「もっと遠くのポイントに仕掛けが届いたら、もっと釣れるのに…」——そんな悩みを解決するのが遠投カゴ釣りです。
遠投カゴ釣りは、コマセ(撒き餌)を詰めたカゴをウキ釣り仕掛けに組み込んで遠くのポイントに投げ込む釣法。50〜100m以上先のポイントにコマセを届けてアジ・サバ・マダイ・青物を狙えます。入門太助が、遠投カゴ釣りの基礎から実践まで完全解説します。
Contents
1. 遠投カゴ釣りとは
基本の仕組み
- コマセカゴ:金属製や網製の小さなカゴにオキアミのコマセを詰め、着水時〜沈む間に少量ずつ放出
- 遠投用ウキ:20〜30号の重いカゴを遠くに投げるため、大型の棒ウキ(遠投ウキ)を使用
- 磯竿(遠投用):4〜5.3mの磯竿・遠投専用竿でカゴを70〜100m以上投げ込む
- 仕掛け:ハリス2〜3号・2〜3本針で複数のターゲットを狙える
どんな魚が狙えるか
| 対象魚 | サイズ | シーズン | ポイント |
|---|---|---|---|
| アジ(マアジ) | 20〜35cm | 通年(夏〜秋が特に◎) | 堤防先端・テトラ際 |
| サバ(ゴマサバ・マサバ) | 30〜45cm | 夏〜秋 | 回遊コース |
| マダイ | 30〜60cm | 春・秋 | 潮目・深場 |
| 青物(ブリ・カンパチ) | 40〜80cm | 秋(9〜11月) | 遠州灘沖の回遊コース |
| イサキ | 20〜35cm | 夏(6〜8月) | 御前崎の堤防先端 |
2. 遠投カゴ釣りのタックル
竿(最重要)
- 磯竿 3〜5号・5.3m:遠投カゴ釣りの定番。3号以上で20〜30号のカゴを飛ばせる
- 遠投磯竿 3〜4号・5.3m:遠投専用設計。ガイドが大きく飛距離が伸びる
- 入門向けおすすめ:ダイワ「リバティクラブ磯風 3号 53」(約10,000円)
- 中級向け:シマノ「ホリデー磯 3号 530」または「アルデバラン磯 3号 53」(約15,000〜25,000円)
リール
- スピニングリール 3000〜4000番:糸巻量が多く、遠投してもラインが足りる
- 入門向けおすすめ:シマノ「セドナ C3000」(約7,000円)
- 道糸:ナイロン3〜5号またはPE2〜3号(遠投性能UP)
カゴ・ウキ
- 遠投カゴ(ロケットカゴ・天秤付き):20〜30号。オモリを兼ねるカゴが遠投カゴ釣りの核心パーツ
- 遠投ウキ(棒ウキ):15〜25号対応の大型棒ウキ。視認性の高いカラーが重要
- カラマン棒:道糸とハリスの絡みを防ぐ必須アイテム
仕掛け(ハリス・針)
- ハリス:フロロカーボン1.5〜3号(対象魚に合わせる)
- 針:伊勢尼8〜10号(アジ・サバ)、伊勢尼12号(マダイ・青物)
- 針の数:2〜3本針が標準。慣れないうちは2本から始める
3. コマセの作り方と使い方
コマセの材料
- オキアミ生(ブロック):3〜6kg。前日から冷蔵庫で自然解凍
- アミコマセ:小アジ・サバ狙いにはアミエビが効果的
- 集魚剤:マルキュー「アジパワー」「遠投弾丸」等。飛距離と集魚力UP
カゴへの詰め方
- ロケットカゴの蓋を開け、オキアミをしっかり詰める(8〜9分目まで)
- 蓋を閉める(蓋の穴の大きさでコマセの出方を調整できる)
- 着水後にカゴが回転してコマセが少量ずつ放出される仕組み
4. 遠投カゴ釣りのキャスト方法
キャスト手順
- タックルセット:ウキ止め→ウキ→カゴ→ハリス→エサの順で仕掛けをセット
- エサを付ける:オキアミを針の腹または背に刺す(背掛けが外れにくい)
- フォームの確認:人のいない方向を確認してから振りかぶる
- スイング投げ:竿を体の左側(右投げの場合)に構え、頭上を通してスイング。リリースのタイミングは約45度上方
- 着水後:糸フケを取り、ウキが立ったらOK
飛距離を出すコツ
- PE道糸を使うと飛距離が1.5倍以上伸びる(空気抵抗が少ない)
- ガイドの通りが悪いと飛距離が落ちる。キャスト前に糸通りを確認
- カゴの重量は「重すぎず軽すぎず」。竿の適合号数に合わせる
5. ウキの合わせとアタリの取り方
タナの設定
- ウキ止めでハリスのタナを調整。対象魚に応じて1〜5ヒロ
- アジ:底から1〜2m浮いたタナ(底の変動に注意)
- サバ:表層〜中層(2〜5ヒロ)
- マダイ:底付近から中層まで(潮の動きに連動)
アタリと合わせ
- ウキが沈む:即合わせOK。竿を立てて素早くアワセる
- ウキが横走りする:大型魚のサイン。即合わせで掛ける
- ウキが止まる(沈む前に止まる):魚がエサを食った瞬間。少し待ってから合わせる
6. 浜名湖・遠州灘・御前崎のおすすめポイント
- 御前崎港の大堤防:遠投カゴ釣りのメッカ。アジ・サバ・マダイ・青物が狙える遠州最強堤防
- 新居海岸テトラ:遠州灘に面した外洋向けポイント。青物回遊時は大興奮
- 浜名湖今切口堤防:夏〜秋のアジ・サバが回遊。浜松から最も近い遠投カゴポイント
- 舞阪港西堤防:潮通しが良く、コマセが効きやすい。アジの型が良い
まとめ——「遠投カゴ釣りで釣れる範囲を一気に拡大しよう」
遠投カゴ釣りをマスターすれば、普通の投げ釣りでは届かない50〜100m先のポイントに仕掛けを投入できます。そこにはサビキ釣りでは届かない大型アジ・サバ・マダイが待っています。
最初は近場から始め、キャストに慣れてから徐々に距離を伸ばしましょう。御前崎の大堤防で青物が掛かった時のファイトは、遠投カゴ釣りデビューの最高の思い出になるはずです。
※遠投時は周囲の釣り人・観光客・船舶への安全確認を必ず行ってください。堤防・磯での釣行はライフジャケット必着。強風時のキャストは危険です。風速5m以上の時は遠投を控えてください。



