東京湾の釣りスポット完全ガイド——横浜・千葉・東京の人気釣り場と釣れる魚種
東京湾は首都圏に住む約3,500万人の釣り人にとって、最も身近な海釣りフィールドだ。横浜・千葉・東京という三大都市圏を抱えながら、シーバス・クロダイ・アジ・サバ・カレイ・タコ・ハゼと多彩な魚種が狙えるその懐の深さは、国内屈指の釣り場として釣り人に愛されている。電車で行けるポイントも多く、初心者から上級者まで年間を通じて楽しめる。しかし「東京湾で釣りをしたい」と思っても、どこに行けばいいのか分からないという人も多い。本記事では横浜・千葉・東京エリアの主要釣り場を徹底解説し、季節ごとの釣れる魚種・アクセス・釣り方まで完全ガイドとしてまとめた。
東京湾は南北約80km、東西最大幅約30kmの閉鎖性内湾だ。相模湾・浦賀水道を通じて外洋(太平洋)と繋がり、北部には荒川・多摩川・鶴見川などの大河川が流れ込む。この「外洋の海水」と「河川の淡水」が混合する汽水環境が、多様な生物の生育に適した豊かな生態系を形成している。特に干潟・藻場・砂泥底が混在する環境は、幼魚の育成場として機能しており、これが東京湾の魚種の多様性につながっている。水温は夏(8月)に28〜30℃、冬(1〜2月)に8〜12℃の間で変化し、カレイが産卵で浅場に来る冬から、シーバスの爆釣シーズンの秋まで、年間を通じて何かしら釣れる。
東京湾の釣り場基本情報まとめ
| 釣り場 | エリア | アクセス | メイン魚種 | ベストシーズン |
|---|---|---|---|---|
| 本牧海づり施設 | 横浜市 | 車・バス | アジ・サバ・カレイ・シーバス | 通年 |
| 大黒海釣り施設 | 横浜市 | 車・バス | アジ・クロダイ・シーバス・タコ | 通年 |
| 若洲海浜公園 | 東京都江東区 | 電車・バス | アジ・サバ・シーバス・クロダイ | 通年 |
| 葛西臨海公園 | 東京都江戸川区 | 電車 | ハゼ・シーバス・カレイ | 夏〜秋 |
| 富津公園・富津岬 | 千葉県富津市 | 車 | キス・カレイ・ヒラメ・アジ | 春〜秋 |
| 木更津港・木更津沖堤 | 千葉県木更津市 | 車 | クロダイ・シーバス・アナゴ | 春〜秋 |
| 浦安・舞浜護岸 | 千葉県浦安市 | 電車 | ハゼ・シーバス・セイゴ | 夏〜秋 |
| 川崎港・東扇島 | 神奈川県川崎市 | 車・バス | アジ・サバ・シーバス・タコ | 春〜秋 |
横浜エリアの釣り場詳細
本牧海づり施設
横浜市が管理する有料釣り場で、全長約500mの桟橋と岸壁を備える。駐車場完備・トイレあり・売店あり・レンタルタックルありと設備が充実しており、初心者ファミリーから本格釣り師まで幅広く対応している。アクセスは横浜駅から磯子・本牧方面のバスで約30分。
釣れる魚は季節によって異なる。春はメバル・カサゴ、初夏からはサビキでアジ・サバが爆釣することも。秋はシーバス(ルアーで80cm超も)・クロダイ、冬は良型カレイが狙える。料金は大人800円・小人400円(2024年時点)。桟橋の先端部分は水深が深く(8〜12m)、遠投不要でカレイが狙えるため人気が高い。
注意点は混雑だ。週末の早朝は6時前に満員になることもあり、良い場所を確保するには5時台の到着が必要。また、テトラポッド周辺は根掛かりが多いため、仕掛けは多めに用意しておくこと。
大黒海釣り施設
大黒ふ頭の先端に位置し、本牧と並ぶ横浜の人気有料釣り場。全長約300mの護岸と浮き桟橋があり、水深は5〜10m。タコが有名で、秋のタコシーズン(8〜11月)は専用の「タコエギ」を使ったタコ釣りで大賑わいになる。クロダイ・シーバスの実績も高く、ヘチ釣りや落とし込み釣りのベテランが多く訪れる。アクセスは横浜駅から大黒ふ頭行きバスで約20分。
東京エリアの釣り場詳細
若洲海浜公園(東京都最大の無料釣り場)
江東区にある東京都営の公園内釣り場で、無料で利用できる東京都最大級の釣りスポット。全長約700mの護岸と人工磯があり、年間を通じて多くの釣り人が訪れる。最寄り駅は新木場駅で、都営バスで約15分。駐車場は有料(1日520円)。
護岸ではサビキ釣りでアジ・サバが狙えるほか、夜はシーバスのルアー釣りが盛ん。人工磯ではカサゴ・メバル・クロダイが釣れる。特に秋の夜間シーバスは80〜90cmクラスが実績があり、東京都内屈指のシーバスポイントとして知られる。注意点は釣り時間が決まっており(日の出〜日没)、夜釣りは禁止されていること。
葛西臨海公園
JR京葉線葛西臨海公園駅から徒歩5分という抜群のアクセス。護岸沿いに長い釣り場が設けられており、荒川河口に近いためハゼ・シーバス・ウナギが釣れる。夏のハゼ釣りは家族連れに大人気で、7〜10月に型の良いハゼが大量に釣れる。ミャク釣り(ウキなし)やウキ釣りでハゼを楽しみ、釣った魚を天ぷらにするという夏の定番が成立する数少ない東京の釣り場だ。
千葉エリアの釣り場詳細
富津公園・富津岬
