始めればいいか分からない」という方にとって、堤防釣りは最高のスタート地点です。必要な道具は釣具店で1万円程度のセットを購入すれば一通り揃いますし、サビキ釣りであれば難しい技術は必要なく、仕掛けを海に入れるだけで魚が釣れるチャンスがあります。浜名湖周辺の堤防は家族連れのアングラーも多く、周囲を見ながら釣り方を学べる環境が整っています。釣った魚を持ち帰って料理するところまでが堤防釣りの楽しみであり、食育やアウトドア体験として子供にも最適なレジャーです。

本記事では、堤防釣りの基礎知識からタックル(道具)の選び方、4つの主要な釣り方(サビキ釣り・ウキ釣り・ちょい投げ・穴釣り)の詳細解説、浜名湖周辺の堤防スポット情報、安全対策とマナーまで、初心者が堤防釣りを始めるために必要な知識を網羅的にお伝えします。この記事を読み終えた後には、自信を持って堤防に立ち、最初の一匹を釣り上げることができるようになるはずです。

浜名湖周辺の堤防釣りスポット

弁天島エリア

弁天島は浜名湖のシンボルである赤い鳥居で知られるエリアで、湖内に位置するため波が穏やかで初心者に最も適した堤防釣りスポットです。弁天島海浜公園の護岸は足場が平坦でフェンスも設置されている場所が多く、小さな子供連れのファミリーフィッシングにも安心です。駐車場(有料・1回410円)とトイレが完備されており、公園内には売店もあります。JR弁天島駅から徒歩5分とアクセスも抜群で、車がなくても電車で気軽に訪れることができます。

弁天島で主に狙える魚種は、サビキ釣りでアジ・イワシ・サッパ、ちょい投げでハゼ・キス、ウキ釣りでクロダイ・メバルなどです。特に秋(9月から11月)のハゼ釣りは弁天島の名物ともいえる釣りで、護岸からのちょい投げで10センチから18センチの良型ハゼが数十匹釣れることも珍しくありません。夏のサビキ釣りでは朝夕のマズメ時にアジやイワシの回遊があり、初心者でも簡単に数釣りが楽しめます。水深は2メートルから4メートル程度と浅めで、仕掛けの操作がしやすいのも初心者向きの理由です。

弁天島では、弁天島海浜公園の西側の護岸と、赤鳥居の東側の岸壁が人気のポイントです。西側の護岸は足場が広く、サビキ釣りやちょい投げに最適です。東側の岸壁はやや水深があり、ウキ釣りでクロダイやメバルを狙うベテランアングラーも見かけます。いずれも岸壁の高さが低いため、タモ網(魚を掬うネット)がなくても魚を取り込みやすい環境です。

舞阪漁港

舞阪漁港は浜名湖の南端、今切口(浜名湖と遠州灘を結ぶ水路)の西側に位置する漁港です。港内は波が穏やかで足場も良好なため、堤防釣り入門者に適したスポットです。漁港の岸壁は複数あり、船溜まりの内側、外海に面した堤防、漁協近くの護岸など、様々なポイントを選べます。駐車スペースは漁港周辺にありますが、漁業関係者の作業の妨げにならないよう注意が必要です。

舞阪漁港の特徴は、常夜灯が多数設置されていることです。夕方から夜にかけて常夜灯に集まるプランクトンを追って小魚が集まり、それを追ってアジ・メバル・シーバスなどが回遊してきます。夜のアジング(アジのルアー釣り)やメバリング(メバルのルアー釣り)の好ポイントとして知られていますが、昼間のサビキ釣りでもアジ・イワシ・サッパなどの回遊魚が狙えます。港内の水深は3メートルから6メートルで、弁天島より少し深いため、やや大きめの魚が回遊してくる期待があります。

舞阪漁港で注意すべきは、漁船の出入りが活発なことです。漁船が動いている時は船の航路を横切る形でラインを垂らさないこと、船が接岸する岸壁では速やかに仕掛けを上げることが基本マナーです。また、漁港内は漁業関係者の仕事場であるため、ゴミを残さない・大声を出さない・漁具に触らないなどの基本的なマナーを守りましょう。

