処暑とは——「暑さが収まり始める」節気
処暑(しょしょ)は二十四節気の一つで、毎年8月22〜23日頃に当たる。「暑さが収まる(処まる)」という意味で、暦の上では夏の終わりを告げる節気だ。実際の気象では日中の気温はまだ30〜35℃と残暑が厳しいが、朝夕には秋の気配が感じられ始め、海の水温も少しずつ低下する始まりの時期だ。
2026年の処暑は8月22日(土)。遠州灘の水温はこの頃でも表層28〜30℃と高水温を維持しているが、夜間は少し水温が下がり、夕方〜夜の釣りで魚の活性が上がりやすくなる。タチウオが浜名湖に入り始め、アオリイカの新子(今年生まれのアオリイカ)が急成長するこの時期は、複数のターゲットが重なる忙しいシーズンだ。
処暑前後(8月下旬)に釣れる魚
| 魚種 | フィールド | 状況 |
|---|---|---|
| タチウオ | 浜名湖・遠州灘沖 | 8月下旬〜10月が本番。浜名湖への入りが始まる |
| シロギス | 遠州灘サーフ | 8〜9月が最盛期。朝夕の干潮前後に浅場に群れる |
| アオリイカ(新子) | 浜名湖・御前崎磯 | 今年生まれの新子が20〜25cmに成長。エギングで入れ食いシーズン |
| ヒラメ | 遠州灘サーフ | 残暑の中でも朝夕のマズメで活性高い。秋の荒食いへの助走期 |
| カマス | 浜名湖・港内 | 8〜10月に入来。ルアーでの爆釣が期待できる |
| マゴチ | 遠州灘サーフ | 夏の最盛期は終わるが9月初旬まで楽しめる |
処暑の本命:浜名湖タチウオゲーム開幕
タチウオの季節と処暑の関係
タチウオは水温25〜28℃を好み、遠州灘では8月下旬〜10月が最盛期。処暑(8月22日)前後に浜名湖への入り口(今切口・弁天島周辺)にタチウオが回遊し始めるため、「処暑=タチウオシーズン開幕」という認識が地元釣り人の間にある。
タチウオのタックル・釣り方
- 電気ウキ釣り(浜名湖・堤防):電気ウキ+3号ハリス+タチウオ専用針にキビナゴをセット。日没後1〜2時間が時合
- ワインド(ルアー):シーバスタックルでジグヘッド+ワームを上下に動かす。中層〜表層を引くと喰ってくる
- テンヤ釣り(船):タチウオテンヤにキビナゴをセットして船から底〜中層を探る。遠州灘沖の乗り合い船も出る
処暑のアオリイカ新子ゲーム
アオリイカ新子シーズン
春(4〜5月)に産卵したアオリイカが夏を経て成長し、8月下旬には胴長20〜25cmの「新子」サイズになる。この時期のアオリイカは個体数が多く(まだ釣られていない)、餌への反応が抜群に良い。浜名湖・御前崎の磯・堤防でエギングで入れ食いになることもある。
新子エギングのタックル・エギの選択
- エギサイズ:2号〜2.5号が新子サイズに最適(3号は大きすぎる場合も)
- エギカラー:ピンク・オレンジ・金テープが夏〜初秋の定番
- 釣り方:沿岸の藻場・根周りに着いている。シャクりを控えめに(新子は激しい動きより自然なフォールに反応する)
処暑のキス釣り:投げキス最盛期の終盤
シロギスは水温20〜26℃が活性高く、処暑前後の遠州灘はその水温帯の終わり。8月下旬〜9月初旬は夏キスの最後の爆釣チャンスで、投げ釣り・ちょい投げで数釣りが楽しめる。気温が下がり釣行しやすくなるこの時期は、日中でも釣りやすい。
処暑の釣行計画(2026年8月22日前後)
おすすめ釣行プラン
| 時間帯 | 場所 | ターゲット | 釣り方 |
|---|---|---|---|
| 夜明け〜8時 | 遠州灘サーフ(舞阪・白須賀) | ヒラメ・マゴチ | メタルジグ・ミノー |
| 8〜14時 | 遠州灘サーフ(磐田・竜洋) | シロギス | 投げ釣り |
| 夕方〜夜 | 浜名湖弁天島・今切口 | タチウオ(開幕直後) | 電気ウキ・ワインド |
処暑の装備:夏→秋への切替期の注意
- 熱中症対策はまだ必須:日中は30℃超の残暑が続く。十分な水分・帽子・日焼け止め
- 夜は防寒の準備も:処暑以降の夜は気温が急に下がることがある。長袖1枚を用意
- タチウオ用にグローブ:タチウオの歯は非常に鋭い。フィッシンググローブ必携
まとめ:処暑は「夏の釣りの締めくくり」
処暑(8月22日)は夏釣りの最高到達点とも言える節気だ。残暑の中でも朝夕には秋の気配が漂い、タチウオ・アオリイカ新子・キスと多彩なターゲットが重なる「釣りの収穫期」が始まる。夏の疲れが出やすい時期だが、この処暑の釣りを楽しまずして遠州灘サーフの夏を語ることはできない。残り少ない夏の釣りを全力で楽しもう。



