大磯港の釣り場ガイド2026|公式の釣り場は西防波堤だけ・投げ釣りルアーコマセ禁止

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大磯港の釣り場ガイド2026|公式の釣り場は西防波堤だけ・投げ釣りルアーコマセ禁止

結論1:大磯港で公式に釣り場として案内されているのは「西防波堤区間の港内側」です。大磯町の公式ページは、西防波堤区間の港内側を釣り場として案内する一方で、東防波堤は立入禁止区域、漁業区域内は釣り禁止と明記しています。中央岸壁など港内のほかの岸壁を釣り場として案内する公式記載は確認できませんでした。

結論2:駐車場は第1(114台)・第2(239台)の合計353台で、普通自動車は1時間310円・1日上限1,040円。開場は4〜9月が午前3時、10〜3月が午前4時からで、いずれも午後10時まで(出庫は24時間可)。トイレは第1駐車場横と、港内の町施設「ポートハウスてるがさき」の管理休憩棟(原則8時30分〜17時)にあることが公式資料で確認できます。

結論3:この秋に現実的に狙えるのは、足元をサシエで探るウミタナゴ・メジナ・カサゴ・小アジ・小サバなどです。公式の利用要領で投げ釣り・まきえさ(コマセ)・ルアーおよび掛針が禁止されているため、青物のショアジギングやエギング、シロギスの投げ釣りはこの釣り場ではできません

神奈川県中郡大磯町の大磯港は、JR東海道線大磯駅から徒歩10分、西湘バイパスの大磯港ICから車で入れるという、首都圏からアクセスしやすい海釣りフィールドのひとつです。ところがこの港は「港に着いてから初めて知る制約」がとても多い釣り場でもあります。開場は朝8時30分、9月は17時、10月からは16時に閉まる。しかも投げ釣りもコマセもルアーも公式に禁止されている——このあたりを知らずに向かうと、朝マズメ狙いで4時に着いて門が閉まっていたり、サビキ用のアミエビを買ってきて使えなかったり、という空振りが起こります。

この記事は2026年9月時点の公開情報をもとに、大磯町の公式ページと公式PDFの原文だけを根拠にして、「今、どこで竿を出せるのか」「何時から何時までなのか」「どこに車を止めるのか」「どんな釣り方が許されているのか」を整理したものです。個人ブログやまとめサイトの情報は規制の根拠として使っていません。

Contents

大磯港で竿を出せる場所と出せない場所(2026年9月時点)

結論から言うと、大磯港が釣り場として案内しているのは西防波堤区間の港内側だけです。港はぐるりと歩けるように見えますが、釣っていい範囲はそのごく一部に限られます。

公式が「釣り場」と呼んでいるのは西防波堤区間の港内側

大磯町の公式ページ「大磯港について」(2026年9月1日更新)は、施設利用案内の中で次のように書いています。「大磯港遊歩道は、富士山や湘南平などの眺望を楽しむことができるほか、西防波堤区間の港内側は釣り場としてご利用いただけます」。

ここで重要なのは「西防波堤区間の港内側」という限定です。町が公開している利用要領のPDFはタイトルが「大磯港遊歩道(西防波護岸・西防波堤区間)の利用について」となっており、遊歩道が西防波護岸の区間西防波堤の区間の2つで構成されていることがわかります。公式の漁港区域図では、西防波護岸が315メートル、その先に折れ曲がる西防波堤が228メートルと記されています。つまり歩ける範囲は500メートル超あるのに、釣り場として案内されているのは先端側の西防波堤区間だけという構造です。手前の護岸区間を「同じ遊歩道だから」と釣り座にしてしまうと、後述する遵守事項に触れる可能性があります。

また港内側という指定なので、外洋に面した側(消波ブロックが積まれている側)は対象外です。公式ページは「西防波堤では、転落防止柵を越えること、消波ブロック(テトラポット)に立ち入ることは禁止されています。立ち入った場合は法令により処罰されます」と、処罰にまで言及して明記しています。