今切口護岸

今切口は浜名湖と遠州灘を結ぶ唯一の水路で、潮通しが非常に良い一級ポイントです。今切口の両側(東側・西側)には護岸が整備されており、堤防釣りが可能です。今切口は浜名湖の中でも最も潮流が速い場所のひとつであるため、多くの魚が集まるベイトフィッシュの通り道になっています。クロダイ・シーバス・ヒラメなどの大型魚の実績も豊富で、初心者を卒業した後のステップアップポイントとしても最適です。

ただし、今切口は初心者には少しハードルが高い面もあります。潮流が速いため、軽いオモリでは仕掛けが流されてしまい、思い通りの場所に仕掛けをキープするのが難しいです。サビキ釣りの場合は重めのオモリ(15号以上)を使うか、潮の緩むタイミング(潮止まり前後の1時間)を狙って釣りをするのがコツです。また、テトラ帯が護岸の外側に敷き詰められている場所が多く、テトラの上からの穴釣りではカサゴやアイナメなどの根魚が狙えます。テトラの上は足場が悪いため、初心者はテトラに登らず護岸から竿を出すようにしましょう。

新居海岸堤防・新居海釣公園

新居海釣公園は浜名湖の南東部、新居弁天の近くに位置する釣り専用の施設です。堤防に柵が設置されており安全性が高く、トイレ・水道・ベンチなどの設備が整っています。入場無料で利用でき、駐車場も近くにあるためアクセスが良好です。釣り初心者やファミリーが最初に訪れるポイントとして最もおすすめできる場所のひとつです。

新居海釣公園では、サビキ釣りでアジ・イワシ・サバ、ちょい投げでキス・ハゼ、ウキ釣りでクロダイ・メジナなどが狙えます。堤防の外海側は遠州灘に面しているため潮通しが良く、秋にはイナダ(ブリの若魚)やサバなどの回遊魚が堤防際まで寄ってくることもあります。内海側は浜名湖の穏やかな水面で、のんびりとハゼ釣りやウキ釣りを楽しむのに最適です。週末は家族連れで賑わいますが、平日は比較的空いており、広々と竿を出すことができます。

堤防で釣れる魚種一覧

魚種シーズン主な釣り方難易度食味
アジ5月〜11月サビキ釣り・アジング★☆☆☆☆★★★★★
イワシ5月〜10月サビキ釣り★☆☆☆☆★★★★☆
サッパ6月〜10月サビキ釣り★☆☆☆☆★★★☆☆
サバ(小サバ)7月〜10月サビキ釣り★☆☆☆☆★★★★☆
ハゼ8月〜11月ちょい投げ・ミャク釣り★☆☆☆☆★★★★☆
シロギス5月〜10月ちょい投げ★★☆☆☆★★★★★
カサゴ通年穴釣り・ブラクリ★★☆☆☆★★★★★
メバル11月〜3月ウキ釣り・メバリング★★☆☆☆★★★★☆
クロダイ通年(春秋が好期)ウキ釣り・フカセ・落とし込み★★★★☆★★★★☆
メジナ10月〜3月ウキ釣り・フカセ★★★☆☆★★★★☆
カワハギ8月〜12月胴突き仕掛け★★★☆☆★★★★★
ソイ通年穴釣り・ワーム★★☆☆☆★★★★☆

堤防釣りに必要な道具一式

ロッド(竿)の選び方

堤防釣り入門者が最初に買うべき竿は、「万能竿」と呼ばれる汎用性の高い竿です。長さは2.4メートルから3メートル程度で、サビキ釣り・ちょい投げ・ウキ釣りのすべてに対応できます。釣具店の入門コーナーには「竿とリールのセット」が5,000円から1万円程度で販売されており、初めての一本としてこれを購入するのが最もコストパフォーマンスが高い方法です。ダイワやシマノといった信頼できるメーカーの入門セットであれば品質も安心です。

