「遠くに投げてじっと待つ」投げ釣りは、釣りの中でも特に達成感が大きい釣法のひとつ。遠州灘のサーフ(砂浜)でシロキスを狙う投げ釣りは、入門に最適です。この記事では道具選びから遠投フォームまで、ゼロから丁寧に解説します。
Contents
投げ釣りとは
天秤と錘(おもり)を使って仕掛けを遠くに投げ、底に這わせて魚が食いつくのを待つ釣り方。主に砂浜(サーフ)・堤防から行い、キス・カレイ・ハゼなどが対象魚です。
必要な道具一式と選び方
1. 投げ竿
| タイプ | スペック | 価格帯 | 向き |
|---|---|---|---|
| 入門用万能竿 | 3〜4m、錘10〜20号 | 3,000〜8,000円 | 堤防・近距離投げ |
| 投げ専用竿(標準) | 4〜4.5m、錘25〜30号 | 8,000〜20,000円 | サーフ・中距離 |
| 競技用投げ竿 | 4.5m、錘25〜35号 | 20,000〜80,000円 | 遠投・大会向け |
初心者推奨:ダイワ「リバティクラブサーフT 27-405」(約8,000円)・シマノ「ホリデースピン」
2. リール(スピニング)
- 番手:3000〜5000番(大きいほど遠投に有利)
- ドラグ:投げ釣り専用は「リアドラグ」タイプが多い(投げ中のライントラブル防止)
- 初心者推奨:シマノ「アリビオ C3000」・ダイワ「プロキャスター」(入門向け)
3. ライン(道糸)
- ナイロン3〜4号:初心者向け。扱いやすく安価
- PEライン1〜1.5号:遠投性能と感度が高い。中級者以上推奨
- 巻き量:150〜200m必要(遠投時はこれだけ出ることも)
4. 天秤と錘
- 天秤:遊動式天秤(L型・V型)が標準。仕掛けがらみを防ぐ
- 錘:25〜30号(標準)。キャスト時に安定飛距離が出る
- 形状:キャスト向きは「ヘッドおもり」。流れが強い遠州灘は「ホゴ型」推奨
5. 仕掛け(ハリス+針)
- キス用2〜3本針仕掛け(市販品 200〜400円):針5〜7号、ハリス1〜1.2号
- カレイ用2本針仕掛け:針12〜15号、ハリス2〜3号
- 初心者は市販仕掛け推奨:自分で作るのは慣れてから
投げ釣りの必需品チェックリスト
| アイテム | 用途 | 価格目安 |
|---|---|---|
| 竿立て(竿置き) | 竿を立てかけてアタリを待つ | 500〜1,500円 |
| コンビニ袋・ゴミ袋 | ゴミ持ち帰り必須 | 0円 |
| エサ箱(虫カゴ) | アオイソメを入れて使用 | 300〜600円 |
| クーラーボックス(小) | 釣った魚の保冷 | 2,000〜8,000円 |
| タオル・ウェットティッシュ | エサ作業後の手を清潔に | 100〜300円 |
| ハサミ・針外し | 仕掛けカット・魚から針を外す | 300〜800円 |
遠投フォーム(基本の3ステップ)
ステップ1:グリップと構え
- 右利きの場合:右手をリールより上(グリップ後半)、左手をグリップ下端
- 足を肩幅より少し広めに開く。右足を後ろに引いて斜め構え
- 竿は水平より少し下に向け、後方に振りかぶる準備
ステップ2:振りかぶり
- 右手を顔の後ろまで大きく振りかぶる(「タメ」を作る)
- このとき左腕は前方に伸ばす(シーソーのイメージ)
- 体全体を右足から左足へ体重移動しながら振る
ステップ3:リリース
- 竿が45〜60度の角度で前方を向いた瞬間にラインをリリース(ベールを開けて指を離す)
- 打ち出す方向は「やや上方」を意識(水平より30〜40度上)
- 最初は50m以上飛べばOK。慣れれば100m超えも可能
アオイソメのエサの付け方
- アオイソメを取り出し、頭部(赤い口がある方)を確認
- 針を頭部から刺し、約3〜4cm通して针先を出す
- 残りのイソメは垂れ下がらせる(15〜20cm程度の「房掛け」)
- 垂らしが長すぎるとキスに食べられるだけなので適度に
遠州灘サーフでのキス釣りポイント
| ポイント | 特徴 | 最盛期 |
|---|---|---|
| 中田島砂丘前面 | 広大な遠浅サーフ。投点50〜80m | 5〜9月 |
| 馬込川河口左右 | 河川からの栄養でイソメが豊富。キスが集まる | 6〜8月 |
| 御前崎サーフ | 砂礫混じりで大型キスが出やすい | 5〜10月 |
| 竜洋海岸 | 磐田市側。空いていて入りやすい | 5〜9月 |
アタリの見方と合わせ方
- 竿先の動き:「コンコン」→ キスが食っている。「グーっ」→ 本アタリ
- 糸の動き:ラインがスーっと出て行く場合は大物(カレイ・マゴチ)の可能性
- 合わせ方:竿先がしっかり曲がったら大きく竿を立ててアワセる
- 巻き方:一定速度でゆっくり巻く(途中でキスが追加で食うことがある)
投げ釣りは「待つ」楽しさと「遠くに投げる」爽快感が共存する釣りです。初めての遠州灘サーフで50mの遠投に成功し、竿先をコンコンと叩くキスのアタリを感じたとき——その感動が、きっと釣りの虜にしてくれるでしょう。