東防波堤は港湾関係者以外の立入禁止

港の東側に伸びる東防波堤は、釣り場ではありません。公式ページは「東防波堤は『大磯港活性化整備計画』により、立入禁止区域となっております。転落の危険があるため、立入はご遠慮ください」と案内しています。町が掲載している現地掲示のPDFはさらに直接的で、「東防波堤は、港湾関係者以外の立入を禁止しております」と書かれ、掲示者として「港湾管理者・神奈川県、大磯港指定管理者・大磯町」が並記されています。港湾管理は神奈川県、大磯港の指定管理は大磯町という二層構造になっている点は、問い合わせ先を判断するときにも覚えておくと役に立ちます。

漁業区域は釣り禁止——場所は港の北東側

公式ページは「※漁業区域内は漁業活動の妨げとなるため、釣りは禁止となります」と明記し、根拠として漁港区域図のPDFを公開しています。この図面では該当範囲が黄色で塗られ「漁業区域」と赤字で示されており、港の北東側にある漁船泊地と、それに接する漁船物揚場・漁船荷さばき地・漁業関連施設(漁協)の一帯が対象です。図面には漁船泊地の水深がマイナス3.0メートル、面積が11,440平方メートルと注記され、黄色の中には120メートルと89メートルの2本の漁船物揚場が描かれています。漁船が係留され、水揚げが行われるエリアなので、朝の時間帯は特に近づかないのが賢明です。なお、この黄色の塗り分けは「漁業区域だから釣り禁止」という指定であって、黄色の外側なら釣ってよい、という意味ではありません。公式が釣り場として案内しているのは、あくまで西防波堤区間の港内側です。

中央岸壁など港内のほかの岸壁はどうなのか

ネット上には港内の別の岸壁で釣ったという情報も見られますが、大磯町の公式資料の中に、西防波堤区間以外を釣り場として案内する記載は確認できませんでした。それどころか、後述する遊歩道の利用要領には「『釣り場』以外の所で釣り(投げ釣りを含むすべての釣り)をしてはならない」という条項があります。公式が釣り場と呼んでいない場所で竿を出す判断は取らず、西防波堤区間の港内側に限るのが安全側の読み方です。判断に迷ったときの調べ方そのものについては、「ここ釣りしていい?」の調べ方完全ガイド2026|出発前の確認手順と現地での釣り禁止・立入禁止の見分け方で、管理者の公式サイトや自治体ページを当たる手順を解説しています。

大磯港の釣り場ルール——投げ釣り・コマセ・ルアーは禁止

この章がこの記事でいちばん大事な部分です。大磯港の釣り場は「入れる時間が決まっている」だけでなく、釣り方そのものが強く制限されています。多くの釣り場紹介ではここが抜け落ちています。

公式の利用要領に書かれた「釣りの利用」8項目

大磯町が公開しているPDF「大磯港遊歩道(西防波護岸・西防波堤区間)の利用について」(平成26年3月28日施行)には、「釣りの利用」として次の8項目が定められています。原文どおりに引用します。

  • 釣糸による方法以外の方法で水産動植物を採捕してはならない。
  • 投げ釣りをしてはならない。
  • まきえさ、コマセを使用してはならない。
  • ルアー及び掛針で釣りを行ってはならない。
  • 「釣り場」以外の所で釣り(投げ釣りを含むすべての釣り)をしてはならない。
  • 消波ブロックに登って釣りをしてはならない。
  • 釣竿や荷物等を長時間放置してはならない。
  • 船舶の航行に支障となる行為をしてはならない。

できること・できないことの整理

この8項目を釣り方に翻訳すると、次のようになります。

釣り方可否の読み取り根拠となる条項
足元のウキ釣り(サシエのみ)規則の範囲内で行える釣糸による方法。ただしコマセは不可
脈釣り・ミャク釣り(サシエのみ)規則の範囲内で行える同上
胴突き仕掛けの落とし込み(サシエのみ)規則の範囲内で行える投げずに足元へ落とす前提
サビキ(コマセを入れない状態)要確認(公式に可否の明記なし)「まきえさ、コマセを使用してはならない」/擬似餌針と「ルアー」の関係は要領に記載なし
アミエビ・オキアミのコマセ、トリック仕掛けできないまきえさ・コマセの使用禁止
ちょい投げ・投げ釣りできない「投げ釣りをしてはならない」
ルアー全般(ジグ・ミノー・ワーム・エギ)できない「ルアー及び掛針で釣りを行ってはならない」
引っ掛け・ギャング針できない掛針の使用禁止
テトラ帯の穴釣りできない消波ブロックへの立入・登っての釣りが禁止
置き竿を離れて放置できない「釣竿や荷物等を長時間放置してはならない」