竿の号数(硬さ)は、万能竿であれば2号から3号が堤防釣り全般に使いやすい硬さです。号数が小さいほど柔らかく、号数が大きいほど硬い竿になります。柔らかい竿は小さな魚のアタリも感じ取れる感度の良さがありますが、重いオモリや大きな魚には対応しにくくなります。逆に硬い竿は重いオモリを投げやすく大型魚にも対応できますが、小魚のアタリが分かりにくいです。初心者は中間的な硬さの万能竿を選んでおけば、堤防で出会うほとんどの釣りのシーンに対応できます。

竿の素材は、カーボンとグラスファイバーの2種類が主流です。カーボン製は軽くて感度が良い一方、価格が高めです。グラスファイバー製は重いですが丈夫で価格が安い傾向があります。入門用セットの竿はカーボンとグラスファイバーの混合素材が多く、価格と性能のバランスが取れています。まずは入門用セットの竿で釣りの楽しさを体験し、自分がどの釣り方を好むか分かった段階で、その釣り方に特化した専用竿を購入するのが賢い進め方です。

リールの選び方

堤防釣りで使用するリールは、「スピニングリール」と呼ばれるタイプが標準です。スピニングリールは操作が簡単で、初心者でもライントラブル(糸が絡まるトラブル)が起きにくい構造になっています。サイズは2500番が堤防釣りの万能サイズで、サビキ釣り・ちょい投げ・ウキ釣りのすべてに対応できます。竿とセットで購入する場合は、セットに含まれるリールのサイズが2500番前後であることを確認しましょう。

リールに最初から巻かれているラインは、ナイロンの3号が標準です。ナイロンラインは伸びがあるためショック吸収性に優れ、初心者が魚とのやり取りで急な力が掛かっても糸が切れにくいというメリットがあります。最近はPEライン(編み込みライン)の方が感度が良いとされていますが、PEラインは初心者にはトラブルが起きやすいため、最初はナイロンラインで始めることを強くおすすめします。ナイロン3号であれば、30センチ程度のクロダイやシーバスまで問題なくやり取りできます。

リールの使い方で最も重要なのは、ベールアーム(糸を巻き取るための金属のアーム)の操作です。キャスト(仕掛けを投げる)する時はベールアームを起こして糸が放出される状態にし、着水後にベールアームを倒して巻き取りモードに切り替えます。この動作は最初のうちは意識して行う必要がありますが、数回の釣行で自然にできるようになります。また、ドラグ(糸が引き出される抵抗の強さ)は、やや弱めに設定しておくと、大きな魚が掛かった時にラインブレイク(糸切れ)を防げます。

仕掛け・小物類

堤防釣りで使う仕掛けは釣り方によって異なりますが、初心者が最初に揃えるべきは「サビキ仕掛けセット」です。サビキ仕掛けは、小さなハリが6本から8本付いた仕掛けで、コマセカゴ(エサを入れるカゴ)と一体になったセットが釣具店で300円から500円で販売されています。サビキのサイズは、浜名湖周辺では「ハリス1号・針4号から6号」が標準的で、アジ・イワシ・サッパなどの小型回遊魚全般に対応できます。

ちょい投げ仕掛けは、天秤(オモリ付きのアーム)と2本針の仕掛けがセットになったものが便利です。オモリは5号から10号で、ハゼやキスを狙うのに適しています。ウキ釣り仕掛けは、円錐ウキまたは棒ウキ、ハリス付きの針、ガン玉(小さなオモリ)がセットになったものを購入しましょう。いずれも釣具店の「初心者向け」コーナーに揃っているため、店員さんに「堤防でサビキ釣りをしたい」「ちょい投げでハゼを釣りたい」と伝えれば、必要な仕掛けをアドバイスしてもらえます。