東京湾口に突き出た富津岬は、潮通しが良く多様な魚種が集まる千葉屈指の釣りスポットだ。君津ICから約15分。無料駐車場あり・トイレあり。岬の北側(東京湾内側)は砂泥底でキス・カレイが釣れ、南側(外洋側)は岩礁帯でカサゴ・メバル・クロダイが狙える。春(4〜6月)のカレイ釣りと夏(6〜9月)のキス釣りが特に有名で、投げ釣りで良型が連発することも。
注意点は干潮時に岬の砂州が広がり、満潮時は水没する場所もある。潮の読み方が重要で、大潮の干潮時は遠くまで歩いて行けるが、潮が満ちるのが速く、戻れなくなるリスクがある。必ず潮時表を確認してから釣行しよう。
木更津港・木更津沖堤防
木更津港の沖に渡し船で渡る「沖堤防」は、クロダイ・シーバスの実績が高い上級者向けポイントだ。渡し船は複数の業者が運行しており、料金は往復2,000〜2,500円が相場。朝5時に渡って夕方17時に帰るスタイルが一般的。ヘチ釣り・落とし込みでの良型クロダイが有名で、40〜50cmクラスが複数釣れる日もある。装備は釣り具一式に加え、ライフジャケット着用が必須。
東京湾の年間釣れる魚カレンダー
| 月 | おすすめ魚種 | 釣り方 | おすすめエリア |
|---|---|---|---|
| 1〜2月 | カレイ・アナゴ | 投げ釣り | 本牧・富津 |
| 3〜4月 | カレイ・メバル・シーバス | 投げ・ルアー | 本牧・若洲・富津 |
| 5〜6月 | アジ・クロダイ(乗っ込み) | サビキ・フカセ | 大黒・木更津 |
| 7〜8月 | アジ・サバ・ハゼ・タコ | サビキ・ぶっこみ・タコエギ | 全エリア |
| 9〜10月 | シーバス・アジ・サバ・タコ | ルアー・サビキ | 若洲・大黒・川崎 |
| 11〜12月 | カレイ・クロダイ・シーバス | 投げ・ヘチ・ルアー | 本牧・木更津 |
東京湾で釣れる主要魚種の攻略法
シーバス(スズキ)——東京湾のエース
東京湾はシーバスフィッシングのメッカで、都市部の橋脚・明暗部・運河にも大型が潜んでいる。夜間の橋脚照明の明暗境界線は最高のポイントで、ミノー・バイブレーション・ワームを使ったルアーフィッシングが主流。秋(9〜11月)はベイトフィッシュ(コノシロ・イワシ)を追った大型が堤防先端部にも現れ、80〜100cmクラスが連発することもある。
アジ・サバ——サビキ釣りの王道
初夏から秋にかけてアジ・サバの群れが東京湾内に大量に入ってくる。サビキ仕掛け(スキンサビキ・魚皮サビキ)とコマセカゴの組み合わせが最も効果的。朝マズメ(日の出前後1時間)と夕マズメ(日没前後1時間)が特に釣れやすい。サイズは20〜30cmが標準で、秋には脂の乗った良型アジが釣れる。
初めて東京湾で釣りをする人へのアドバイス
東京湾の釣り場は都市型のため、いくつかの注意点がある。第一に、釣り禁止エリアが増えているため事前に各釣り場の最新情報を確認すること。フェンスや立入禁止看板を無視した釣りは不法侵入になる。第二に、ゴミの持ち帰りを徹底すること。東京湾の釣り場でのゴミ問題が原因で釣り禁止になった場所が多数ある。第三に、混雑する場所では他の釣り人との間隔を保ち、仕掛けの投入方向に注意する。第四に、ライフジャケット着用の習慣をつけること。堤防からの落水事故は毎年発生している。
東京湾釣りにおすすめの商品
東京湾 釣りガイドブック
約1,500〜2,000円
釣り場地図・魚種・季節情報が詳しくまとまった一冊
サビキ仕掛けセット(アジ・サバ用)
約300〜800円
東京湾のアジ・サバ釣りに定番のサビキセット
※ 価格は変動します。最新価格はリンク先でご確認ください
よくある質問(FAQ)
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| 東京湾の魚は食べられる? | 現在の東京湾の水質は改善されており、多くの魚は食べられる。ただしコイ・ウナギ等の底棲魚は環境省の指導で一部注意喚起がある。アジ・シーバス等の魚は問題ない |
| 電車で行ける釣り場は? | 若洲海浜公園(新木場駅)・葛西臨海公園(葛西臨海公園駅)・浦安護岸(舞浜駅徒歩)などが電車アクセス可能 |
| ファミリー向けのおすすめは? | 本牧海づり施設・大黒海釣り施設・若洲海浜公園。設備が整い安全柵あり。サビキ釣りセットがあれば初日から釣れる |
| 東京湾でシーバスを釣るベストシーズンは? | 秋(9〜11月)が最盛期。夏も釣れるが秋は型・数ともに期待できる。明暗部のルアー釣りが効果的 |
| 夜釣りができる場所は? | 大黒・本牧は夜間解放あり。若洲は夜釣り禁止。木更津沖堤は渡し船の運行時間に依存する |
まとめ——初めての東京湾釣りは若洲・本牧から始めよう
東京湾は初心者からベテランまで楽しめる懐の広い釣り場だ。初めての人には設備が整った本牧海づり施設・大黒海釣り施設・若洲海浜公園がおすすめ。ターゲットは夏のサビキ釣りでアジ・サバから始めるのが最も釣れやすい。慣れてきたら秋のシーバスルアー・春のチヌフカセ・冬のカレイ投げ釣りと、四季折々の釣りを楽しめるのが東京湾の魅力だ。今週末、タックルボックスを持って東京湾に出かけてみよう。