釣果情報をそのまま真似すると規則違反になりうる

釣果情報サイトには、大磯港の名前でシーバスやシロギス、トリック仕掛けでのアジ・サバといった報告が並びます。しかしシーバスはルアー、シロギスは投げ釣り、トリック仕掛けはアミエビの使用が前提で、いずれも西防波堤の釣り場の規則とは相容れません。釣果報告は「その港の名前で誰かが釣った記録」であって、「その釣り場でその釣り方が許されている証拠」ではありません。港内には漁業区域や関係者用の岸壁もあり、投稿の位置情報が港名単位でまとめられている場合もあります。大磯港で竿を出すときは、釣果情報ではなく利用要領を基準にしてください。

利用時間は月替わり——9月は17時まで、10月からは16時に閉まる

大磯港の釣り場は朝8時30分に開き、月によって16時から18時の間に閉まります。朝マズメは物理的に使えず、秋が深まるほど実釣可能時間が短くなるという、堤防釣りの常識とは逆の構造です。

月別の利用可能時間

期間利用可能時間実釣できる長さ
2月〜4月および9月8時30分〜17時00分約8時間30分
5月〜8月8時30分〜18時00分約9時間30分
10月〜1月8時30分〜16時00分約7時間30分

公式ページには「月により利用可能時間が異なります」とだけ書かれていますが、実務上のインパクトは小さくありません。9月中に訪れれば17時までいられるのに、10月1日を境に閉場が16時へ1時間繰り上がります。秋の日没は早く、夕マズメの時間帯が閉場時刻と重なってしまうため、10月以降の大磯港は「夕マズメの手前で強制終了する釣り場」だと考えて計画を立てる必要があります。逆に言えば、日中に群れが動く小型回遊魚や、時合に依存しにくい根魚・ウミタナゴのほうが相性が良い、ということでもあります。

なお利用要領には「管理者が必要があると認めるときは、利用時間を臨時に変更することがある」とも書かれています。時間は固定ではありません。

荒天時は閉鎖——判断の目安は波浪警報・風速13メートル・白波

公式ページは「荒天など、利用者の安全が確保できない場合は閉鎖します」としたうえで、例として次の3つを挙げています。

  • 波浪警報や注意報が発令されているとき
  • 風速が13メートル毎秒を超えるとき
  • 西防波堤に白波がかぶっているとき

ここで見落としやすいのが「波浪注意報」でも閉鎖対象に挙げられている点です。警報だけでなく注意報の段階で閉まりうるので、前日夜の予報チェックでは注意報の有無まで確認しておくと空振りを減らせます。さらに利用要領側には「工事等の諸事情により閉鎖することがある」「開放中であっても、天候の急変等により、管理者が利用できないと判断した場合は開放を中止する」とも書かれています。町の公式ページからは大磯海岸のライブカメラ(神奈川県の海岸・港湾ライブカメラ)へのリンクがあるので、出発前に海面の様子を目で確かめられます。

門扉が閉まっているときの立入は法令違反

公式ページは「荒天時及び利用時間以外で防波堤門扉が施錠されているときに防波堤に立ち入ることは禁止されています。立ち入った場合は法令により処罰されます」と明記しています。「開いていなかったので柵を回り込んだ」は通用しません。利用要領の遵守事項にも「利用時間以外は立ち入らないこと」「柵を乗り越えないこと」が並んでいます。

駐車場と施設——353台・普通車310円/時、トイレの場所

駐車場は港のすぐそばに大規模なものが整備されており、釣り場までの徒歩距離が短いのが大磯港の実用面での強みです。トイレも公式資料で位置が確認できます。

開場時間は釣り場より早いが、入っても堤防は開いていない

駐車場の開場時間
4月〜9月午前3時〜午後10時
10月〜3月午前4時〜午後10時

出庫は24時間可能と公式に書かれています。ただし駐車場が午前3時(10月〜3月は午前4時)に開いても、釣り場が開くのは8時30分です。この4時間半から5時間半のギャップが、大磯港でいちばん誤解されやすい点です。早朝に着いて車中で待つことはできても、堤防で朝マズメを釣ることはできません。