その他の必需品

釣り竿とリール、仕掛け以外にも堤防釣りには欠かせない小物があります。バケツ(折りたたみ式の水汲みバケツ)は、釣った魚を一時的に入れておいたり、手を洗ったり、堤防の汚れを流したりと、あらゆる場面で活躍します。クーラーボックスは釣った魚を新鮮に持ち帰るために必須で、10リットルから15リットルサイズが堤防釣りには使いやすいです。氷または保冷剤をあらかじめ入れておきましょう。

タオル(手拭き用)、プライヤー(針外し・ラインカット兼用)、ハサミ(ラインや仕掛けのカット用)、フィッシュグリップ(魚を掴む道具・ヒレの棘から手を守る)は、釣りをスムーズに進めるための基本装備です。特にプライヤーは、魚の口から針を外す際に必須の道具であり、素手で針を外そうとすると指に針が刺さる危険があるため、必ず用意してください。100円ショップのラジオペンチでも代用可能ですが、釣り専用のプライヤーは錆びにくいステンレス製で使い勝手が良いためおすすめです。

カテゴリアイテム価格目安必要度備考
タックル万能竿+リールセット5,000〜10,000円必須2.4〜3m、リール2500番
仕掛けサビキ仕掛けセット(3セット)300〜500円/個必須ハリス1号・針4〜6号
仕掛けちょい投げ仕掛け(2セット)300〜500円/個推奨天秤+2本針
エサアミエビ(サビキ用・冷凍ブロック)300〜500円必須コマセカゴに入れて使用
エサアオイソメ(1パック)500〜600円推奨ちょい投げ・ウキ釣り用
収納クーラーボックス(10〜15L)2,000〜5,000円必須魚の持ち帰り・飲料保冷
小物水汲みバケツ(折りたたみ)500〜1,500円必須手洗い・魚の一時保管
小物プライヤー(針外し)500〜2,000円必須針外し・ラインカット
小物タオル(2〜3枚)100〜300円必須手拭き・魚掴み用
安全ライフジャケット(膨張式)3,000〜10,000円強く推奨子供は必須装備
その他日焼け止め・帽子500〜1,000円推奨夏場は必須

釣り方別詳細解説

サビキ釣り:最初の一歩・アジ・イワシ・サッパを狙う

サビキ釣りは堤防釣りの王道であり、初心者が最初にマスターすべき釣り方です。仕掛けの構造はシンプルで、コマセカゴ(エサを入れるカゴ)とサビキ仕掛け(擬似バリが複数付いた仕掛け)を竿先から垂らし、海に沈めるだけです。コマセカゴにはアミエビ(冷凍のオキアミブロック)を詰め、仕掛けを上下に動かすことでアミエビが水中に散らばり、それに寄ってきた魚がサビキの擬似バリに食いつく仕組みです。

サビキ釣りの手順を詳しく説明します。まず、コマセカゴにアミエビを8割程度詰めます。詰めすぎるとカゴからエサが出にくくなるため、少し余裕を持たせるのがポイントです。次に、仕掛けを海面に向かってゆっくりと降ろします。この時、仕掛けが絡まないように竿先からスーッと真下に降ろすイメージです。仕掛けが海底に着いたら(底に着くと竿先がフッと軽くなる)、リールを2回から3回巻いて底から50センチから1メートル浮かせます。そして、竿先を30センチから50センチの幅で3回から5回シャクリ(上下に動かし)、コマセを撒きます。その後は竿を止めてアタリを待ちます。

アタリは竿先に「ブルブル」「プルプル」という振動で伝わります。魚が掛かったら、慌てずにリールをゆっくり巻いて魚を水面まで持ち上げ、タモ網で掬うか、そのまま抜き上げます。サビキ釣りではまとめて複数の魚が掛かる「連掛け」も珍しくなく、3匹から5匹のアジが一度に釣れた時の興奮は格別です。浜名湖の弁天島や舞阪漁港では、夏から秋にかけてアジ・イワシの群れが回遊しており、タイミングが合えば1時間で数十匹の釣果も可能です。回遊魚は群れで行動するため、釣れる時間帯(時合い)に集中して釣りをし、釣れない時間帯はのんびり待つのがサビキ釣りの基本スタイルです。

