マルアジ・アオアジ完全図鑑2026|静岡県沿岸の「もう一種のアジ」マアジとの見分け方・釣り方・絶品料理を魚太郎が徹底解説

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マルアジ・アオアジ完全図鑑2026|静岡県沿岸の「もう一種のアジ」マアジとの見分け方・釣り方・絶品料理を魚太郎が徹底解説

「アジ」と一括りに呼ばれていますが、実は静岡県沿岸でサビキやアジングで釣れるのは「マアジ」だけではありません。「マルアジ(アオアジ)」も同時に釣れることが多く、見分けができないと釣果報告が間違ったり、調理法を誤ったりします。今回は、知られざるもう一種のアジ「マルアジ」を魚太郎が徹底解説します。

マルアジの基本データ

  • 和名:マルアジ(丸鯵)/別名:アオアジ(青鯵)、ホンアジ、ヒラアジ
  • 学名:Decapterus maruadsi
  • 分類:スズキ目アジ科ムロアジ属
  • 全長:20〜35cm(最大40cm)
  • 分布:北海道南部以南の日本沿岸、東シナ海・南シナ海
  • 静岡での主な漁場:駿河湾全域、伊豆沿岸、御前崎沖、遠州灘沖

マアジとマルアジの見分け方

釣り人が混同しがちな両種ですが、いくつかの明確な違いがあります。

項目マアジ(真鯵)マルアジ(丸鯵)
体型側扁し、やや平たい断面が丸く、筒状
体色背は黄褐色〜オリーブ色背は青色〜青緑色(青みが強い)
ゼンゴ(稜鱗)側線全体に発達(頭部近くから尾まで)後半部だけに発達(中央〜尾のみ)
尾びれ後の小離鰭無い有り(1本)← 最も決定的な違い
味の特徴白身でクセなし、刺身向き赤身寄り、青魚特有の風味
脂のり居着き型は最高、回遊型は普通季節差大、夏〜秋がベスト

最も簡単な見分けポイントは「尾びれ前にある小さなヒレ(小離鰭)」の有無です。マルアジには尾の付け根に1本の独立した小さなヒレがありますが、マアジにはありません。これは絶対的な識別基準です。

マルアジの生態と特徴

マルアジは、マアジよりも温暖な海域を好む暖海性の魚種です。マアジが内湾の浅場〜深場を行き来するのに対し、マルアジは沿岸の中層〜表層を回遊する性質が強く、ナブラ的な群泳行動が顕著です。

食性はプランクトン、小型甲殻類、稚魚など。マアジと同じく動物食ですが、回遊性が強いためサビキでもアジングでも、群れに当たれば爆釣する一方、群れがいない時は釣果ゼロになる「水もの」的性質があります。

静岡県でのマルアジ生息状況

  • 駿河湾内(清水・由比・蒲原):夏〜秋の表層回遊。サビキで30〜35cmの良型実績
  • 沼津・西浦・内浦:マアジとの混釣が多い。アジングで両種同時に狙える
  • 伊豆東海岸(伊東・川奈・稲取):夏マルアジが多い。マアジは秋〜冬寄り
  • 御前崎沖:マルアジの大型回遊が夏に集中
  • 遠州灘沖(船釣り):マルアジは中層回遊、マアジは底層に多い

マルアジの釣りシーズン

状況狙い目
4〜5月△ 始動期大型回遊型が接岸開始。30cm超期待
6〜7月○ 数釣り期群れが入る。サビキで爆釣チャンス
8〜9月◎ 最盛期サイズ・数ともに最高潮。35cm超実績多
10〜11月◎ 大型期脂が乗った40cm近い個体も
12〜3月△ 沖深場沿岸からは厳しい。船釣りメイン

マルアジの釣り方

① サビキ釣り(最も簡単・釣果安定)

マルアジはサビキ釣りで最も簡単に狙えます。マアジとの混釣前提で、仕掛けを少し太め・大きめに準備するのがコツ。

  • 竿:万能竿・サビキ竿 3〜4.5m
  • リール:スピニング 2500〜3000番
  • ライン:ナイロン 2〜3号
  • サビキ仕掛け:5〜7号(マルアジ用は少し大きめ)、ピンクスキン or 白スキン
  • コマセ:アミエビ+配合餌(アジパワー等)
  • 狙うタナ:中層〜表層(マアジは底層寄り、マルアジは中〜上層)

② アジング(ライトゲーム)

マルアジはアジングでも狙える。マアジよりも回遊速度が速いため、リトリーブをやや早めにするのがコツ。

  • ロッド:アジングロッド 6〜7ft L〜UL
  • リール:2000〜2500番(マアジ用より少しパワー強め)
  • ライン:PE 0.3〜0.4号 + フロロリーダー 1〜1.5号
  • ジグヘッド:0.8〜2g(中層を回遊するので少し重め)
  • ワーム:2〜2.5インチシャッドテール、夜光カラー

③ カゴ釣り(遠投で大型狙い)

30cm超の大型マルアジを狙うなら遠投カゴ釣りが効果的。沖の回遊群を直撃できます。

マルアジの美味しい食べ方

マアジに比べると赤身がかった魚体で、青魚特有の風味があります。料理法も少しコツが必要。

レシピ① マルアジの干物(脂が乗った大型に最適)

マルアジは干物にすると絶品。脂が適度に抜けて、青魚の旨味が凝縮された極上の干物が作れます。

  1. マルアジを背開き(または腹開き)にして内臓を除去
  2. 塩水(10%濃度)に1〜2時間漬ける
  3. 水気を拭いて、風通しの良い場所で6〜8時間干す(一夜干し)
  4. グリルで中火で皮目から焼く
  5. 大根おろしと醤油でいただく

レシピ② マルアジのなめろう

マルアジの赤身の旨味を活かすなめろう。マアジで作るより味噌の量を増やして、青魚特有の風味を活かします。

  1. マルアジを三枚おろしにして皮を引く
  2. 身を細かく刻む(粗みじん切り)
  3. ねぎ・生姜・大葉のみじん切り、味噌大さじ1〜2を加える
  4. 包丁でたたきながら混ぜる(粘りが出るまで)
  5. 大葉の上に盛り付けて完成。日本酒のおつまみに最高

レシピ③ マルアジの南蛮漬け

サビキで釣った小型マルアジは南蛮漬けにすると絶品。骨まで食べられて栄養満点。

レシピ④ マルアジの塩焼き

30cm超の良型マルアジは塩焼きが王道。シンプルにマルアジ本来の味を堪能できます。

マルアジの注意点

  • 足が早い:マアジより身が傷みやすい。釣ったら即氷締め必須
  • アニサキス対策:刺身にする場合は必ず冷凍処理(-20℃で24時間以上)または十分加熱
  • 大きいゼイゴに注意:調理時にゼイゴ(硬い鱗状の側線)を必ず取り除く

魚太郎のマルアジまとめ

マルアジは「マアジの陰に隠れた美味しいアジ」です。見分けポイント「尾の小離鰭」を覚えれば、釣り場で混乱することはなくなります。マアジが取れない時期や場所でも、マルアジの群れに当たれば爆釣のチャンス。料理は干物・なめろう・南蛮漬けと、マアジとは少し違う調理を意識すると、より美味しく楽しめます。静岡県沿岸の身近なアジング・サビキ釣り場で、ぜひマルアジの存在も意識してみてください。

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