料金は普通車310円/時・上限1,040円

区分時間料金上限額(1日あたり)
普通自動車310円1,040円
大型自動車630円2,090円
原付・自動二輪車160円520円

収容台数は第1駐車場が114台、第2駐車場が239台の合計353台。クレジットカードと交通系電子マネーに対応し、出庫渋滞を避けるための事前精算機も設置されています。駐車料金とは別に、緑化協力金20円の寄付が呼びかけられています。

釣り人が特に注意したいのが車高による区分です。公式ページは「普通自動車とは高さ2.5メートル未満の車両をいい、大型自動車とは高さ2.5メートル以上の車両(ルーフボックス等の附帯器具を含みます)をいいます」と定義しています。ロッドケースやクーラーを積むためにルーフボックスを載せている車は、それを含めた高さで大型扱いになり、料金が倍増する可能性があります。また大型自動車と自動二輪車は第2駐車場のみ利用可能です。日をまたいで駐車した場合は午前0時から翌日の料金が加算される点も公式に明記されています。

身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳の所持者が乗車する車両は、駐車料金が5割減額されます。手続きは港湾管理事務所または第1駐車場詰所で行い、原則として開所時間内のみの対応です。港湾管理事務所の開所時間は月曜日から土曜日の8時30分〜17時15分(年末年始および祝日は閉所)となっています。

トイレは第1駐車場横とポートハウスてるがさきに

公式の漁港区域図には「第1駐車場横トイレ」が図示され、図中の注記に男子用が小便器3・大1、女子用が3、バリアフリー用が1と記されています。加えて、町の施設「ポートハウスてるがさき」(大磯町大磯1398番地)の管理休憩棟にもトイレがあり、町が公開している指定管理者募集の資料(2026年9月1日更新)に、男子用(小便器3・和式1・洋式1)、女子用(和式2・洋式3)、障がい者用(洋式1)という内訳まで記載されています。同資料によれば管理休憩棟の開設期間は原則として1月4日から12月28日まで、開設時間は原則として8時30分から17時まで。釣り場の開場時間とほぼ重なるので、実釣中の使い勝手は良好です。なお同施設内の照ヶ崎プールは原則7月1日から8月31日までの開設で、秋の釣行時期には開いていません。

港内には大磯港賑わい創出施設「OISO CONNECT」もあります。町の公式ページ(2026年4月24日更新)は、1階の物販施設・イートインを9時〜17時、2階のレストランを11時〜20時として、2026年4月25日の営業開始を「予定しております」と案内しています。同ページには「営業時間は変更になる場合がございます」との注記もあるため、食事を組み込む場合は事前に最新の営業状況を確認してください。釣具店やコンビニについては、地図アプリで最新の営業時間を確認するのが確実です。

この秋(9〜11月)に大磯港で現実的に狙える魚

大磯港が面する相模湾は魚種が非常に豊富です。大磯町観光協会が作成し町のホームページに掲載されている一覧「相模湾に集まる ゆかいな魚たち」には、マアジ・マサバ・マイワシ・カタクチイワシといった回遊魚から、メジナ・クロダイ・イサキ・カサゴ・カワハギ・イシダイ・シロギス・アオリイカまで、非常に多くの魚が並びます。

ただし「相模湾にいる魚」と「西防波堤の釣り場のルールで狙える魚」は別物です。ここでは規則の範囲内で足元から近距離をサシエで狙う前提に絞って整理します。以下は公式が釣果を保証するものではなく、釣り方の制約から逆算した目安としてお読みください。

秋の魚種カレンダー(規則の範囲内で狙える対象)

魚種9月10月11月主な釣り方(規則の範囲内)
小アジ・小サバサシエの小バリのウキ釣り(コマセなしサビキの可否は要確認)
マイワシ・カタクチイワシサシエの小バリのウキ釣り(コマセなしサビキの可否は要確認)
ウミタナゴ足元のウキ釣り(オキアミ・アオイソメ)
メジナ(小型中心)足元のウキ釣り・脈釣り
カサゴ・メバル足元の胴突き・落とし込み(テトラには登らない)
カワハギアサリ等のサシエで足元の胴突き
クロダイヘチ沿いの落とし込み(コマセなし)
ベラ・小型フグ等外道として頻繁に掛かる