ウキ釣り:クロダイ・メジナ・メバルを浮きで狙う

ウキ釣りは、浮き(ウキ)を水面に浮かべてその動きで魚のアタリを判断する伝統的な釣り方です。サビキ釣りが足元の魚を狙うのに対し、ウキ釣りでは仕掛けを沖に投げて広い範囲を探ることができます。主なターゲットはクロダイ・メジナ・メバルなどで、サビキ釣りよりも大きな魚を狙えるのが魅力です。ウキが水中にスーッと引き込まれる瞬間は、釣りの最も興奮するシーンのひとつです。

ウキ釣りの仕掛けは、メインラインにウキ止め(ウキが止まる位置を決めるもの)を付け、その下にウキ・ガン玉(小さなオモリ)・ハリス(針に繋がる細い糸)・針を取り付けます。ウキ止めの位置でタナ(仕掛けが沈む深さ)が決まり、このタナの設定が釣果を大きく左右します。浜名湖の堤防では、1.5メートルから3メートルのタナが基本で、クロダイは底近く、メジナは中層、メバルはやや浅めのタナで食ってくる傾向があります。

エサにはオキアミ(解凍済みのもの)やアオイソメを使います。クロダイ狙いではオキアミの1匹掛けが基本で、針先を尻尾から通して背中側に抜くのが正しい付け方です。メバルやメジナにはアオイソメも効果的です。コマセ(撒き餌)を併用するフカセ釣りスタイルにすると、魚を寄せる効果が高まります。コマセはオキアミと配合エサ(市販の粉末)を混ぜて団子状にし、仕掛けを投入するポイントに向けて投げ入れます。フカセ釣りはやや上級者向けのテクニックですが、浜名湖のクロダイ釣りでは定番の釣法です。

ちょい投げ:キス・ハゼを手軽に狙う

ちょい投げは、その名の通り「ちょっとだけ投げる」投げ釣りのライトバージョンです。本格的な投げ釣りでは100メートル以上の遠投を行いますが、ちょい投げでは20メートルから30メートル程度の近距離に仕掛けを投入します。ターゲットはキスとハゼが中心で、堤防の先端や足元の砂地に向けて仕掛けを投げ込むだけのシンプルな釣りです。浜名湖の弁天島周辺では秋のハゼ釣り、遠州灘に面した堤防では夏のキス釣りにちょい投げが威力を発揮します。

ちょい投げの仕掛けは、ジェット天秤の5号から10号にキス針またはハゼ針の2本針仕掛けを結ぶのが基本です。エサはアオイソメを2センチから3センチにカットして針に刺します。キャストは竿を軽く振る程度で十分で、力を入れすぎると仕掛けが絡むトラブルの原因になります。仕掛けが着底したら、リールをゆっくり巻いて底を引きずり(サビキ)、魚のいる場所を探します。アタリは竿先に「プルプル」と小さな振動で伝わり、キスやハゼ特有の小気味よい引きを楽しめます。

ちょい投げのコツは、アタリがあった場所を集中的に攻めることです。キスもハゼも群れで行動する魚であるため、一匹釣れたポイントには高確率で群れがいます。同じ距離・同じ方向に繰り返し投入することで、連続ヒットが期待できます。また、潮が動いている時間帯(上げ潮・下げ潮の中間)に魚の活性が上がるため、潮止まりの前後1時間を避けて釣りをするのが効率的です。ハゼの天ぷらやキスの天ぷらは釣りたてが格別の美味しさで、自分で釣った魚を料理する喜びは堤防釣りの最大のご褒美です。

穴釣り:カサゴ・ソイをテトラの隙間で狙う

穴釣りは、テトラポッド(消波ブロック)の隙間や岩の穴に仕掛けを落とし込んで根魚(ロックフィッシュ)を狙う釣りです。主なターゲットはカサゴとソイで、通年釣れる安定感のあるターゲットです。穴釣りの仕掛けは「ブラクリ」と呼ばれるオモリ付きの針一体型仕掛けが定番で、これにアオイソメやサバの切り身を付けてテトラの隙間に落とし込みます。ブラクリは100円から300円程度で購入でき、仕掛けが非常にシンプルなため初心者でもすぐに始められます。