いちばん相性が良いのはウミタナゴとメジナ

コマセが使えない釣り場では、寄せる釣りではなくいる魚を探す釣りが主役になります。その意味で秋から冬にかけて堤防際に着くウミタナゴは、大磯港の規則と最も噛み合う対象です。仕掛けの組み方やタナの目安はウミタナゴ完全図鑑|生態・釣り方・食べ方・仕掛けまで徹底解説にまとめてあります。磯竿1.5〜2号にハリス1〜1.5号、エサはオキアミか小さくちぎったアオイソメ、水面下1〜3メートルのタナ、という基本形はそのまま大磯港でも使えます。同じタックルで小型のメジナも掛かるため、1本の竿で秋の一日を組み立てられます。

小アジ・小サバはコマセなしでどう向き合うか

まず確実なのは、アミエビをコマセカゴに詰める通常のサビキ釣りは取れないということです。「まきえさ、コマセを使用してはならない」に正面から触れます。ではコマセを入れなければサビキ仕掛け自体は使えるのか——ここは公式資料からは答えが出ませんでした。利用要領は(4)で「ルアー及び掛針で釣りを行ってはならない」と定めていますが、サビキの擬似餌針がここでいう「ルアー」に当たるかどうかについて、利用要領にも町の公式ページにも記載が見当たりません。禁止とも可とも読める状態です。コマセを入れない形であっても、サビキを持ち込む予定があるなら、現地の表示を確認するか、大磯港港湾管理事務所(電話0463-61-5719)に事前に問い合わせてから判断してください。

確認を取らずに済ませたい日は、サシエを針に付ける釣りに寄せるのが確実です。小アジ・小サバなら、袖針3〜4号程度の小バリにオキアミやアオイソメの小片を付けたウキ釣りで、この論点をまるごと避けられます。集魚に頼れないぶん、群れの回遊を目で探して素早く投入する動きが釣果を左右します。日中しか竿を出せない釣り場なので、水面のざわつきやイワシの逃げる動きを観察できる明るさは、むしろ味方です。

この釣り場では狙えない魚

ルアーが禁止されているため、イナダ・ソウダガツオといった青物のショアジギング、シーバスのルアー釣り、エギングでのアオリイカは西防波堤の釣り場では成立しません。投げ釣りが禁止されているため、シロギスやカレイの投げ釣りも対象外です。掛針の禁止により、タコの引っ掛けやギャング針を使う釣りもできません。これらを狙いたい日は、はじめから別の釣り場を選ぶのが正解です(代替案は後述します)。

規則の中で組む仕掛けとタックル

制約が多い分、持ち込む道具はシンプルにまとまります。磯竿1本とサシエだけ、というのが大磯港の標準形です。

竿・リール・ライン

足元から近距離を狙う釣りなので、磯竿1.5〜2号の4.5〜5.3メートルクラスが扱いやすく、小型スピニングリールに道糸ナイロン2〜3号で十分です。投げ釣りができない以上、遠投用の長竿やパワーのあるリールは不要です。堤防の高さぶんだけ取り込みに余裕が要るので、短い玉網があると安心できます。

仕掛けは3種類あれば足りる

  • ウキ釣り仕掛け:ウミタナゴ・メジナ・小アジ用。ハリス1〜1.5号、グレ針4〜5号やチヌ針2〜3号。タナは水面下1〜3メートルから探る。
  • 胴突き仕掛け:カサゴ・カワハギ用。足元へまっすぐ落として底を取る。投げないことが前提。
  • 小バリのウキ釣り仕掛け:小アジ・小サバ・イワシの群れが入ったとき用。袖針3〜4号にオキアミやアオイソメの小片を付ける。サビキ仕掛けは、アミエビを詰めた通常の形が使えないうえ、コマセを入れない形でも可否が公式に明記されていないため、持ち込むなら事前に管理事務所へ確認してください。

エサはサシエのみ

オキアミ、アオイソメ、アサリのむき身など、針に付けて使うサシエだけを持ち込みます。アミエビのブロックやチューブタイプのコマセ、集魚剤は使えません。この点を勘違いして現地で気づくと、その日の釣りが成立しなくなります。買い出しの段階で「まくものは買わない」と決めておくのが確実です。

持ち込めない装備

利用要領の遵守事項には、たき火・花火などの火気使用禁止、バーベキュー禁止、テント・パラソルの使用禁止、ローラーシューズやキックボード類の使用禁止、自転車・オートバイの乗り入れ禁止が並びます。日差し対策にパラソルを立てる、という発想は使えないので、帽子と長袖で対応してください。ゴミは持ち帰りが明記されています。酒気帯びまたは酒酔い状態での利用も禁止されています。

大磯港の利用要領の範囲でそろえる道具4点

磯竿1.5〜2号 4.5〜5.3m

投げ釣り禁止の港で足元〜近距離を探る、本文が示す標準タックル

袖針3〜4号(ハリス付き)

コマセが使えない港でサシエを付ける小バリ。小アジ・イワシのウキ釣り用

子ども用ライフジャケット

小学生以下は保護者同伴が要領で明文化。柵越しでも海面まで高低差がある

小型クーラーボックス

日中8時間半の釣行。メジナやカサゴを鮮度よく持ち帰る保冷装備

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安全とマナー——柵・テトラ・地震・カツオノエボシ

大磯港の釣り場は転落防止柵が設けられた管理型の堤防ですが、柵があること自体が「越えてよい場所がない」という設計思想を示しています。

柵と消波ブロックには絶対に立ち入らない

公式ページは、転落防止柵を越えることと消波ブロック(テトラポット)に立ち入ることを禁止し、「立ち入った場合は法令により処罰されます」と書いています。利用要領にも「柵を乗り越えないこと」「消波ブロックに登って釣りをしてはならない」が別々に定められています。柵の外に落ちた仕掛けを回収しようとして越える、という行為も当然対象です。回収できない仕掛けは切って持ち帰る判断が必要になります。

小学生以下は保護者同伴が明文化されている

利用要領の遵守事項には「小学生以下の子どもは保護者が同伴すること」が明記されています。柵があるとはいえ海面までの高低差はあるので、子ども連れではライフジャケットの着用が現実的な備えになります。体重別の必要浮力や桜マークの位置づけについては、子供のライフジャケットの選び方2026|釣りで必要な体重別浮力・股ベルト・桜マークの境界を参考にしてください。堤防では法的義務ではないものの、股ベルト付きで浮力体式のものを選び、肩を持ち上げて抜けないかを確認する、という手順は大磯港でもそのまま有効です。

地震・津波への対応

大磯町の公式ページは「大きな揺れを感じたり、津波注意報等が発表されたら、速やかに水際から離れ、高台などの安全な場所に避難いただくようお願いいたします」と呼びかけています。利用要領の遵守事項にも「地震の発生や天候が急変したときは、速やかに安全な場所に避難すること」が入っています。西防波堤は港の外へ長く伸びる構造で、先端側にいるほど陸地までの距離が長くなります。釣り座を決めるときに、退避経路と所要時間を頭の中で一度たどっておくことをおすすめします。大磯町の公式ページによれば、隣接する北浜海岸には津波避難タワーが設置されています。

カツオノエボシに注意

大磯町は港のページとは別に、カツオノエボシへの注意喚起を出しています。「台風等で南風が強く吹くとカツオノエボシが海岸に漂着することがあります」「刺されると電気ショックを受けたような痛みがあります。また、二度目に刺されるとアナフィラキシーを起こし、ショック死することもあります」「死んだものも危険なので、見つけても絶対に触らないでください」という内容です。対処法として「皮膚に刺さった触手をそっとはがし(素手で触手を触らないでください)、速やかに医療機関で医師の診察を受けてください」「消毒に真水や酢を用いると逆効果となるため、使用しないでください」と明記されています。台風通過後の秋の釣行では、仕掛けに絡んで上がってくる可能性も含めて警戒してください。

規制情報は現地表示と公式が最優先

この記事に書いた利用時間・料金・禁止事項は、いずれも2026年9月時点で大磯町の公式ページおよび公式PDFに掲載されていた内容です。ただし年度替わりや計画の進捗で改定される可能性があります。立入禁止・釣り禁止・車両規制の判断は、現地の表示と、自治体・漁協・港湾管理者の最新の公式情報が最優先です。迷ったら大磯港港湾管理事務所(産業観光課みなと推進係、電話0463-61-5719)に確認してください。