穴釣りの手順は、テトラの隙間にブラクリ仕掛けをストンと落とし、底に着いたら軽く上下に2回から3回シャクリ、そのまま10秒から20秒待ちます。カサゴがいれば、落とした直後から数秒以内に「ゴン!」という明確なアタリが来ます。アタリが来たら即座に竿を立てて魚を穴から引き出します。根魚は穴に潜り込む習性があるため、フッキング(針がかり)後にモタモタしていると穴の奥に入り込まれて引き出せなくなります。一つの穴でアタリがなければ、粘らずに次の穴へ移動するのが穴釣りの鉄則です。

穴釣りで最も注意すべきは安全面です。テトラポッドの上は非常に滑りやすく、隙間に足を踏み外すと大怪我に繋がります。浜名湖の今切口や舞阪漁港のテトラ帯で穴釣りをする場合は、スパイクシューズ(フェルトスパイクが最適)を必ず着用し、ライフジャケットも装着してください。テトラの上を移動する時は、足場を一歩一歩確認しながらゆっくりと歩き、両手を使って体を支えながら移動します。初心者や子供は、テトラの上に登らず、護岸から竿を伸ばしてテトラ際を狙う方法が安全です。

安全対策

ライフジャケットの着用

堤防釣りでは、ライフジャケット(救命胴衣)の着用が最も重要な安全対策です。堤防からの転落事故は毎年全国で発生しており、ライフジャケットを着用していれば助かったであろうケースが数多く報告されています。特に子供連れのファミリーフィッシングでは、子供用のライフジャケットは必須装備です。大人も膨張式のライフジャケット(ベルトタイプまたはネックタイプ)であれば、動きを妨げずに釣りができます。

ライフジャケットの種類は、固型式(発泡スチロール入り)と膨張式(ガスで膨らむタイプ)の2種類があります。子供には確実に浮力が確保される固型式を選びましょう。大人は膨張式でも問題ありませんが、定期的にガスボンベの有効期限を確認する必要があります。釣具店で3,000円から1万円程度で購入でき、命を守る装備としては十分に手頃な価格です。

滑り止め靴と落水対策

堤防の表面は海水で濡れていることが多く、普通のスニーカーでは滑って転倒する危険があります。釣り用のスパイクシューズやフェルトソールのシューズを着用することで、堤防やテトラの上での転倒リスクを大幅に減らせます。最低限、スポーツサンダルやビーチサンダルは避け、しっかりとした靴底のスニーカーか長靴を履くようにしましょう。

万が一の落水に備えて、堤防には梯子や手すりの位置を事前に確認しておくことが大切です。落水した場合は、パニックにならずにライフジャケットの浮力に身を任せ、堤防の梯子に向かって泳ぐか、周囲の人に助けを求めます。一人での釣行は避け、できれば複数人で行動することが安全上望ましいです。釣行前に家族や友人に釣りに行く場所と帰宅予定時刻を伝えておくことも、万が一の事態に備えた重要な習慣です。

釣りのマナー

場所の譲り合いとゴミの持ち帰り

堤防は多くの釣り人が共有する公共の場所です。先に釣りをしている人の近くに割り込むのは避け、適度な距離(最低でも2メートルから3メートル)を保って竿を出しましょう。混雑している場合は「隣いいですか?」と一声掛けてから入るのがマナーです。仕掛けを投げる時は、隣の釣り人のラインと交差しないよう角度に注意します。

ゴミの持ち帰りは釣り人の最も基本的なマナーです。使い終わった仕掛けのパッケージ、切れたライン、空き缶やペットボトル、エサの残りなどは必ず持ち帰りましょう。特にラインのゴミは鳥や海洋生物が絡まって命を落とす原因になるため、細いラインの切れ端も見逃さずに回収してください。堤防にコマセ(撒き餌)をぶちまけた場合は、帰りに水汲みバケツで海水を汲んで洗い流すのがマナーです。放置するとコマセが腐敗して悪臭の原因になり、釣り禁止区域に指定される一因にもなります。