投げ釣りやルアーがしたい日の選択肢

大磯港の規則は明快です。投げたい日・ルアーを振りたい日は、そもそも大磯港に行かない——これが最も無駄のない判断になります。

ルアー・投げ釣りなら西湘サーフへ

大磯港から西へ続く海岸線は、急深地形で知られる西湘サーフです。ヒラメ・マゴチ・イナダ・ソウダガツオ・シロギス・タチウオなどをルアーや投げ釣りで狙えるエリアで、詳しくは国府津・西湘サーフ釣り場ガイド2026|ヒラメ・青物・シロギスの時期とポイントにまとめています。大磯港でサシエのウキ釣りをして16時か17時に上がり、その足でサーフの夕方に入る、という組み立ても地理的には可能です。

周辺エリアを広く見たいとき

茅ヶ崎・平塚・小田原・真鶴といった相模湾西部の釣り場を横断的に比較したい場合は、神奈川・湘南の釣りスポット完全ガイド|茅ヶ崎・平塚・小田原・真鶴の人気釣り場が地域全体の見取り図になります。ただし大磯港についてだけは、この広域ガイドを含め、一般の釣り場紹介の記述をそのまま当てにしないでください。大磯港を扱う紹介記事には、中央堤防でのサビキやトリック仕掛け、東側の堤防での投げ釣り、夜のメバリング・アジング、クロダイのフカセ釣り、早朝入りといった記述が残っていることがありますが、いずれも本記事で引用した町の利用要領(平成26年3月28日施行)や公式ページの案内とは食い違います。大磯港に関しては、本記事で引用した公式資料と現地表示が優先します。上のリンクは茅ヶ崎・平塚・小田原・真鶴といった他エリアの下調べに使い、行き先を決めたら必ずその港の管理者の公式ページで最新の規制を確認してください。

よくある質問

中央岸壁で釣ってもいいのですか

大磯町の公式資料の中に、中央岸壁を釣り場として案内する記載は確認できませんでした。利用要領には「『釣り場』以外の所で釣り(投げ釣りを含むすべての釣り)をしてはならない」とあるため、公式が釣り場と案内している西防波堤区間の港内側に限るのが安全です。

サビキ釣りはできますか

アミエビを詰めた通常のサビキ釣りはできません。まきえさ・コマセの使用が禁止されているためで、トリック仕掛けもアミエビの使用が前提なので同様です。ではコマセを入れないサビキはどうか——利用要領は「ルアー及び掛針で釣りを行ってはならない」と定めていますが、サビキの擬似餌針がこの「ルアー」に当たるかどうかについては、利用要領にも町の公式ページにも記載が見当たりませんでした。可否を公式資料から確定できないため、使う予定があるなら現地表示を確認するか、大磯港港湾管理事務所(0463-61-5719)に問い合わせてください。サシエを付けたウキ釣り・脈釣り・胴突きであれば、この論点自体を避けられます。

夜釣りはできますか

できません。利用時間は最も遅い5月〜8月でも18時までで、10月から1月は16時に閉まります。利用時間以外に防波堤へ立ち入ることは禁止されており、門扉が施錠されているときの立入は法令により処罰される旨が公式に明記されています。

何時に着けばいいですか

釣り場が8時30分に開くので、8時前後に駐車場へ入り、支度をして開場を待つ流れが無理のない計画です。駐車場は4月〜9月が午前3時、10月〜3月が午前4時から開いていますが、早く入っても堤防には入れません。9月中は17時、10月からは16時が閉場なので、帰り支度の時間を逆算して30分前には片付けを始めるとスムーズです。

雨や風が強い日はどうなりますか

波浪警報や注意報が出ているとき、風速が13メートル毎秒を超えるとき、西防波堤に白波がかぶっているときは閉鎖されます。工事等の事情による閉鎖もあり、開放中でも天候の急変で中止されることがあります。出発前に予報と、町の公式ページからリンクされている大磯海岸ライブカメラで海況を確認してください。

出典・参考(2026年9月時点)

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