騒音にも配慮が必要です。早朝や夜間の釣りでは、近隣住民への配慮として大声での会話やラジオの音量に注意しましょう。車のエンジンの掛けっぱなしも避けるべきです。また、釣った魚を堤防に放置したまま帰るのは絶対にNG行為です。持ち帰らない魚はすぐにリリースし、持ち帰る魚はクーラーボックスに入れて適切に管理しましょう。マナーを守ることで、堤防が釣り人にとって長く楽しめる場所であり続けることができます。

浜名湖周辺の釣具店・レンタルタックル情報

浜名湖周辺には複数の釣具店があり、エサ・仕掛け・タックルの購入やポイント情報の収集が可能です。主な釣具店として、「イシグロ浜松高林店」は品揃えが豊富で駐車場も広く、初心者向けの相談にも丁寧に対応してくれます。「フィッシング遊浜松店」は地元の釣果情報に精通しており、浜名湖の最新のポイント情報を教えてもらえることが多いです。「タックルベリー浜松店」は中古タックルの品揃えが豊富で、初心者が手頃な価格で道具を揃えるのに最適です。

レンタルタックルについては、弁天島周辺の一部の施設やイベントで釣竿のレンタルサービスが利用できることがあります。新居海釣公園の近くにも季節によってはレンタル竿の利用が可能な場合があるため、事前に問い合わせるとよいでしょう。ただし、レンタル可能な場所は限られるため、本格的に堤防釣りを始める場合は自分のタックルを購入するのがおすすめです。入門用の竿とリールのセットは5,000円程度から購入でき、レンタルを数回利用するよりもコストパフォーマンスが良いです。

エサの購入は、釣行当日の朝に釣具店で購入するのが最も新鮮で良い状態のエサが手に入ります。サビキ釣り用のアミエビ(冷凍ブロック)は前日に購入して自宅の冷凍庫で保管しておくことも可能です。アオイソメなどの虫エサは生き餌のため当日購入が基本で、多くの釣具店が早朝から営業しています。エサの量は、サビキ釣り3時間程度でアミエビ1ブロック、ちょい投げ3時間でアオイソメ1パック(500円分)が目安です。

初心者が最初の一匹を釣るためのコツ

堤防釣りで最初の一匹を確実に釣り上げるために、いくつかのコツをお伝えします。まず最も重要なのは「釣れている場所・時期に行く」ことです。釣具店のホームページやSNSで浜名湖周辺の最新釣果情報をチェックし、直近で釣果が報告されているポイントに行くのが近道です。釣れている時期・場所に行けば、初心者でも高確率で魚に出会えます。

次に、「朝マズメ(日の出前後の1時間)」または「夕マズメ(日没前後の1時間)」に釣行することです。魚は日の出と日没の前後に最も活発に食餌行動をとるため、この時間帯に釣りをすることで釣果の確率が格段に上がります。日中の真昼間は魚の活性が下がることが多いため、特に夏場は早朝の釣行がおすすめです。

初心者におすすめの最初の一匹は、サビキ釣りでのアジまたはイワシです。6月から10月の時期に弁天島または舞阪漁港のサビキ釣りポイントに行けば、回遊のタイミングに当たれば初心者でもほぼ確実に魚が釣れます。もしサビキ釣りで反応がない場合は、ちょい投げでハゼを狙ってみましょう。9月から11月の弁天島周辺では、ハゼがほぼ入れ食い状態になることも多く、投げた先に必ず魚がいるという安心感があります。最初の一匹を釣ることで釣りの楽しさを実感し、そこから様々な釣り方やターゲットに挑戦していく道が広がっていきます。浜名湖・遠州灘の豊かな海で、ぜひ最高の堤防釣りデビューを飾ってください。

初心者ガイド

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